激エロ架空競走馬伝説【イッテンコウセイ】   作:蒼井魚

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新テク(新技)溜め逃げ開発

 続きだぜ!

 高松宮記念でロードカルーアミルクくんとカレンチャンさんから逃げ切って? いや、末脚勝負で勝ったって言ったほうが正しいのかなぁ……よくわかんないけど布かけられて写真撮影したからオレが一着だぜ!!

 でも、最近は世界記録保持馬とかよくわからない言葉を淫乱イヤーが察知! 世界ってあの世界!? スゲーぜ!! レジェンドパワーで世界の何かを手に入れちゃったぜ!

 あ、そういえばレオって皐月賞のトライアル? スーパーみたいな名前のレースに勝ったって喜んでたなぁ、そういえば、少し前に言ってたなりねぇ……。

 

『コウセイ様! 自分、G1馬になってきます!!』

『おう、栗東の競走馬をギャフンと言わせてこい!』

『よーし、オレも無敗じゃないけど三冠馬になってやる!!』

『これだけの自信と元気があったら大丈夫なりねぇ』

 

 こんな感じで自信とやる気に満ち溢れてたぜ!

 心配性は悪いことなりねぇ、楽観的に物事を考えた方が色々と気がらくなり。

 でも、最近は併走練習してないからレオと顔を合わせてないよなぁ? レオ、調子崩してたら嫌だなぁ……。

 でも、今日の調教にレオがやってきた。

 

「コウセイ様……俺! おれ!!」

「ど、どうしたんだよレオ!? おまえらしくねーよ」

「おれ……全力で走りました……」

「うんうん」

 

 レオは自分の皐月賞での走りを語ってくれた。距離はトライアルレースの弥生賞と同じ芝2000m、他の競走馬が殆ど先行で走ってたので末脚勝負で少しだけ後ろに付けてギリギリ先行と呼べる作戦で走ってたらしい。

 でも、末脚のタイミングで芦毛の競走馬が一瞬で自分を抜き去り、どうにかクビ差で二着に入ったがオレに勝ってくると話したのに負けて帰ってきたから悔しくてオレと顔を合わせられなかったらしい。

 確かに、併走の調教だと思ったら他の調教にチェンジしてたタイミングがあったなりねぇ……つまり、レオがオレに顔向けできないから逃げてたのか……。

 

「レオ、おまえは何着だったんだ?」

「……俺、二着でした!」

「レオ、おまえは何着になりたかったんだ?」

「一着です!」

 

「おまえは正直者なりねぇ……いいかレオ? G1レースは16頭以上の競走馬、それもレオと同じくらい頑張って成績を上げた競走馬が来てる。美浦にも栗東にも、皐月賞ってG1に出たい競走馬はいっぱいいる! その中でトライアルレースに勝利して、おまえは胸張ってG1レースに出たんだ。おまえは16頭の中で二番目に速い奴なんだよ! わかるか!? レオは確かに勝負には負けたかもしれない。でも、その芦毛の競走馬以外には一切負けてない!! 例え芦毛の競走馬が一番でも、二番目に速いレオにはなれない!! どうしてかわかるか? ――負けたくないからだよ、そして負けたレオはもっと負けたくないと思ってる筈だ!!」

 

 珍しく真面目なことを言うと疲れるぜ……。

 でも、レオはナイーブな性格だ。この敗北を引き摺って次のレースに本気で挑めない可能性がある。だからこそ、オレは優しい慰めなんてしない。

 レオは可能性の塊のような競走馬だ。その可能性を光り輝く可能性を捨てさせたりしない!

 

「レオ? おまえのお父さんは皐月賞に勝ってるんだよな」

「はい……」

「でも、菊花賞には勝ってない」

「――ッ!?」

 

「おまえの目標はオレか? それならもう無理だ。オレはずっと無敗で駆け抜けてきた。それならレオのお父さんか? それも無理だ。おまえのお父さんも無敗で二冠を達成してる。だったらレオ……おまえが目指す場所はどこだ! おまえが認められる場所はどこだ! おまえが信じられる未来はどこだ!」

 

「お父さんが勝ってない菊花賞です!」

 

「よく言えた。おまえはお父さんと同じくらい才能がある。だから、お父さんから貰った才能でお父さんが成し遂げてない菊花賞勝利を求めろ! もし、ダービーで負けたとしても次は菊花賞が残ってる!! レオ、おまえはオレの最初の弟子で……兄弟みたいなものだ……」

