激エロ架空競走馬伝説【イッテンコウセイ】   作:蒼井魚

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G1プレイ二回目

 続きだぜ!

 G1レースが待ち遠しくてたまんねぇ! 誰よりも速く走って良血達をガン掘りするのが大好きなプロ級マニアなオレは時間という神が与えた罰が辛いよぉ……。

 そんなこんなでクラシック調教で大量の練習をしてきたけどまだ足りないぜ! Mなオレはもっと真剣な体罰が欲しいのにいつも気持ちいいところで終わらせてくる。やっぱり人間ってすげーSだよな!

 

「ねえ君、G1レース勝ったって本当?」

 

 隣の馬房に移動してきた一頭の牝馬が声をかけてくる。

 

「う、うっす……自分、なんか朝日杯とかいうレースで勝ったっす……」

 

 チクショー! オレは牝馬が苦手だ。牡馬はオレのことを刺し殺そうとしてM心に炎を灯すのに牝馬は色気ムンムンでセクシーに走るから逃げるんだよぉ! だって、牝馬って雄とは違うくすぐったい香りがするし超淫乱競走馬のオレは良血牡馬をガン掘りして、人間に牝馬に落とされるのが通例なのに調子狂うぜ!!

 

「コウセイは牝馬が苦手なのか、もしかして牝馬が苦手だから逃げ馬なのかなぁ」

「まるでメジロドーベルの逆バージョンみたいですね」

 

 オレの弱点をチクチク突っついてくる人間ってやっぱりチョーSだよな!

 

「顔見せてよ、将来また会えるかもしれないし」

「う、うっす……」

 

 馬房から顔を覗かせるとオレよりずっと小さな顔がこちらを見ている。そのままオレは顔を引っ込めてこの顔をみせないように人間からも顔を隠す。

 

「かわいい顔してるじゃない」

「うっす……でも、じぶん、顔がね」

 

 やっぱり牝馬と話すと調子狂うぜ!

 そんなこんなで隣の激エロ牝馬の色気にダウンしないようにいつもよりガッツリトレーニング、パンプしたガタイはようやく完成してきて大きい奴らよりはちょっと小さいけど、どの牝馬よりも大きくなったぜ! そんなオレのガタイを見て人間達は完璧な仕上がりだと褒め称える。やっぱり煩悩よりパンプした筋肉だよね♪

 

「コウセイは無敗の三冠馬になれるよな?」

 

 ウッス!

 てか、人間はオレを徹底的に、オレを無敗の三冠馬にしたいらしい。正直、無敗の三冠馬って意味がよくわかんないから安い返事を返すことしか出来ない。てか、無敗とか三冠とか意味わかんねーよ! でも、オレの周りの奴らは無敗だとか、三冠だとかいっぱい使ってたし、もしかしてオレのお父さんも無敗の三冠馬だった!? お父さんはスゲーぜ!

 

「お父さんは皐月賞に出走してないからな、なんなら兄弟も出走……いやいや、悪いジンクス作っちゃいけないよな」

「それだったら朝日杯馬はクラシックで伸びないってジンクスがあるんだが」

「いや、コウセイはまだ本格化してないから大丈夫でしょ」

 

 え、お父さんは次のレースに出てないの!? じゃあ、お父さんがガン掘りしたことのないレースで走れるってことじゃん! お父さんがガン掘りしていないレースをガン掘るとかたまんねぇ! オレの競走馬スイッチが何度も押されているような気分だ。

 

「あらあら、元気ね」

「う、うっす」

 

 やっぱり牝馬は苦手だぜ!

 

 

【皐月賞】

 

 そんなこんなでお父さんが走ったことのない領域、皐月賞だぜ! 最初のG1プレイよりずっと多い人間が集まっていてオレの競走馬魂がマジ狂い! こんな大勢の前で良血をガン掘り出来るなんて競走馬として誇らしいぜ! 今日の相手はどんな奴かな? オレを差しきれる奴はいるかな? そんなことを考えながらパドックをグルグル。

 

「よお、今回はおまえのことを刺殺してやるよ」

「ウッス、刺殺してください」

「殺される奴が殺してくださいなんて言うかアホ!」

「ウッス、ごめんなさい」

 

 良血のことを眺めてたらオレのライバルくんであるオルフェーヴルを見落としていたぜ!

