艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光- 作:星龜
艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん
EP16 【空に輝く光】より
小野の
「気づかれずに接近しているつもりだったようだけど…残念だったね☆」
続いて、ガンダムレインバレットは、銃口を空に向ける。
「隙だらけだよ!」
と、再びロングレンジビームライフルを撃つガンダムレインバレット。
放たれたビームは…
大野のGN-Xに向かっていく―!!
◇
時雨のガンダムレインバレットのロングレンジビームライフルから放たれたビームは、大野のGN-Xの左腕を直撃し、左腕は爆発した。
「なにぃッ!?
ど…どこから…!?」
大野は周囲を見回すが、自分を撃った敵の姿は見当たらない…。
だが、自分を撃った敵の姿を捜したのは、致命的なミスだった…。
なぜなら
目の前に敵がいる
のだから…。
「はっ…!?」
大野がロックオン警報を聞いた時には、すでに遅かった…。
大野が正面モニターを見れば、イナヅマガンダムがビームライフルと、バックパックのスタビライザーに装備されているビームキャノンを撃ってきた―!!
「うおおおおお…ッ!!」
緑と赤色の3本のビームが、GN-Xの胴体部を貫いた…。
「ぶ…部長ぉぉぉ…ッ!!」
という大野の絶叫とともに、GN-Xは爆発四散した…。
◇
(あっという間に…!?)
と、大野と小野が敗れたことに驚く春雨…。
それでも
「でも、まだ終わってません!!
春雨は、1人になっても、絶対に諦めたりなんかしません!!」
と、春雨は武器スロットの中から『SP』を選択し
「トランザム!!」
と叫んだ。
□
トランザム―。
【機動戦士ガンダム
太陽炉の出力を全開にすることで、機体内部に蓄積された高濃度圧縮粒子が全面解放され、機体は赤く発光する。
さらに、発動中は残像が残るほどの高速移動が出来るようになる。
しかし、限界時間を過ぎると、粒子の再チャージまで機体性能が大幅に低下してしまう。
擬似太陽炉搭載機にいたっては、擬似太陽炉が焼ききれてしまい、まともに動くことすらできなくなる。
擬似太陽炉搭載機にとって、トランザムは最後の手段なのだ―。
□
トランザムを発動させた
そして、コーンスラスターから放出されるGN粒子の放出量が増え、機体全体が赤みを帯びる。
「行きます!」
赤い光を纏った
それに対し、ユニコーンガンダムナイトメアは、右腕のビームトンファーを展開し、
しかし、
「まだまだぁーっ!!」
飛ぶことの出来ないユニコーンガンダムナイトメアに、GNGNダブルバスターライフルを放つ
ユニコーンガンダムナイトメアも、両肩のビームキャノンを撃つ。
両者の間に、赤とピンクのビームが飛び交う。
そこに、イナヅマガンダムがビームライフルを撃ちながら割って入ってきたが、
イナヅマガンダムは、高速で空中を駆ける
「ロックオン…そこです!!」
と、
イナヅマガンダムは、咄嗟に機動防盾をかまえて防御する。
ふと、春雨は、GN粒子の残量を確認する。
(まずい…
20パーセントを切ってる…!!)
ここまで減ってしまっては、トランザムを解除しても、まともに戦うこともできない…。
そもそも、トランザムを使った時点で、春雨の…
第1中学校の敗北は決定していた…。
春雨も、トランザムを使ったのは、奇跡の逆転勝利のためではなく、せめて1機だけでも堕とそうという、ガンプラファイターとしての意地だった…。
「やぁぁぁ…!!」
と、イナヅマガンダムに、GNビームサーベルを振りかざした
イナヅマガンダムはシールドをかまえ、防御姿勢をとった。
そして―
「やった…って…
あれっ?」
斬り裂かれたシールドの向こうに、イナヅマガンダムの姿はなかった…。
[いくらスピードが速くても…]
と、通信機から電の声が響き、ロックオン警報が鳴り響いた。
とっさにレーダーを見る春雨。
(後ろ!?
いつの間に…!?)
と、後ろを振り向く
そこには、ビームライフルをかまえたイナヅマガンダムの姿があった。
電は、イナヅマガンダムのシールドが斬り裂かれる直前にシールドを手離すと、スラスターを一旦切って降下。
そして
[真っ直ぐ進んでたら、普通の的なのです…!!]
と、ビームライフルを撃つイナヅマガンダム。
イナヅマガンダムのビームライフルから放たれたビームが、
「そんなぁぁぁ…!!」
春雨の絶叫とともに、
『Battle Ended.』
会場内に、バトル終了を告げるアナウンスが鳴り響いた―。
暁学園の勝利に、観客席からは拍手喝采がおこった―。
◇
バトルシステムがシャットダウンされ、フィールドと操縦スペースが消える。
バトルステージの中央には、胴体を撃ち抜かれた
春雨は、横たわる
「負けちゃいましたか…。」
と、春雨が肩を落としていると…
「春雨ー☆」
「へ…きゃあ!?」
駆け寄ってきた夕立に飛びつかれ、たおれる春雨…。
「ゆ…夕立姉さん…!?」
「春雨☆
良いバトルだったっぽいー☆
夕立ったら、久しぶりに焦ったっぽい☆」
と、春雨を称える夕立。
「夕立…。
すぐ飛びつく癖は直した方がいいと思うよ…。」
と、夕立を諌める時雨。
そして
「でも、僕もあそこで、春雨がトランザムを使ってくるとは思わなくて、ビックリしたよ。」
と、時雨も春雨を称えた。
「なのです☆
トランザムが使えるほどのガンプラ作るなんて、春雨さん凄いのです☆」
「え…えへへ…☆」
と、電と時雨からも健闘ぶりを称えられた春雨は、頭を掻きながら、照れ笑いをした。
「春雨、またバトルするっぽい☆」
と、夕立が春雨に満面の笑顔で再戦を願い出た。
「はい☆」
と、春雨も満面の笑顔で、高らかに答えた―。
◇
夕方―。
大野と小野と、3人で家路につく。
「しかし…
何なんだよ、あのレインバレットとかいうガンプラ…★」
と、愚痴る小野…。
「あぁ…。
ベースキットがデュエルガンダムだったし、名前も『弾丸の雨』っていうから、てっきり、接近戦用かと思ったんだけどなぁ…。」
と、肩を落とす大野。
「まさかの狙撃機だったとは…★」
と、小野も肩を落とす。
大野も小野も、ガンダムレインバレットに敗れた…。
小野にいたっては、1発も撃つことなく、撃破された…。
春雨達の敗因は、実力の低さもさることながら
対戦相手についての情報不足
だった。
ガンダムレインバレットが、どんな
それだけでもわかっていれば、対応策はあったはずだ。
ガンプラバトルにおいて、想定外の事態に対応できないと敗北する
のである…。