 

「コウセイ様……」

 

「いいかレオ? オレは敗北こそしてねぇけど、お父さんとお母さんが評価されなかっただけでバカにされてる。でも、レオは違う! 凄いお父さんとお母さんを持ってて、競走馬としては良血だ!! おまえをバカにする奴はいない。たから、おまえが最初の目標にしないといけないのは、もう再現できない無敗の二冠じゃない! 父親が成し遂げてない場所での一番なんだ!! 両親が成し遂げてない一番なんだ」

 

 レオは何か吹っ切れたように闘志をメラメラと燃やして自分が悔いたことを反動に真似るのではなく、成る存在へと昇華している。

 こいつにはこのくらい言わないと生返事しか帰ってこないなりねぇ……。

 でも、レオに負ける悔しさと勝利への渇望を求める姿勢が誕生したのは美しいなりねぇ……。

 オレ、確かに無敗の三冠馬だけど、一回も勝ったって実感を持ったことはない。だから、実際は負けてるような感覚なんだよね? みんな良血で優秀な両親から生まれて、競走馬としての才能で溢れてて、オレなんて言うならば野良犬だぜ……。

 でも、野良犬だと思うからこそ勝ちたいって気持ちとお父さんとお母さんをバカにしてる奴らを見返したいって気持ちで溢れてる。だから心の中ではどれだけ勝利しても負けてるって思うんだよね。だから、両親を負け犬という奴らを絶対に許さないなり……。

 

「レオ? 今日の併走は軽く終わらせよう、オレ天皇賞ってヤツに出ないといけないからさ。軽くフットワークの確認くらいでいいぜ」

「はあ!? 何言ってるんですかコウセイ様!! 俺は絶対に菊花賞に勝ちたいです!! だからいつもの拷問併走してもらいますよ!!」

「え、えぇ……次のレースは長距離だから本当に体力おん「はいって言え」はい」

 

 なんかもう……トップとボトムの関係性が崩れてるなりぃ!!

 

 

 

【馬房】

 

「それにしても、短距離G1に挑戦させるとは思わなかった。最近は長距離レースが不人気って言うか、スピードを追い求めすぎてステイヤーを軽視する時代になっちまったからな……」

「わかりますよ。確かに世界中で見たらスタンダードな距離はマイル、でも、長距離にしかない駆け引きってのもあると思いますからね」

 

 高松宮記念で感じたあの感覚、一番前を全力で走るんじゃなくて……相手の競走馬を乱すような走り方……。

 先行に近いけど、先行より少し前を走るような感覚。

 言うならば、徹底気にペースを徹底的に握るような走り方、相まみえる競走馬を誘導して抜こうとしたらスピード上げて、それの繰り返し。

 相手をイライラさせる逃げ……溜め逃げ……!

 大逃げはただの一人旅だけど、溜め逃げなら相手を疲れさせながら勝負が出来るぜ!!

 オレ、いつもスタミナは他の競走馬の二倍以上三倍以下だから大逃げが一番勝ちやすいと思ってたなりね、でも、溜め逃げなら後方から仕掛けてくるタイミングもハッキリと見えて、そして騎手さんのスパートのタイミングも噛み合えば――大逃げより確実に勝てるぜ!!

 

「コウセイは本当にタフだなぁ、短距離って長距離より過酷な筈なのに」

「まあ、コウセイだから出来る芸当だ。最近じゃ、普通の新聞にもコウセイの活躍が乗るようになってる。なんでも凱旋門賞に一番近い馬だってさ」

「まあ、凱旋門賞が世界絶対王者を決める場所ってわけじゃないですし……でも、コウセイが負ける姿は想像できませんよ」

「なあ、コウセイ? おまえは無敗でフランス旅行に行けるか」

 

 ウッス!

 フランスってなんだ? ここが日本だろ、そしてアメリカが調教だろ、じゃあフランスは何なんだろう……でも、フランスって激エロな名前だぜ! もしかしてフランスって場所のレースは全部がG1なのかなぁ? 凄いぜ!! フランスなら無敗の100冠馬になれるかもしれねぇぜ!!

 でも……最近はお父さんがレースに来てくれないから少し寂しい。

 オレ、お父さんもお母さんも大好きだから顔を見れないのは悲しいぜ! お母さんとは放牧の時に気を利かせたお世話係さんがお散歩の名目で少しだけ会話させてくれるけど、お父さんは会いに来てくれないと本当に会えないぜ!!

