ifウマ娘個別ストーリー(駿川たづな)   作:愉快な笛吹きさん

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嘘から始まる出会い

「はあ……」

 

 ため息をつきながら夕暮れの商店街をとぼとぼと歩く。

 何も思いつかなかった。といってもウマ娘のトレーニングプランやメンタルケアの話ではなく、明日に控えたエイプリルフール企画についてなのだが。

 会議で配られたプリントに、もう一度目を落としてみる。

 

 ――生徒を驚かせるような嘘を各自用意してくること。ただし相手を悲しませるような内容は不可とする

 

 最初見たときには何だこりゃと思ったのだが、どうもこういったドッキリ的イベントはトレーナーとウマ娘とのコミュニケーションを深める意味合いで何度も行われているらしい。

 それはまあいいとして、問題はそのタイミングが完全に理事長の思いつき次第だということだった。おかげで碌にプランを練る暇もなく、鈍感イケメンと名高い同期の奴は「恋人ができたって体でいこうかと思うんだが」なんて自殺をほのめかす始末だ。

 ちなみに当然ながら却下しておいた。流石に新年度初日から流血沙汰は見たくない。

 

(とりあえず何か食べて帰るか……)

 

 空腹を奏でる音が自ずと足を引き止める。きょろきょろと辺りを見回せば、ちょうど何度か立ち寄ったラーメン屋の看板があった。

 

「いらっしゃい。お一人様? カウンターだったらかろうじて開いてるけど」

 

「はい、大丈夫です」

 

 店内に入り、中年の女性店員にそうことわると、空いている席に身体を潜り込ませる。狭めの店内にふさわしく、左右の人との間隔が近い。案の定、右隣の人と軽く肘がぶつかってしまった。

 互いにすみません、と言葉を放ち、

 

「……たづなさん?」

 

「トレーナーさん?」

 

 理事長秘書である駿川たづなさんと妙な顔合わせを果たしたのだった。

 

 

「驚かせるような嘘……ですか」

 

「ええ。自分が堅物なせいか、どうにもこういうノリ重視のイベントにはついていきにくくて。何かいいアイデアがあればなと」

 

 手早くラーメンを食べ終わったあと、彼女と少しだけ話しをする雰囲気になった。近くのコンビニで買ったニンジンジュースを手渡すと、早速本題に入る。

 

「あまり大げさに考えなくても良いと思いますよ? 別に正式なイベントでもないですし」

 

「それはわかってるんですが……実は担当の娘がこないだのレースで惨敗してからどうにも落ち込んでしまっていて。これをきっかけにどうにかモチベを取り戻せないかなあと」

 

「そうでしたか。うーん……」

 

 軽く首を傾げると、たづなさんが考えこむ。落ち着いた雰囲気の女性ではあるが、こういった一つ一つの仕草は割と可愛らしい。

 やがて何か思いついたのか、彼女の人差し指がぴっと立った。

 

「一つ、思いついちゃいました。ちょっと耳を貸してもらえますか。トレーナーさん」

 

 そう告げるたづなさんの瞳はどことなく面白がっているように見えた。

 

 

 ――翌日――

 

 

「はあ……」

 

 集合時間から5分を過ぎたころ、ようやく担当のウマ娘がターフにやって来た。未だ前走での不甲斐なさを引きずっているのだろう。何とかしてやりたいとは思うものの、こればかりは本人の意思によるところが大きい。というわけで――

 

「おう来たな。早速トレーニングにいきたいところだがその前に。突然だが今日からもう一人担当を受け持つことになった」

 

「へ? 聞いてないんだけど」

 

「ああ、手続きやら何やらで内緒にしてたからな。というわけで紹介しよう。北海道出身のウマ娘、グリーンラベルさんだ」

 

「こんにちは。グリーンラベルです」

 

 学園指定のジャージに身を包んだ一人の新人ウマ娘が会釈をする。案の定言葉が出ないらしく、担当ウマ娘の口があんぐりと開いていた。

 

「どうだ? 中々有望そうだろ?」

 

「いや有望以前の問題でしょ!? どう見てもたづなさんじゃん! たづなさんですよね!?」

 

「いえ、私はグリーンレベ……ラベルですよ?」

 

「ソッコーで名前間違えてんじゃん! 設定が雑い!」

 

 ひとしきり叫んだ担当ウマ娘が気分を落ち着かせるためだろう。大きく息を吐いた。

 

「何でいきなりこんなこと……ってそういやエイプリルフールだっけか。すっかり忘れてたな……まあ、それなりに面白かったよ」

 

 ふっ、と苦笑を漏らす担当ウマ娘。少しは気分転換になったようだ。とはいえ、まだこちらのターンは終わっていないのだが。

 

