艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光- 作:星龜
艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん
EP22【運命は雨音と共に】より
最上は、雷の援護に向かおうとしたが…
「何…!?」
後方から、ガンダムレインバレットがビームピストルを連射しながら追ってきた。
「くそぉ…
雷の援護に行かせない気だな…!!」
ガンダムレインバレットの攻撃をかわしながら、最上は反撃の機会を伺う。
しかし、ガンダムレインバレットからの攻撃はやまない。
(仕方がない…
少々、強引だけど…!!)
「このぉーっ!!」
と、アンティリーデスティニーガンダムはM2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲を撃った。
しかし、簡単に回避され、再び、ガンダムレインバレットのビームピストルの連射が始まる。
「まったく…
ビームの雨だな…★」
と、アンティリーデスティニーガンダムは、手甲に装備された
そこは、いくつものビームが飛び交う、激しい銃撃戦の場となった。
「時雨って、こんなにしつこかったっけ?」
と、MA-BAR73/S 高エネルギービームライフルを撃つアンティリーデスティニーガンダム。
[今回は特に…ね!! ]
と、アンティリーデスティニーガンダムの攻撃を回避し、ビームピストルを乱れ撃つガンダムレインバレット。
それを回避するアンティリーデスティニーガンダム。
「クソ…
射撃戦じゃ埒があかないな…。
ならば…!!」
と、最上は武装スロットから
それに対し、ガンダムレインバレットは、背中に2基装備されているアームド・アーマーDEの上部先端に内蔵されているビーム砲と、両手に持つビームピストルを連射した。
しかし、アンティリーデスティニーガンダムはビームの弾幕に怯むことなく、光の翼を展開し、
「いっけぇー!」
と、
しかし、ガンダムレインバレットはアンティリーデスティニーガンダムの斬撃を回避する。
だが、アンティリーデスティニーガンダムは振り下ろした状態から左に一回転すると、左手に持ち替えた
これで、アームド・アーマーDEに内蔵されているビーム砲は使えなくなった。
「まだまだぁ!!」
と、最上は武装スロットから、足に装備されている
すると、アンティリーデスティニーガンダムの両足の膝から爪先にかけて、ビーム刃が展開された。
「くらえッ!!」
と、アンティリーデスティニーガンダムは左足を蹴り上げ、ガンダムレインバレットの左足の膝から下を斬り落とした。
左足を斬り落とされた衝撃で、完全にバランスを崩してしまったガンダムレインバレットに、今度は右足で蹴り飛ばした。
その時…
最上と時雨が戦闘を行っている宙域から少し離れた宙域で、小さい爆発が起こった。
その爆発は次第に大きくなり、やがて一際大きな爆発を起こした。
その爆発は、戦闘中の最上と時雨にも、はっきりと見えていた。
同時に、レーダーから、綾波のガンダム
「まさか…
綾波ちゃんが墜とされるなんて…。」
綾波の仇討ちとばかりに、アンティリーデスティニーガンダムは光の翼を展開し、ガンダムレインバレットに迫る。
ガンダムレインバレットは、ビームピストルを乱射するが…
「もう、時雨の射撃は見切ったよッ!!」
と、ガンダムレインバレットの攻撃を回避して、一気に懐に飛び込んだ。
「終わりだッ!!」
と、
だが!!
ガンダムレインバレットは、バイポットシールドに装備されている、2連装ミサイルランチャーを発射した。
「なっ!?」
至近距離からの攻撃だったため、アンティリーデスティニーガンダムは回避できず、全弾くらってしまった。
しかし、実弾兵器に絶対的な防御力を発揮するヴァリアブルフェイズシフト装甲のおかげで、ノーダメージだった…
が…
ガンダムレインバレットに反撃できる隙をあたえてしまった…。
ガンダムレインバレットは、ここぞとばかりにビームピストルを乱射した。
「うわぁぁぁ…!!」
ミサイルの直撃と、ビームピストルの乱射をもろにくらったアンティリーデスティニーガンダムは大ダメージをうけ、しかも、
「くぅぅ…。」
最上が正面モニターを見れば、ビームサーベルを抜いたガンダムレインバレットが突撃してきた。
最上は、武装スロットを確認した。
(よし、無事だ…☆)
と、最上は武装スロットからM2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲を選択した。
「油断したね、時雨…ッ!!」
と、M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲を撃つアンティリーデスティニーガンダム。
ガンダムレインバレットは、咄嗟にバイポットシールドでそれを防いだが、爆炎に包まれた。
「ふぅ…
何とか倒せたか…。」
と、最上が安堵のため息を吐いた…
その時だった―!!
