艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光- 作:星龜
艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん
EP17【荒野を裂く炎】より
私立
水中戦を得意とする
ことで有名である。
それゆえ、使用するガンプラは、全て水陸両用モビルスーツである。
第14回ガンプラバトル全国大会に出場するのは
部長の3年生の
使用するガンプラ : ゼーズール
2年生の
使用するガンプラ : アビスガンダム
2年生で、台湾人の女子生徒のシャー・チー
使用するガンプラ : シャア専用ズゴック
の3人―。
◇
第14回ガンプラバトル全国大会の県予選の1回戦に勝利した久次良達は、控室で2回戦の相手・暁学園打倒の作戦を考えていた―。
「これが、暁学園の1回戦の動画だ☆」
と、入鹿とシャーに、タブレットの画面を見せる久次良。
「気がついたことはねぇか?」
と訊く久次良に
「みんな、ガンダムタイプのガンプラですね☆」
と入鹿が答えると
「バカ野郎ッ!!
そういうことぢゃねぇんだよッ!!」
と、入鹿をブン殴る久次良…。
「す…すみません…★」
と、殴られた右の頬をさすりながら謝る入鹿…。
「みんな
ビーム兵器しか持ってない
アル。」
とシャーが言うと
「さすがシャーだ☆
よくわかったな☆」
と、久次良はシャーを褒めた。
「でも、それがどうしたんですか?」
と訊く入鹿に
「そんなこともわからねぇのか、てめェはァッ!!」
と、入鹿をブン殴る久次良…。
「す…すみません…★」
と、鼻血を流しながら、殴られた右の頬をさすり、謝る入鹿…。
「みんな
ビーム兵器しか持ってない
から
水の中にいれば安心
アル。」
とシャーが言うと
「さすがシャーだ☆
よくわかったな☆」
と、久次良はシャーを褒めた。
「なるほど☆
1回戦の時みたいに、水の中に隠れていて
だまし討ち
するんですね☆」
と入鹿が言うと
「だまし討ちぢゃねぇッ!!
奇襲と言えッ!!」
と、入鹿をブン殴る久次良…。
「す…すみません…★」
と、鼻血を流し、口からも血を流しながら、殴られた右の頬をさすり、謝る入鹿…。
「でも、同じ戦法が、2度も使えるとは思えないアルよ?」
と、シャーは危惧するが
「それがな…
そうでもねぇ
んだ☆」
と、ほくそ笑む久次良。
「どういうことですか?」
と訊く入鹿に
「そんなこともわからねぇのか、てめェはァッ!!」
と、入鹿をブン殴る久次良…。
「す…すみません…。」
と、鼻と口から血を流し、何度も殴られて腫れあがった右の頬をさすり、謝る入鹿…。
「本当にわからないから、教えてほしいアル。」
とシャーが言うと
「じつはな…
水陸両用モビルスーツのガンプラを使っているとだな
バトルステージは、必ず地上ステージが選択される
んだよ☆」
と言う久次良。
「そうだったんですか?」
と言う入鹿に
「そんなこともわからなかったのか、てめェはァッ!!」
と、入鹿をブン殴る久次良…。
「す…すみません…。」
と、鼻と口から血を流し、何度も殴られた右の頬は腫れあがり、半開きになった右目から涙を流して謝る入鹿…。
「初めて知ったアルよ…。」
と驚くシャー。
「ま
俺も初めて知った
んだけどな☆」
と、自信満々に言う久次良…。
「でも、万が一ってことも…。」
と、入鹿が言うと
「あるわけねぇだろうがァッ!!」
と、入鹿をブン殴る久次良…。
「す…すみません…。」
と、とうとう失神し、倒れる入鹿…。
「じゃ、1回戦の時みたいに、水の中に隠れていて
だまし討ち
できるアルね☆」
とシャーが言うと
「だまし討ちぢゃねぇッ!!
