大惨事スーパーロボット大戦α 作:猫者
700:学生兵
都立陣代高校、休校
701:名無しのハズレ転生者
よく考えるとそりゃそうだ
702:名無しのハズレ転生者
いなほくんとあんな会話しておいてさっさと帰った上にこの始末
703:学生兵
仕方ねぇ。それじゃあ、高校のツアーでもす
704:名無しのハズレ転生者
す?
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730:名無しのハズレ転生者
おい、帰ってこないぞ!!
■■■■■
スパーーーーーーン
「何をする千鳥」
「何をするもくそもないわよ!! アンタ、転校初日も……
『動きが素人のそれではない、何者だ!』
ってフラッシュバンで鎮圧して銃を突き付けた相手に二度同じ事を!」
きもちのいいスナップをきかせてハリセンを振る長髪の女生徒は千鳥かなめ。
叩かれている仏頂面の男子学生は相良宗介。
この風景も、事の内容はともかくよくあることだ
「全く分かっていないな。同じではない、よくみろ。これはワイヤートラップだ。
俺も学習した。一般人を巻き込むことを想定して爆薬は最小限だ。
殺さなければ尋問もできる一石二鳥、だったな。偉人が残した言葉をなぞり……」
スパーーーーーーン
「そういう事じゃなく、一度迷惑かけた相手に二度目迷惑かけんじゃないって言ってんの!」
「何を言う! 諜報部によればヴァースは超高性能のホログラムを持つという
この町から引いたとはいえ、油断はできん! 念には念を要するべきだ!」
「姿や背格好までかえるって!? んな技術あるかぁーーーーー!」
スパーーーーーーン
「やれやれ、二度もこんな被害にあったのは君ぐらいだろうね。
まだ傷は痛むかい、日野くん? 一応、見様見真似で治療はしてみたのだが」
「いえ、大丈夫です。林水生徒会長」
オールバックに似つかわしくない、真鍮製の眼鏡。
そして、特注の天然素材製の白い制服に身を包んだシンの目の前の男は林水 敦信。
現生徒会長である。
「しかし、よく考えれば休校ですよね。あんな事があったあとだし……皆、疎開済みですか?」
「いや、残るものも多い。
避難先の生活が心配だというのも確かだが、故郷から離れたくないものも多いのだ……君は?」
「お恥ずかしながら除隊を申請しました。
二度の実戦で機体を大破させまして、誰かを護るのが精いっぱい。自分は守れぬと悟りました」
「確かに兵士は第一に自分の命を護る技能が必要だ。的確な判断だろう」
スパーーーーーーン
「痛いぞ、千鳥」
「ここはどう考えても『君は悪くない』とか慰めてやる場面でしょ。とどめを刺してどうする!」
「しかし、事実を自認させることは大事だ」
「自認してるから、戻ってきたんですけどぉ……」
よく見ていた風景だが、自分が巻きこまれていると思うと、
一刻も早く逃げ出したくなる。いつまで続くのか分からない。
「まぁ、それはひと先ずおいておこう。
見ての通り今日から休校で我々もその準備をしていたのだが何用かね?」
「いや、急な事だったんで無断欠席はまずいなって思って報告に。
あるいは休学届を出すのも検討して一先ず、って感じでした」
「ま、まともだわ……」
「なぜ、俺を見る」
「人に迫る前に、あんたも自認しなさい。全く……」
「フム……」
持っていた顎にあて、しばし悩むと林水生徒会長は口を開く
「LIVEに一瞬、映っていたガンダムヘッドは君が操縦していたものだな。
一時、失踪していたのはそれに関係するものと考えていいかい?」
「多分。落下していたカメラで流れていたんですね
はい、そうです。口止めもされていません」
「わかった、信じよう。父親の意向で真っ先に避難した
美樹原くんと同じように出席については私がごまかしておこう」
―――だから、ひと先ずは休みたまえ。
「そうだな……人が安らぎを得るのは日常の中だ。
君にとって今、残るそれは学生としての生活。といえよう。
我ら以外に人がおらず、寂しいかもしれんが学校で過ごすのも悪くはない」
「……ご厚意ありがとうございます」
頭を下げると、シンは足早に生徒会室を出ていく。
外から扉に手をかけ、その扉を閉めていく。
「それから、販売所にコッペパンが残っていた
そう多くはないが一つ持っていくといい」
「……はい」
そう返して、その場を後にした。
わずかな沈黙を経て、千鳥が『以外だったわ』と宗介に語り掛けた。
「……実は敵前逃亡は重罪だ、くらい言うと思ってた」
「あの様子なら、仲間を置いて逃げた訳ではない。命を賭けて戦いを抜けた先で
無力か、あるいは命の惜しさを悟ったのだ。
よくあることだ。恥じることでもない……閣下! 私くしめもコッペパンを頂いても!」
「うむ、許可する。君は普段、よく働いてくれている。2つまで許そう」
「はっ!!! ありがたく!! 千鳥、君もいるか?」
「私はお弁当があるわよ。さっさと取ってきなさい。
大丈夫よ(監視はクルツさんかマオさんがいるだろうし)」
あ、でも……と嫌な想像をした顔をしたあとに
「もう校内でもめ事はやめてよね……みんなの帰ってくる場所だし」
「了解だ。ここは俺の帰る場所でもある。最善を尽くそう」
■■■■■
750:学生兵
というわけで、今いった感じで襲撃されまして
751:名無しのハズレ転生者
草。
752:名無しのハズレ転生者
2回目で草
753:名無しのハズレ転生者
てか、せっかくの探検だしライブしてくれよ
754:名無しのハズレ転生者
更衣室たのまい!!
