激エロ架空競走馬伝説【イッテンコウセイ】   作:蒼井魚

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三冠馬参戦でドバイが荒れるよね 中

【馬房】

 

 イケメン騎手さんとの蜜月調教を終えてルンルン気分で帰宅、こんなにも過酷な調教の毎日なのにトレーニング休まないオレって偉いよねぇ? だから三冠馬なのかもね(笑)

 それにしても最近は調教師さんと騎手さん、いや、もうオレの周りにいる人間さん達が斤量がって毎日嘆いている。なんでも、オープン? とかいうレースに出るんだったら300キロの重りを乗っけて走らないといけないだとか、調整用のG2、G3レースでも100キロとか、それってもう競走馬じゃなくて貨物馬じゃん(笑)

 

「コウセイ……君は凄いね……」

 

 お! イケメン騎手さんの宅急便♡ オレの三冠馬ガタイに揺られて少し疲れてるみたいだけど、その瞳は少年のようにキラキラだ! やっぱりオレのガタイって騎手さんを魅了して離さないのかな(笑) まるで妖精さんみたいだね(笑) イッテン・フェアリー・コウセイ名乗っちゃおうかな(笑)

 甘いマスクから繰り出されるナデナデに心のモロ牝馬スイッチが弄られ、も、もうお婿にいけないぜ! チョーS(セクシー)だよな!

 

「僕も昔ね……君と同じくらい凄い競走馬と友達だったんだ……」

 

 オレと同じくらい凄い競走馬さん!? ってことは三冠馬なのかな? オレ、無敗で売ってる超淫乱競走馬なんだけど、レジェンドはやっぱり気になる。

 

「もし、僕がもう少しだけ……いい……いや! カッコイイ騎手だったらコウセイより強かったかもしれないね」

 

 騎手さんが語る競走馬さんにムラムラジェラシー!

 オレと同じくらい零細な血統なのにバリバリの活躍、皐月賞・ダービー・菊花賞はライバル達と分け合って有馬記念は……え! ブエナビスタ先輩のお父さんと戦ったの!? やっぱりレジェンドは奥深い。

 そして古馬路線に入っては連戦連勝! 去年のオレと同じように一回も負けないで古馬三冠! でも、そこにはクラシックを乗り越えて好敵手になった競走馬さんがいて……まるでオルフェーヴルくんとレオじゃん!?

 

「世紀末覇者・テイエムオペラオー……コウセイはどう思う? カッコイイだろ」

 

 スッゲーよ! オレと同じような競走馬さんがいて、その競走馬さんの相棒がオレに乗ってくれるのかよ!? 顔もイケメンでオレ好みのバリムチ使いの騎手さんがいればどんなレースも楽勝だな、次のレースも簡単だな、なんて思っていると心の中の闘争心にスイッチ。

 ――戦ってみてぇ! オレ、無敗で売ってる超淫乱競走馬なんだけど、ライバルも沢山いるけど、競走馬の歴史に刻まれるレジェンドと走ってみたい! オレの作戦や走りが通用するのか、それともガン掘られるのか、イメージしてもワクワクがとまんねー! たまんねーよ!!

 

「コウセイ、君はテイエムオペラオーを超えられるかい?」

 

 ウッス! レジェンドにも負けない競走馬になりまッス!

 

 

 

【フェブラリーS 2013】

 

 

 イケメン騎手さんとの濃密な調教関係が春先まで続くと思ってたら……レースは突然だ!

 なんでも、ワールドカップ? とかいうレースは芝じゃなくてダート、オレって去年は芝しか走ってないからぶつけ本番より日本のダートレースに出てから様子見した方がいいんじゃない? そんな感じでフェブラリーとかいう名前のレースに出走だ!? 今年一発目だぜ!!

 それにしても、なんでオレって芝で走ってたんだろうね? お母さんは四国? とかいう場所でダートレースガンガンに掘り倒して、メッチャ人気のアイドルホースだったんだけど、そのアイドルの息子は芝で走ってる。

 あ! もしかしてお母さんがダートでアイドルになったからオレは芝でアイドルになれってことなのかも(笑) オレもお母さんに負けないくらいの淫乱アイドルホースだしね(笑) お父さんもアイドルホースだしね(笑)

 

「コウセイ、久しぶりのダートかもしれないけど……気楽に行こうな……」

 

 イケメン騎手さんのナデナデに淫乱天井が刺激され、トロトロの淫乱競走馬の出来上がり。顔だけじゃなくて手までイケメンなんて法律違反なりね♡

 イケメン騎手さんの愛を受けてルンルン気分でパドックをグルグルしていると……なんかすっごい睨まれてる!?