奇襲と言えッ!!」
と、容赦なくシャーをブン殴る久次良…。
「ご…ごめんなさいアル…。」
と、涙を流しながら謝るシャー…。
「ヘッヘッヘッ☆
暁学園…
首を洗って待ってろよ…☆」
と、久次良は腕を組み、ほくそ笑むのだった…。
◆
一方、暁学園の控室でも、対戦相手である水面学園の対応策を考えていた―。
「これが、僕達の対戦相手である、水面学園の1回戦の動画だよ。」
と、電と夕立にタブレットの画面を見せる時雨。
「わっ…
水の中から…。」
と、かつての大戦時の、潜水艦型の深海棲艦との戦いを思い出したのか、水面学園のガンプラの水中からの奇襲攻撃の映像を見た電が眉をひそめた。
「夕立も、水中戦は苦手っぽい…。」
と、夕立も表情を曇らせる。
「さすがの僕も、相手に水中に潜られたらお手上げだ…。」
と言う時雨。
「砂漠か、宇宙ステージだったらいいっぽい★」
と愚痴る夕立。
「それが、どうも、そういうわけにはいかないらしいんだ…。」
と、夕立の愚痴を聞いた時雨が言う。
「どういうことですか?」
と訊く電に
「真偽の程は定かじゃないんだけど…
じつは、水陸両用モビルスーツのガンプラを使っていたら、バトルステージは必ず、地上ステージが選択されるらしいんだ…。」
と教える時雨。
「そうなのですか!?」
と、驚く電。
「そんなの、不公平っぽい★」
と、愚痴る夕立。
「でも…
むしろ、その方がありがたい
んだけどね…☆」
と、時雨は不敵な笑みを浮かべた―。
◇
2回戦―。
暁学園対水面学園の対戦が始まった―。
バトルステージ前で、両チームの選手が握手をする…
…が…
(時雨さん…。
あの人の顔…。)
と、顔面が腫れあがった入鹿の顔を見た電が、小声で時雨に話しかける。
(あれは、どう見ても、殴られた跡だな…。
どうやら、水面学園は、あまり、雰囲気のいい学校じゃないみたいだ…。)
と、時雨は顔をしかめた…。
『Gun-pla Battle, Combat mode Stand up.
Mode damage, level set to B.』
バトルシステムが起動し、ダメージレベルが設定される。
『Please set your GP base.
Beginning Plavsky particle dispersal.
Field 08, Lakeside.』
幾億万のプラフスキー粒子がバトルシステムから放出され
月明かりに照らされた夜の湖畔
のフィールドが形成される。
フィールドの3分の1は湖という、水面学園側にとっては、非常に有利なフィールドだ。
『Please set your Gun-pla.』
電・夕立・時雨
と
久次良・入鹿・シャー
が、それぞれのガンプラを目の前の台座にセットする。
システムがそれぞれのガンプラを読み取り、ガンプラのメインカメラが光る。
そして、ホログラムの操縦スペースが展開され、球状の操縦桿をそれぞれが握りしめる。
『Battle Start!』
システムがバトル開始を宣言し、ガンプラが設置された台座がカタパルトに変貌する。
それぞれのガンプラが発進体制に入り、そして―
「電!!
イナヅマガンダム、出撃です!!」
「時雨!!
ガンダムエックス、行くよ!!」
「夕立!!
ユニコーンガンダムナイトメア、出撃っぽい!!」
「久次良 大輔!!
ゼーズール、行くぜッ!!」
「入鹿 小助!!
アビスガンダム、出ます!!」
「シャー・チー。
ズゴック、行くアルよ!!」
と、両チームのガンプラが発進した―。
◇
『やりましたね、部長☆
湖ですよ☆』
と、湖を見た入鹿が喜ぶ。
「言ったろ☆
しかも夜☆
奇襲をかけるには、うってつけぢゃねぇか☆」
と、狂喜する久次良。
『でも、月が出ていて、明るいアル。』
と言うシャーに
「真っ暗も、奇襲をかけるには都合が悪い。
ある程度の明かりも必要だ。」
と言う久次良。
『では、湖に…。』
と言う入鹿。
「おぅ☆」
と、湖に歩いて入っていくゼーズール。
歩いて入っていくのは、飛び込むと音がするのと、水面に波紋が残ってしまうからだ。
ゼーズールに続いて、アビスガンダムとズゴックも湖に入っていく―。
◆
夜の湖畔に降り立つ
イナヅマガンダム
ユニコーンガンダムナイトメア
ガンダムエックス
今回、時雨は
とある作戦
のため、ガンダムレインバレットではなく、ガンダムエックスを使用した。
イナヅマガンダムも、背中にはファトゥム-01シルエットを装備していない。
時雨の
とある作戦
の下準備のジャマになるからだ。
「じゃ、作戦通り、電と夕立は、敵を釘付けにしてほしい。
ただし、相手は水中戦が得意なんだ。
気をつけてくれ…!!」
と言う時雨に
『なのです!!』
『わかったっぽい!!』
と答える電と夕立。
「じゃ…行くよ!!」
と、空に飛び上がるガンダムエックス。
ユニコーンガンダムナイトメアは、片方の
そして、湖に飛びこんだ―。
◇
『部長!!
