続きだぜ!
中央トレセンに来て二日目、理事長さんに大歓迎されてマジ狂い! たづなさんは拓也県民のぶっ飛んだ考え方に若干困惑気味だけど、拓也県って自動車以外はだいたい地産地消してるから本土と違って価値観が違うんだよね?
なんて思いながら、アーミーグリーンのタンクトップとダメージジーンズで学園を探索! やっぱり日本の首都にある学校はスゲーよ! 広さはチョーウゼートレセンより小さいけど、その分ギッシリ詰まってるぜ!!
「あれ? 君が噂の騎手拳法使いかい」
「ウッス! 自分、拓也県チョーウゼートレセンから来た西條寺タクヤっす!」
「いやぁ、面白い車が追加されてたから気になってたんだよね。810番の隣、809番に置いてあるNSXは僕の車だよ」
「マジすか!?」
突然道端で出会ったトレーナーさん、名前は永尾完治って言うらしい。なんか、お母さんが大好きなトレンディドラマの主人公みたいだ! 名前は……東京ラブロマンスだったかなぁ?
でも、周囲からはマルトレさんって呼ばれてるらしく、名前で呼ばれるのは慣れてないらしい。
なんでもマルゼンスキーってウマ娘ちゃんを担当してて、彼女はフェラーリに乗ってるらしい。よく金あるよな!
「どうしてフェアレディに乗っているんだい?」
「ウッス! あのポルシェ並みのエンジンがお気に入りっす! ミニバンからトラックまで使ってるのにポルシェ並みなんて激エロっす」
「なるほど、プワマンズポルシェか! トレーナーってのはウマ娘だけに情熱をかけるから車にこだわる人は少ないんだよね。車好きのトレーナーに会えて嬉しいよ」
そのままディープな愛車話に突入、あのNSXに使い込んだお金やチューニング、首都高で200km以上300km以下で走ったことは警察に通報されちゃうから中略。
マルトレさんはフレンドリーに仲が良いトレーナーさん達との歓迎会を企画してるらしく、今夜はノンアルコールビールを飲んだ後に海老名で愛車の披露会! やべーよ!? 車好きにとって天国じゃん!
「あれ? マルトレさんと……もしかして新人さんですか!」
「お兄様! いいところに来たね、この子が拓也県から来た西條寺くんだ」
「ちょ! お兄様はやめてくださいよー」
「ウッス! 西條寺タクヤと申します」
やっべー!? マルトレさんにお兄様とか呼ばれてるトレーナーさんスッゲーイケメン君、まるで絵本や童話に出てくる王子様! 気品ある雰囲気に一応イケメンのオレがタジタジだぜ!?
「僕は大城景虎、両親が歴史オタクでさ……上杉景虎の名前を取って付けられたんだ。若干キラキラネームなんだよね」
「そうなんですね、拓也県だとタクヤって名前は太郎とか次郎並みにポピュラーだから羨ましいっす!」
「そういえば、マルトレさんがグイグイ来るなんて……もしかしてZの所有者?」
「ウッス! 810番のZっす!」
「同志! 日産好きに悪い奴はいない!!」
お兄様はライスシャワーってウマ娘ちゃんのトレーナーで、筋金入りの日産好き。本当は整備士になりたかったんだけど、夢の中でウマ娘をトレーニングしてるのを見たからトレーナーを目指したみたい。
で、今担当してる子にお兄様って呼ばれてるから、トレーナー客員からはお兄様って呼ばれてるみたいだ!
今更だけど、中央のトレーナーって個性豊かだよな!