755:天使
犯罪、あるいはそれに類するものの誘導はBANです
756:名無しのハズレ転生者
対応めっちゃ早くなってて草
757:名無しのハズレ転生者
まじで環境改善したんすねぇ……
758:学生兵
屋上……は鍵開かないからぶらっとして部室でいい?
コッペパンも帰りにもってかえるか。
759:名無しのハズレ転生者
はえー、部活。
何部?
760:学生兵
料理部。だから、部室っていうか家庭科室だけど
部員だからいつでも入れるよ。鍵あるし。
761:名無しのハズレ転生者
!?
762:名無しのハズレ転生者
???????????????
763:名無しのハズレ転生者
そんなん想像できるかよ!!
■■■■■
「……お、あったあった」
鞘に自分の名前入りの包丁を取り出し、それを鞄にしまう。
銃刀法違反になるので人がいなくてよかったな、などと考えながら
箸、菜箸、砥石、計量スプーンをしまった。
ついでに冷蔵庫の中も確認するがさすがに空だった。
だが、あわただしく整理したのかコンセントは抜けていない。
やや強引に足にひっかけて抜くと、黒板の下の教壇を漁る。
すぐに『日野真くん 課題進行状況』という紙が見つかった。
シンはそれをクリアファイルに入れて鞄にしまう。
「日野真、出身は地球。以後、コロニー(不明)に転居。
のちにさらにコロニー、ノーラに転居。訓練兵ながらもUEとの戦争に参加。
生還するも、すぐに延命の為にコールドスリープへ。
数年前に解凍、治療を終えるも長期冷凍睡眠の後遺症により記憶を失う」
「何が言いたいんだ、相良」
「諜報部の結論として、不明慮な部分はあれど敵ではない。
俺、個人としても……パレードでの行動を見てお前を敵だと判断することはできない」
「相良、俺は何が言いたいかって聞いてるんだが」
「……失礼した」
一歩下がって頭を下げると、懐に手を入れる。
「率直に聞く。お前の持つ情報が欲しい。
もめ事はやめろと釘を刺されているのでな。平和な交渉したい。これでどうだ」
そういって差し出したのは……コッペパン
「お前、百円ちょっとのこれで交渉するのか」
「生憎、装備の新調で金欠でな。現物でいいなら数十万相当の……」
「いや、いい。俺は庶民感覚なんだ。急に6桁のものとか飛んでくると困る」
「では、契約成立だな」
そう言って何事もなかったかのように椅子を2つ並べる相良宗介。
シンはまたこんな流れかぁ、と思いながらも並べられた椅子に座り向かい合う。
「なぁ、まずは相良は敵じゃない。間違いないな? むしろ、見た感じ千鳥が重要人物でその護衛。当たってるか?」
「肯定だ。俺はある組織から派遣された傭兵。一先ず、そこまでにしてくれ。
機密に接触しすぎると拘束しなければならん。許可が出ているのは此処までだ
アセイラム姫をお前が救出し、第2新東京まで送った事はわかっている。その以前で頼む」
「了解。あーえーと。そうだな……」
シンは話した。ガンダムに乗った事。その道中の事を一部。
ヴァースとの和解の可能性。宇宙に上がってみたどこの組織とも違う機体。
そこで記憶が途切れていて、自分が暴走したであろうこと。
「感謝する。収集した一部の情報と合致する。宇宙で接敵したのはUEだろう」
「異星人の敵がまた1人か……てか、こんな断片的な情報で?」
「我々とて死角がある。それを埋めるための情報が必要だった。
ヴァースの侵略が総意ではなく、軌道騎士の反逆であり、本当に和解の可能性があるかも重要だった」
宗介は「聞いていたな、あとは頼む」と呟くと
緊張を解くように息を吐きだして口を開く。
「感謝する。礼というのもなんだが先ほどの補足をさせてほしい。
先ほどの発言は、つまり……その。罵倒したわけではない」
「分かってるよ。俺も不器用な友達がいてな。
すごく、遠回りなんだ。でも優しい奴だ。だから理解してるんだ」
「……カタフラクトは運動性ではMSに劣り、単体飛行はできない。
地上戦では走れず、ASに劣る。使用できる火器もジェネレータの問題で少ない。
あれの利点は実戦配備の習熟がMSより格段に早い事と換装のしやすさだ。だが」
「スーパーロボットたちの集団とそれに匹敵する敵との戦い。それは、
よっぽどのエースパイロット以外じゃ生き抜くこともできないか?」
「……肯定だ」
そういって気まずい間をごまかすようにコッペパンを齧る宗介。
そんな彼を見つめながら、シンも袋をあけてそれを頬張る。
しばらく教室の中でパンの租借音だけが響いた。
やがてそんな静かな食事も終わり―――
「すまない、もう行く。千鳥の傍に戻らねば……日野、お前は?」