「エイプリルフール? 何言ってんだ。ラベルはこれから一緒にトレーニングする仲間だぞ」

 

「まだ続けんの……? いくらウマ娘とはいっても普段は秘書じゃん。流石に現役アスリートの走りについてこられるわけないでしょ」

 

「などと意味不明な言葉を発しており」

 

「いや真っ当な見解だっての! あーもうわかったよ。そうまでいうなら実際に走ってみればわかるでしょ」

 

「そうこなくっちゃな。じゃあアップが終わったら早速併走といこう。右回りの2000、前走のレースと同じ距離だ。ラベルさんもそれでいいですか?」

 

「はい。大丈夫ですよ」

 

 いつもと変わらない様子で答えるグリーンラベルことたづなさん。ここまでは打ち合わせ通りだ。あとは一緒に走ることで担当ウマ娘が発奮してくれたら御の字なのだが、肝心のたづなさんの力がどれほどのものなのか全く不明だった。

 まあ「大丈夫です」と言い切るくらいだからそれなりの水準ではあるのだろうが。

 

 そうこうする内にアップも済み、二人がスタート地点に並ぶ。現役舐めんなとばかりに鼻息を荒くしている担当ウマ娘に比べると、たづなさんはまさに余裕綽々といった様子だ。

 お手並み拝見だなと思いつつ、スタートの掛け声で腕を振り下ろす。

 ――直後、たづなさんの姿が消えた。

 

「は? えっ?」

 

 一瞬何が起きたのか全くわからなかった。絶好のスタートをきったと思いきや、僅か数歩でトップスピード近くにまで加速していたのだ。

 まるで瞬間移動でもしたかのような挙動に、担当ウマ娘の目が大きく見開かれる。

 

「くっ、このっ!」

 

 慌てて背中を追いかけるものの、結局最後まで差を埋めきることはできなかった。

 呼吸を整えながら信じられないといった表情を浮かべる担当ウマ娘に、たづなさんが声をかける。

 

「お疲れ様でした。なかなか前に行かないなと思ったらパワーをつけると良いかもしれませんよ」

 

「いや、パワーとかそんな次元の問題じゃなかったと思うんだけど。アドバイス下手か」

 

「何故かよく言われます、それ。ならアドバイスではなく分析にしましょうか。言わずもがなですが、最大の敗因は油断でした」

 

「まあ、そうだね。ただでさえ舐めてたところにあんな好スタート決められたんだ。負けたのも当然か」

 

「だったらもう一度走ってみるか? 二人ともまだ体力に余裕がありそうだし」

 

「私は構いませんが」

 

「こっちも問題無いよ。今度はもう油断しない」

 

 汗を拭いつつ、めらめらと闘志を燃やしている担当ウマ娘。前レースから久しく見ていなかったその姿に密かにガッツポーズをとる。

 

(しかし凄いな……たづなさん)

 

 再びスタート地点に向かう彼女の背中を目で追う。いくら油断があったとはいえ、GⅠも制したことがある担当ウマ娘に横並びすらさせないとは。

 こうなればますます結果が気になりつつ、再び腕を振り下ろした。

 

「ちっ、やっぱり上手い! けど!」

 

 またも絶好の滑り出しを見せるたづなさんだったが、今度は担当ウマ娘も面食らうことはなかった。すぐに落ち着きを見せると、隙を見て要所要所で抜きにかかろうとする――が、あと少しのところで抜けない。

 

(フェイントか)

 

 おそらくはわざと隙を作り、足を余分に使わせているのだろう。急加速だけじゃなく、こんな老獪なテクニックまで持ち合わせているとは驚きだ。

 結局、最後は担当ウマ娘が先に息切れしてしまい、連敗を喫することとなった。

 

「はっ……はあ……ま、参ったね。まるでつけ入る隙が無かったよ」

 

「まあ、上手くはめられちまったな。てことであと一回だけリベンジいっとくか? 多分次は勝てると思うぞ」

 

「へえ、それは楽しみですね」

 

 どうやらプライドを刺激してしまったらしい。やや冷えた声色を放つたづなさんに背中がざわつく。

 とりあえずはスルーすることにして、ちょいちょいと担当ウマ娘を呼び寄せる。二、三言ほど耳打ちすると、肩を叩いて送り出した。

 

「――スタート!」

 

 腕を振り下ろし、最後の併走が始まった。相変わらずの好スタートを決めたたづなさんの後を担当ウマ娘が追う。

 さっき、彼女には三つのアドバイスを送った。一つ、足は溜めずに全体的なペースを上げ、体力勝負にもつれ込ませる。二つ、相手のフェイントに惑わされないよう道中で抜きにかからない。そして最後の三つ目――