「何を集まってるんだい君達?」
「「あ、キントレ」」
「筋トレマニアみたいに呼ばないでくれ……僕の名前は「キントレさんウッス!」名前くらい言わせようね!?」
この怪異を倒してそうな見た目のトレーナーさん、名前をキントレって言うらしい(大嘘)
なんでも、一流のウマ娘を担当する一流のトレーナーらしく、学園では一目置かれている存在らしい。
「……どうせ、名前を名乗らせてはくれないだろう。いいさ、一流はそれくらいじゃへこたれない」
「そういえば西條寺くん、君は騎手拳法の使い手なんだよね? 何段くらい」
「ウッス! アクシード流騎手拳法四段っす!!」
「騎手拳法四段ってウマ娘四人と互角に渡り合える凄さじゃないか! 凄いなぁ、僕は三級の緑だよ」
「俺は初段なんだけど、トレーナーレスキューが嫌で隠してるんだ」
「一流のトレーナーたるもの……ごめんなさい、五級です……」
ウッソだろ!? 騎手拳法って中央で絶滅してるってマサヒコさん言ってたのにさぁ……普通に習ってる人いるじゃん! でも、騎手拳法って柔道や空手に比べるとマイナーな競技だし、日常生活でウマ娘と争っちゃうことなんて滅多にないよね。
でも、騎手拳法って五級になるとウマ娘から安全かつ迅速に逃げられるって言うし、トレーナーだったら五級くらいでいいのかもね? 初段以上は過剰戦力なのかもね(笑)
「じゃあ、僕はライスのトレーニングを考えるからお先に」
「俺も好転一息という呼吸法の開拓に」
「……新人くん? お茶でもするかい」
「ウッス! お供するっす!!」
キントレさんに誘われてお茶をお供、キントレさんが担当してるのは差し系ウマ娘のキングヘイローって言うらしい。なんでもお母さんがスゲー活躍したウマ娘で、引退レースの時にはお腹の中に命が宿ってたらしいぜ! ……お父さん捕まってないよねぇ?
なんて上手な会話でゲラゲラしてると、拓也県に存在しない喫茶店に到着!
その名はス○ーバックス! もっとお洒落な喫茶店に連れて行ってくれると思ったのにSHOCK! でも、拓也県はス○ーバックス無いし、島根と鳥取に先越されたし、拓也県民いじけちゃうし……。
「その顔を見るに、拓也県にス○バが無いのは本当なんだな」
「ウッス! 拓也県には無いっす」
「はは、最高の生クリームを飲ませてやる」
「コーヒーじゃなくて生クリーム!?」
キントレさんは得意げスマイルでカウンターのお姉さんにコーヒーを頼むかと思いきや!?
「トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノを二つ」
「トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノをお二つですね♪」
「ああ、最高のトゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノを頼む」
「トゥーゴーパーソナルリストレットベンティツーパーセントアドエクストラソイエクストラチョコレートエクストラホワイトモカエクストラバニラエクストラキャラメルエクストラヘーゼルナッツエクストラクラシックエクストラチャイエクストラチョコレートソースエクストラキャラメルソースエクストラパウダーエクストラチョコレートチップエクストラローストエクストラアイスエクストラホイップエクストラトッピングダークモカチップクリームフラペチーノ二つお願いしまーす」
な、何が起こっているんだ……(戦慄)
【コウセイ・サイド】
「そういえば、トレセンに新しいトレーナーが来たらしいっすよ」
「へぇ? この時期にトレーナーが入ってくるなんて珍しいじゃん。オレ好みのジャニ系イケメンだといいなぁ♪」
いつものようにレオと自主練併走、レオの柔らかい足は本当に凄いぜ! バネみたいに足の回転が弾んでいて、それでいてブレない、スッキリとした走りだ。オレももう少し足が柔らかければこういう走りが出来るのにね。
併走が終わって深呼吸の後にストレッチ、こう見ると……レオって髪型以外はテイオーさんにそっくりよね。走り方もテイオーさんそっくりだしね。
「たづなさんに連れられたのを見たって子は……サングラスをかけた激エロのモロホストって言ってたっす」
「ブルボン先輩のトレーナーさんとキャラが被っちゃうね(笑)」
「ブルボン先輩のトレーナーさんは180超えのマッチョですけど、そのサングラスの人は170cmくらいらしいですよ」
「そのうちミニブルボントレとか言われそう」
サングラスをかけた激エロのモロホスト? でも、あのお兄さんはトレーナーなんて しらねーよ、そんなの なタイプだから、多分違うよね。それに、オレが拓也県インジュージュー動物園に行った時は見た目二十代くらいだったし、似てても他人だろうね。
『今日も良い走りだね!』
「うわっ!? また出た!」
「最近しつこいなりよー……自分、まだデビューする気ないっす!」
今日もどこから噂を聞きつけたのかストーカートレーナーがヌチャっと参上、誰も求めてねーよ!