「日常は十分に楽しんだよ。家で部活の課題でもこなしながら考え……」
グワン……
不思議な感覚だった。空間自体が揺れるかのような……
覚えのない感覚ではあるが、これは……
「相良!! 何かが来る!」
「何、何を言っている……なんだ、クルツ? ……円系の、巨大構造体? なんだそれは!?」
「相良、屋上だ! 状況を確認しろ(ってスレ民が)! 会長に言えば開けて貰える!」
「必要ない! 閣下の手を煩わせるのも問題だ! 緊急事態だ、爆破する!」
「へえっ!? なんだって!?」
走り出した相良を追いかけるシン。
早い、とても速い。一瞬でかなりの差がつけられた。
訓練は真面目にしてたんだけどなぁ、とこんなところでも少しへこむ。
同時に、鈍い炸裂音。その音の先、屋上の扉に到着する。
「えぇ、これどうすんの……」
吹き飛んだ屋上のドアだったものを見つめながら、シンは呟いた。
いや、いい。俺がやったことじゃない。見なかったことにしよう、とひとまずの結論を出す。
「ちょ!? 宗介、何このありさま…………あれ、クロスゲート」
「千鳥、折檻は後にしてくれ。緊急事態だ。
日野、ここからでも見える……確かに巨大な構造体……いや、待て!? 千鳥、分かるのか!」
「……え、えっと……ごめん! 近すぎるのかノイズがあるというか
ごめん、私が分かるのは……あれが時空間ゲートの子機、みたいなものってこと」
「何?」
「……そうか! 時空間ゲートか!! 相良、敵が来る!!」
ゆっくりと構造体の中から現れる巨大な蕾の様な機械。
その蕾が開く、ゆっくりと……
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「木蓮のチューリップを使えば、
負念の影響を避けた上で小ゲートが使える。
正しかったようだな……使い捨てになってしまったが……これが、地球か」
いい場所だ、という男に喜びはなかった。
両の瞳を覆うマスクはどこか、一年戦争時代のシャア・アズナブルを思わせる。
「各員に継ぐ……いや、自動だったな。命令だ。目的を遂行しろ。
感知されたジャンパー。そして、アマルガムの交渉材料にウィスパードを確保する
センサーの感度を最大にしろ。確保対象は殺しては意味がない。いいな! なお……」
―――証拠をあまり多く残すな、だったか。街は全て破壊しろ。
その命令と共に彼の後ろに控えていた
虫のようなロボットたちが目を赤く殺意に輝かせた。
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「クルツ! 何分でこれる! 10分だと! 遅い、5分にしろ! ……くそ!」
「……増設された地下区域にメンテナンス講習で使っていたカタフラクトがある。
実弾換装して俺が出撃する。悪いが、時間稼ぎ程度だ。後は頼むぞ」
シンはそういって相良の肩を叩く。
「待って! 日野くん!」
「悪いな、手短に」
「あんた、生きたくて帰ってきたんでしょ!
役に立たないとわかって、死にたくないから! 量産の型落ちカタフラクトじゃ、無理よ!」
生きたくて帰ってきたのに、死んじゃ意味がないじゃない!
「敵意を感じた気がする。何もしなければ死ぬ。
相良の仲間が間に合うかもわからない。
間に合っても、その間に人がいっぱい死ぬ。だから俺は行くよ。自分の意志で」
「無謀よ!」
「それでも……恐怖に震えて膝を抱えたまま死ぬよりマシだ。
何かできたのにと、後悔を抱いて生きるのも俺は嫌だ。だから、俺は……行く」
シンは宗介を見た。
「千鳥と、会長を頼む。すぐ逃げてくれ。
本当は学校も守りたいけど……できる自信はないんだ」
そういって彼は走り去った。
「千鳥、閣下の避難を誘導する。お前は俺と来い。
敵がお前を狙っている可能性もあるからな……」
「そ、それは理解できるけど……! いいの!?」
「彼の意見が最善だ。カタフラクトは習熟難易度が低い。
だが訓練なしに動かせる機体でもないのだ……
俺では扱えん。彼が適任だ。無論、努力はする」
努力はする。それは彼なりの精一杯のやさしさだった。
どうにもできない、そうは言えなかった。
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800:名無しのハズレ転生者
どうにかできるんか?
801:学生兵
いや……
802:名無しのハズレ転生者
いくんか?
803:学生兵
それ以外ないだろ
804:名無しのハズレ転生者
お別れか?
805:学生兵
うん
すいません、読みたい漫画があって
読んでたらギリギリになってました