 

「リューくん……なんで……」

 

 いつものようにハードS紳士が来てるんだけど、そのハードS紳士が乗ってる競走馬さんがオレをナデナデしている騎手さんをハイライトオフで眺めてる。

 もしかしてだけど……あの競走馬さんって、イケメン騎手さんの元カレ!? やべーよ! 唐突なNTRに脳破壊されちゃってる!!

 

「ねえねえ? リューくんだよね……上の人リューくんだよね……」

「ウッス! レンタルしてるッス!!」

「うぇーん……前のレースで勝てなかったからリューくんとられたー」

「でも、貴方の上の人、メッチャ上手いッスよ!」

「ムチがね、ムチが……優しいんよ……」

「ああ、結構強めが好きな感じッスね」

 

 ハードS紳士の上手な騎乗が趣味に合わないのか、結構ビシビシ叩いてくれるイケメン騎手さんを羨ましそうに眺めるけど、レース直前で騎手さんの取り替えなんて出来るわけない。オレはハードS紳士のこと嫌いじゃないけどね(笑)

 パドックを周りながら、ゲラゲラ笑いながら上手な会話にハマっていき、ディープな闘魂注入話しに突入。

 オレ、場所を選ばないで走ることで売ってる競走馬なんだけど、騎手さんのムチのタイミングはやっぱり気になる。

 あんまり知られてないと思うんだけど、オレってレースでは三人しか乗せていない。超イケメン騎手さんとハードS紳士、今回のワールドカップ遠征の為に乗ってくれてるイケメン騎手さん。案外、オレって背中の貞操は固めなりね(笑)

 

「僕はね、芝が苦手だからダート一杯走ったんよー。色々な騎手さんに乗ってもらったけどリューくんが一番好きだなー」

「リュージさん以外だと誰が印象深いですか?」

「うーん、結構前だけど……アンカツ? アンちゃんって人を乗せた時は不思議な気持ちだったなー、普通の乗り方じゃなくて、チョットだけ体重を感じさせるように乗ってくれるんだよね! アレは一緒に走ってる感が強くて好きだったなー」

「オレのメイン騎手さんはリュージさんと同じくらい気持ちよくムチしてくれるッス! ただ、追いムチは少なめかもしれないッス」

 

 ワンダーアキュートさん(自己紹介した)は渋い表情を見せながら、

 ムチは「多め・硬め・強め」が好きだとションボリな顔で白け気味、やっぱりイケメン騎手さんの連打系のムチが好きみたいだ! 騎手さんとの相性ってあるなりね♪

 アキュートさんとの会話を楽しんでいると栗毛のイケメン競走馬さんから待てが入る。

 

「アキュート……おまえさぁ、よくそんな風に喋れるよな? 彼の母親を誰だか知ってるのか」

「どうしたのエスポちゃん? コウセイくんは面白い後輩だよー」

「いや、恐れ多くて気安く喋れねぇ―だろ! イッテンコウセイといえば……ハルウララ様の息子だぞ?」

「ひえー!? あのハルウララさんかい! 僕達の三倍はレースに出たというハルウララ様かい!?」

「ウッス! お母さんさんです!!」

「名前だけは知ってたけど、本当にいるんだねー」

 

 お母さんのネームバリューで少しだけ遠慮気味の栗毛ジャニ系競走馬さんのエスポワールシチーさん! アキュートさんと同じくらいダートで走ってて、アキュートさんの一個上の先輩なんだけど、レースがよく被るから仲良しみたいだ! オレとオルフェーヴルくんみたいな関係なりね♪

 でも、ダートで走ってる競走馬さん達はやっぱりお母さんのことを尊敬してるみたいだ。人間さんだけじゃなくて、競走馬さん達も魅了するお母さんは正しくアイドルホースだぜ!