 

「くっ!」

 

 最終コーナーで初めて苦しげな表情を見せるたづなさん。怪我か、それとも病気か。何であれ彼女は右足が少々不自由のようだ。そのせいかコーナーでは踏ん張りが効かず、少しだけ外に膨らみがちになる。

 おそらくレース中の当人は中々気付かないだろう。だが365日ウマ娘の事を気にかけているトレーナーであれば見破るのは容易い。

 

「いけ!」

 

「はああああっ!」

 

 僅かな隙間を縫うようにして、内ラチとたづなさんの間を担当ウマ娘がすり抜けていく。初めての横並び。とはいえこうなれば現役アスリートとデスクワーカーとの違いは歴然だった。

 もはやスタミナを使い果たしたたづなさんを置き去りにする形で、担当ウマ娘が一直線にゴール板を駆け抜ける。

 

「か、勝った……私が? たづなさんに?」

 

「はあ、ふう……ええ、お見事でした。私の方こそ、根性が足りていませんでしたね」

 

「現役でもないのに2000を三本こなして言う台詞でもないですけどね。とにかく二人ともお疲れ様。少しは気が晴れたか?」

 

 二人にタオルを手渡した後、担当ウマ娘に問いかける。とはいえ、結果は聞くまでもなかったが。

 ふふっ、と彼女が頬を緩める。

 

「まあね。油断せず、ちゃんと戦略を立てれば格上でも勝利できる……前のレースじゃそれを軽視していたことがよくわかったよ」

 

「ん、そこに気付けたんなら上出来だな。てことで、こっからまた頑張っていこうぜ。今年で引退するにしたって、あと一個くらいはGⅠ欲しいだろ?」

 

 メンタルさえ回復すればそれも難しくはないだろう。提示した目標に、担当ウマ娘の口角が上がる。

 

「ああ、よろしく頼むよ、トレーナー」

 

 

 ――その後、担当ウマ娘は見事宝塚記念を制し、そのまま引退となった。

 最後は満面の笑みでトレセン学園を去った彼女を見送ると、数年ぶりに軽くなった肩を労るべく商店街へと向かう。

 がやがやと騒がしい店内でちょうど二杯目の中ジョッキを平らげると、見知った顔が店内にやってきた。

 

「たづなさん」

 

「トレーナーさん。お待たせしました」

 

 失礼します、とことわってたづなさんが右隣に座る。暑いせいか、珍しくいつもの制服を一枚脱いだ白シャツ姿だった。うっすらと透けた胸元に思わず目がいきそうになるのを慌てて押し留める。

 

「すみません、先に始めちゃってます。何か飲まれますか?」

 

「じゃあいつものを」

 

「了解です。すみません、ニンジン酎ハイ炭酸割で」

 

 今やすっかり珍しくなった店員への直接注文を済ませると、たづなさんと目が合う。「今日は暑かったですね」から始まった会話はいくつかの話題を経由し、引退したばかりの教え子のものになった。

 エイプリルフールイベントでの思い出話にひとしきり花を咲かせた後、ずっと引っかかっていたことがある、と彼女に告げる。

 

「たづなさんって右足に少し異常があるんでしたっけ?」

 

「はい……現役時代の負傷が原因で。普段は問題無いのですが、レースとなれば思うように踏ん張りが効かなくなってしまって」

 

「でもそれ、嘘ですよね?」

 

「え?」

 

 ぽかん、とした顔でたづなさんがこちらを向いた。それには構わず、鞄からいくつかの資料を取り出す。

 

「……これは?」

 

「あの日併走したときの走行データをまとめたものです。最近のものは随分進化していましてね、タイムや速度だけでなく、実際のコース取りや走行中どう身体を使ったか、なんかも解析してくれるんです」

 

「へえ、すごいですね」

 

 たづなさんが驚いた表情を見せる。学園の備品ではなく、自分のポケットマネーで購入した機械のため、知らないのも無理はないだろう。

 

「で、問題はここ、走行時における体重移動の項目です。右足をかばっている筈なのに、何故か実際に地面を踏んだ際の圧力は差が無い。つまり……たづなさんの右足は何ら問題が無かった、ということです」

 

「……ええ、その通りです。流石ですね、トレーナーさん」

 

 にこりとしながらたづなさんがあっさりと認めた。表情も、言葉遣いにも一切変わったところはない。なのに何故だろう。どことなく彼女に試されているような感じがする。

 

「あ、すみません。別に責めたり、誰かに言いふらしたりするつもりはないんです。ただ、何故わざわざあんな演技をする必要があったのかな、と」

 

