大惨事スーパーロボット大戦α 作:猫者
シンは眠っている。しかし起きていた。
体力の限界を迎え、搬送中に意識を失ったのは確かだ。
しかし”意識を失った後も意識”は続いていた。
不思議なこともあるものだと考えたが、そもそも自分が不思議の塊である。
しばらく考え、オカルトとリアルが入り混じる硝煙の世界で不思議という単語を
辞書に起こしておくのがナンセンスという奴かもしれない、とシンは
考えを止めた。
いっそ、もう何も考えるのをやめてずっと、こうしていようとすら思う。
『なぜ、目を覚まさない?』
誰かが囁いた。いや、ささやいたというより語り掛けている。
ずっと遠くで、しかし近くに感じる。
戯れに、返事をしてみようとシンは思った。
「起きても、やることがないからだ。思い出しちまった。俺の夢はずっと前に終わっていた。平和な夢だった。なんてことない。友達の愛の行方を見守りたかった。
弟と、妹の様な存在だったから。でも、そんな幸せはもうない」
『戦う理由はある筈だ』
「憎しみだけだ。憎しみしかない……ダメだとわかってる。でももう俺はきっと、二度とアイツらを許せない。でもそれを2人が望まないのもわかってる。
だから、こうして何もしないのが一番いい……」
ユリンは優しい子だった。きっと、恨んですらいないかもしれない。当時はずっと、けわしい顔の少年だったフリットもやわらかい表情の老人になっていた。
彼は乗り越えた。あるいは、乗り越えかけているのだ。
強い男だ。自分よりはずっと。だから、シンはこうしてこのまま自分を牢獄の様なこの暗闇の中に閉じ込めているのが一番なのだと。
だが、声の主は語った。
『だが、お前が何も波を立てなければ
この世界は終わるだろう。それがお前の使命の筈だ』
「な、何を……」
『オムニスフィアを通路とする、
リミピッドチャンネルで意識を互いに交わす相手に隠し事の必要はない。
お前もまた、私の存在を理解できる筈だ」
「ソムニウム……ラミア。人類の免疫抗体」
『念、ニュータイプ。人類が超常と定義したもの。
全ての力はオムニスフィアに通ずる。彼らはそれを持ち出す
専用の鞄を持つようなものだ。お前は、それを持たない。しかしそれを真似る』
「あるいは鏡……」
『我らが免疫である様にお前は帆だ。人類を助けよ。それが使命。
邪戒思念が日を増すごとに強まっている。目覚め、戦うのだ……
その魂砕けるまで、すべての終わりに安らぎはある……終わりにしか安らぎはない』
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「迷子中に拾って協力者になった、マサキさんの話によれば
魔装機のメカニズムが使われているのは間違いないそうです。特に最後に整備されたと思われる、右腕部は間違いなく彼の乗騎、サイバスターと同質」
でも、切り飛ばされたとかそういう事はないそうです。と付け加えて、
ミスリル作戦部西太平洋戦隊総司令官、大佐。
テレサ・テスタロッサ(テッサ)はパッド型の端末を目の前の女性、メリッサ・マオ少尉に渡した。
「よくメリダ島が分かったわね……アイツ、とんでもない迷子だったでしょ。
アメリカで教えたらイギリスの方にいって、イギリスで教えたらブラジルで……」
「そうね。だから、通信機を取り付けて、その予備を5つぐらいあげたの。
それぐらいしないとダメだと思って……まぁ、案の定だった訳なのだけど」
「おうおう、貴方をいつも見つめていたい、っていう情熱的なアプローチだねぇ」
金髪の三枚目、クルツ・ウェーバー軍曹はにやけながら、テッサを見た。
それにテッサは「ち、ちがいますからね相良さん」と焦りながら対面の宗介に詰め寄った。
「……そ、それではあれはマサキと同じようにラ・ギアスで作られた兵器なのですか、大佐殿」
「いえ、彼の知り合いに連絡を取って確認してもらったのですがこの機体の技術は
ラ・ギアスの技術を参考に派生した近しいもの、という結論に至りました。また、懸念もあります」
「懸念とは?」
「負の念というものが渦巻いている。との事です。
私たちの言い方で言えば呪われている。処分は危険で一先ず補完しておくしかないでしょう」
ため息をつきながら、どこか遠い目をするテッサには疲労が濃く映っている。
宗介はそんな彼女を見つめながら、彼女に言う。
「大佐殿、提案です。日野に運用させるのはどうでしょう」
「……相良さん、根拠は?」
「はっ……俺の攻撃により撤退したあのMSの攻撃より日野を守ったのは
あの黒い機体です。ならば、運用も高い確率で可能なのではと……
現状の世界情勢で機体を余らせておくのも損です。何より、奴には機体が必要です」
「彼は戦いたくなくて逃げた筈ですが?」
「しかし、戦った」
テッサは銀髪の三つ編みの先で鼻先をくすぐると