 今日も殺気立った雰囲気で他の馬を圧倒してるし、今日は本当に刺殺されちゃうかもね、そうしたらオレは乗馬用の欲望発散淫乱乗馬になっちゃうかもね♪

 でも、オレは絶対に、オレは負けるような走りはしない。だって超淫乱競走馬だからね♪

 

 そんなこんなでいつものようにゲート入り、クラシック調教のおかげかゲート入りが得意な馬が増えてきてオレのロケットスタートが通用するか怪しくなる。

 

「今回は逃げ宣言してる奴もいるから気を抜くなよコウセイ」

 

 ウッス!

 逃げ馬がいるなんてたまんねぇ! オレと最前列を争って淫乱逃げ馬バトルが絶対に起きるってことじゃないか!? そして最後にはジャニ系栗毛くんが突っ込んでくるわけだし、やっぱりレースって奥深い。

 そんなこんなでオレのスタートスイッチに鞭が入り開く瞬間をまだかまだかと待つ、そして機械音と共にお父さんが走っていないレースにオレが飛び出した!

 

「前に……前に……」

 

 オレのロケットスタートを捕らえた逃げ馬が内側でオレと同じ大逃げを選択する。たまんねぇ! やっぱり一人旅ってのは寂しいし、隣にいるだけで燃えてくるぜ!

 クラシック調教の成果でオレのスタミナは人参200本以上? 300本以下? になってるからスタミナ勝負では負けらんねぇ! 並んでた逃げ馬を突き放すように足の回転を早めて調教の成果を見せつける。するとコーナーに入る前に逃げ馬くんは失速、「もうむり……いくっ……」と言って馬群に沈んでいった。

 しまった!? コーナーに入る前に速度を出しすぎてコーナーで膨れたぜ!?

 やられたぜ! あの逃げ馬はオレをコーナーで膨らませるのが大好きなプロ級マニアだ(自分のせい)!!

 華麗なコーナリングが出来なかったせいか後方から突っ込んでくる大量の馬体に恐怖を感じる。ああ、オレの淫乱競走馬馬生もここまでか……。

 そんなとき、頭が真っ白になった時に現れたのはオレより、オレよりも一回り大きい牡馬、その姿はオレに凄く似ている。

 

『大外からブン回せ』

 

 意識がはっきりした時には大外から二弾加速、いや、四弾加速くらいのスピードで末脚を使っていた。

 

「スピードが違いすぎる!?」

「届け! 届け!! 今日は刺し殺すんだ!!!!!!」

 

 大外の踏み荒らされていない芝を踏みしめて無限に近い加速をしていくオレを後方の馬達はガン掘りしようとしているが、尻にすら届かない。

 そしてゴール。

 達成感のないまま、ウィニングラン、皐月賞の布をかけられるまで放心するしかなかった。

 

「……お父さん、だったのかなぁ?」

 

 天国のお父さんが息子のピンチに下界に降りてくるとかマジスゲー! やっぱりお父さんは超最強ジャニ系競走馬だぜ!

 

【次回予告】

 

 皐月賞を勝ったけど次のダービー? とかいうレースは近い間隔で開催されるから軽い調教、そんなのねーよ! オレのガタイは激しいトレーニングを求めてるのに人間はS効かせてお散歩みたいな調教しかしてくれない。

 え、ダービーもお父さん走ってないの!? もしかしたらもう一度お父さんに会えるかもしれない! こんなガタイじゃお父さんに笑われちゃうぜ!

 次回、イッテンコウセイの覚醒剤

敗北について

  • 出来る限り早く負けて♡
  • 最高にカッコイイ負け方して♡
  • 生涯無敗! それしか認めん!!
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