芝の獅子帝―サクラアスラン奮闘記   作:シェルト

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作者「暑くてモチベ上がらん…
あとシリウスが来ない…」
シリウス「宝塚で運使い切ったからだろ」


チームスピカ全員集合!

7月初め

 

羽田空港第三ターミナル 到着ロビー

 

「そろそろ来るはずだが…」

沖野トレーナーが時計を確認する。

 

「あっ!来ましたよ!

スズカさーん!!!」

「スペちゃん!それにみんな。

お迎えありがとう。」

 

「「「スズカ(さん)おかえり(なさい)!!!」」」

 

アメリカでの長期遠征を終えて、サイレンススズカが帰国した。

久しぶりにメンバー達と再会し、顔がほころぶ。

 

「改めまして、サクラアスランです。

お会いできて光栄です。」

「サイレンススズカです。よろしくね、アスラン。」

 

挨拶をして握手を交わす。

あのサイレンススズカが目の前にいるという事実に胸が躍る。

 

「おうスズカ。遠征お疲れ様。」

「トレーナーさん。お久しぶりです。」

「悪いな、帰国直後に夏合宿だなんて」

「いえ、私の方から参加したいって希望したのですから謝らないで下さい。

早くみんなに会って、一緒に過ごしたいって思ってましたから。」

 

疲れた顔を一切せず、涼やかな笑顔を見せる。

疲れ云々よりも、みんなと会えた喜びが勝っているようだ。

沖野トレーナーも「そうか」と言って頭を撫でる。

 

「よし、これでチームスピカ全員集合だ!

フルメンバーで合宿に行くぞ!」

「「「おう!!!」」」

 

 

 

 

 

 

今回、スズカの搭乗していた飛行機が午後着だったため、去年同様夕方からの出発となった。

まだまだ日が長い夏の空の下、ワゴン車は高速をひた走る。

 

車内ではスズカのアメリカでの思い出話や、自分のダービーの話が主となり、賑やかに時が過ぎていた。

 

…ただまあ、どんなに話が弾んだとしても、それは行程が順調にいっていればの話であり…

 

 

『中央道下り線はトラック2台が絡む事故の影響で、大月IC付近を先頭に30km渋滞しています。ご利用の方はお気をつけ下さい。

続いて首都高速道路の状況です、』

 

カーラジオから無慈悲な現実が流れてくる。

 

「全然動かねえ…」

 

山梨方面へ向かう途中で事故渋滞に巻き込まれ、カメ並の遅さで進む。

既に日は暮れ、車内には気怠げな空気が流れる。

 

「トレーナーさん…おなか空きました…」

「ウエジニシチャウヨー」

「スペ、テイオー。もうちょい我慢してくれ。」

「その言葉はさっきも聞きました!」

「そーだそーだ!」

「このままゴルシちゃんたちを干からびさせるつもりかー!?」

「サービスエリアでご飯ぐらい食わせろよ!」

「そーよそーよ!」

 

もはや暴動寸前の車内。

 

「いや…こういう時って大体他の車も同じこと考えてるのでこのまま高速走ったほうがいいですって…」

「アスランさんの言う通りですわ。下道におりてからでも遅くはありません。」

「ヤダヤダオナカスイター!!!」

「「「メーシ!メーシ!メーシ!メーシ!」」」

「ええいお前らは麦わら海賊団か!?」

「トレーナーさん…その、私も…機内食を食べてからずいぶん経つので…」

「分かった分かった!せめて談合坂まで我慢してくれ!」

 

そんなこんなで中央道を抜けるだけでも数時間かかり、インターを下りた時点でもう22時を回っていた。

 

「悪いスズカ、地図見てくれ。

山奥過ぎてスマホのナビが機能してない。」

「わかりました。お任せ下さい。」

 

助手席に座ったスズカが地図を手に取る。

 

「おっと分かれ道か…どっちだ?」

「左です」

「…本当か?青看は右になってるが」

「左で合ってます」

「ならまあ…」

 

ハンドルを左に切って進む。

 

(…なんかうまよんでこんな感じの回なかったっけ…)

若干背筋が凍り、少し身構える。

 

 

 

 

 

10分後

 

「おいスズカ!

行き止まりじゃないか!」

「…おかしいですね。」

「本当にさっきの左だったのか?」

「ちゃんと確認しました!」

 

ゴルシがオーライオーライ言いながら沖野トレーナーはハンドルを切り返す。

 

ここでテイオーがあることに気付く。

 

「…ねえスズカ。その地図逆さまじゃない?」

「………あ」

 

凡ミスだった。

 

「おいおいスズカ勘弁してくれよwww

アメリカ行って地図の見方も忘れちまったのか?」

「そういえばアメリカ人って地図読めない方が多いって聞きますよ?

そんなとこまでアメリカナイズされなくてもwww」

「えー?スズカ逆さまの地図みて案内してたのー?

おっちょこちょいだねーwww」

「す、スズカさん…」

 

ここぞとばかりにいじりたおすテイオー・アスランコンビと、

暗闇でも分かるぐらい顔を真っ赤にしたスズカ。

 

「さあどうなんだ?ごめんなさいの一言ぐらいは欲しいところだな。

もしくは

 

『サイレンススズカがバカ』なのか

『トレーナーが合ってました』か

 

どっちだwww?」

 

カチッ(スズカの羞恥心が振り切れた音)

 

トレーナーさんがおバカです!!!

「「「wwwww」」」

 

 

 

 

23:50

「おーし、ようやく目的地の看板が見えてきた!」

「な、長かった…」

 

窓の外に目的地のキャンプ場の看板が見える。

車内に安堵のため息が出る。

 

「…あっ、待って下さいトレーナーさん。」

「どうしたスズカ」

「入り口に立て札が…」

 

キャンプ場へ向かう山道の入り口にはチェーンが張られ、立て札があった。

 

〈本日の受付は終了しました〉

 

「あっ…」

 

 

24:00

-Time Up-




沖野「…おーし、お前ら。いいかー?

…えー

ここを
キャンプ地と
する

アスラン「ただのwww
ただの冬期チェーン着脱場じゃないですかwww」
スズカ「うそでしょ…」
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