端末を操作し、被害レポートという項目を映した。
「今回の戦いの重軽傷者は1176人。行方不明者は120名。
うち、83名は相手に誘拐されたものです。そして、死亡者は557名。
このうち55人は……彼の攻撃の直接的要因、あるいは間接的なものです。これは重軽傷者にも含まれます。彼は……暴走していた。危険です」
「だが、奴が戦わねばすべてが灰になっていた筈です。
奴が出撃に要した時間は1分です。
言い換えれば、わずか1分で83名が誘拐され、500人以上が死に
1000人以上の被害者が生まれたという事です。
そして、俺のM9が現場に到着したのは5分33秒」
―――何もしなければ無抵抗の街が灰になるには十分な時間です
テッサは目を逸らし、壁際に一度目をやると。
クルツ、マオと一人ずつ見つめて、宗介の瞳に目を向けた。
「それはここの誰もが理解しています。問題は安全性の事なのですよ」
「機体に自爆装置なり爆弾なりをいくらでも取り付ければいい。
それで足りないなら奴にも。暴走による安全性の問題ならそれで済みます」
「おいおい、ソースケ! そこまでして俺らがリスクを背負う必要は……」
「そうね……でもメリットもある」
「マオ姉さんまで! だめだめ! 絶対ダメだよ!? しかも男は狼なんだぜ!」
クルツは断固拒否、という様子でバッテンを腕で作り宗介に突き付ける。
宗介はそれを無視しながら会話を続ける。
「厳重な監視体制下に置くなどの条件付きで再考をお願いします、大佐殿」
「……相良さん、なぜ彼に入れ込むのですか?」
宗介は「個人的なものですが」と前置きをした後に告げた。
「借りがあるのです。できるならば返したい」
そう一言だけ告げた。
しばらくきょとんとした顔をした後、テッサはくすくすと笑った。
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大惨事スーパーロボット大戦 3スレ目
51:学生兵 LIVE
すいません、生きてました。
ソムニウムのラミアとかいう人に死ぬまで戦い続けろってそれがお前の使命だ!!
とかいうブラック企業の上司みたいな事言われました
前世でももう少しマシだったぞオイ!?
52:名無しのハズレ転生者
人類の抗体なのにいう事が癌みたいで草
53:名無しのハズレ転生者
メンタルヘルス行にならない強度なのを良いことにムチャ言われてて草
54:名無しのハズレ転生者
孤立無援。休息無用。
55:名無しのハズレ転生者
てか、イッチ。ずーーーとLIVEつけっぱだぞ。
意識途絶えると普通はきれるんだけどな。寝配信か?
56:学生兵
あ、申し訳ナス。切りました。
57:名無しのハズレ転生者
不具合かぁ? 神様、残業だよ
58:神
ヴォエ
59:女神
ヴォエエエエエエエエ!!!
60:天使
すいません、倒れたので運んできます
61:名無しのハズレ転生者
ごめんなさい
62:名無しのハズレ転生者
謝れるうちは許してくれるよ。謝れるうちはね
63:名無しのハズレ転生者
あ、そういえばあのへんな機体は?
64:名無しのハズレ転生者
てか、今どこにいんの?
65:学生兵
潜水艦らしい。
機体は……操縦席の隙間に読めない言語の日記があってな
荒れる感情のまま書いてるらしくてすげぇ悪筆なんだけど
途中で日本語がでてきて、RayBladeっていう書き込みがあった
66:名無しのハズレ転生者
ほーん、レイブレード?
日記の内容は
67:学生兵
内乱、鎮圧不可能、滅亡、憎い みたいな
因みにレイじゃなくてライブレードらしい
68:名無しのハズレ転生者
機体のカラーに恥じない怨念の塊で草
69:名無しのハズレ転生者
でも、新しい機体だね。よかったね☆
70:学生兵
二人乗りです……
71:名無しのハズレ転生者
はっ?
72:名無しのハズレ転生者
はっ?
73:学生兵
テストで乗らされた。プラーナコンバータうんぬんカンヌンの
2人の相乗効果でほにゃらら~とかいうよくわかんないマシンを
僕は1人のりでぜいぜいしながら使います……使います……
74:名無しのハズレ転生者
草
75:名無しのハズレ転生者
よし、自爆して乗り換えるぞ! まちきれねぇな!
76:名無しのハズレ転生者
機体を損壊させて死にかけると新機体が届くシステムとか斬新ですね
余裕があれば誤字確認とかいろいろします。
今日はもう、つかれてるぅ……
因みにライブレードはかつて知り合いに10人で1人以外は
「はっ? 知らん」という反応だったので
掲示板民たちの世界は
「ウィンキーがサイバスターとかの版権で揉めず
ライブレードを作らなかった世界という事になっています」
私も資料消失してた。なので過分になんか盛って
とりあえず動く、ぐらいの事にします
アガルティア王国は滅んでるという筋でいきます