大惨事スーパーロボット大戦α   作:猫者

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宇宙の終わり、その先に 上

799:学生兵

そういや、敵って出そろってるの?

 

 

800:名無しのハズレ転生者

はず。ただ、ぶっちゃけここから増える可能性もあるので

早々に地球はイージスしておきたい。できるのかはわからん

 

801:名無しのハズレ転生者

地上勢力沈静化させて宇宙にあがりてぇなぁ?

 

802:学生兵

でも、あいつら直接地球にワープしてきたんだよな。

ゼハードのやろがよぉ……次はぶち殺してやるからな

 

803:名無しのハズレ転生者

殺意の塊で草

 

804:名無しのハズレ転生者

幽霊が止めに来るの間に合わなくてプラズマダイバーミサイル撃ってそう

 

 

805:名無しのハズレ転生者

こいつはやる。間違いない。

 

 

806:名無しのハズレ転生者

これ聞くのはなんだけど、そもそもユリンちゃんはヴェイガンなの?

イッチっていつも錯乱してるからいまいちわからんのだけど

 

 

807:学生兵

違うよ。でもユリンが生きてれば俺の気持ちも少しは変わってたよ

フリットの通信を通して聞いたヴェイガンの境遇にも同情はした。

でも被害者だって言いながら、じゃあなんでもしていい。っていうのがな。

それはもう救いようがねぇ。絶滅だよ

 

808:名無しのハズレ転生者

でも相手側はどうなんだよ

もう勘弁!って思ってるかもよ!

 

809:学生兵

記録を見てみたけど、俺が眠った後

13,4年後かな? もうちょい? 

連邦軍とヴェイガンの軍はそのあともまたぶつかってる。

そこからしばらく、双方の物資や設備が定期的に破壊されてた。

ヴェイガン側が一度、息を完全にひそめるまでな。

UE関係の資料は断片的だけど多分、戦争が無駄にかなり長く続いてた事になる。

連邦はUE(ヴェイガン)の仕業だと思ってるし、ヴェイガンは連邦の仕業だと思ってるし多分、互いの感情は最悪だよ

 

だから、始末していいんだ。問題ねぇな!!!

 

 

810:名無しのハズレ転生者

なんでそんな事を……

戦争屋とかいたのかな。ブルーコスモス一派か?

 

811:名無しのハズレ転生者

これ多分、悶着して戦力不足で

冷戦化したからいいんでないの?

 

 

812:名無しのハズレ転生者

>>811 

始まっちまった戦いはどんな結果にせよ終わらんとだめ

むしろその無駄に長引いた戦争でヴェイガン側が自棄になって

地球は勝ったけど地球自体はコロニー全部落とされて

甚大な被害を被りました! まであった。ただ、運がよかっただけ

 

813:名無しのハズレ転生者

悶着状態を作り出すことでヴェイガンが滅ぼされることのないようにしてたってことなんかな? でも無駄に被害を出してるだろうし

ぶっちゃけ、それこそ逆に和解の芽なくなってるよな。AGEに詳しい人おる?

 

 

814:学生兵

よく語尾に.ってつける人が別のスレで詳しいって言ってたけど

あの人のスレ見に入ったら落ちてたから死んでる。本当、過酷だなここ

 

815:名無しのハズレ転生者

世は無常だなぁ……

 

 

 

■■■■■

 

 

 

「……しまった、寝起きにスレをのぞいたらつい殺気が溢れちまったなぁ」

 

 

 怒りの炎を少しでも消すように蛇口から出る冷水を顔に浴びせる。

 10分ほどそれを繰り返すと、少しだけマシになった気がした。

 

 

「あの釣りから2日か……確かにそんな直ぐ直せるとは思ってないけど中間報告すらないのは妙だな……」

 

 

 ライブレードを危険な機体として封印するつもりでもあるのかもしれない。そうなると、機体を直してくれるという言葉を信用してここに降りてきたのはそもそも失敗だったのかもしれない。迎えまで寄越してくれたのも、逃げ場をなくすための物だったのだと考えると納得が行く。ふと、シンは考える……

 

 

(封印か……いや、それは認められない)

