艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光-   作:星龜

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敗者達の栄光(3-2)

 

艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん

EP17【荒野を裂く炎】より

 


 

MMI-710 レーザー対艦刀(エクスカリバー)を振り下ろすユニコーンガンダムナイトメア。

 

しかし、その攻撃をガンダム(エックス)ブルーフレアは、なんなく回避した。

 

「甘いですよ、夕立さん…。」

 

[まだ夕立の攻撃は終わってないっぽーいッ!!]

と、ユニコーンガンダムナイトメアは、左手に持った、もう1本のMMI-710 レーザー対艦刀(エクスカリバー)で横一文字に斬り払うが、これも回避されてしまう。

 

それでも、ユニコーンガンダムナイトメアの攻撃は続く。

 

横一文字に斬り払った勢いをそのまま利用して、ユニコーンガンダムナイトメアは一回転して、左上段から斜め斬りを放った。

 

(!!)

 

不知火も、この夕立の連続攻撃は想定していなかった。

 

振り下ろされたMMI-710 レーザー対艦刀(エクスカリバー)を、ガンダム(エックス)ブルーフレアは大型ビームサーベルで受け止め、鍔迫り合いとなった。

 

「やりますね夕立さん…

ですが…ッ!!

 

[えっ…?]

と呆気にとられる夕立を尻目に…

 

鍔迫り合いの中、ガンダム(エックス)ブルーフレアの右手が、ユニコーンガンダムナイトメアの左肩を掴んだ。

 

そのまま、ユニコーンガンダムナイトメアの横を通り過ぎ…

 

足払いして、ユニコーンガンダムナイトメアを地面に叩きつけた―。

 

 

「よそ見をするなんて、余裕ね…ッ!!」

と、電がよそ見を瞬間を、陽炎は見逃さなかった。

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアは、ビームサーベルを握っていない左の拳で、イナヅマガンダムの顔面を殴った。

 

殴られたイナヅマガンダムは吹き飛ばされ、仰向けに倒れた。

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアは、起き上がろうとするイナヅマガンダムを踏みつける。

 

「これで終わりよ…

電ッ!!」

と、ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアは、分離させたビームサーベルの片方を逆手に持つと、イナヅマガンダムのコクピットに突き刺そうと…

 

…したら、ビームサーベルを握っていた手に、緑色のビームが直撃し、ビームサーベルを手放してしまった。

 

「何…ッ!?」

と、陽炎が驚いていたら

 

『すみません、陽炎!!

時雨さんがそっちに行きました!!』

と、不知火からの通信が入った―。

 

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアを撃ったのは、ガンダムレインバレットだった。

 

ガンダム(エックス)ブルーフレアとユニコーンガンダムナイトメアが鍔迫り合っている間に、イナヅマガンダムを援護するために、ガンダムレインバレットはガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアを狙撃したのだ。

 

 

イナヅマガンダムは、スラスターを全開にして、地面に機体を擦りつけながら離脱した。

 

しかし、その方法はまずかった。

 

少し離れたところで立ち上がろうとしたが…

 

「あ…あれっ…!?」

 

そのまま膝をついて、擱座してしまった…。

 

 

「このっ!!」

と、ガンダム(エックス)ブルーフレアはユニコーンガンダムナイトメアを蹴飛ばすと、スラスターを噴かして、ガンダムレインバレットに迫った。

 

時雨は、不覚にも、ガンダム(エックス)ブルーフレアの接近に気づくのが遅れた…。

 

くらえッ!!

と、ガンダムレインバレットの背後に回り込み、大型ビームソードの斬り上げで、バックパックを斬った。

 

うつ伏せに倒れる、ガンダムレインバレット…。

 

 

「すみません、陽炎…。

不知火の落ち度です…。」

と、ガンダムレインバレットの狙撃を許したことを、陽炎に謝る不知火。」

 

『いいって、いいって☆』

と、明るい口調で答える陽炎―。

 

 

「それより…

時雨、どうする?」

と、時雨に通信を入れる陽炎。

 

[な…何がだい?]

と、弱々しい声で陽炎に訊き返す時雨。

 

「もう、3人ともボロボロなのよ?

降参するなら、ここで終わりにしてあげるわよ?」

と言う陽炎に

 

[あはは…

笑えない冗談だね、陽炎…。]

と、引きつった笑顔で答える時雨。

 

「悪いけど、冗談じゃないわ…!!

いくら強がったって、もう、時雨達のガンプラは大破寸前…。

どう考えても、勝利は果てしなく遠い場所にあるんじゃなくて!?」

と言い放つ陽炎。

 

しかし…

 

時雨は諦める素振りすら見せず…

 

[ううん…

まだ終わりじゃない…。]

と言って、目を閉じた。

 

 

ガンダム(エックス)ブルーフレアのレーダーに、何かが反応した…。

 

「何?」

と、不知火がレーダーを見ると…

 

後方から、大きな土煙をあげながら、何かが迫って来ていた。

 

慌てて振り返る、ガンダム(エックス)ブルーフレア。

 

「あれは…!?」

 

迫って来る物の正体―

 

それは、ナイトメアモードを発動させた、ユニコーンガンダムナイトメアだった―。

 

 

「な…何…?