 

「イッテンコウセイと言えば、三冠馬で凱旋門賞馬、普通だったらダートは走らないだろ? 何か理由があるのか」

「ウッス! 自分、ドバイワールドカップってレースに呼ばれてて」

「うっわ……海外のレースか……」

「海外遠征は凄いねー」

 

 クラシック期間の時に数合わせで出走したダートダービーで一番になっちゃって、凱旋門賞も勝っちゃって、斤量とかいう重りのこと考えながら引退するか、それとも海外遠征主軸に戦うか、色々人間さんが悩んでたらワールドカップのお誘い! 呼ばれたんだったら行っても良いかなって感じでエントリーなんだよね(笑)

 でも、去年の調教師さんとオレをペットにしてるオーナーさんの喧嘩は凄かったなぁー……。

 

【回想】

 

「はぁ!? 何考えてるんですか!! コウセイは今年限りで引退した方が良いですよ!! 無敗で国内と凱旋門賞を勝ったSSの入ってない牡馬なんて、SSの血が入った牝馬を持ってる牧場はどこも付けて欲しい筈です! 理由がありません!?」

「わかってはいますよ、ですが……メディアが……」

「メディアって……凱旋門賞に勝ったから注目が高まったとか言わないですよね……?」

「それが、そうなんです。色々な方向からあと一年は走ってくれって……」

「それでコウセイが怪我をしたらどうするんですか!? コウセイは宝なんです……レオとセットで日本の競走馬育成に新しい風が……」

 

【回想終了】

 

 そんなことをオレの眼の前で喧嘩しててマジ狂い! 平和主義馬の前で喧嘩しないでほしいなりね。

 

「色々とあるんやねー……なら、先輩競走馬として戦わせてもらうよ……!」

「砂は芝と違う、もし海外で勝ちたいなら――俺達を倒して行け!」

「ウッス! 先輩達のパァヮ―を借りるつもりで走りまッス!!」

「「「あはははは!」」」

 

 先輩達がケツにピンタムチを入れてくれて、世界に挑戦するチャレンジャー競走馬に返り咲き! 今まではチャンピオンとして防衛戦ばっかりだったけど、オレ前馬未到の記録を作る系で売ってる超淫乱競走馬だからやっぱりチャレンジャーの立場が似合ってるぜ! 知らないレースを掘れる喜びにマジ狂い!! 最高のレースMachineになるしかねぇーな!

 

 

【ゲート】

 

 先輩達から強大なパァヮ―応援を貰って魂がガンギマリ! 世界に挑戦するんだからもう負けられないな!!

 なんて思いながら、久しぶりのダートに自分の足が似合うかやっぱり気になる。

 オレがダートを走ったのは一年以上三年以下前のクラシックの頃、三冠馬の意味もイマイチ……いや、今もあんまりわかってねーよ! でも、オレがダートで戦えるかは先輩競走馬さん達に勝てるかどうかで変わってくるぜ!

 先輩達はダートのG1で名前を売ってる競走馬だ! 国内で名前を売ってる競走馬さんに勝てないと海外で名前を売ってる競走馬さんに勝てるわけねーよ! だからこそ、アキュートさんとエスポさんは本気でオレを落としに来るッ!

 だからこそ、徹底的にオレは、徹底的に全力で走らないといけないぜ!

 

「コウセイ……いや、なんだろうな……はじめてじゃない、懐かしい感じだ……」

 

 イケメン騎手さんは元カレのオペラオーさんのことを思い出してるのかニッコニコだぜ! 今カレの前で元カレのこと思い出すなよな(笑)

 

「ドバイワールドカップに参加表明したイッテンコウセイ、今年一番目のレースはこのフェブラリーS、海外の強豪を跳ね除ける前に国内の強豪を倒せるか、人気はもちろん一番人気。二番人気にはカレンブラックヒル、三番人気には――下位人気には古豪のエスポワールシチー・ワンダーアキュート、どのようなレース展開になるのか――今スタート! 一番人気イッテンコウセイ絶好のスタート! 気持ちよく上がっていきます! その内からエスポワールシチー! まずは逃げ馬達の先頭争いです!!」

 

 我ながら抜群のスタート! 最初の芝を踏みしめてダートの世界に突入していくぜ!!

