淫魔含めた異種族がエロくね?    作:ユラシ仮面氏

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※今回は掲示板形式では無く、普通の小説形式です
※エロ要素も無いです
※精神的にもBL要素あります
 コチラ、【ゾンビ娘ちゃんスレに相談者が】の続きです






誤字脱字報告ありがとうございます!




突然噛まれた相談者の末路

畳で敷かれた床の上でノートパソコンのエンターキーを押しながら、今にも倒れそうな位に汗を顔や体から垂らして倒れそうになっていた。

 

「ハァ、ハァ…」

 

息も荒々しく、目も焦点も合っておらずとても危険な状態に陥っていると誰が見ても分かる中性的な顔立ちの低身長な男性は噛まれた傷口を抑えてその場で大の字になる。

 

(傷口か…らの出血が収まらな…い。さっき掲示板に乗っていたって…言う固有能力のせいか?)

 

既に止血しても良い位に時間が経過している傷口は包帯を巻いてもアルコールを掛けても一向に収まらず、留どなく溢れる出血を止めるのを諦めて放置していた。

 

そのせいか妙に思考が定まらず、頭もボーッとしてきているからもう駄目かもしれないという予感が増してきた。

 

(コレが死…か…案外あっけ…無いな…)

 

死にたくないという生存意欲ももう尽きてきた。何処か死を受け入れてしまっている。

 

(あーあ…結局人生良い事なんて無かったな…)

 

両親を幼き頃に無くして、ソレを皮切りに今まで楽しかった事柄全てに何の関心も抱けなくなってから何となくで生きていた自分の人生に幸福など無かった。

 

(でも…お爺ちゃんとお婆ちゃんには…せめて…恩返し…したか…たな……)

 

両親の負債である自分を甲斐甲斐しく育ててくれた祖父母の顔を思い浮かべる。恩返しもまだ大してやれておらず、仕送りさえまだ新生活に慣れておらずにマトモにしてやれていなかった。

 

思えば掲示板に書き込んだのも、自分の命惜しさよりもまだ何も恩を返せていなかったからという理由だった。

 

祖父母等の自分を助けてくれた人達が居なければ、噛み付かれた時点で抵抗をしていなかっただろう。だが、そんな抵抗も無意味だった。

 

彼はもうじき死ぬ。何の因果もこの決定を覆す事を許さず、彼は生を終える。

 

("アイツ"にも…そう、いえば…まだ…お礼を…言って…無かった、な)

 

"アイツ"とは、両親の死で周りの友達や祖父母に何を言われようとも自分の殻に閉じこもっていた。身内を失って孤独感に苛まれて、どうせ生きていても楽しくないと考えていた時期。

 

自殺すら考えていた時に殻をぶち破る勢いで距離を詰めて、自分をアッと言う間に自分から関係を拒絶した他の友達達や祖父母達へ連れ出してくれた男友達だった。

 

その男友達とは幼稚園児から今現在働いている会社まで一緒だというのにロクに礼も出来ていない。その他にも、こんな自分を気遣ってくれた友達達や世話になった人が多かった。

 

なのに自分は何をした?形だけのお礼で何か恩を返せたか?貰った出来事に対して見合った事を自分はあの人達にちゃんと返せれていたか?

 

(何…だ…よ…未練…タラタラじゃないかよ…)

 

思い返せば思い返す程、やり残した事が多過ぎた。自分の尻拭いのお礼を返せず、結局皆に苦労を掛けただけでムザムザ悲しませるだけだ。

 

(いや…だ……嫌だ…まだ、死にたくない!)

 

目から涙が溢れ、死ぬのを嫌だと拒んでも死ぬという現実に今更悔しい表情を使ってソコで力尽きた。目から光を失い、血管の収縮は次第に停止されていく。

 

そして最後に彼が思ったのは

 

(まだアイツに____)   

___

 

 

 

 

カタカタとパソコンのキーボードを叩く音が耳に入る。会社ではパソコンをよく使うのでとても聴き慣れた音だが、プライベート時に"アイツ"の家で一緒にゲーム攻略を__

 

(音…?俺生きてっっ!??)

