艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん
EP43【いつものように…】
EP44【長月の怒り】
より
第14回ガンプラバトル全国大会2回戦―。
天山学園高等部ガンプラバトル部の相手は、月光華学園中等部のガンプラバトルチーム【月華団】だった―。
◇
森林の中を駆け抜けるのは、天山学園チームの機体―
正太郎のティエレン全領域対応型
と
レイのレギンレイズ
正太郎のティエレン全領域対応型は全身ダークグレーに
と
レイのレギンレイズは全身赤
に塗っているだけの、無改造の機体である。
まもなく、ティエレン全領域対応型のレーダーが、同じく、森の中を駆ける2機の機影を捉えた。
「先回りして、アイツらの前に出ましょう!!」
と言う正太郎。
《わかったわ!!〉
と、ティエレン全領域対応型についていくレギンレイズ。
はたして、ティエレン全領域対応型とレギンレイズは、敵の前に出て、奇襲をかけることに成功した。
だが、敵はティエレン全領域対応型とレギンレイズの奇襲を回避した。
そして、1機が先行し、もう1機が援護のため、後方から追随する。
「行きましょう、レイさん!!」
《えぇっ!!〉
と、先行してくる敵の前に飛び出るティエレン全領域対応型とレギンレイズ。
先行してきた敵機は、獅電をベースにした、全身を赤色で塗装された
両肩に大型バスターソード
両腕にガントレットシールドと機関砲を装備し
脚部にはスラスターが増設され
そして、頭部にはガンダムのようなV字アンテナを備えた
卯月の愛機・卯月号。
そして、卯月号の後方には、紫と白のツートンカラーで塗られた弥生の愛機・ランドマンロディパーチカル。
ティエレン全領域対応型は、左手で右手に持つビームライフルからビームサーベルを取り外し、卯月号に向かって行った。
卯月号が、左手に持つ大型バスターソードを横一文字に振るうが、ティエレン全領域対応型は右ステップで回避する。
そして、ビームサーベルで斬りかかるが、卯月号は機体を右に反らせて回避し、右手に持つ、アサルティットライフルを撃った。
「うおお…
…って…
あれ…?」
至近距離から撃たれたにもかかわらず、ダメージは、それほどでもなかった。
しかし、被弾によって体勢を崩されてしまった。
その隙に、卯月号に背後にまわりこまれてしまった。
だが…
卯月号は発砲しなかった。
それどころか、何やら、慌てているようだった。
どうやら、銃が弾詰まりしたらしい。
「こんな時に弾詰まりとは、運の無い奴だな!!
覚悟しろ!!」
と、振り返ったティエレン全領域対応型は、ジャンプして卯月号にビームサーベルて斬りかかろうとした。
しかし―!!
卯月号はアサルティットライフルの引き金の上にあるセイフティロックを外し、アサルティットライフルを発射した。
弾詰まりは演技だったようだ…。
卯月号は貫徹弾を使用したようで、ティエレン全領域対応型の胴体に多くの風穴を開けた。
ティエレン全領域対応型は大爆発を起こした…。
◇
レギンレイズは、ランド・マンロディパーチカルと射撃戦を繰り広げていた。
だが、ランド・マンロディパーチカルはレギンレイズのタックルをくらい、倒されてしまった。
「勝負ありだな…。」
と、立ち上がろうとするランド・マンロディパーチカルに銃口を向けるレギンレイズ。
しかし…
ランド・マンロディパーチカルは胸部に装備されている、4門のバルカン砲を発射した。
至近距離から撃たれたため、レギンレイズは全弾くらってしまったが、バルカン砲の威力が低かったので助かった。
「生意気なぁっ!!」
と、ランド・マンロディパーチカルに反撃しようとしたレギンレイズだったが…
背後から、卯月号のバスターソードで、胴体を刺し貫かれた…
その直後―!!
「やってくれるぢゃねぇか…ッ!!」
と、ランド・マンロディパーチカルの背後に現れた機体が、ランド・マンロディパーチカルの右腕を斬り落とし…
そして、蹴り飛ばした―。
ランド・マンロディパーチカルに奇襲をかけた機体…
それは、天山学園チームのリーダー・阿久津の愛機・ガンダムバエルだった。
「ずいぶんと好き勝手してくれたな…。
覚悟はできてんだろうなぁ…ッ!!」
と、ガンダムバエルは空高くジャンプすると、右手に持つ長剣を逆手に持ち、ランド・マンロディパーチカル目掛けて一気に急降下していった。
しかし…
ガンダムバエルの剣が差し貫いたのはランド・マンロディパーチカルではなく…
ランド・マンロディパーチカルをかばった卯月号だった…。
「あん…?」
と、レーダーが、背後から接近してくる敵機を捉えたので、ガンダムバエルが振り返ると…
そこには
大きな両肩に装備されたスラスター
リアスカートには下半身後方を覆う程に大きな大斧を懸架し
ヒートダートを両肩に8本、腰横に4本、両脹脛横に10本装備し
長大なライフルを装備した、薄茶色とダークグリーンのツートンカラーで塗られた長月の愛機・ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティがいた―。
「よぉ☆
おめぇが月光華の」
と、ガンダムバエルが卯月号からバエルソードを引き抜いたところで
〈貴様ぁー!!》
と、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティが、右手に持つ200ミリレールライフルを撃ちながら突進してきた―!!
