艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光- 作:星龜
【艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん】
EP19 【もう一人の…】より
私立
第14回ガンプラバトル全国大会地区予選においても、その実力を如何無く発揮し、ついに準決勝に駒を進めた。
準決勝の相手は、暁学園―。
◇
準決勝の3日前、風天学園のガンプラバトル部の部室で、作戦会議が行われた―。
部長の元金剛型戦艦娘の金剛
元島風型駆逐艦娘の島風
元陽炎型駆逐艦娘の天津風
金剛の妹の比叡、榛名、霧島
の7人。
なお、天津風は金剛と島風のセコンドであり、試合には参加しない。
そして、比叡、榛名、霧島の3人も、試合には参加していない。
金剛と島風の2人に任せておけば、予選突破は確実だと確信しているからだ。
「暁学園ですけど…
大したことなさそうなのデース☆」
と、暁学園のこれまでの戦いぶりを動画で見た金剛が言う。
「私もそう思う。」
と、金剛に同意する島風。
「何を根拠に、そんなことを…?」
と訊く天津風に
「私の
と言う金剛。
「同じく。」
と、金剛に同意する島風。
「私も思いますね。
撹乱、白兵、狙撃…
役割がはっきりしすぎているから、対処は楽だと思います。」
と、比叡が言う。
「そうですね。
姉さんと島風の
と言う霧島。
「問題は、暁学園側で、最も機動性の高い
と言う榛名に
「私の
と言い放つ島風。
「逆に言えば、
と、ふんぞり返る天津風。
風天学園側は、完全に勝利確定の雰囲気だった…。
◆
一方、暁学園側は―。
ガンプラバトル部の部室で、風天学園の試合の動画をタブレットで見る電、時雨、夕立の3人。
対戦チームは、風天学園側のスピードに翻弄され、あっという間に全機撃破された…。
「時雨…どんな作戦で行くっぽい?」
と、動画を見た夕立が訊く。
「高機動機体の対処法はいろいろあると思うけど…
僕は
あえて受け身の作戦
で行こうと思うんだ。」
と言う時雨。
「受け身ですか…。
でもそれだと、一方的に攻撃をうけることになりますよ?」
と、珍しく、時雨の作戦に異を唱える電。
しかし、時雨は首を小さく横に振り
「いや、金剛さんと島風の戦いを見たんだけど、どうも、その心配はないかもしれない。」
と言った。
「それって、どういう意味っぽい?」
と訊く夕立に
「島風の
と教える時雨。
「じゃあ、しっかり引き付けて狙い撃てば良いってことですか?」
と訊く電に
「そういうこと☆」
と、ウインクする時雨。
だが、時雨の
あえて受け身の作戦
は
完全な判断ミス
だった…。
そして、試合当日
さらなる判断ミス
を犯してしまうのだった…。
◇
そして、第14回ガンプラバトル全国大会地区予選準決勝の日を迎えた―。
準決勝第1試合は、暁学園対風天学園―。
バトルステージ前で並ぶ
電・時雨・夕立
と
金剛・島風・天津風
「金剛さん…
島風…
天津風…。」
と、風天側の3人を見据える時雨。
「Hey☆
時雨、そんな怖い顔するなんて、せっかくの美人が台無しネー☆」
と言う金剛。
「おぅっ☆
電ちゃん
時雨ちゃん
夕立ちゃん
ひっさしぶりぃ〜☆」
と、挨拶する島風に
「島風ちゃん
天津風ちゃん
金剛さん
ひさしぶりっぽい☆」
と、挨拶を返す夕立。
「ひさしぶりね、3人とも☆」
と言う天津風に
「お…おひさしぶりです…!!」
と答える電。
「You達には悪いデスが、今日のbattle…
勝つのは私たちデース☆」
と、金剛が電達を指差し、勝利宣言をする。
しかし、時雨と夕立も、負けじと強気の返事をする。
「夕立たちにも負けられない理由はあるっぽい!」
「だから、今回のバトル…
勝つのは僕達だ…!!」
「な…なのです…!!」
バトル前の緊張が一気に高まる中、金剛と時雨が握手をする。
そして、時雨達は操縦スペースへと向かった。
一方、操縦スペースに向かう金剛と島風を、天津風が呼び止めた。
「島風…今回の相手は手強いわ。
大丈夫だとは思うけど、無茶はしないでよね?」
「任せて天津風ちゃん☆」
と、天津風に敬礼する島風。
「ぜかましぃも気合十分ネー☆
私も負けてられないデース☆」
と、金剛と島風は操縦スペースへと向かった―。
『Gun-pla Battle,combat mode stand up.
Damage level,set to B.』
バトルシステムが起動し始めた。
『Please set your GP base.
Beginning Plavsky particle dispersal.