最近はレオもG並みに気色悪いと思ってるのか、耳と尻尾が硬直してしまってる。どうしてオレに執着するのかなぁ? 確かに模擬レースで自己評価80点の走りをしてるとは思うけどさ、速いだけでスカウトされるのはどうかと思う。
オレ的には、誰にでも別け隔てなく優しくて、伸び悩んでるウマ娘に正しいアドバイスをしてくれるようなトレーナーさんに指導してもらいたいぜ! 例えるなら……キング先輩のトレーナーさんみたいな? あ、あとジャニ系イケメンのお兄様とか♪
『僕は絶対に諦めない! コウセイの可能性を信じてる!!』
なんか異世界転生系イケメンくんみたいなこと言ってるけど、現実世界で言われると鳥肌もんだぜ!?
それにしても、このトレーナーさんって新人なのにサブトレーナーにもなってないし、最初に会った時に言った伸び悩んでるウマ娘さんを指導することもない。本当にオレみたいな才能がある? そういうウマ娘しか見てないみたいだ。
あと、顔も普通、本当に普通過ぎて反応に困る顔をしてるんだよね。
「レオ……今日は早めに切り上げようか」
「そうですね、ストーカーが居たら転んじゃいそうだし」
『あ! 待って!!』
「「またないよー」」
ウマ娘らしい脚力でストーカートレーナーを振り切るぜ!!
【大浴場】
ストーカーのせいで自主トレを早めに切り上げたから大浴場はガラガラだ。
やっぱり、シャワーだけのお風呂なんて味気ないし、トレセンのお風呂にはサウナまであるぜ! オレ、お肌には人一倍気を使うタイプだから嬉しいなりね♪
「それにしても、サングラス外すと本当に美形っすね」
「ジロジロみんじゃねーよ、サングラスを装備する前は色々と苦労したんだからなー」
「それに……サラシを取ると……」
「どうしたんだよレオ?」ぷるるん
レオがギン目でオレの胸を見てくる。いや、おまえだって多少はあるだろ! それに中等部だから成長期もあるぜ!
レオが石鹸をゴシゴシ……なにするつもりだよ!
「お背中ながしますねー♪」
「や、やめるなりぃ~」
「コウセイさんのもち肌エロい! 同級生のお肌がこんなにエロいなんて♪」
「う、うち……おんなんこにきょうみなかと……」
あ、やっべ! 方言が出ちゃったぜ!?
方言を出した瞬間にレオのギン目がギンギン目になって更に呼吸を荒くする。
やべーよ!? オレの隅々まで洗うつもりだな! てか、背中とか言いながら前洗うんじゃねーよ!!
レオのやらしいゴシゴシタオルに体中を蹂躙されて……悔しい! でも気持ちいい♡
「ふぅー……いい仕事したぜ……!」
「うぅ……お嫁にいけんたい……」
「そういえば、寝言とかは九州言葉ですけど、福岡生まれなんですか?」
「……長崎たい、どーして九州言葉を使うと福岡言われんとあかんとね……」
「いや、九州って全部福岡でしょ?」
「福岡以外の九州県民をなんやと思っとると!?」
レオって生粋の東京都民だからナチュラル田舎差別してくるんだよね。地方だって底力あるんだからな! 確かに長崎は上場企業ねーけど!!
妹分のチクチク言葉にプンプン、知らんぷりで大浴場に浸かってリフレッシュ♪
「レオ! コウセイ様! アタチッチをハブはやめろって言ってるだろ!?」
「うわ出た……」
「湯船は体を洗ってから入るなりよー」
スッポンポンのゴルシちゃんが仁王立ちでオレ達を睨んでくる。
本当にゴルシちゃんは神出鬼没なりねぇ……栗東なのか、美浦なのか未だにわかんねーし、もしかして野宿でもしてるのかなぁー?