 うぅ……なんでお父さんは来てくれないのかなぁ……? オレ、無敗で頑張ってるのに意地悪だぜ!!

 

 

 

【天界・日本競走馬支部】

 

「コウセイ……すまないな……」

 

 天界で息子が悲しむ姿に顔を顰めるスーパークリーク、本当は大好きな息子に会いに行きたい気持ちはあるのだが、古馬になったコウセイに助言をするのは過保護過ぎると楔を打ち込んでいる。

 息子は自分より凄い競走馬になった。だからこれ以上の助言は勇気づけるという意味だけではなく、息子の正しい成長に歪みを生んでしまう可能性がある。だから二度ととは言わないが、本当の親心で会いに行っていない。

 

「クリークのヤツ、また息子のことを見てるな……会いたいなら会えばいいだろうに……」

「会わないちゅーのも親心や、クリークは自分より優れた息子の成長ちゅーヤツに干渉しちゃあかんと思ってる。やから会わんのや、ワイもあんな息子が出来とったら古馬になった時点で子離れしとるわ!」

「そういうものなのか……? 私は甘やかしたいと思うのだが……」

「まあ、おやっちゅーんは厳しい方がええんや! ワイのおかんも厳しかったでー」

「……なら、走って気を紛らわせた方がいいだろう。今日は私が出ていないダービー? とかいうのを走ろうじゃないか」

「まーたレースかいな!? オグリは飯とレース以外はなんもわかっとらんなー」

 

 親友二頭がクリークの隣で半ば誘拐のような形で東京レース場スタジオに連れ出していく。

 

 

 

【天皇賞・春】

 

 天皇賞・春、このレースはメジロの競走馬さん達が沢山勝利してきたレースだ! 言うならば、メジロの証らしいぜ!!

 オレ、名前にメジロは入ってないけど……お母さんを大切にしてくれてるメジロ牧場のみんなが大好きだ! あと、ドーベルさんはチョーS(セクシー)だぜ!! だから、本当の意味でメジロの馬になるには、このレースを勝つ必要があるぜ!!

 溢れ出るメジロ魂……ホンダ並みのスピリットだぜ!

 そして闘志を剥き出しにしながらパドックにイン!

 

「流石はG1レース……人間が多いぜ……」

 

 視線はオレに集中してるぜ!

 今日の為に仕上げてきた三冠馬ガタイを見せつけて人間達の期待を集めてやるぜ!!

 それにしても、長距離レースの雰囲気はいいな! 競走馬さん達はスプリンター達とは違う余裕あるガタイをしてるぜ! でも、闘志はスプリンター以上だぜ!!

 

「やあ、コウセイくん久しぶり……でもないね?」

「トーセンジョーダン先輩!? 有馬ぶりっす!!」

「コウセイくんが短距離に挑戦してるって聞いた時は驚いたよ。でも、無敗ってのは凄いよ……僕は君みたいな競走馬にはなれそうにないな……」

「そんなこと言わないでくださいよ! 自分、トーセンジョーダン先輩のことは本当に憧れてるっす!!」

 

 トーセンジョーダン先輩は少し後ろめたさを感じさせる。

 いつもだったらゲラゲラ上手な会話を繰り広げていくのに、今日はパワーが無いみたいだ。

 調子狂うなりねぇ……。

 

「よお……コウセイ……」

「オルフェーヴルくん!? 今日はテンションが……」

「いや……弟にG1初勝利を奪われ……」

「本当に今日はみんなどうしてんだよぉ!?」

 

 オレ、無敗の三冠馬だけど悲しい雰囲気は苦手なんだよー! この状況を打開する方法は無いのかなぁ? ライバルとは全力で戦いたいなりねぇ……。

 でも、新しく開発した溜め逃げを使えば競走馬の本能! 誰よりも前で走りたいと思う理想が現れるはず!! 今日は絶対にライバルと死闘をしてみせるぜ!!

 

 

 

【ゲート】

 

 最近はゲートに入ると武者震いが止まらない、自分が三冠馬ってやつだからなのかなぁ、色々な競走馬さん達の勝利を奪ってしまってるからなのかなぁ……。

 でも、オレはレジェンド達、牝馬さんと約束したんだ。

 ――絶対に無敗で駆け抜けるって!

