艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん -敗者達の栄光-   作:星龜

9 / 46
敗者達の栄光(6-1)

 

艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん

EP20【秘密と決勝への先駆け】より

 


 

第14回ガンプラバトル全国大会地区予選準決勝が終わり、帰宅した雷は、自室のベットの上に寝て、電のことを思い返していた…。

 

(まさか…

電ちゃんが二重人格だったなんて…。)

 

自分の妹に、まさか、そんな秘密があったなんて、まったく知らなかった…。

 

なぜ…?

 

いつから…?

 

答えなど出るはずのない疑問を自問してしまう雷…。

 

 

その時、ドアがノックされた。

 

「入るよ?」

と、ドアの向こうから、響の声がした。

 

「は…はい…!!」

と雷が答えると、響が入ってきた。

 

「何してたの?」

と訊く響に

 

「えっと…

電ちゃんのことを考えてたの…。」

と、答える雷。

 

「うん…。

試合中に、倒れたんだってね…。」

 

「うん…。」

 

雷は響に、電が二重人格であることを話そうか、迷ったが…

 

(今は…言うべきじゃないね…。)

と、黙っておくことにした。

 

だから

「倒れたのは、疲れていたからだよ。

実際に、すぐに回復して、家に帰ったし…。」

と言った。

 

「そっか…。

それを聞いて安心したよ。」

 

「そ…それよりも、響ちゃん…。

何の用?」

 

「おっと、そうだった。

晩ごはん、できたから、呼びに来たんだった…。」

と、雷の部屋に来た、本来の目的を果たす響。

 

「う…うん!!

行くよ…!!」

とベッドから降りる雷。

 

そして、部屋から出て、響と一緒に1階に降りる。

 

1階に降りる途中で、雷が

「ねぇ…響ちゃん…。」

と、前にいる響に声をかけた。

 

「何?」

と振り返った響に、雷は

 

みんなで一緒に全国大会に出たかったね…。」

と言った。

 

それを聞いた響は、ため息をついて

「何を今更…。

雷と電の学校が同じ地区にある限り、4人そろって全国大会に出られるわけないじゃないか。」

と言った。

 

「そ…そうだね…。」

と、失言を反省する雷。

 

「ま、学校を卒業するまでの辛抱だね。

そうしたら、ガンプラバトルチームを組んで、一般の部で参加できるし。」

と、フォローする響。

 

「そ…そうだね…☆」

と、響のフォローを聞いて、にわかに笑顔を見せる雷。

 

雷の笑顔を見て、響も微笑む。

 

姉妹4人で全国大会に出たいという願いは、響も同じだから―。

 

 

準決勝から4日―。

 

電、時雨、夕立の3人は、暁学園のガンプラバトル部の部室で、第14回ガンプラバトル全国大会地区予選決勝戦の相手となった、白守学園とのバトルを想定した練習に励んでいた。

 

それと並行して、電は「対雷用の新兵器」を、時雨と夕立の協力を得て製作していた。

 

 

きっかけは、電が自分の鞄から取り出した、1冊のノートに書かれていたプランだ。

 

「雷ちゃん対策として、これを考えたのです。」

と、時雨と夕立にノートを見せる電。

 

「ぽい?

し…時雨…!!

これって…!?」

と、驚く夕立。

 

「なるほどね…。

たぶん、ルール的にも大丈夫な筈だ。

わかった、協力するよ!!」

と、電のプランに協力することにした時雨。

 

 

そして、「対雷用の新兵器」は完成した―。

 

「後は、ここのパーツを…よし!!」

と、パーツをとりつける時雨。

 

「ふぅ、やっとできたっぽい、電☆」

と、完成を喜ぶ夕立。

 

「ありがとうなのです!!」

と、時雨と夕立に褒められた電は、照れ笑いしながら答えた。

 

すると、電の左眼が深紅に変わった。

 

「お?

ワタシの新しい機体の完成なのです!?」

 

「あ、ぷらづま が出てきたっぽい…。」

 

「まったく…

いきなり出てくるのはやめてほしいな、ぷらづま…。」

と、ぷらづま に嫌悪感をしめす夕立と時雨…。

 

 

準決勝で、電は二重人格だったという、衝撃の事実があきらかになった。

 

衝撃の事実を受け入れた電は、もう一つの人格に

ぷらづま

という名前をつけたのだ―。

 

 

しかし、時雨と夕立は、ぷらづま に、あまり良い印象を持っていなかった。

 

口が悪く、粗暴な ぷらづま の性格が、電の容姿とのギャップが大きすぎて、好感がわかないのだ。

 

ぷらづま が嫌われ役を受け入れているのも、その性格ゆえだろう。

 

しかし、それがかえって、さらに時雨と夕立からの印象を悪くさせるという悪循環に陥っていた…。

 

 

電の「対雷用の新兵器」が完成したところで、決勝戦の作戦会議を始める―。

 

「決勝の相手、白守学園だが…

一番の障害となるのが、雷の存在だ。」

と言う時雨に

 

「たしかに、あの3人の中でも、率先して前に出てくるっぽい…。」

と、同意する夕立。

 

「なのです…。

そうなると、こちらは固まっていると危険なのです。」

と、準決勝での失敗を踏まえる電。

 

「そういうこと。

だから、今回は電…

君に雷の相手を任せたいんだ。」

と言った時雨の顔を、電は少し驚いた表情で見た。

 

しかし、すぐに真顔に戻り

 

「わかりました。

雷ちゃんは、電がお相手します…!!」

と言った。

 

「なぁに、いざって時はワタシもいるのです☆

大丈夫なのです☆」

と、ぷらづま も出てくる。

 

そして

綾波の相手は夕立が…

 