ゴルシちゃんはマッハで体を洗って湯船にIN、子供みたいにザブンッと湯船に浸かるから大津波ができちゃったぜ……水資源は有限なりよー。
「それにしても、こう間近で見ると劣等感……」ぽよん
「どーしたんだよレオ? 遠い目しちゃって」ぷるるん
「レオのことだから夕飯の人参でも考えてるんじゃね? あ、それはスペか!」ばい~ん
レオがギン目でオレとゴルシちゃんの胸を凝視してくる。
だから成長期だから! おまえもこれくらいに――ッ!?
「ゴルシ……左はやる、右はくれ」
「いいぜ兄弟! 右はくれてやる!!」
「ちょ、やめてよぉ~触らないでよ~!」
二人ともチョーS(スケベ)だよな!?
【トレーナー? 視点】
『絶対に諦めない』
僕はイッテンコウセイに一目惚れした。あの走り、あの顔、あの……。
僕以外が彼女を育てるなんて考えられない! 僕が彼女を最強のウマ娘にするんだ!!
そうさ、僕は有名大学を出て、優秀な成績でトレーナーになったんだ! そこらにいるヘボトレーナーとは違う! 僕は優秀なんだ!!
『イッテンコウセイも僕のこと気になってる筈だ……!』
彼女の走りを見たらデビュー前のウマ娘なんて考えられない!
デビュー前であれだけ完成したウマ娘……教科書に乗ってるウマ娘とは違う!
僕みたいな優秀なトレーナーじゃないと壊してしまう……!
『だから、君は僕のモノになるんだ……』
作戦は考えてある。
明日から……君は僕のものだ……。
――イッテンコウセイの写真にキスをした。
【タクヤ視点】
「うぅ……東京ってマジ淫乱! 料理が美味すぎて胃もたれしちゃったぜ」
マルトレさんとお兄様、キントレさんと一緒にノンアルコールで乾杯。お兄様が唐揚げにレモンをぶっかけようとしてキントレさんがガチギレしてた(笑)
まあ、オレもレモンかけた唐揚げは好きだけど、最初はプレーンを食べたいなりねぇ?
それにしても、お兄様のGT-Rは凄かったなぁ……アレ、600psチューンって言ってたし、やっぱり中央のトレーナーって金持ちだよな! 今月のお賃金が楽しみだぜ♪
「おっ! これが三女神の像か! すっげー……まるでギリシャ彫刻だぜ!」
ギリシャ彫刻に引けを取らない三女神の像に脱帽ならぬ脱サングラス、この三人にも名前があったよなぁ? トレーナー教科書に書いてた……やっべ、これはガタライズ機能を使わないと思い出せないぜ!
このガタイはダーレーアラビアンだな、このガタイはゴドルフィンアラビアンだな、このガタイはバイアリータークだな、とかガタイで分析。
人間、頭で覚えられないことは体で覚えるのが一番なりね♪
「面接に来た時は見れなかったからなぁー」
お母さんに内緒で面接に行ったこの場所、成績はビリッ尻だったけど、情熱だけは誰にも負けないって胸を高ぶらせて上京したんだよね? でも、面接してみたら全力で拒否……辛い思いでだぜ……。
まあ、チョーウゼートレセンでマサヒコさんに手取り足取り、偶に水没させられながらトレーナーとして一番大切なことを教えてもらったからいいのかなぁ? マサヒコさん性癖以外は超一流トレーナーだし(笑)
『タクヤ、ウマ娘を強くするには何をしたらいいと思う?』
『ウッス! トレーニングっす!!』
『おまえ、頭脳が間抜けか? トレーニングだけじゃあ、実戦で勝てるわけねぇだろ。例えるなら、剣道を真面目にやって有段者になっても人斬りには勝てないだろうが!』
『じゃ、じゃあ、レースに出まくるとか?』
『違う。トレーニングをどれだけ実戦に近づけられるかだ。トレーナーがウマ娘の走りを見て、改善点を見つけるなんて一日で出来ることなんだ。その後は隣にウマ娘走らせて闘争心を植え付ける。そして、ウマ娘の性格を考えて作戦を組み立てる。人間もウマ娘も神経質、図太いみたいな性格があるんだタクヤ』
『ウッス!』