 

『はじまりました天皇賞(春)、京都競馬場、天候は晴れ、良馬場でのレースになります。一番人気はオルフェーヴル、二番人気にトーセンジョーダン、高松宮記念に挑戦後に天皇賞に挑戦する無敗の三冠馬イッテンコウセイ、ステイヤーの夢、天皇賞春、どのようなレースが繰り広げられるか期待が集まります』

 

 もう少しで全馬ゲートイン……スタートスイッチの準備……!

 ――機械音と共に飛び出した!

 

『イッテンコウセイ、オルフェーヴル好スタート! オルフェーヴルはスッと下げています。イッテンコウセイは大逃げの体制に入るか? いえ、逃げは逃げでも大逃げではなく普通の逃げのように思われます』

 

 スタートは完璧! 後は自分が考えた新技がこのレースに通用するか……!

 本当はG1じゃなくて普通のレースで試したかったんだけど、このレースはライバルの闘志に火を灯す必要があるぜ! だから、新技を使って競走馬としての本能を超淫乱競走馬のオレが火炎放射器を乱射してやるぜ!!

 

「コウセイのヤツ……遊んでるのか? それともオレを待ってるのか――舐めやがって!」

 

(オルフェーヴル調子を落としてたけど……燃え上がってきたな……!)

 

『イッテンコウセイ、ビートブラックと熾烈な先頭争いを繰り広げます。イッテンコウセイ短距離に出たとは思えない力強い走りです』

 

 この逃げ馬さん上手いな、オレと競り合ってるけどスタミナの消耗を最小限に抑えるテクニックは絶句だぜ!? でも、オレにだって逃げ馬の誇りってのがあるぜ!!

 

(今日のコウセイの走りは……溜め逃げ? 確かに長距離だと大逃げはスタミナの消耗が激しい。コウセイは賢いからな、自分で考えた戦術なんだな……! 絶対にスパートは的確な指示を出してやる! 気持ち良く走れ!!)

 

『坂を登り下りのコーナーに入ります。イッテンコウセイ、ビートブラック、先頭争いはイッテンコウセイがおよそ一馬身のリード。下りで加速していきます』

 

 溜め逃げ、それは先行の延長線であり、逃げの亜種。

 大逃げは長距離不利、でも溜め逃げは先行並みのスタミナを維持できるぜ!

 それにしてもこの青毛の競走馬さんはすげーよ、オレの溜め逃げをどうにか追い抜こうと闘志を燃やしてるぜ! そして、オレと同じくらいのスタミナ……逃げのステイヤーって珍しいから本当に憧れちゃうぜ!!

 

『イッテンコウセイ最初の直線、坂を物ともせず力強く上がっていきます。後方二馬身でビートブラック、後方にトーセンジョーダン――オルフェーヴル、仕掛けるタイミングをまだかまだかと伺っています。展開はハイペースで進んでいます』

 

「コウセイくん……君はどこまで進化するんだ……!」

「このポジションじゃ届かねぇ……ゾッエ! 少し上げるぞ!!」

 

 ああ、この殺意! 届く可能性を見出したな! いいぜ!! それでこそ憧れの先輩とライバルだぜ!!

 さあ、オレと最高の勝負をしてくれ!!

 ガッと体中の熱が集中し、精神力が高まっていく。

 レースは残酷で、それでいて最高だ! だから、最高のレースをしたいんだよ!!

 

『先頭イッテンコウセイが第二コーナーに入り後方約三馬身にビートブラック、後方も機会を伺っています。直線に入りイッテンコウセイまだまだ力強い走り、坂をものともしません!』

 

 溜め逃げの本当の意味! ここで残ったスタミナを使う! そして絶対に抜かせない!!

 体中の闘志が放つ熱量が放出されていく……!

 

(ああ、やっぱりコウセイの熱量は最高だ! コウセイに会えて、乗れて、走らせて……! 俺は本当に幸せものだよ!!)

 

『イッテンコウセイペースが上がります! ビートブラックも必死に追いますがこれはまだ早いか!? イッテンコウセイ誰よりも早くコーナーに入り後方も仕掛けにかかります!!』

 

 逃げの新しい形、溜め逃げ……さあ! 先輩、ライバル! 仕掛けてこい!!

 俺ははじめての戦い方だぜ!!

 

『オルフェーヴル仕掛けた! トーセンジョーダンも足を伸ばします! この距離は届くのか!!』

 

 騎手さんの鞭が炸裂! ポルシェ並みのエンジン発動だぜ!!

 後方から襲いかかる爆発的な末脚、オルフェーヴルくんも視界に入った! 隣にはトーセンジョーダンさんもいる!! こういうレースをしたかったんだよ!!