 

慌てて床から起き上がったが、真横には自分のノートパソコンに青白い肌で頭に犬耳の付いたゾンビ娘が指をかざして複雑な解読不能の灰色の文様が浮かび上がっていた。

 

その文様が魔術を使用している時に表示される魔法陣と気が付いたが何よりも問題なのは、そのゾンビ娘は自分の右腕を噛んできた元凶。

 

(どっどうやって入ってきた!?鍵は掛けてある筈_)

 

視線を玄関扉に向けるが、現在進行形で別個体の、今度は頭にウサ耳の付いているゾンビ娘が扉を開けて部屋の中に入って来ていた。ゾンビ娘とその時ウッカリ目が合うと、無表情フェイスを変えずに口を開き。

 

「起きた」

 

と、生きている事に何の疑問も持たれずにそのままゾンビ娘に部屋を侵入された。そんな声を聞いて、ノートパソコンに魔法陣を浮かばせていたゾンビ娘が振り向いた。

 

「目が覚めた。新しい、同胞」

 

淡々と感情が籠もっていない声で伝えられても訳が分からないと困惑するばかりの自分にゾンビ娘が手鏡を見せて来た。その鏡に写っているのは短髪で目に生気が宿っておらず、少し困っている様な表情の女性の造形をした肌白いゾンビ娘だった。

 

白シャツのボタンが今にもはち切れそうな位の胸とスラッとしたボディ。ソレが自分の今の姿だという現実に理解が追い付くのには数十秒の時間を要した。

 

「えっ?」

 

まず第一声に上げたのは困惑の声。しかし出された声は女性の声。何一つ原型が残っていないのだ。

 

「何…コレ?」

 

容姿自体が元から女性っぽいと言われていたので、大幅な変化があった訳では無いが体付きは明らかに変化している現実にハテナばかり浮かぶ。実際に胸を触ってみると触られた感覚もあるので偽物では無い。

 

「私達、噛んだ人、仲間、出来る、貴方、仲間、なった」

 

単語だけを浮かべる目の前のゾンビ娘の言葉を頭の中にシッカリと入れるが、実際には受け入れがたいじじつだった。

 

確かにゾンビ娘は死者がとある感情を死の間際に爆発させると青白く、生前男であった者でも動物・虫に例外無く人間帯のゾンビ娘として生まれ変わるという話は聞いた事があった。

 

しかし実際に噂の真実を確かめる機会等、現代には無いので眉唾か真実かで論争されているというのを小耳に挟む程度だったがその身で体験してしまった。人間から魔物娘への転生を。

 

「でも、何で俺を…?」

 

しかし自分がゾンビ娘になるキッカケを作り、転生させたのは目の前のゾンビ娘だ。別にゾンビ娘は悍しいとは思わないので転生自体はまだ受け入れられるが、その理由が分からないと心に大きな疑問を残らせる事になるし、何よりも知らないというのは何よりも怖い。

 

「貴方、恋心、抱いてた」

「ハァ!?」

 

突然の身に覚えのない言葉に普段の自分からは想像も付かない解いて動揺と驚きを生む。

 

しかし、自分の動揺は訳の分からない事への理解の不一致では無く、心の奥底で疼いていた事を暴露されたせいであった方がシックリ来る反応だった。

 

「でも、性別で、諦めた、そんな負の感情、私達、感知、出来る」

「…」

 

話を聞くと、目の前のゾンビ娘は決して悪巧みの類で自分をゾンビ娘に転生させたのでは無いと自ずと分かって来る。

 

「だから、性別、変えた」

「…俺は…」

 

反論出来なかった。否定の言葉を吐き出す寸前で喉から先に出せない。まるで肯定するかの様に。

 

「恋心、抱いた先、この人なの、私達、分かる」

「っ!?ソイツは…!」

 

ゾンビ娘がノートパソコンを魔法陣で操って、会社員全員で撮った時の写真をフォルダから取り出してズームで"アイツ"だけが写し出された。

 

「そんな…訳無いだろ!同じ男同士でそんな感情が湧く訳…!」

 

ゾンビ娘となったのに感情が荒々しく燃え上がり、思わず目の前のゾンビ娘の胸倉を掴もうとする位に爆発した。しかし、あまりの世迷言を吐かれたからではなく誰にも知られたくないゲームの答えを言い当てられたから。

 

そんな事実を知られたら周りや祖父母から蔑みの目を向けられ、"アイツ"との縁も切れてしまう。ソレが何よりも恐ろしく、だから自分ですら気が付かない様に心の奥底に鍵を掛けて仕舞ってあった感情。

 

「私、分かる、葛藤、続いた、最終的、状況、諦めた。でも、違う、性別、なら、諦める、理由、無くなる」

「っぅ…」

 

犬耳のゾンビ娘は死んでいるのに何故かフサフサな尻尾を抱えて、自分の耳に囁いてきた。

 

