大惨事スーパーロボット大戦α 作:猫者
『こちら、ライブレード。ビシディアン、停止せよ。繰り返す、停止せよ』
数日後、もう出番よっというノリで使い走りに出されたライブレード。
ハマーンは別に関心を向けていなかった気がするのだが直々の指名だった。
ジュピトリスは既存の推進力をすべて奪われ、ただの宇宙基地にされていたがビシディアンに乗り込り推力をつけられ奪われたとのことだった。
狙いが核融合炉の燃料としてヘリウム3なのか、生産能力を持つジュピトリス自身なのか、それは不明だが速度ではサイバスターの次に早いライブレードが使い走りに出されていた。ちなみに寝起きでシンは変形にはやはり苦労した。
『へ、民間人がいるぜ。撃つのかよ?』
『でも、お前はその民間人を盾にしてるんだよな?』
『へっ?』
『人の命を盾にするのはヴェイガンのやり方だ。あぁ、そうだ……そう!」
ユリン、ユリン、ユリン!
いい子だった! かわいい子だった!
優しく素直でかわいくて、フリットが大好きだった!
俺にも優しく微笑み、懐いてくれた。そんな子に実験をして、
能力の中継部品としてパイロット席に縛り付け!
なんだ、お前はお前はヴェイガン。人じゃない、獣だ。
いや、獣だってまだましだ。あぁ、そうだ。
死んだ、死んだ、死んだ。俺の夢が死んだ!!
フリットとあの子の結婚式に呼んでくれよって
恥ずかしそうにあの子はうんとうなずいて、フリットは頬をかいていた。
幸せな時間。自分が二流だっていい。フリットに能力で負けて悔しくても、
自分なりに、無能なりに、目の前のものを護るために戦おうとしたのに、お前ら!
「すぅ……殺す。お前たちはヴェイガンだ。とりあえず決めた」
『船長ーーーーー!!! 前に回り込んでなんかエネルギー貯めてますーーー! やばいですーーー! アイツやばいですーーー!!』
『とまれ! あれは確実に撃つ!! とまれーーー!』
その様子をライブレードとの通信を通してみていたブライトは困惑した顔でハマーンに視線を向けた。
「ハマーン。お前はこれを理解していてやったのか?」
「いや、ただ面白い男なのは前回で分かっている。ニュータイプではないが妙な感性を持っていて迷いがない。サイバスターの事は聞いているがあれでは止められないと思ったのでな。なら、確実な手段を選んだ」
「怖い女だ、お前は……」
ブライトは自分の妻がまともな女性でよかったと思った。
そして、彼女を裏切る事だけはやめようとも誓ったのだ。
■■■■■
「戦う力を失くせば戦いは終わる!
いつかくる対話のための行動だった!」
「馬鹿者! 長引いた戦いの中で何人死んだ!
どれだけの憎悪が生まれた!! お前の行動は宇宙に憎しみの芽を撒いたのだ!」
さっきから永遠に殴り続けているフリット・アスノとその息子。
海賊の親分ことアセム・アスノ。殴り合いは止まらない。もう1時間だ。
「延々と永遠 ってあるじゃねぇかよ、いなほ。どっちも長く続ける、みたいな感じでたまーに見るよな延々と、永遠と」
「言葉としては前者が正しいよ。後ろは誤用ともいえる」
「いやぁ、そうなんだけどさぁ。どっちでも理解はできるし、言葉のストレート感は後者の方が分かりやすいよな。なんでそんな風な使い方が出てくるんだろうな」
「……確かに、単なる誤用だけならすぐ消える」
兜といなほが妙な雑談を始める横で不満げな床に座り込み不満げなシンは居た。
「ヴェイガン亜種として処分すべきだって。あいつら宇宙の敵だからさぁ~。俺、肉壁発言出した段階で殺すしかないって!!!」
「ヴェイガン判定の基準をもう少し下げてくれ。君の過去は否定しないが……最低でも、相手は始末しても民間人を生かす方向で頼む……」
「大丈夫です。ヘリウム3のタンクの攻撃は最後の最後に使う予定でした」
「そうか、とりあえずは避ける予定だったか。でも撃つ気はあったと」
「はい」
「……頼む、最後の最後の最後。ぐらいの本当にできる限り
民間人を巻き込む優先度は下げてくれ。頼むぞ」
「了解でーす」
と、いってもいよいよの時はやるのだろう、とアムロは眉間にしわをよせた。
仲間のためなら撃つ。逃がしたものたちがさらなる被害を出すなら撃つ。
彼の中には明確な天秤があり、同時に自分の罪を背負うだけの覚悟がある。
そして、それに苦しむ心もなぜか同居している。
ある意味、ジュドーより安定性を持っている。少し羨ましい気持ちもあったが、アムロはとんでもない奴を押し付けられたなぁ、と遠いかなたのシャアを見た。
シャアは元気だろうが面倒ごとは多いが、自分のやるべきことを見つけたならそれはそれでいいのかもしれない。