 

 

 たとえそれが自分の身を案じた事だとしても、

 たとえそれが、彼らなりの正義に準ずる結果だとしても

 

 

(俺にはまだあの機体が必要だ……問題は)

 

 

 そう、問題。今、シンが最も気になっている事。

 世界の滅亡に絡んでいるのが自分の存在なのか、機体なのか。

 一応の結論はあった。ベターマンは自分の事を必要な存在であるといっているし、ならばライブレードがそうである可能性は高いという……消去法であるが

 

 

「問題ない」

 

 

 そう、問題ない。はじめて乗ったあの日。あの機体とは強い、縁を結びあった。そんな気がする。いや、縁というよりはそれは……契約なのかもしれない。

 

 

「問題ない、俺はやれる……やれる」

 

 

 それは自信の現れでなく、弱い自分を塗りつぶす様に言い聞かせている様だった。

 

 

 

■■■■■

 

 

 空の下、ワンピースに着替えてホログラムで髪の色だけを変えたアセイラムの傍。

 クルーテオが一歩だけ後ろに下がった位置に立っている。

 

 

 

 

「姫様、貴方様をここにお連れする時に偽情報を流し影武者として用意した輸送船が攻撃されました。人員がいない無人船でしたが、やはりまだ狙われていると思っていいでしょう。ただ……」

 

 

「ただ、どうしたのですかクルーテオ?」

 

 

 

「輸送艦の機動能力を奪う、つまり鹵獲するための攻撃でした。皇帝陛下亡き後、アルドノアドライブを起動できるのは2人……つまりそういう事であるかと」

 

 

 

「アルドノアドライブを起動できるもの、私と妹のレムリナ・ヴァース・エンヴァース……宮殿は完全に破壊されたのを映像で見ました。ならば……」

 

 

 アセイラムは考える。祖父は絶対にアルドノアドライブを渡すことはないだろう。処分するとは……宮殿ごと破壊するという事だった筈。

 実際、その外れて欲しかった想像通り。宮殿が爆発する様子は映像として残っていた。だが、それでもこの行動は明らかに……

 

 

 

「アルドノアドライブを手に入れた、という事でしょう。……レムリナは?」

 

 

「はっ……保護しておりましたがおりません。

 食客トリルラン男爵の姿もなく、おそらくは全てつながっていたことかと」

 

 

 アセイラムは「そうですか」と答えると、瞳を潤わせた。

 

 

「確かに私はあの子に疎まれていた。でも、それでも……

 立場を奪おうとした家族に、妹に命を狙われていたのですね……」

 

 

 クルーテオは何かを言いかけ、途中で口を結んだ。

 自分の言葉では痛みを和らげることはできないと悟ったのだ。

 

 

「……タルシスを搬入しました。機体はスレインに預けます。

 奴ならばうまく扱うでしょう。それから、彼もここに?」

 

 

「ええ、ですが出来れば戦ってほしくはない。

 黙っていますが、私もエデルリッゾも彼の身の内の痛みを知ってしまった」

 

 分かり合い、助け合い、結ばれる事で力を高め合う。

 命そのものを絡め合う中で、悲しみと苦しみをも共有してしまった。

 アセイラムも、エデルリッゾも、少し距離を取っているのはそれが理由だ。

 

 

「しかし、彼が必要です」

 

 

「クルーテオ!!」

 

 

 

「必要なのです、姫!! 我が城の同胞が命を救われた事を理解し、唯一。歩み寄れる地球人もまた彼! 多くの貴族も、ヴァースの臣民も! まだ、矛を収めただけ。一度撃ち合いを始めてしまったものが、それをやめるならば理由いるのは必然!」

 

 

 必要なのです、と再びクルーテオは繰り返す。

 

 

 

「真にヴァース帝国と、地球と、それらに平和あれかしと願うなら……縁が必要なのです。そして、今2つを結ぶ、か細い糸。それが彼なのです!!王として、残酷におなりなさい! 利用するのです!!」

 

 

 

 バシーーーーン!!

 

 

 

 クルーテオのほほが激しく叩かれた。

 ため、こぼさぬように耐えていた涙がぼろぼろとアセイラムの瞳からあふれた。

 

 

「私たちは……私は! 