『いいか、ウマ娘を速く走らせるんじゃない、考えさせないで走らせるんだ。考えなくても最善の走りをさせるのがトレーナーだ』
『ウッス! 肝に銘じるっす!!』
『じゃあ、水中ブリッジ三分間な』
『ウッス! ……えぇ?』
なんでだろう……マサヒコさんとの思い出の八割以上九割以下くらいが水中ブリッジ絡んでるんだけど……。
「や、やめて! 人を呼ぶたい!?」
『残念だね、ここは人気の無い場所だ。叫んでも人が来る可能性は低いよ』
「なんばしようっとね!? いくら男でもウマ娘に勝てるわけなか! 離すとよ!!」
『いいよ、僕を殴れば良い……そうしたら君はここにいられなくなるけどね……!』
な、なんだ!? すっげー遠くの筈なのに……ウマ娘ちゃんを襲ってる奴がいる気がする!
ま、まさか!? 三女神様がオレに天啓的なのを!
即座に鑑賞を中断し、声の方向に駆け抜ける。緊急出動できるオレって消防隊員になれるかもね!
【人気の無い場所】
なんか、下駄箱の中にラブレター入ってたんだけど、やっぱりトレセンってトレーナーはいるけど女子校だから女の子が好きな女の子が多いのかなぁ? でも、無視するのは失礼だし、お断りの言葉は必要だと思うんだよね。
それにしても、なんでラブレターって校舎裏みたいな人気のない場所に呼び出すのかなぁ? 流石に教室で告白は互いに恥ずかしいけど、喫茶店とかでヒッソリ告白の方がいいと思うんだよね。
『やあ、コウセイ』
「ひっ!? ストーカーさん! ちょ、なんでいるなりぃ……」
『ああ、僕のラブレターを受け取ってくれたんだね』
「えっ? このラブレター……ストーカーさんの……」
ストーカートレーナーの目がイッちゃってる!? まるで最高の玩具を見つけた二歳以上三歳以下くらいの子供の目をしてるぜ! やべーよ、こんな怖い大人はじめてみるぜ……。
ストーカートレーナーがガッとオレの右手を掴んで離さない。
「や、やめて! 人を呼ぶたい!?」
『残念だね、ここは人気の無い場所だ。叫んでも人が来る可能性は低いよ』
「なんばいいよっと!? いくら男でもウマ娘に勝てるわけなか! 離すとよ!!」
『いいよ、僕を殴れば良い……そうしたら君はここにいられなくなるけどね……!』
あまりの恐怖で拓也弁が使えんと! こわか……こんな気持ち悪い大人はじめてたい……。
小さい頃からウマ娘やけん、顔がよかけん、そんな風に怖い目で見られてきたと……やけど、サングラスが待ってくれた。お兄さんが教えてくれた自分を隠すサングラスで自分を隠すことができたと……。
でも、こん人はサングラスなんて関係なしにウチを脅しとると……こわか……誰かたすけて……。
『そう、君は僕のモノになればいいんだ……僕にだけ従順なウマ娘になればいいんだ……』
「顔を近づけんで! ウチ……アンタ嫌いたい!」
『なら殴ればいい……一緒にお日様の下で歩けなくなろうよ……』
「狂っとる! アンタ狂っとると!!」
狂気に染まったストーカーにサングラスを奪われる……ウチ、こん男に全部奪われるとかな……。
「――君、何やってるの? ウマ娘ちゃんが嫌がってるぜ」
掴まれた右手が離され、力なく地面にへたり込む。
涙であふれるまぶたを開けると……激エロのモロホストお兄さんがそこにいた……。
『邪魔をするんじゃない!』
「邪魔って何? オレ、最近中央にやってきた胸囲110で売ってるトレーナーなんだけど、脅迫まがいのスカウトはダメだと思うぜ!」
『コウセイは僕が育てるんだ! 僕の運命のウマ娘なんだ!!』
「しらねーよ、そんなの」
激エロのモロホストお兄さんはギン目でストーカートレーナーをピンタ! ストーカーはお兄さんのピンタでへたり込む。
そして、ウチに手を差し伸べて……。
「ほら、手を出されたら手を出すんだよパカ!」
ああ、あのお兄さんたい……!