爆炎の中から、橙色の髪留めを付けたデュエルガンダムが飛び出してきたのだ―!!
「え…?」
飛び出してきたデュエルガンダムの正体は、アサルトシュラウド等の追加装備を全て排除した、ガンダムレインバレットだった。
ガンダムレインバレットは、一気にアンティリーデスティニーガンダムの懐に飛び込むと、左手に握ったビームサーベルでアンティリーデスティニーガンダムの両腕を斬り落とし―
そして、右手に握ったビームサーベルで、コクピットを突き刺した。
「うわぁぁぁ…ッ!!」
操縦スペースに響く、最上の絶叫…。
コックピットを貫かれたアンティリーデスティニーガンダムはゆっくりと後ろに流れると、爆炎に包まれた…。
◆
不意を突いた攻撃でアンティリーデスティニーガンダムを撃破した時雨は、荒い息を整えながら、先程、爆発が起きた場所へと向かっていた。
しばらくして、爆発の起きたポイントにたどり着いた。
時雨は、モニター越しにその場の惨状を目の当たりにした。
自分の周囲には破壊されたり、欠けたりしたガンプラのパーツが漂っていた。
やがて、時雨は、右足と胴体だけを残した、ユニコーンガンダムナイトメアを見つけた。
赤く発光していたサイコフレームは輝きを失い、全身が真っ黒に染まっていた。
「そんな…夕立…。」
時雨は、悔しさと悲しさのあまり、目に涙を浮かべていた。
しかし、時雨はすぐに涙をぬぐうと、ユニコーンガンダムナイトメアの周囲を漂う残骸から、使えそうな武器を探した。
アンティリーデスティニーガンダムとの戦闘で、アサルトシュラウドをはじめ、ビームサーベル以外の全ての武器を排除してしまったため、現在のガンダムレインバレットは丸腰同然の状態と言っても過言ではなかった。
その時、ソロモンの上空で、ひと際大きな爆発が起こった。
「電っ!?」
時雨が爆発に気付いたのは、ユニコーンガンダムナイトメアの肩部ドッズキャノンを見つけた時だった。
ガンダムレインバレットは、ドッズキャノン先端のドッズライフルを取り外すと、ソロモンを目指した―。
◇
バトル開始から抜け出した雷と電…
だったが、電は全速力で、雷のガンダムキュリオスアーチャーから逃げていた…。
逃げる電のイナヅマガンダムに、GNビームライフルを撃ちながら追いかける、雷のガンダムキュリオスアーチャー。
それを回避しながらも、なおも逃げ続けるイナヅマガンダム。
ガンダムキュリオスアーチャーは、攻撃の手を休めることなく、GNビームライフルを撃ち続けた。
一方のイナヅマガンダムはというと、まったく反撃してこない。
(どういうつもりかしら?)
と、雷は電の意図をはかりかねた。
同時に、雷はイナヅマガンダムに、ある違和感を感じた。
(それにしても、バックパックに乗っている、あれは何かしら?)
イナヅマガンダムのバックパック・ファトゥム-01ゼロワンシルエットの上部に、大きな箱状の物が載っているのだ。
今日まで、暁学園のバトルを全て見てきた雷だったが、その箱状の物など今まで装備しているところなど、見たことはなかった。
だから、雷は余計気になった―。
イナヅマガンダムとガンダムキュリオスアーチャーが、ソロモンの上空に到達した時だった。
イナヅマガンダムが、ファトゥム-01シルエットに載せていた箱を捨てたのだ。
そして、180度反転すると、ビームライフルを撃ってきたのだ。
(なんだ…★
あれはプロペラントタンクだったのね…★)
と納得する雷。
しかし、ここで
新たな疑問
がわきおこる。
(でも…
それじゃ、どうして、タンクに被弾する危険の高い、背中を向けて逃げたりしたのかしら?
捨てるために逃げていた?
まさか…。)
たしかに、イナヅマガンダムの行動には、解せない面がある。
しかし、プロペラントタンク (?) を捨てたことで、ようやく、イナヅマガンダムが戦闘を開始したのだ。
(まぁ、いいわ☆
電がやる気になったのなら…☆)
と、イナヅマガンダムからの攻撃を回避しながら、ガンダムキュリオスアーチャーは反撃を始める。
ビームが飛び交う、激しい射撃戦が展開されるソロモン上空。
イナヅマガンダムとキュリオスアーチャーは、放たれたビームを回避したり、シールドで防いだりと、激しいバトルを繰り広げた―。