艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光- 作:星龜
この作品は、黒瀬夜明 リベイクさんの作品
【艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん】
本編内で、なぜか飛ばされた、第14回ガンプラバトル全国大会に出場する県代表決定戦
https://syosetu.org/novel/170259/25.html
を、黒瀬夜明 リベイクさんの許可の許、書かせていただいたものを、再編集した作品です。
第14回ガンプラバトル全国大会の県代表決定戦で、暁学園と対戦することになったのは、初出場の未成館中学校だった―。
未成館中学校のガンプラバトル部の部室では、雲龍、天城、葛城の三姉妹が、暁学園の試合の動画を見ていた。
未成館中学のガンプラバトル部のメンバーは3人で、全員、元雲龍型空母娘だ。
金色の眠たげな目をした、踵まである銀髪を長い一本の三つ編みに括っている少女が部長であり、長女の雲龍。
長い茶髪をポニーテールにして、前髪の左を、赤い楓と結袈裟の髪飾りで耳後に留めた、タレ目気味で左目尻に泣き黒子がある少女が、次女の天城。
腰まである黒髪のロングヘアーに、後頭部に一房だけ白いリボンでポニーテール状にまとめ、どこかおっとりしている雲龍、天城に比べて、目尻がキリっと釣り上がった、快活な雰囲気の少女が、三女の葛城だ。
「なんか…強そうだね…。」
と言う雲龍。
「そりゃ、大戦中は最前線で深海棲艦とドンパチやってた艦娘達だもん…。
そりゃ、強いよ…。」
と、すでにどこか諦めムードな天城。
「それでも、私達だって、
と、明るく振る舞う葛城。
「そうだね。
じゃ、練習に行こうか…。」
と、部室を出ていく雲龍達…。
なぜ、部室から出ていくのかというと、部室に練習用のガンプラバトルステージが無いからだ。
なぜか?
それは
未成館中学校は、ガンプラバトルに関心が無い学校
だからだ。
ガンプラバトルに関心が無いため、ガンプラバトル部の設立は認めても、部活に必要な機材一式は、一切用意しなかった。
だから、雲龍達は、練習するために、街にあるガンプラバトルアリーナに行かなければならないのだ。
こんな劣悪な環境にも関わらず、雲龍達は県代表決定戦に進出してきたのだ。
全国大会に出場すれば、学校も考え方を変えてくれるのでは…
…という、一縷の望みを、雲龍達は抱えていた…。
◇
一週間後―。
第14回ガンプラバトル全国大会の県代表決定戦の日―。
「ん…?」
と、時雨は、ある違和感を感じた。
「どうしたっぽい?」
と訊く夕立。
「うん…。
未成館の応援団の姿が見えない
んだ…。」
と言う時雨。
「た…たしかに…。」
「いないっぽい…。」
電と夕立が観客席を見回すが、未成館の応援団はもちろん、関係者の姿すら見えなかった。
「自分達の学校の生徒が出場しているのに、無関心な学校なんて、ありえないな…。」
と、表情を曇らせる時雨…。
全地球規模でガンプラバトルが隆盛を極める昨今、自校の生徒が出場しているのに、ガンプラバトルに無関心な学校なんて、異例というよりも異常だろう…。
そんな異常な環境にも関わらず、未成館中学は県代表決定戦に進出してきたのだ。
「手強いぞ…。」
と時雨はつぶやき、遠くの正面にいる雲龍達を見据えた―。
◇
『ただいまより、第14回ガンプラバトル全国大会に出場する、県代表決定戦を開始いたします。』
というアナウンスが流れた。
観客席からは、怒涛のような歓声が起こった。
ステージ前に並ぶ
時雨
夕立
電
と
雲龍
天城
葛城―。
「はじめまして…
元白露型駆逐艦の2番艦の時雨です。」
「元雲龍型正規空母の雲龍だ。」
と、握手する時雨と雲龍。
「どこかで会ったことはなかったか?」
と、雲龍が訊いたが
「いえ…初対面のはずですが…?」
と、時雨は首を傾げた。
「そうか…。
良き試合を…!!」
「はい…!!」
と別れて、時雨達、雲龍達は、ガンプラ操縦スペースに移動する―。
『GUN-PLA Battel, Stand up.』
システムが起動し始めた。
『Please set your GP base.』
GPベースを、スロットにセットする。
『Begining Plavsky particle dispersal.』
ステージからプラフスキー粒子があふれ出し、バトルフィールドを形成する。
形成されたバトルフィールドは、廃棄コロニー内部。
『Please set your GUN-PLA.』
ガンプラを、カタパルトデッキにセットする。
コクピットルーム内に、ホログラフィーで再現された球体操縦桿と正面と左右のカメラモニターや、残弾数や各部のダメージ表示を示すメモリなどが映るモニターが現れる。
球体操縦桿を握り、そして―
『Battel start!!』
バトルスタートの合図が鳴り響く―!!
