1枠 2番 4番人気 サラマンドル 独
2枠 3番 1番人気 カジミェーシュ 日
2枠 4番 9番人気 サイラ 仏
3枠 5番 16番人気 メイショウホルス 日
3枠 6番 14番人気 コスモシパクトリ 日
4枠 7番 5番人気 ハーツオブオーク 英
4枠 8番 3番人気 サクラアスラン 日
5枠 9番 6番人気 クライムハーツ 日
5枠 10番 7番人気 ダルシン 愛
6枠 11番 13番人気 バトルフィッシュ 日
6枠 12番 11番人気 センパーパーパス 米
7枠 13番 15番人気 スゲーナスゴイデス 日
7枠 14番 12番人気 スイートソティス 日
8枠 15番 2番人気 ヴェニュスパーク 仏
8枠 16番 10番人気 デルタフォース 日
11月26日
東京レース場
JC(ジャパンカップ)当日
ダービーバに有馬記念バに凱旋門賞バと豪華なメンツが勢揃いした木枯らし吹きすさぶ府中。
日本のみならず世界各国からも観客が駆け付け、世紀の大決戦を心待ちにしていた。
指定席エリア
「…しかしあのアスランが3番人気か。もうちょい上いくかと思ったが…」
「あ、あんたは菊花賞のときの浪士組!」
「おや、いつぞやのイェニチェリさん。やはりアスランの応援ですか」
「え、ええ…ってなんであんたもおるんや!?今日ホープ居らへんのに」
「何を言って。そのホープを負かしたアスランがシニア勢・海外勢相手に立ち向かうってんだから応援するってのが粋ってやつですよ!」
「いいやつやなあんた…一緒に応援しましょ!」
「もちろん!せーの!」
「こーんぺーきのーそらー」
「わーかきちーにもゆーるもの」
「…」
「…」
「貴様慶応だな!?」
「さては早大だなおめー」
ローズガーデン
「今日のジャパンカップ、勝つのはカジミェーシュで決まりだ。」
「どうした急に」
「先日の天皇賞秋を勝ったことで出走メンバー中、府中の成績は頭一つ抜け出している。
3冠ウマ娘のサクラアスランも油断できないが…唯一のクラシック級となると正直読めない。」
「凱旋門2連覇のヴェニュスパークは?」
「それ聞いちゃう?外枠8枠の勝率は…」
「…まあラストランだって言うし無事に完走してくれれば御の字か。」
「まもなくボジョレーヌーボー試飲会を始めまーす」
「おっ始まるぞ」
「やっぱJCにはワインだな!」
…
パドック
『4枠8番3番人気 サクラアスラン』
『菊花賞から直接挑んできた新時代の3冠ウマ娘です。
格上挑戦に不安がささやかれていますが、『日本の若頭』としての実力・実績は折り紙つきです。』
「アスランさん仕上がってますね!」
「ええ。先輩たち相手でも全然ひるんでないわ」
スぺとスズカが和気あいあいとアスランを評する。
「ほう…」とトレーナーが感嘆する。
「普段アスランはパドックで落ち着いているが…今日みたいに気合がみなぎっているのは珍しいな。」
「大丈夫でしょうか…先輩方相手に気を張っているようにも見えますが…」
「大丈夫だってマックちゃん。正しく『めんたまギラギラ出走でーす』だろ!」
「…」
マックイーンとゴルシが話している横で、テイオーはただ黙ってパドックを見つめていた。
(…なんだろう。このモヤモヤした感じ…)
…
織りなすは、2400の旋律
『トウカイテイオーだ!外国の強力バをねじ伏せ復活を遂げました!』
世界に追いつき
『タップダンスシチー!2400!逃げ切るとはこういう事だ!』
世界を置き去りにせよ
今日 世界に挑み
世界が挑んでくる
G1 JAPAN CUP
『寒風をも吹き飛ばす熱気に包まれた府中よりお届けします。
本日の最終メインレース。
東京第12R 国際招待競走 ジャパンカップG1
まもなく出走時刻となります!
今年は例年に負けず劣らず超豪華メンバーが勢ぞろいしました。
人気バを紹介しましょう。
3番人気は菊花賞を制し無敗の3冠ウマ娘となった『若獅子』8番サクラアスラン。
2番人気は凱旋門賞2連覇を成し遂げた『欧州最強バ』15番ヴェニュスパーク。
1番人気は天皇賞秋を制した『大王』3番カジミェーシュ!
出走バ全員がG1入着経験者という正しく頂上決戦と化した今年のジャパンカップ。
木枯らしを切り裂いて栄冠を掴み取るのは果たしてどのウマ娘か。
瞬き禁止の一戦です!』
(完徹したときはどうなるかと思ったが…案外なんとかなるもんだな)
大きく息を吸って冷たい風を胸いっぱいに感じる。
(試合直前に中途半端に寝るのはダメだから眠気覚ましでなんとか…)
「そこなお嬢さん。」
「ん?」
声がしたので振り向くと、隣枠のウマ娘
4枠7番ハーツオブオークがいた。
「とても涼しげな香りがするが…香水でもつけているのかい?」
「いえ、ついさっきまでハッカ飴をなめて…気に障ったのなら申し訳ない。」
「いやいいのさ、ミントの本場は我がイギリスだからな。私も
ピタリと愛想笑いが凍りつく。
オークは指を鳴らして不敵な笑みを見せる。
「Good luck. Brave Blossom!」
手をひらひらさせて枠に入っていった。
(…付け焼き刃がばれたか…!?)
全てを見透かされたかのようなオークの言動に冷や汗が垂れる。
(今更後戻りはできない。
ここまで来たら腹くくって挑む他ない。
…『
番狂わせは大好物だからな!!)
ハッカ効果と完徹の謎テンションで爛爛とした目をコースに向けた。
『さあゲート入り完了!
スタートしました!!!』