 

「コウセイ、おまえ本当に芝で走ってたのか? フットワーク完璧じゃねぇーか!」

「ウッス! 久しぶりッス!!」

「だったら俺達は経験値でおまえを倒してやる――先輩をなめんなよ!」

「うっお! すっげー!!」

 

 軽やかなフットワークでグングンと加速していくエスポ先輩! オレって逃げで売ってる競走馬なんだけど、他の逃げ馬さんにハナ取り争いで負けることは無かった! 今負けた!!

 後方に少しだけ意識を向けるとアキュートさんが末脚爆発で届く距離にポジショニング! 経験値が違う! 年季が違うぜ!?

 

「先頭争いはエスポワールシチー! イッテンコウセイは二番手! 後方はダンゴ状態で虎視眈々と狙っているぞ!! レースはややハイペースか!?」

 

 気持ちいい、なんというか久しぶりの感覚。

 オレって無敗の三冠で売ってる競走馬なんだけど、ダート結構好きだぜ! というか、メッチャ気持ちく走れてるぜ!!

 

(お袋からコウセイの母さん、ハルウララ様のことは聞いてた。負けても負けても走らされて、引退したくても引退できない。引退しても子供を作らせてくれるのかもわからない。でも、お袋が話してくれたハルウララ様の話しはとても楽しかった。人間に振り回された競走馬なのに、俺みたいな競走馬に勇気をくれたんだ)

 

 エスポ先輩の走りを見ていて思ったことがある。

 ――まさか!? ウッソだろ先輩!!

 

(一応、俺もG1とかいうの勝ってはいるがさ……旬が過ぎてるんだ。長々と走ってきたからさ、競走馬としての全盛期はとっくの昔に終わってる。経験値だけで善戦してるだけなんだよ)

 

 エスポ先輩は普通より速く走ってる!? 徹底的にペースを、徹底的に作り出してる! こんな走りをしちゃったら末脚用のスタミナが残らないぜ!

 

(お袋に聞いたんだよ、俺がレースに出れるようになったら……ハルウララ様と戦えるかなって……)

(エスポちゃん……それはダメだよ……)

(笑われたね、でも、半分現実になっちまったよ……息子って形でさ……!

 

 ――夢ってのは案外叶うモンだな!!)

 

「コーナーを抜けて先頭はエスポワールシチー! 二番手にはイッテンコウセイ!! 後続が襲いかかる!!」

 

 イケメン騎手さんの風車ムチが炸裂し、俺の闘争心にスイッチ! エスポ先輩と並びゴールを目指すレーシング・ホースだぜ!!

 

「案外、走り方次第で無理してもスタミナが残るんだ……カッコイイだろ!」

「ウッス! メッチャカッコイイっす!!」

「――抜けるんだろ? 速く抜いて一着になってこい! 俺みたいな老人のことを考えるな!!」

「――ッ!? ……ウッス!!」

 

「イッテンコウセイがエスポワールシチーを躱した! ワンダーアキュートとグレープブランデーが上がるがこれは届かない!!」

 

 エスポ先輩を躱してそのまま振り向かずにゴール板を駆け抜ける。

 わかるぜ、オレの後ろにエスポ先輩、アキュートさんが続いてる。先輩達のセミナーは短いけど、確かにオレの心に刻まれた。

 なんでこうカッコイイ競走馬さんと知り合うのかなぁ!? 先輩達がカッコイイから相対的にオレがカッコ悪く見えるじゃん!! チョーS(凄い)だよな!

 

「イッテンコウセイ、未踏の地を駆ける! 私達が見たことのない場所へ連れて行ってくれる! 一着!!」




 なんか、昔みたいに書けないから初投稿です。

次回:タクヤかそれ以外か(50くらい)

  • タクヤ(メインストーリー)
  • ダイワスカーレット
  • ウオッカ
  • カレンチャン二回目
  • カワカミプリンセス
  • スイープトウショウ
  • どぼめじろう先生
  • クリーク&ウララ(親子)
  • ハジケ組
  • サウナ
  • 別世界の義父(タキオン・ギム爺など)
  • ノムリッシュウマ娘
  • 麻雀
  • トレーナー交流
  • 平成三強+タマ
  • ニジンスキー系の会
  • カラオケ
  • 中華料理人コウセイ
  • 逃げシス勧誘
  • しらねーよ、そんなの
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