最上の相手は時雨が受け持つ…

 

という段取りで、決勝戦を戦うことにした―。

 

 

そして…

 

決勝戦当日―。

 

 

バトルステージ前に並び立つ

電・時雨・夕立

雷・最上・綾波

の6人―。

 

 

「交わす言葉はない…って感じだね、3人とも…★」

と言う最上に、時雨が頷き

 

「うん。

最上達も、そうみたいだね…。」

と返す。

 

「綾波達にも、負けられない…

譲れないものがあります…!!」

と、最上の隣に立っていた綾波が言う。

 

それに答えるように夕立が叫ぶ。

 

「それは、夕立達も同じっぽい!!」

 

そして、電が続く。

 

「今日勝つのは、電達なのです…!!」

 

その言葉を聞いた雷が、笑顔で叫ぶ。

 

「その言葉…

そっくりそのまま返させてもらうわ!!」

 

 

そして

電と雷

時雨と最上

夕立と綾波

が握手をかわした後、操縦スペースへと向かった―。

 

 

『Gun-pla Battle,combat mode,Stand up.

Damage level,Set to B.

Please set your GP base.』

 

システムが起動し始めた。

 

システム音声に従い、GPベースをセットする。

 

 

『Beginning Plavsky particle dispersal.

Field 01 space.』

 

幾億万のプラフスキー粒子が散り、広大な宇宙空間と、6つの棘の様な岩壁を持つ巨大な宇宙要塞「ソロモン」が形成させる。

 

 

『Please set your Gun-pla.』

 

ガンプラを台にセットする。

 

システムが機体を読み込み、メインカメラが発光する。

 

そして、出現したホログラムの操縦桿を握りしめる。

 

 

『Battle Start!!』

 

台座がカタパルトで囲われ、ガンプラが発進体制に入る。

 

 

「時雨。

ガンダムレインバレット、行くよ!」

 

時雨のガンダムレインバレットが出撃し、それに続いて夕立のユニコーンガンダムナイトメアが発進する。

 

「夕立。

ユニコーンガンダムナイトメア、出撃っぽい!!」

 

「必ず、このバトルに勝つのです…!!

そして、みんなで全国大会に…!!」

 

操縦桿を握りしめ、勢いよく顔を上げる電。

 

「電。

イナヅマガンダム、出撃です!!」

 

イナヅマガンダムが発進した―。

 

 

「最上。

アンティリーデスティニーガンダム、出撃するよ!!」

 

「綾波。

ガンダム鬼羅(キラー)サンドロック、出撃します!!」

 

最上、綾波が出撃し、残っていた雷のガンプラも発進体制に入る。

 

「電…私に貴方の力を見せてみなさい…!!

雷。

ガンダムキュリオスアーチャー、いっきまーすっ!!」

 

 

両チームのガンプラが発進を完了し、第14回ガンプラバトル全国大会地区予選決勝の火蓋が今、切って落とされた―。

 

 

発進して間もなく、雷は最上と綾波に通信を入れる。

 

「私は、電の相手をします!!

最上と綾波は、時雨と夕立の相手をお願いします!!」

 

『了解☆

任せてよ☆』

 

『がんばってね!!』

 

最上と綾波の応答を聞いた雷は、電の相手をするために編隊から離脱していった―。

 

 

ガンダムキュリオスアーチャーが離脱して間もなく、アンティリーデスティニーガンダムのレーダーが、時雨のガンダムレインバレットと夕立のユニコーンガンダムナイトメアを捉えた。

 

「行くよ、綾波…!!」

 

『えぇっ!!』

 

「さて…

先手を打たせてもらうよ…☆」

と、アンティリーデスティニーガンダムが、高エネルギー長射程ビーム砲(M2000GX)を発射する。

 

放たれた赤色のビームは、ガンダムレインバレットに向かっていったが、回避したガンダムレインバレットが、ロングバレルビームライフルで反撃してきた。

 

「なんの☆」

と、ガンダムレインバレットからの反撃を回避するアンティリーデスティニーガンダム。

 

だが…

 

「おっ…?」

 

ガンダムレインバレットからの攻撃が続く。

 

もちろん、全て回避してみせるアンティリーデスティニーガンダム。

 

「ボクはこのまま、時雨を引き付ける☆

綾波、頼んだよ☆」

と、囮となる最上―。

 

 

最上からの指示を受けた綾波は、気づかれないよう、ガンダムレインバレットの背後に回り込む。

 

しかし、簡単に背後につくことができたため、どうやら時雨は、アンティリーデスティニーガンダムへの追撃に気を取られ、綾波が接近してきていることに、本当に気がついていないようだ。

 

これは、絶好のチャンスだ―!!

 

「背後が隙だらけですっ!!」

と、一気に接近し、刃を赤熱化させたヒートショーテルで斬りかかるガンダム鬼羅(キラー)サンドロック。

 

ガンダムレインバレットも、ようやく気がついたらしい。

 

完全に反応が遅れており、回避行動をとっている素振りが見えない…。

 

ガンダム鬼羅(キラー)サンドロックのヒートショーテルがガンダムレインバレットに振り下ろそうとした、その時―!!

 

!?

 

突如、ガンダム鬼羅(キラー)サンドロックの目の前にユニコーンガンダムナイトメアが現れ、両手に持つMMI-710 レーザー対艦刀(エクスカリバー)でヒートショーテルを受け止めた―!!

 

[時雨はやらせないっぽい…ッ!!]

 

「さすがですね…夕立さん…!!」

 

ユニコーンガンダムナイトメアとガンダム鬼羅(キラー)サンドロックが鍔迫り合っている隙に、ガンダムレインバレットはアンティリーデスティニーガンダムを追っていった―。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。