 

『イッテンコウセイ逃げとは思えない凄まじい末脚だ! ビートブラック追いすがる!! 後方からはトーセンジョーダン! オルフェーヴルが迫ってくる!!』

 

 さあ、溜め逃げで発揮される末脚に勝てるか!? いいぜ!! こんなハラハラのレースは大好きだぜ!!

 全力全開の末脚でゴール板を目指して足の回転を早める! ポルシェを超えてフェラーリ並みのエンジンだぜ!! V12気筒って凄いよね!!

 

「チッ! この距離じゃ届かねぇ……! やっぱりおまえはすげーよ……俺がライバルでいいのかわからなくなる……」

「後輩に追い越されるのが先輩の役目なのかな……でも、コウセイくんに出会えて本当に嬉しいよ……」

 

『イッテンコウセイ今、今ゴールです! 二着にはビートブラック、三着にトーセンジョーダン』

 

 我ながら恐ろしい技を作っちゃったぜ!? でも、本当にオルフェーヴルくんは調子が悪かったみたいだ。

 でも、トーセンジョーダン先輩は自分の実力を発揮できたという表情で満足そうにしている。

 

「……また負けた。調子も自信も無くなるぜ」

「オルフェーヴルくん?」

「おまえはすげーよ、だって……いや、これ以上は負け犬の遠吠えってやつか……」

「……オルフェーヴルくん、オレ、多分世界に挑戦する時期がくると思う。だから、その時は日本の競馬を守ってくれ、最初で最後のお願いだぜ!」

 

 オルフェーヴルくんは少し驚いた表情でニヤリと笑って「仕方ねぇ、おまえの不在の時は日本競馬を守ってやるよ」なんてS入った表現で伝えてきた。

 ……やっぱりオルフェーヴルくんはS入った気性難の方がいいなりね♪

 

「コウセイくん、君は本当に……伝説の目撃者みたいで感動するよ……」

「トーセンジョーダン先輩」

「ふふっ、いいんだ。何年も競走馬をしていたら凄い後輩なんて沢山みてきた。だから努力してる、これからも……!」

「……ウッス!」

 

 トーセンジョーダン先輩も嬉しそうに去っていった。

 オレ、どれだけ無敗を続けられるんだろうか? 確かにいっぱいレースに出て、自分の走り方をして、そして沢山の競走馬さんと戦ってきたぜ! だから、思うんだよね……。

 もし、親しい先輩や同期が引退した時――決意が揺らがないかなって……!

 

「コウセイ……勝ったのにしょんぼりするなよ、おまえは勝ったんだ。それもG1に……」

 

 騎手さんのナデナデ、考え過ぎなりねぇ! ああ、淫乱になるぅ♡

 世界、オレは世界で戦う超淫乱競走馬になるぜ! そして……現在じゃなくて、未来を駆け抜けるぜ!!

 続くぜ!

 

 

 

【次回予告】

 

 天皇賞春を走りきったオレは少しだけ不安な気持ちを持ってるぜ!

 だってさ、親しい競走馬先輩はオレより早く引退する可能性があるじゃん! だから少し寂しいなりねぇ……。

 でも、次のレースは宝塚記念だ! 去年も出たけど、知り合いは多いかな? ブエナビスタ先輩はまた来てるかな……なんて思ってたらブエナビスタ先輩は去年の有馬で引退してた……。

 どうしてだろう、ライバルや先輩がずっといると思いこんでた。

 でも、気が付いたんだよね……オレは先輩達の勝てなかったレースで勝って、そして超淫乱競走馬としての威厳を見せないといけないぜ! オレに涙は似合わないぜ!!

 強がりだけど、みんな……優しい先輩だから背負わせてください……。

 

 次回【寂しい!】




 ウッス! 読者の皆様に迷惑をかけた禊としてジェバンニが一晩でやってくれました。正直、眠たくて死にそうです。

 目が覚めた時に正しい21話が投稿されていたらせめてもの償いになると思います! 色々と迷惑をかけてすいません。

 【ガイドライン違反の可能性】の文字は活動報告の方に乗せています。

 今後も言葉選びを厳選して、ガイドラインに引っかからない作品作りを心がけていきます! 楽しんでもらえたら嬉しいです!!

 最後に……拓也さんのブログのタイトルが枯渇しそうで怖いです()

敗北について

  • 出来る限り早く負けて♡
  • 最高にカッコイイ負け方して♡
  • 生涯無敗! それしか認めん!!
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