【理事長室】
「驚愕! あの優秀な成績を出したトレーナーが……」
「ウッス! 申し訳ナス!! ウマ娘ちゃんを脅迫してたから手が出たっす!!」
ストーカートレーナーくんをピンタしたことを許してという表情でギン目でおねだり。
でも、大人同士でも暴力沙汰だからなぁ、せっかく中央に就職出来たのに暴力事件起こしちゃったからクビなのかな、なんてネムネムの顔で白け気味。
もう二度とマサヒコさんに顔向け出来ないね()
「いや、イッテンコウセイくんに事情聴取をした結果、あのトレーナーは彼女にストーカー行為を繰り返していたらしい。同室のシャイニングレオくんにも事情は聞いている。よって、不問とする!」
「え、マジ!? やったぜ!」
理事長さんの温情にマジ狂い! これで中央のトレーナーとして働けるし、お賃金はさぁ……ご褒美なんだよ! お給料日前なんだよ!!
でも、タクヤはストーカートレーナーくんのことが気になる。
だってさぁ、イッテンコウセイってウマ娘ちゃんは才能に溢れたスゴイウマ娘だからさ、それに惚れ込み過ぎた結果なんだろうね。だから重い処分は少し気になる。
「左遷! チョーウゼートレセンから丈夫な男性トレーナーを寄越してくれと言われていてな、彼には拓也県に行ってもらう!!」
「おおー……彼って丈夫なんですかね?」
「柔道をやっていたらしい! だが、マサヒコが……丈夫じゃなかったら水中ブリッジ十分間とか言っていたのだが……?」
「理事長さん……骨は拾いますんで……」
「驚愕!?」
この日、理事長さんが徹底的に、マサヒコさんに徹底的に水中ブリッジをさせられることを確信したぜ……。
でも、今は理事長より激カワウマ娘ちゃんで頭がいっぱいだぜ♪
【次回予告】
成長した激カワウマ娘ちゃんスゲーよ!? 逃げ、先行、差し、追い込みのすべてで走れる! でも、仕掛けるタイミングにまだまだムラがあって逃げ以外は完成してねーよ!
でも、ウマ娘ちゃん……いや、コウセイの才能は危険な領域だぜ! こんな凄い子を担当できるなんてトレーナー冥利に尽きるなりねぇ♪
よし、マサヒコさん直伝の才能開花トレーニングをしてやるぜ! 一緒に夢の舞台で駆け抜けようぜ!!
次回『イッテンコウセイのトレーナー』
よし、これでウマ娘の基本形! ウマ娘&トレーナーが出来たな!!
でも、拓也弁を話すキャラクターが二人もいると情報量がヤバイ()
今更だけど設定をゴリゴリに増やして方言女子にコウセイを改造したい、改造したくない? アンケートしまーす(投稿後に作ります)
評価の時に「ナス」が入ってたら嬉しいなぁ♪
ヨーグルトと麦茶と読者様の感想だけが俺の養分だぜ!!
次回:タクヤかそれ以外か(50くらい)
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タクヤ(メインストーリー)
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ダイワスカーレット
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ウオッカ
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カレンチャン二回目
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カワカミプリンセス
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スイープトウショウ
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どぼめじろう先生
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クリーク&ウララ(親子)
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ハジケ組
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サウナ
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別世界の義父(タキオン・ギム爺など)
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ノムリッシュウマ娘
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麻雀
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トレーナー交流
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平成三強+タマ
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ニジンスキー系の会
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カラオケ
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中華料理人コウセイ
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逃げシス勧誘
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しらねーよ、そんなの