「おぉっとぉ☆」
と、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティからの攻撃を回避しながら、逃走するガンダムバエル。
〈逃げるなぁー!!》
と絶叫する長月に
「ば〜か☆
逃げるにきまってるだろ☆」
と、空に飛び上がるガンダムバエル。
ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティは、リアスカートにマウントされている大斧セフティアリベイクハルバードを左手に持ち、空に飛び上がった。
「マヂかよ★
空飛べんのかよ★」
と、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティの斬撃を、バエルソードで受け止めるガンダムバエル。
だが、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティのパワーに圧され、地面へと墜ちていった。
そして大きな土煙が舞い上がり、その中でガンダムバエルとガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティが鍔迫り合っていた。
「チッ★」
と、ガンダムバエルは鍔迫り合いでは勝てないと分かると、その場から大きく飛び退いた。
だが…
(なに…!?)
少し離れた場所に着地したところに、3本のヒートダートが飛んできた。
ガンダムバエルは冷静に、飛んできたヒートダートを左手のバエルソードで切り払う。
その直後…
〈沈めぇー!!》
と、セフティアリベイクハルバードを片振り上げたガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティが突進してきた。
「んな…ッ!?」
と、振り下ろされたセフティアリベイクハルバードを右手のバエルソードで受け止めたガンダムバエルだったが、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティの勢いに圧され、バエルソードを右手から放してしまった。
「あんま、図に乗んなよッ!!
元艦娘がぁッ!!」
と、ガンダムバエルはウイングバインダーに内装された電磁砲を撃ちながら、左手に持つバエルソードをかまえて突進していった。
「そこだッ☆」
と、ガンダムバエルはガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティの手元を狙って斬撃を放った。
その攻撃をうけて、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティはセフティアリベイクハルバートを手放してしまった。
その隙に、ガンダムバエルは落としたバエルソードを拾ったが…
その隙をつかれ、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティが再度突進してきた。
「単純な動き…
ゆえに狙いやすいッ☆」
と、電磁砲を撃つガンダムバエル。
だが、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティは両腕で上半身を守りながら、突進してくる。
ガンダムバエルは、左手のバエルソードを振り下ろしたが、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティは右手でバエルソードの刀身をつかんだ。
そして…!!
「なにっ?」
ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティは、バエルソードの刀身を握りつぶした…!!
「ずいぶんと私情にとらわれた攻撃だな☆
さては、さっきのヤツらは、身内か何かか?」
と訊く阿久津に
〈黙れっ!!》
と叫ぶ長月。
「仇を討つ…
それもまた良いことだ。
だが、しかし…ッ!!」
と言ったところで、阿久津はガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティがサブアームを展開するのを見た。
(何をする気だ…?)
などと考えていたら…
「ゑっ!?」
サブアームで殴られた…。
何度も何度も殴られた…。
「クッ!!」
と、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティを蹴飛ばして、距離を取るガンダムバエル。
「ガンプラバトルではなぁ…ッ!!
マヌケな奴からやられていくんだよ…ッ!!
仲間のためなんかに行動するヤツから排除されるんだぁッ!!」
と、右手のバエルソードを右上段にかまえるガンダムバエル。
そして、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティに斬りかかる。
だが!!
「な…ッ!?」
ガンダムバエルの斬撃は、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティが持つ巨大なハサミ・リベイクシザーシールドに直撃し、砕け散った。
〈良かったな…
貴様はマヌケでぇ…!!》
と、長月の今までの恨み全てを込めた叫びとともに…
ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティは、リベイクシザーシールドのハサミでガンダムバエル胴体を挟み、地面に叩きつけた。
そして、ガンダムグシオンセフティアリベイクフルシティは両手でリベイクシザーシールドの縁を…
サブアームでグリップを握り、一気にガンダムバエルを押し潰していった。
ガンダムバエルのボディが圧壊されていく中…
「寝ぼけんなよ、元艦娘が…ッ!!
オレはマヌケぢゃねぇ…☆
言ったろ…
マヌケっつぅのは、仲間のために戦うヤツらのことなんだよ…☆」
と言う阿久津だったが…
「終わりだぁぁぁ!!」
という長月の叫びとともに…
ガンダムバエルは破壊された…。
(仲間のために戦うヤツがマヌケなら…
仲間のために戦わなかったアイツは…
ま、いっか…。
考えるだけ、ムダか…★)
と思う長月…。
損害を出しながらも、月華団は2回戦を突破した―。