夜の京の街中を、だんだら羽織の剣士達が駆け抜ける。
幕末の時代剣豪達から成る新選組は、敵味方双方から恐れられた。
『死を恐れることなく立ち向かう』と。
言ったことを成すと書いて『誠』
彼らはそんな『誠』の侍達であった。
そして剣士達の前に、闇が立ち塞がる。
一歩前に進み出たレスキューホープは、剣の柄にゆっくりと手をかける。
「行く手を阻むものは
鬼だろうと仏だろうと
―斬る!」
目にもとまらぬ居合い切りにて、眼前の闇を切り捨てる。
道がないなら、切り開く。
…
『レスキューホープだ!レスキューホープがやって来た!
最内突いて、いや馬群をぶち破って地方の希望がやって来た!』
最内突きと言ってもスーパークリークのような見事なすり抜けではない。
(ひぃっ!?)
領域を展開するホープの殺気に、目の前の馬群の子達が本能的な恐怖を覚え、歩様が乱れ僅かに空いた隙を突破してきた。
抜き身の刀の様な末脚が、淀の芝を切り裂く。
(負けられない負けたくない!
絶対に、決して負けるわけにはいかない!)
雄叫びを上げながら凄まじい勢いで追い上げる。
(後はアスラン一人!
絶対に!
絶対…に…?)
ホープがアスランを追い抜こうとしたその瞬間、
(…)
アスランがちらりとホープを見たかと思うと前方を向き直し、
―ズドン!
大きな地響きと共に、オーラをまとった。
―『自分がされて嫌なことは、相手にもしない。』
そう親や教師から言われて育ってきた者も多いだろう。
では、
勝負事の世界ではどうか
その
『レスキューホープがサクラアスランに食らいつく!
食らいつくも距離が縮まらない!
むしろアスランが、後続を突き放しにかかった!!!』
ホープの領域が終わったその瞬間、
走法を切り替えて、
「ダービーのお返しだっ!」
全身を駆け巡る沸騰した血液が、受け継がれた力を呼び起こす。
(…どうして、どうして差が縮まらないんだ!?
僕は…僕は負けるわけにはいかないのに!)
後ろを振り向くと、焦燥感に満ちたホープの顔が見える。
―見てみたいさ
地方馬による、クラシックG1制覇の夢を。
もし観客だったなら、
今頃声を枯らして、君の名前を叫んでいただろう。
ロマンと判官びいきは今に始まったことではないからな。
でも、
俺は
『サクラアスラン先頭!アスランが先頭!
レスキューホープは単独2番手!しかしながら伸びが苦しいか!』
俺はサクラアスラン。
シンボリルドルフの『絶対の矜持』と
サクラローレルの『不屈の精神』
そして、
トウカイテイオーの『夢』を、引き継ぐ者。
偉大なる先達や神々が、この時代の強者を求めるというのなら、
魂が熱く燃え上がるこのロマンの世界にて、
必ずや、その地位を勝ち取ってみせる。
それが、
俺の『覚悟』だ。
『桜だ!桜だ!桜だ!
京の都に桜が満開!
淀の舞台に獅子が舞う!
サクラアスラン!!!
三 冠 達 成!!!!!』
レスキューホープ 固有スキル
『
4コーナーの地点で後方集団にいる場合、
侍の如き精神力で進路を切り開き、周囲のウマ娘を大きく萎縮させる。