向こうから湖の中に飛びこんできましたよ!?』
という入鹿からの通信を聞いた久次良は
「なんだとぉッ!?」
と驚き、ソナー画面を見る。
たしかに2機の反応がある。
「おもしれぇッ!!
おい、入鹿、シャー!!
かわいがってやれッ☆」
『ハッ!!』
『わかったアル!!』
と、イナヅマガンダムとユニコーンガンダムナイトメアに立ち向かう、アビスガンダムとズゴック―。
◆
電も夕立も、水中戦は苦手だ…。
イナヅマガンダムもユニコーンガンダムナイトメアも、水中で効果的な武器が無い…。
そのため、アビスガンダムとズゴックに、まったく手も足も出ない状態だった…。
だが…
時雨の作戦
のためにも、ここは耐えなければならない…。
一方、時雨のガンダムエックスは
とある作戦
を実行するため、湖の上空でホバリングすると
サテライトシステム
を起動させ、サテライトキャノンの発射シークエンスに入った。
空に浮かぶ月から放たれた通信ガイドレーザーを受信し…
「電!!
夕立!!
戻れぇっ!!」
と叫ぶ時雨―。
◆
『ハッハッハッ☆
あいつら、尻尾を巻いて、逃げていきますよォ☆』
と、撤退していくイナヅマガンダムをユニコーンガンダムナイトメアを嘲笑する入鹿。
「フンッ☆
水中戦が得意なオレ達に水中戦を挑んだ度胸だけは褒めてやるぜ☆」
と、ふんぞり返る久次良。
『部長。
湖面が、何か明るいアルよ?』
と、シャーからの通信を聞いた久次良は、天井モニターを見てみる。
(何だ…?)
と思った…
次の瞬間!!
空から降り注いだスーパーマイクロウェーブが湖を直撃し、水蒸気爆発が起きた―!!
◆
時雨のガンダムエックスが、湖の上空でホバリングして、サテライトシステムを起動させ、サテライトキャノンの発射シークエンスに入った。
空に浮かぶ月から放たれた通信ガイドレーザーを受信し…
「電!!
夕立!!
戻れぇっ!!」
と叫ぶ時雨―。
ガイドレーザーを受信した4.03秒後に、月からスーパーマイクロウェーブが照射される
のだ。
湖の中から、イナヅマガンダムとユニコーンガンダムナイトメアが退避してきた。
ガンダムエックスも、湖の上空から退避した。
そして…
月から照射されたスーパーマイクロウェーブが、湖に当たり…
巨大な水柱を立てて爆発した―!!
◇
「何だぁぁぁ…ッ!?」
「うわぁぁぁ…ッ!?」
「きゃぁぁぁ…ッ!?」
水中爆発の爆圧により
ゼーズール
アビスガンダム
ズゴック
は一瞬にして圧壊した…。
「な…何が起きたの…?」
状況を飲み込めない久次良は、ただ、呆然とするしかなかった…。
◆
時雨の作戦―。
それは【機動新世紀ガンダムX】で、実際に使われた戦法―
ガンダムエックスがサテライトキャノンを撃つためのエネルギーである、月から送られてくるスーパーマイクロウェーブを湖に当てて水蒸気爆発を起こし、敵部隊を全滅させた―
それを、ガンプラバトルでやったのである…。
爆発で上空に巻き上げられた湖の水が、まるで雨のように、バトルフィールドに降りそそぐ―。
それを見た時雨はつぶやく…。
「
なんてね…☆」
『Battle Ended.』
バトル終了を告げるアナウンスが流れ、暁学園の勝利に、観客席からは拍手喝采がおこった―。