艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光-   作:星龜

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準々決勝(1-5)


 

EP60 彼女達の居場所

https://syosetu.org/novel/170259/63.html

より

 


 

長月が純一を相打ちで倒した頃―。

 

暁親衛隊の暴行をうけた【月華団】団長の瑞鳳が、ゆっくりと階段を上っていた。

 

ふらつく足をどうにか前へ伸ばし、1段ずつ上っていく。

 

やがて、開ける視界―。

 

聞こえてくる歓声―。

 

瑞鳳は観客席にたどり着いた。

 

バトルステージを見下ろす瑞鳳の目に、ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスと対峙するガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトの姿が映った―。

 

 

睨み合うガン([響])ダム・ヴェールフェニックスとガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイト―。

 

そこに

「響っ!!」

と、アカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスターが来た。

 

「響!!

今助けるからね!!」

と、アカツキ・リュミエールユニットを展開するアカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスター。

 

しかし

《駄目だ、暁!!

今、三日月に近づいたら…!!〉

と、響から制止され

 

「えっ?」

と、困惑する暁…。

 

 

それが、暁の命取りとなった…。

 

 

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトが、凄まじい速さで接近してくるや…

 

「きゃあっ!!」

 

瞬時にアカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスターの背後に回り込んで、大型テイルブレードを左肩に打ち込んで踏み倒した。

 

そして、アカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスターの頭をつかんで、岩壁へと放り投げた。

 

「いやぁーッ!!

響ぃーッ!!」

 

岩壁に叩きつけられたアカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスターに、大型テイルブレードを射出するガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイト。

 

射出された大型テイルブレードは、アカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスターのコックピットを刺し貫いた…。

 

一瞬にしてアカ([暁])ツキ・ハイペリオンマスターを撃破したガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトルプスレイトの手には、放り投げた時にちぎれたのであろう、アカツキ・ハイペリオンマスターの頭部が握られていた―。

 

「な…何が…?」

と、暁は一瞬で撃墜されたことが理解できず、操縦スペースで呆然としていた…。

 

 

アカツキ・ハイペリオンマスターの頭部を握っているガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトを見た響は

「三日月…

君は…?」

と、つぶやく。

 

すると

 

〈今は…

私には…

瑞鳳がくれた意味がある…。

何も持っていなかった…

私のこの手の中に…

こんなにも、多くのものがあふれてる…。」

という、三日月からの応答がきた。

 

(!?)

 

突如、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトの胴体が爆発した。

 

それでも、ふらつきながらも立ち続けている…。

 

「何故なんだい三日月!?

何が、そこまで君を突き動かすんだ!?」

と叫ぶ響。

 

しかし、響の言葉は三日月の耳には届かず…

 

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトは大型テイルブレードを射出した…

 

その時―。

 

会場内に、瑞鳳の叫び声が轟いた。

 

 

「なに止まろうとしてんだ、ミカァァァァァァァッ!!」

 

 

瑞鳳の魂の叫びは、喧騒に包まれていた会場を一瞬にして静寂へと変え、観客達が一斉に瑞鳳の方を向いた。

 

「あれは…瑞鳳さんなのです!?」

「あの姿…いったい、どうしたんだ!?」

「なんか…とってもヤバそうっぽい!?」

と、包帯だらけの瑞鳳を見て、驚く電、時雨、夕立―。

 

 

瑞鳳の魂の叫びは、響にも届いた。

 

昨日、暁親衛隊を止めていれば、瑞鳳は、あんな姿にならなかったんだと思うと、胸の奥が痛くなった。

 

(いや…

今は戦いに集中しよう…!!)

と、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトを見据える響―。

 

 

迫りくるガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトだったが、そのまま、ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスの真横を通り抜けた。

 

その直後、大型テイルブレードがガン([響])ダム・ヴェールフェニックスの真正面の地面に突き刺さって砂煙を作り、響の視界を奪う。

 

(目隠し!?)