「別に演技していたわけではないですよ。ですが……いつの間にか癖になっていたんでしょうね」

 

「癖?」

 

 そう訊き返すと、彼女は自身の過去について語りはじめた。生まれつき右足が悪かったものの、努力の甲斐あってトレセン学園の有望株になったこと、それがきっかけで有名なトレーナーにスカウトされたが、蓋を開けてみればスパルタ一辺倒のトレーニングや身体の負担を一切考慮しないレースプランで右足がボロボロになり、ずっと庇い続けながら走っていたこと。その後、どうにか契約を解除し、長いリハビリ生活を経て足も完治したものの、もし次も酷い仕打ちをされたらと思うと、どうしても前向きになれなかったこと。

 

「……だから、試してみようと思ったんです。もし足が悪いフリをしてもすぐに見抜けるほど優秀で思いやりのある人だったらトレーナーをお願いしてみようって。……結局、現れずにこんな年になっちゃいました」

 

「たづなさん……」

 

 寂しげに笑う彼女を見て、自然とあの日の光景を思い出す。もうとっくの昔に本格化は終わっていただろうに、現役ウマ娘を相手にあれだけやれていた。

 単純な才能だけではないだろう。おそらくはもう一度ターフに立ちたいと、人知れず努力を続けていたに違いない。

 

 ふつふつと、トレーナーとしての使命感が湧き上がってくる。このまま彼女の夢を終わらせていいものか?

 走っている最中の彼女の幸せそうな顔が脳裏を過ぎる。その瞬間、自身の腹は決まった。

 

「あなたを……スカウトさせて下さい」

 

「へっ?」

 

 手を取ってそう告げると、彼女がぽかんとした顔を浮かべた。が、やがて言葉の意味に気付いたのだろう。みるみるうちに頬が赤くなっていく。

 

「い、いえいえいえいえ! そ、その……確かに気付いてくれたのはちょっぴり嬉しかったですよ! で、でもそれとこれとは話が別というか」

 

「いや、違わない。たとえ偶然でも俺はたづなさんのテストに合格した。あなたを支える資格は十分にある筈だ。だからお願いです。諦めかけていたあなたの夢をもう一度叶えるチャンスを、俺に下さい!」

 

 そう言い放って、ばっと頭を下げる。何の捻りも駆け引きも無い、正真正銘の直球勝負で彼女からの返答を待つ。

 たっぷり十秒は経っただろうか。

 くすっ、と彼女の笑う声がした。

 

「ほんとにもう……そこまで言ってくれたのに、私が断るなんて本気で思ってるんですか?」

 

「あ、いえ……それは」

 

 返答に困っていると、たづなさんが可笑しそうに笑う。まるで嵐が通り過ぎた後の青空のような、見惚れるような笑顔だった。

 

「私、こう見えても結構わがままですよ?」

 

「全力で合わせますよ」

 

「こだわりだってそれなりにありますし」

 

「強い人は皆自分を持ってます」

 

「年齢とか……それ以外にも不安になることだって」

 

「全部俺に相談して下さい。一緒に悩んでいきましょう」

 

「……なら、これ以上言うことは無いです。不束者ですがよろしくお願いしますね。トレーナーさん」

 

「ええ、こちらこそ。しかしさっきからやけに声がはっきり響くな……まさか」

 

 気付いた瞬間、はっと辺りを見渡してみる。が、時既に遅しだった。いまや店内の客という客が皆こっちに注目を向けている。

 

「…………」

 

「…………」

 

 互いに無言となるなか、突如やってきた店長らしき人物が、ぱんっ、とクラッカーを鳴らす。

 宙を舞う「結婚おめでとう」の紙テープに、店内のテンションが一気に跳ね上がった。

 

「良いプロポーズだったぞー!」

 

「キレイな奥さんじゃねえか。大事にしろよー!」

 

「今どき真っ直ぐな好青年だねえ。ありゃあきっといい旦那さんになるよ」

 

「いつまでも幸せになー」

 

 流石は数多のウマ娘の恋を後押ししてきたという商店街の住人たちだ。見事なまでの連帯感で祝いの言葉が次々に浴びせられる。完全に誤解なのだが、先程の会話内容を思い出せばそう取られてもおかしくはない。

 すっかり顔を赤くしているたづなさん共々、ひたすらこの嵐が通り過ぎるのを待つばかりだった。

 

 

 こうして自分の新たな担当ウマ娘が決定した。

 その後のことは言うまでもないだろう。数ヶ月後、一人のウマ娘がデビューし、紆余曲折はあったものの、華々しい戦績を上げる。そのあまりの強さに、後に人々は彼女をこう評した。

 

 まさに「パーフェクト」だ、と。

 

 終

 

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