 あの人に苦しみを与え続けるヴェイガンと同じなのです!

 被害者であった。でも、すぐそばにあった平和の可能性を捨てて

 虐げられたのだから、何をしてもいいと! 同じなのです!! それを、それをあなたは……利用しろと!?」

 

 

 叩かれた、ほほに手をあてたただ目を見開き身動きしないクルーテオ。

 彼の驚愕察するにたやすい。すぐに正気を取り戻し。

 

 

「失礼しました……」

 

 

「赦します。私も貴方という忠臣にあるまじき行動をとりました。ですが……

 クルーテオ、どうか彼を道具として見るのはやめてください」

 

 

 クルーテオは思い出していた。命失いかねぬ戦いに赴いた彼を。

 機体を砕きながらも敵を追い返したのは誰だったのかを。

 

 

「はっ……(行動にこそ人の本質はある。

      彼に人の命の区別はない。というのにこの私はなんとなさけないことか)」

 

 

 クルーテオは深く、己の未熟さを痛感し恥じた。

 そして、今の気持ちを忘れぬように心に深く刻んだ。それが自分を成長させるのだと……

 

 

(今、理解した。姫は知っているのだ。彼は立つ事を

 どんな思いものを背負い続けても、命尽きるまで……)

 

 

 

■■■■■

 

 

 

 

 

「大河幸太郎という。宇宙開発公団総裁、というのは表向きだ。

 実際はGGG、ガッツィ・ジオイド・ガードの長官という立場はある。

 本筋と関係ないので省略させてもらうがつまり、地球にある潜在的脅威に対処する組織だ」

 

 

 

「地球は色々ありますねぇ」

 

 

 

「はは、全くだ。さて、かけてくれ。話をしよう」

 

 

「失礼します」

 

 

 そういってソファーに腰かけると、対面に大河幸太郎が着席した。

 

 

「率直に言う。ライブレードは凍結という形にしたい。申し訳ないが」

 

 

 頭を深く下げ、大河幸太郎はそう言った。

 

 

「それは……危険だからですか?」

 

 

「それもある。だが、機体以上に君の消耗具合がひどい

 というのが一番だった。全員が否決に回った上でこの提案が出たのは

 この理由が大きい。無論、その提案を飲んだのは私だ。責任も」

 

 

 療養施設は用意しよう、といって机にいくつかの不動産が並べられる。

 

 

「対ヴェイガンとの市街地戦で出た被害により、君の居場所を教えろ

 という声が市民より多く出ている。なので、少し離れた場所になるが警備は万全だ」

 

 

「俺がまだ戦うといえば?」

 

 

 

「扉の前に機動部隊が待機している。

 すまないが、君に与えられた選択肢はどこで、のみだ」

 

 

 すまない、そう言葉を重ねた。

 

 

 

「君は若い。パイロットとして教育されたとしても、

 優秀な戦士だとしても、命を粗末にして欲しくはない……。

 我々は自分が善意ある大人の一人として信じていう。もう、戦わないでくれ」

 

 

 矛盾なのは理解しているのだがな、と小さく呟いた。

 大河幸太郎の眼には悲しみが宿っていた。

 それがシンには分かった。だが、それでも……

 

 

「できません。できない。したくない。それだけは嫌だ」

 

 

「そうか、ならば……」

 

 

 

 

 その瞬間、爆発音と激しい振動が応接間に響き渡る。

 ガラス窓の向こうでは激しい発光も確認できた。間違いなく攻撃行動である。

 

 

 

『長官! 高速で宇宙より飛来したものが攻撃を仕掛けてきました!』

 

 

「正体は!」

 

 

『その組織にも該当しません!』

 

 

「くっ、まだGGGは戦力の準備中。その隙を狙われたか! 何者なんだ……」

 

 

『いなほくんとスレイン君がハッチを強制排除して出撃しました!』

 

 

「何!?」

 

 

 

 ―――ついに先兵がたどりついたか

 

 

 

「ベターマン……どういう事だ!」

 

 

 

 ―――暁の先兵。その意思を反映するもの……パトリアの刻、妨げし者!!!