 

それでも、冷静にガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトが走り抜けた方向に向くガン([響])ダム・ヴェールフェニックス。

 

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトは、再び狼の遠吠えの様な音を発して、荒野を駆ける。

 

そして、バトル序盤にガン([響])ダム・ヴェールフェニックスに投げつけたメイスを拾う。

 

「見つけたよ、三日月!!」

と、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトを追うガン([響])ダム・ヴェールフェニックス。

 

荒野を駆けるガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトだったが、スピードではガン([響])ダム・ヴェールフェニックスの方が上だ。

 

ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスは、徐々にガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトとの距離を詰めていった。

 

すると、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトが、急に反転した。

 

突然の反転に、若干驚く響。

 

それでも、ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスはビームサーベルを持って、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトに向かっていく。

 

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトは大型テイルブレードを射出したが、ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスは大型テイルブレードのワイヤーをビームサーベルで斬った。

 

「これでもう、テイルブレードは使えないよ!!」

と言う響だったが

 

〈だからどうしたというのですか!!》

と三日月に返されて、怪訝な顔をする。

 

ビームサーベルを振り切った直後のガン([響])ダム・ヴェールフェニックスに、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトがメイスでガン([響])ダム・ヴェールフェニックスの左肩を根元から叩き壊した。

 

「くっ!!

まだだぁー!!」

と、ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスはビームサーベルを持つ右手で、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトの顔面を殴った。

 

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトも、負けじとガン([響])ダム・ヴェールフェニックスに蹴り返す。

 

「わっ!!

まだ…終わってない!!」

と、ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトを蹴飛ばすガン([響])ダム・ヴェールフェニックス。

 

蹴飛ばされて、片膝をついているガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトに

 

「これで終わりだよ…三日月ぃ!!」

と、ビームサーベルで斬りかかるガン([響])ダム・ヴェールフェニックス。

 

〈私は止まれない…

止まる訳には、いかないんだぁー!!

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトは、メイスに内蔵されているパイルバンカーを射出した―!!

 

なっ…!?

 

まったくの想定外だった―。

 

 

ガンダ([三日月])ムバルバトスルプスレイトが持つメイスから射出されたパイルバンカーは、ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスのコックピットを直撃し…

 

ガン([響])ダム・ヴェールフェニックスは機能を停止した―。

 

 

しかし、種守中学に勝利した【月華団】は、諸般の事情により、準決勝を棄権した…。

 

 

大会終了後に起きた深海吹雪事件により、ガンプラバトルができなくなってしまって数日後…

 

種守中学で、ちょっとした事件が起きた…。

 

【暁親衛隊】のメンバー4人が、何者かに襲撃されたのだ。

 

被害にあった生徒いわく

背の低い女の子達

だったという。

 

中学生とはいえ、男4人が

背の低い女の子達にリンチされた

というは、あまりにも体裁が悪すぎるし…

 

非公式な暁の私設応援団ではあるが、これでは暁に顔向けできないと、まもなく、【暁親衛隊】は解散となった…。

 

 

とある街にあるカフェの

喫煙席

に座るのは、響と三日月―。

 

「何で、団長を襲った犯人を私達に教えてくれたんだ?」

と訊く三日月。

 

「何でと訊かれても…

口が滑った

としか言えないな★」

と、煙草に火をつける響。

 

響は、不可抗力とはいえ、親衛隊のメンバーの動きを見逃したことを、ずっと後悔していた。

 

何らかのかたちで、けじめをつけたかった。

 

「口が滑ったのか…。

だったら、滑り止めでも塗っとけ★」

と言う三日月に

 

「妙案だね★」

と、煙草を差し出す響。

 

極悪中学生め★

と、渡された煙草に火をつける三日月。

 

「いつかまた…

ガンプラバトルができるようになったら…

また―」

と言う響に

 

「私達が勝つ☆」

と言う三日月。

 

 

そのまま、響と三日月は見つめ合い…

 

無言で微笑んで―

 

グータッチ(再戦の約束)をした―。

 

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