Field 01,space.」
大量のプラフスキー粒子が散布され、広大な宇宙空間―暗礁宙域が形成される。
『Please set your Gun-pla.」
ガンプラをセットすると、システムがガンプラを読み込み、メインカメラが発光する。
ホログラムの操縦スペースが現れ、球状の操縦桿を握りしめる。
『Battle Start!!
ガンプラの周りがカタパルトで囲われ、ガンプラが発進体制に入る―。
「電。
イナヅマガンダム、出撃です!!」
「時雨。
ガンダムレインバレット、行くよ!!」
「夕立。
ユニコーンガンダムナイトメア、出撃っぽい!!」
「島風。
ウィンドガンダム、出撃しまーす☆」
「金剛。
ビルドバーニングラブガンダム、Take-off☆」
両チームのガンプラが発進した―。
◇
「暗礁宙域…!?
厄介な…。」
と、ほぞをかむ天津風。
障害物だらけの暗礁宙域は、高機動型の
動ける場所が狭いため、持ち前の機動性が発揮できないのだ…。
障害物の間を縫うように進む、ビルドバーニングラブガンダムとウイングガンダム―。
金剛の
ビルドバーニングラブガンダム
ビルドバーニングガンダムをベースに
燃える炎の様な頭部アンテナ
背中の6枚のスタビライザー
手甲を備えた両腕
大型スラスターユニットを両足に装備した、赤、白、金で塗り分けられた
島風の
ウィンドガンダム
スクランブルガンダムをベースに、バックパックのウイングは左右4枚だったものを6枚に増やし、さらにバックパック中央に、アメイジングレヴAを改造したスタビライザーを備えた、合計13枚のウイングで高機動時の安定性向上を図っている、白、青、赤で塗り分けられた
金剛と島風も、暗礁宙域に顔をしかめた。
『隕石だらけで、速く進めない…★』
「ぜかまし…
ぶつからないように、気をつけるデース…。」
と、島風に注意を促しながらも、レーダーを注視する金剛。
「
ビルドバーニングラブガンダムのレーダーが、接近してくる機影を捉えた。
「早速来ましたネ〜☆」
と、ビルドバーニングラブガンダムは、接近してくる
『待って、金剛さん!!
何か、様子がおかしいわ!!』
という天津風からの通信を聞いて、思いとどまる。
「What!?」
金剛は、正面モニターを注視した。
すると…
「What!?」
正面から
ユニコーンガンダムナイトメアが、両肩の大型ビームサーベルを展開して突っ込んでくる
のが見えた…!!
「ぜかましィッ!!
ひとまず回避デースッ!!」
『ぜかましじゃなーい!!』
と、回避行動をとるビルドバーニングラブガンダムとウイングガンダム。
「What!?」
よく見れば、突っ込んできたのは、ユニコーンガンダムナイトメアだけではなかった。
イナヅマガンダムとガンダムレインバレットも一緒だった―。
◆
暗礁宙域を進む
イナヅマガンダム
ガンダムレインバレット
ユニコーンガンダムナイトメア
ユニコーンガンダムナイトメアが、両肩の大型ビームサーベルを展開すると、全速力で前進し、大型ビームサーベルで、次々と隕石や
ユニコーンガンダムナイトメアの後を追うイナヅマガンダムとレインバレットは、ユニコーンガンダムナイトメアが破壊しきれなかった隕石や
そして、ある程度、隕石や
暗礁宙域内に
障害物の無い空間
ができあがった。
これは、時雨の
受け身の作戦
のためにやったのだが…
時雨の最大の判断ミス
だった…。
◇
「時雨さん…
何してるの…☆」
と、ほくそ笑む天津風。
「ぜかましぃ☆」
『やったね…☆』
と、金剛と島風にも、笑みがこぼれる。
暗礁宙域に浮かぶ隕石や
しかし…
時雨の『受け身の作戦』のために、隕石や
ビルドバーニングラブガンダムとウイングガンダムに、動けるスペースができた
のだ―!!
「速攻で決めちゃいマース☆
ぜかましぃ、援護は任せたデース☆」
と、ビルドバーニングラブガンダムが、ガンダムレインバレットに殴りかかる。
しかし、イナヅマガンダムがガンダムレインバレットの正面に飛び出し、縮小させた機動防盾をかまえた。
イナヅマガンダムは、機動防盾でビルドバーニングラブガンダムのパンチを防いだものの、防御した時の反動で後ろに大きく飛ばされてしまった。
その隙に、ビルドバーニングラブガンダムの真横に移動していたガンダムレインバレットが、両手に持ったビームピストルを連射する。
しかし…!!
「この程度じゃ、私は討ち取れないネー☆」
と、ビルドバーニングラブガンダムはスラスターを全力噴射し、ガンダムレインバレットの攻撃を回避した。
その隙に…
「よーし、私の射撃見せちゃうよー!!!」
と、ウィンドガンダムは両手に持ったビームライフルで、ガンダムレインバレットを攻撃する―。