あの姿…!?」

と、ナイトメアモードを発動したユニコーンガンダムナイトメアの姿に衝撃を受けた陽炎が、思わずたじろぐ。

 

しかし…

 

『陽炎…!!』

という、不知火の声で我に返り、臨戦態勢に入った。

 

(ん…?)

と陽炎は、正面モニターに映るユニコーンガンダムナイトメアを見ていると…

 

ユニコーンガンダムナイトメアの肩部ビームキャノンの砲身が外れ、そこから超巨大なビームサーベルが発振された。

 

さらに、両腕のビームトンファーと、両手に握ったビームサーベルも、それぞれに刃渡りが延長していた。

 

「あんなの、虚仮威しよッ!!

不知火、サテライトキャノンでやるわよッ!!」

 

『わかりました!!』

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアとガンダム(エックス)ブルーフレアは、ソーラーシステムを起動させ、周囲のプラフスキー粒子を吸収していく。

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアのリフレクターは黄金色に…

 

ガンダム(エックス)ブルーフレアのリフレクターが、淡い青色に輝く。

 

そして―

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアのツインサテライトキャノンと

ガンダム(エックス)ブルーフレアのサテライトキャノンから放たれた3条の青白い光の帯が、ユニコーンガンダムナイトメア目掛け進んでいき―

 

ユニコーンガンダムナイトメアが光の中に消えた…。

 

 

「やったわッ☆」

と、陽炎は喜んだが…

 

『陽炎、上―!!』

という、不知火の絶叫に驚いた。

 

え―?

と、ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアは空を見上げた。

 

荒野の上空に浮かぶ、黒い影―。

 

!!

 

 

それは一瞬だった―。

 

 

ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアとガンダム(エックス)ブルーフレアの間に降り立ったユニコーンガンダムナイトメアは、その場で一回転。

 

両肩のビームサーベルで、ガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアとガンダム(エックス)ブルーフレアの胴体を寸断したのだった…。

 

 

『Battle Ended.』

 

バトルの終わりを告げるアナウンスが、体育館に響き渡った―。

 

 

バトルシステムがシャットダウンされ、バトルステージの上には…

 

胴体を両断されたガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアとガンダム(エックス)ブルーフレアが倒れており…

 

ボロボロになったイナヅマガンダムとガンダムレインバレット…

 

そしてユニコーンガンダムナイトメアが、胴体を両断されたガンダムDX(ダブルエックス)イフリーティアとガンダム(エックス)ブルーフレアの間に立っていた―。

 

 

陽炎と不知火は、未だに起きたことを理解出来ずにたじろいでいたが…

 

「やったぁー☆

夕立達の大勝利っぽーい☆」

という、夕立の喜びに満ちた歓声で状況を把握した。

 

「そ…そんなぁーっ!!」

と、陽炎ほ体育館全体に響くような大声で叫び…

 

そのまま、ガックリと項垂れた…。

 

項垂れた陽炎に、不知火がゆっくりと近づくと、陽炎の身体を起こさせた。

 

「陽炎…。

負けてしまった以上、認めるしかありません…。」

と、陽炎に静かに語りかける不知火。

 

「し…不知火…。」

と、顔を上げる陽炎。

 

「不知火達も、自分の出来る最大限のことをしました。

しかし、今回は…

時雨さん達が、一枚上手だったんです…。」

と、声を絞り出すように言う不知火。

 

「…クッ…。

うぅ…。」

と、不知火に支えられ、涙を流す陽炎…。

 

「陽炎さん…。」

と、陽炎の手を握りしめる不知火。

 

「泣かないでください、陽炎…。

陽炎型駆逐艦のネームシップの名が泣きますよ…。」

 

「う…うん…!」

と、不知火に言われた陽炎は涙をぬぐって、不知火の手を握ったまま顔を上げた。

 

そして、電達を指差し

 

「今回は負けたけど、次に戦うときは3度目の正直…

絶対に私達が勝つんだからっ☆」

と、ありったけの力を込めて叫んだ。

 

陽炎のその目は、キラキラと輝きを放っていた。

 

それは再戦での勝利を誓うものと…

 

少しの悔し涙による輝きだった。

 

時雨も、フッと小さく笑みを浮かべ

 

「その再戦、謹んで受けさせてもらうよ!!」

と言い返した。

 

「また夕立達がコテンパンにしてあげるっぽい☆」

 

「電も全力でお相手するのです!!」

という、夕立と電の言葉を聞いた陽炎は、口元で小さく笑うと

 

「フンッ☆

返り討ちにしてやるんだから☆」

と言って、踵を返し、不知火と一緒に去っていった…。

 

そっと涙を流しながら…。

 

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