「電!!
イナヅマガンダム、出撃です!!」
「時雨!!
ガンダムレインバレット、行くよ!!」
「夕立!!
ユニコーンガンダムナイトメア、出撃っぽい!!」
「雲龍!!
カオスガンダム・クラウド、発進!!」
「天城!!
ザクファントム・ブラスト、出ます!!」
「葛城!!
ヤクト・ドーガ・テンペスト、行くわよ!!」
両チームのガンプラが発進した―。
◇
廃棄コロニー内を進む
カオスガンダム・クラウド
ザクファントム・ブラスト
ヤクト・ドーガ・テンペスト
の3機―。
□
雲龍の
モビルアーマー形態での運用を前提としており、全身が白く塗られたその姿は、カオスガンダムの試作機である、プロトカオスを連想させる―。
□
天城の
□
葛城の
そのシールドに3基づつ、合計21基ものファンネルを装備している、白と黄緑色で塗り分けた
□
廃棄コロニーの中は暗く、周囲には岩塊や鉄屑が漂っているが、そのほとんどは、CGによる背景扱いだ。
したがって、障害物や遮蔽物は、実質、ビルの廃墟だけだ。
また、ガンダム作品におけるコロニーの大きさは、直径6キロ、長さ30キロの円筒形で、その内面で戦うわけだから、横への移動はともかく、縦への移動…すなわち、上に飛び上がると、あっという間に反対側に到達してしまう…。
つまり、コロニー内は、意外と狭いのだ。
こういう狭い場所は、機動性が高い
「ん…来たか…!!」
カオスガンダム・クラウドのレーダーが、正面から飛んでくる熱源体を捉えた。
それが、相手からの先制攻撃だと悟った雲龍は、即座に回避する。
『今撃ってきたヤツは、私が相手をするわ!!』
と、葛城からの通信が入る。
「気をつけてね!!
天城、行くわよ!!」
『はいっ!!』
と
カオスガンダム・クラウドは左に―
ザクファントム・ブラストは右に向かう―。
◇
正面モニターを見る雲龍。
ターゲットカーソルが、敵機を捉えた。
「インパルスガンダム…!?」
カオスガンダム・クラウドの相手は、イナヅマガンダムだった。
「先手必勝ッ!!」
と、、MGX-2235
しかし、この攻撃は回避された。
イナヅマガンダムは、MA-BAR72 高エネルギービームライフルを撃ちながら、上昇していく。
「逃げる…!?」
と、イナヅマガンダムを追う、カオスガンダム・クラウド。
イナヅマガンダムを追いかけていると…
「ゑっ!?」
イナヅマガンダムが
前方のビル群の廃墟に衝突
したのだ…。
スペースコロニーの直径は6キロ…。
イナヅマガンダムの
「悪く思わないでよッ!!」
と、カオスガンダム・クラウドは、イナヅマガンダムに向けて、MGX-2235
◇
天城のザクファントム・ブラストは、夕立のユニコーンガンダムナイトメアと対峙する―。
先手を取ったのは、ユニコーンガンダムナイトメアの方だった。
両肩のビームキャノンを撃ってくる。
ユニコーンガンダムナイトメアの攻撃をかわしたザクファントム・ブラストは、背中のブースターに装備されているビームガトリング砲で反撃した。
ユニコーンガンダムナイトメアは、ザクファントム・ブラストの反撃を回避すると、ビルの廃墟に身を隠した。
ザクファントム・ブラストは、大通りに着地すると、両肩のシールドをはずして、手に持った。
そして、シールドの中央から、ビームサーベルを発振させた。
すると、ユニコーンガンダムナイトメアも、両手に
そして、斬りかかってきたが…
「真正面から突っ込んでくるなんて、ありえないんですけどぉ…ッ☆」
と、ザクファントム・ブラストは、シールドの周囲に装備されているニードルミサイルを放った―!!
◇
葛城のヤクト・ドーガ・テンペストの相手は、時雨のガンダムレインバレット―。
大通りで、膝立ちになってロングバレルビームライフルをかまえるガンダムレインバレットに
「戦場で止まるなんて、正気ですか…!?」
と、ヤクト・ドーガ・テンペストはファンネルを射出した。
その数
21基!!
ガンダムレインバレットが動くよりも、21基のファンネルが、ガンダムレインバレットを包囲する方が早かった…。
そして…
ガンダムレインバレットは、ファンネルの一斉射撃をくらい、爆炎につつまれた…。