「私も、元々、男、でも、ご主人、好きだった。死ぬ時、まだ生きたい、ご主人と、離れたくない、思った」 

「………俺…は……」

 

目の前のゾンビ娘も同じ状況だった。同類だった。

 

「ゾンビなった、だから、ご主人と、結ばれる、努力、沢山、した」

「……」

 

だが諦めなかった。死の間際に願ったのだ。死にたくないと、まだご主人と離れ離れになりたくないと。だから目の前に立つゾンビ娘は再び行き変えるどころか愛したご主人と結ばれる女性の肉体を持てた。

 

「貴方、どうする、諦める?」

「俺は…アイツを諦めたく無い…!!今までアイツとずっと一緒に居て、何が好きかも何が嫌いかもどうしたら好かれるかも知ってる!アイツと何年も居たし、誰にも取られたくない!!!」

 

鍵を掛けてまで封じていた思いの旨を爆発させ、諦めかけていた感情達を爆発させる。他の誰かにアイツを取られたくない思い。ずっと一緒に居て良いのは自分だ。

 

そんな感情が、思いが、欲望が、願いが吐き出されて何をするべきかの答えは見つかった。

 

「それで、良い、諦めたくない、ソレは、皆、平等に、叶う、チャンスが、あるんだから」

 

心無しか微笑んだ気がする犬耳ゾンビ娘は自分を抱きしめて、「頑張れ」とエールを送るとウサ耳のゾンビ娘と共に扉から外へと出た。

 

「今の時刻は…9時か」

 

明日は休暇日で休みなのだから、今アイツを呼び出しても大丈夫だ。アイツだって断る理由はないし、今ココでアイツの横に居て良いのは自分だと主張出来る証をすれば良い。

 

何より、

 

「もう我慢しなくて良いんだから、その分愛し合いたい」

 

愛おしい気に心臓部分に手を置いて、その表情をだらしなく歪めた自分はスマホの電話履歴からアイツに掛けた。




相談者←父親の浮気が原因で母親が激怒して刺し殺してしまう。

もう後戻り出来ないと、取り乱して錯乱した母親に一家心中を図られる。頸動脈の手前を切られたが、運良く遊びに来ていた男友達が異変に気が付いて救急車を呼んで一命を取り留めた。しかし母親は即死する程の出血と頸動脈を切っていたので助からずに死亡。
その後は母親に殺されかけた事実と父親がその原因を作った張本人という事実で、人に対するトラウマが生まれてしまい他人と行う出来事全てに無関心の感情が湧いた。

どうせ他人なんか信用しても母親の様に裏切られる。かといって裏切る側に回ろうと父親の様に死ぬだけ。なら他人との関わり自体が無意味だと考える様になり、誰との関係構築も拒絶。その後に件の男友達に助けられた。

救われた幼稚園児の時点で無意識に男友達に惚れていたが、本人は全く気付かずに男友達と一緒の大学を卒業して無意識に一緒に居たいと願って同じ会社の同じ部署に配属される様にしていた。

今は立派な社会人だが、過去の事件の影響で感情が普通よりも出にくく顔も常に無表情になる。しかし、男友達と会う時や男友達に関連することだけには表情や感情が変化している。

ゾンビ娘になってからは男友達を自宅に呼び、ヌプヌプネチュネチュをした。最低でも子供は6人欲しい。

男友達←誰かを助けるのに理由はいらねぇ!と人を助ける正義お兄さん。親友がある日ゾンビ娘となり、その事実を知らずに呼び出された。

そして呼び出されたその日に搾り取られた。でも幸せならいっか、親友も美人になったし!精神で今日も一緒に出社している。夜の方は人間の中では割りかし強いので、何故かゾンビ娘の夜の営みに耐えれている人。

祖父母←父方の祖父母は事件前にガンで両方死んでいて、事件後に育てたのは母方の祖父母。

孫がゾンビ娘になったのに驚きこそしたが、結婚したい相手を連れて来られた方が衝撃の度合いが大きかったので問題無し!しかも相手は孫の人生を救ってくれた男友達君!!

しかも二人はラブラブというオマケ付きなので、諦めていた曾孫が拝めそうで今日もにこやか。

その他の友達達←ゾンビ娘になった事実と即男友達と入籍したという情報量で頭パニック状態だったが、素直に祝してくれた。

何なら同窓会であの二人の子供が見れるのかな〜?と楽しみにしている気の良い人達。
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