ウマ娘×アーミヤ 一応最終回の話も1話載せてます。 設定ストーリー載せてるので好きに使って 作:软糖哭泣
またリメイクして上手く行けば再投稿します。
申し訳ありません。
後悔と懺悔
「今だけ、今だけ…私の弱音を聞いてくれませんか?」
アーミヤはそう顔を曇らせながら手を震わせてそう言う。
「貴女方に言っても何を言ってるのか分からないと思います。なので話半分に聞いて貰って構いません。」
アーミヤは釘を刺す。そして語り出すその顔は笑顔のない曇りきった顔になった。
「どうしてなんですか?どうして…どうして私だけなんでしょうか?」
それは懺悔にも後悔にも聞こえる。他の者はその私だけの意味を理解できない。
「私はただ居場所を故郷を皆さんの帰る場所になりたかっただけなのに…」
静かにそして泣きそうにそう言うアーミヤに他の者は言葉が出ない。その言葉に異様な程の重さがあったから。
「私は皆さんと一緒に誰もが何の障害がなく笑顔になる居場所が作りたかった。なのに私だけがその場所にいる。守りたかった者はもう誰も…全部消えてしまって…」
その声は泣き声が混ざりその顔は今まで見たことの無い、光の一切ない眼に恐怖や後悔などでぐちゃぐちゃになった顔色。彼女の言ってることが何かは分からないがその表情から何か相当な精神的な負荷がある事はわかった。
「私のしてきた事は何の意味もなかったのでしょうか…私は…無駄に…大切な者をあの人たちが血なまこになって守った物を壊してしまった…終わらせてしまった…」
後悔の念は終わらずアーミヤの握締める腕はアザができるぐらい強く握りしめられており腕には爪がくい込んだのか血が滴っている。
「皆さんが私を導いてくれた…私は…その恩義に報いたかったのに…皆…私を置いて消えてしまった…それなのに…私達が望んだものを私だけが享受してしまっています…どんなに此処で頑張ってももう…あの人たちには届かない…トレーナーも…あの人ではないのに私が自分の理想をあの人と重ねてしまっています。」
聞いてるだけでも吐きそうになるくらいの重い空気。何を言ってるのか分からないのに激しい後悔だけはわかる。そして何か深い闇があるように感じる。
「私はどすれば良かったんでしょうか?…私は…どうすれば…この怒りを…後悔を…乗り越えられるでしょうか?…」
そしてこの中の誰も想像つかない無敗のウマ娘から出るとは思えない発言を聞く。
「私は…私が大嫌いです…この世界の優しさに甘えて…平和に怠けて…皆さんがいないこの世界で私は一体何の為に、誰の為にここに居るのかも分からないのに多くのウマ娘の夢を阻んでしまい…こんな何もない私が、誰かの夢を終わらせるなんて…あってはならないのに…」
そして最後は本当に誰にも理解されなかった言葉を吐く。
「なんで私だけ生きてるんですか?なんで私を殺してくれなかったですか…私はもう…死んで消えてしまいたいのに…」
その言葉に周りは何も言えなかった。自分たちと同じぐらいの歳のウマ娘が、輝かしい無敗のウマ娘が、目の前で死にたいと言っている。その現象に誰も理解が追いつかなかった。
「すみません。私の弱音を聞いてくれてありがとうございます…では私先に戻りますね……」
アーミヤは扉を開けて部屋を出ようとする。
「まっ…」
誰かがそう呼び止めようとする。
「今日の事は忘れてください。いきなり突飛なこと言って申し訳ありません。ただの妄想ですから…」
そう言って部屋を後にした。
「あんな顔で妄想なわけが…」
スピカの面々は、その背中に何と語りかければいいのか分からなかった。
抱える者は持ちきれない
「1着アーミヤ強い強すぎる!日本の悲願今まで数多のウマ娘が望んだレース凱旋門賞1着です!」
その日、日本初のウマ娘が生まれた。それは、世界を手に入れたウマ娘。だが、その顔に笑顔はなく。観客に背を向けた瞬間に見せたその無表情は、あまりにも冷たくそして悲しそうだった。
「あんな顔普通する?凱旋門を勝ったんだよ。」
テイオーは、アーミヤのその顔に少なくとも違和感があった。
「いやーアーミヤ強かったね!」
「日本のウマ娘の中で1番強いと聞いてはいたけどあんなにだとは思わなかったよ。」
2人は凱旋門で共に走った主走者。アーミヤは自分の気持ちが整理出来てなく咄嗟に物陰に身を隠した。
「あのウマ娘なら今後出てくるウマ娘達も任せられるな。」
「アーミヤとってもすごいからきっと彼女ならいろんなウマ娘を導けるね!」
ザーーザーー
「アーミヤならこのロドスを導く器がある。」
「アーミヤはあのテレジアの後継となる。アーミヤなら多くの感染者を導ける。」
ザーーザーー
「あっ…やめ…やめて…」
アーミヤはその言葉を聞き自分の中の何かが音を出して崩れる。
バタン!
「ん!?」
急に物音がして2人の外国ウマ娘は、急いで物音のする方に向かう。
「アーミヤ!?」
そこには倒れているアーミヤ。呼吸は過呼吸になりとても苦しそうにしている。
「急いでトレーナーと救急車を!」
直ぐに近くのトレーナーが呼ばれスピカを初めとしたチームと彼女のトレーナーが来た。
「アーミヤ!聞こえるか?!」
トレーナーがアーミヤに語りかける。
「ど…ドクター…」
アーミヤは小さくそう呟く。
「医者か?!医者なら直ぐに…」
「ごめん…なさい…ドクター…皆さん…ごめん…なさい…ごめん…なさい…ごめん…なさい…ごめ…」
アーミヤの意識はそこで途切れた。
トレーナーはその言葉に何故かとてつもない罪悪感に苛まれる。
それは倒れさせてしまった。という罪悪感ではなく、彼女を追い込んでしまった。トレーナーではなく彼女が対等の存在だったのに気づけなかった自分に対する罪悪感。
「すまない…アーミヤ…」
ただなんと言えばいいのか分からないままそう呟くしか無かった。
その日のウイニングライブは、アーミヤが倒れた為取りやめとなった。
そして世間ではアーミヤを心配する声が溢れかえる。