    

 

 

 

 

■■■■■

 

 

 

「敵の正体は不明。現在、ロンド・ベルおよびマクロスに救援要請中。スレイン」

 

 

「分かってる。タルシスの未来予測でサポートする。だが一応……

 こちらはロンド・ベル所属。スレイン・トロイヤード! 貴殿の所属を名乗られたし!」

 

 

『へい、君が仲間にいるんだ。めずらしいねぇ……

 で、僕? 僕かい? インファレンス……”推論者” 知の記録者を統べるもの」

 

 

「記録者……?」

 

 

『知識を記録し、文明破壊するもの……と分かりやすく言えばばいいかな?』

 

 

「敵、なのは疑いようがないね」

 

 

 いなほが宇宙ユニットを改良し制作した地上の高機動ユニットを装備した

 オレンジのスレイプニールのライフルの安全装置を外しながら言った。

 

 

「……おかしい、タルシスの未来予測に攻撃の反応が」

 

 

『する気がないからね』

 

 

「何!?」

 

 

『まずは君たちの攻撃力を記録しよう。このオメガ・ヴァルホークでね』

 

 

 各部にオレンジのカラーリングを持つその機体はどこか、強い威圧感を放つ……

 

 

■■■■■

 

 

 

「……行くしかないな」

 

 

 ベターマンの声はもうシンに届いていない。

 必要な事は伝えたということなのだろう。意味はわからない。

 だが、敵という事は伝わった。十分だ。

 

 

 

「待ちたまえ!! ライブレードは計測の為に一部は修繕した。

 だが、破損した両腕と脚部。摩耗したウィングも取り外されている!!」

 

 

 動かせる状態ではない。動いても意味がない、という事なのだろう。

 だが、なんの問題もない。

 

 

 

「万全の戦いなんていつもなかった。その時に、あるもので

 できることをする。長官さん、あんたは良い人だ。でも、だからこそ覚えておいてくれ」

 

 

 

 ―――大人なら、背を押してやるべきだ。

 

 

 

「何より、この世界……俺以外もたくさんの少年少女が戦っている。

 俺より弱い奴が歯を食いしばって戦っているんだ。俺だけ逃げても、しょうがない」

 

 

 

 鼓動を感じる。目覚めたのだ。憎しみを持って動く機体。

 悪夢と共に空を舞い、暗黒を纏う剣をふるう死神。でもあの時感じた。

 その奥底には確かな意思がある。おとぎ話の様な騎士のような誇り高き光の意思が。

 

 

 今も叫ぶ、悪鬼断つべしと

 

 

 

「こい、ライブレード!!」

 

 

 

 地響き、鳴らし。拘束を断ち切り、大地の奥底よりそれは現れた。

 翼は手折られてもなお、立ち上がった。”新たな”腕と脚を携えて。

 

 

 

 そして、それは主にこうべを垂れるように、コックピットを開いた。シンはそこに飛び乗る。

 

 

「あ、あれは……ガオガイガーの予備パーツを取り込んだのか!! そんな事が……」

 

 

 立ちすくむ男を置いて、ライブレードは向かう。己の敵の元に。

 

 

 

『あれは……なんだ?』

 

 

 

「姿形は変わったが、こいつはライブレード。

 お前の敵だ! いくぞ、インファレンス!」

 

 

『その熱血具合、なぜかいら立つ……本当にいら立つよ!!!」

 

 

「スレイン、あと5分だ」

 

 

「了解、攻撃を開始するぞいなほ。僕ら3人で時間を稼ぐ!」

 

 

 

 

 しかし、同時刻。ロンド・ベルもまた攻撃を受けていたのだった……

 

 空の果てで輝く流星と共に現れた来訪者は、破滅を呼ぶのか。果たして。

 

 

 

 




誤字報告ありがとうございます。
忘れてましたけどこの機能便利ですね……



ちなみにライブレードはドリルガオーと
ステルスガオーの腕部だけ取り込んでる感じですね。
羽はないので一生懸命どっすんどっすん走って頑張ってジャンプします。
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