転生したら昭和16年でした   作:秋月艦隊

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第1話 現状確認

昭和16年9月1日

 

俺が転生して1年程度が過ぎた。

 

その間やっていた事と言えば各種チェックであり、俺はこの期間で確実に転生特典とも呼べるこの戦艦について理解し始めていた。

 

その証拠として、分かったことを幾つか紹介しよう。

 

まず初めに俺はこの戦艦を自分一人で操ることが可能だ…しかし、1人で動かそうとすると今までと余りに違う感覚に戸惑ってしまうのが現状だ。

更に、転生してからと言うものの空腹感や睡魔などを一切感じることがなく、当たり前のことながら3大欲求の最後の1つも綺麗さっぱり無くなっている。

 

「…うん、やっぱり"こっち"の方が落ち着く」

 

そんな人外(無機物)となった俺だが、最近なって出来るようになった事だが神様に言われた通りに強く念じてみると人の姿を取ることが出来た。

この状態に特別な能力なんてものは無いが、変わりに食欲が当たり前のように出て来るし、一応と前に着くが睡眠を摂ることも可能だ。

 

しかし、どうしても性欲だけは昔のように現れることはなく、自身の裸を見ても全く興奮しない。

 

…まぁ普段から素っ裸みたいなもんだけどな。

 

いや、服は着てるぞ!なんで着てるか分かんないど人の姿を取った時には必ず服を着た状態で現れる。

何度か試して見たがどうやっても服を着た状態以外では現れられなかった…別に痴女じゃないから良いけど。

 

「さて…どうするか〜」

 

現状、俺が取れる手段はお世辞にも多いとは言えない。

手っ取り早いのは連合艦隊の首脳部に会うことだけど…もし会うんだったら向こうから来てもらうか、俺が直接向かうかのどっちかなんだよ…とは言え、この船からどれくらい離れられるのかとか、そもそも離れる事は可能なのかなど今の俺が取れる手段に対して情報が圧倒的に足りていない。

 

ましてや、今の俺は戦艦として動くための最終艤装の最中だ。

 

…しかし、時間は一切待ってくれない。

このまま行けば日本は破滅の道を突き進む事になるし、俺も坊ノ岬で航空機にタコ殴りにされて沈められるしで一切いい事がない…それどころが死亡フラグのオンパレードだ。

 

「────やっぱり、会うべきだよな」

 

俺が今すぐ会えて、なおかつ必ず面識を持って置いて損のない人物で最も階級が高く影響力を持っている…そんな都合のいい人物────。

 

「──大和・初代艦長【宮崎秀徳】」

 

戦艦大和の艤装員長を務めた人物であり、正確には初代艦長と呼べるか怪しいラインだが、大和の海上公試を指揮したりと戦艦大和に深く関わっている人物としては今最も身近だ。

…確かと前に着くが最終階級は中将だったはずだし、連合艦隊の首脳部との面識もある程度あるだろう。

 

「でも、彼が大和に乗艦した時期は9月末から11月と短いから、その間いかに接触するかだよな…」

 

出来れば今年中に連合艦隊首脳部─要するに連合艦隊司令長官【山本五十六】や参謀【黒島亀人】に接触したい。

そうしなければ真珠湾攻撃作戦が史実通り12月には連合艦隊主導で実施されてしまい、こちらからの介入が困難な状況になってしまう。

 

──だからこそ、早急に対応しなければならない。

 

日本の為だけでなく、俺自身のためにも急がなければならない。

真珠湾攻撃を止める…もしくは大幅に修正できなければ日本と俺に待つのは破滅だけだ。

 

──残念なことにこれは都合のいい物語では無い……たった一つのミスで多くの命を失う、そんな救いようのない物語だから───

 

────開戦の時は近い───




次は1部別の人視点になるかも。
(次回の話で転生してからの1年間については触れます)
次回更新は未定です。
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