かつてのライバルの兆進を願いながら、自分のこれからの苦労から目を逸らした。
「よくやってくれた、マコト=ヒノ。いや、私もシンと呼ぼうか」
「そうしてくれ。姓名も好きじゃない」
「ほう、なぜだ?」
「死んだ家族を思い出すから。愛称で呼んでもらう様にまず頼むのは自分の家族に自分がしている事を誇れるものじゃない、と理解しているからだからな」
ハマーンは、「ほう……」と呟くと微笑を浮かべた。
とても邪悪に見えるがただ笑っているだけなのだろう。
「分かった。シン、今回の活躍は感謝する。
宇宙海賊の処遇も預かりたいが…………」
「抑えたのはロンド・ベルだ。悪いがジュピトリスだけで勘弁してくれるか?」
「いいだろう」
「いいのか?」
アムロが驚いたようにハマーンに聞き返した。
「ふふっ……構わん。ジュピトリスが戻ってくれば文句は言わん。
だが、ヘリウム3は今のうちに回収しておくとする。シンに撃たれては構わん」
(ハマーン。ニュータイプ能力で読み切れぬシンという男を見極めているのか。シンも不運な相手の眼にとまってしまったな……さて)
自分にも役目はある。受けついでしまったものだが、
やるしかないのだとアムロは活を入れた。
向き不向きで逃げられるものではない。順番が来たのだから……
「あべ!!!」
「鈍ったな、アセム。私は艦長席に座っているだけが仕事ではない。メカニックも、資材の搬入も買い出しも参加していた!! みよ、この力こぶ!」
わーー、と拍手が巻き起こる。
なんだかんだで皆も二人を見世物にしていた。
クスハが急いで治療に向かうが大体は、感想を語り始めるリュウセイのような感じだった。
「好きで命を奪う訳ではない。時代がそうさせる……
ハマーン。人はいつか憎しみだって越えていける」
「だから、アムロ・レイ。お前が人の心の光を導くのか? シャアの代わりに」
「あぁ、そうだ」
「ふっ、時代が動く特等席か。これはこれで悪くない」
■■■■■
ダカールの一時的なのっとり演説をすることが決まった。
決まった、というのは違う。本来はシャア・アズナブルがそれを担うはずだった。それを今回行うのはアムロ・レイとハマーン・カーンである。
ギレン総帥はア・バオア・クー。ドズル中将はソロモン。
それぞれが作戦に向けて指揮を高めているだろうところで、アクシズの離反。
ミネバ・サビは困惑するだろうがそこはシャア・アズナブルがうまくまとめるだろう、とシンは思った。
ぢゅぅうう、と飲み物を咥えて水分を補給しながら、
運ばれていく複座の電池を見送る。シンは一応、今日もご苦労様でした。と少しだけ感謝をした。空になった容器をゴミ箱に入れるとベンチに寝そべった。
(BF団。どこにいるんだろうな。接触しなきゃいけないし、
あの後スレ民に聞いた感じ、あいつらにヴぁしゅ?何とかを起こさなせなきゃあの人たちに聞いた方法は……んーーー……)
端末に映った情報を流し見すると、量産型グレートとゲッターGの設計図を盗んでいるという項目が目に映る。
これが多分、破壊されたGRシリーズの代わりにする物のはず。
ピースは揃っているようにみえるがなぜ、動かない。
(……わからん。わからんことは多い。わからんことは相談しよう……)
意識をスレに向けようとして、やめた。
(いや、これは俺が俺自身として。世界の当事者としてなすべきことかもしれん。やめよう……みんなも実況とかで満足するだろ。メンタルケアにだけ利用させて貰う)
足と腕を投げ出し力を抜いた。
GSライドのおかげで精神ポイントの減りがマシになり楽になったのは確かだがバックファイアによるダメージが軽減される訳ではない。辛いのは変わらない。
休めるときに休もう。どこでもいい。
「部屋まで帰るのも、めんどくさい……
デューカリオンが遠い。いや、でもベンチ占領してる音はダメかな……」
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199:学生兵
そうしたら、2日ぐらいねてたんですよね
な~んででしょうねぇー
200:名無しのハズレ転生者
回復力ゼロ
201:名無しのハズレ転生者
回復力着実にすり減ってて草も生えない
202:名無しのハズレ転生者
ライブレード『僕は悪くない』
203:名無しのハズレ転生者
お前の仕業なんだよなぁ~~~
204:名無しのハズレ転生者
堕ちろ! 堕ちたな!(
205:名無しのハズレ転生者
(強化して復活)いっすかぁ?
206:名無しのハズレ転生者
バッドエンドにも組み込まれた
悪魔にしかなれないマシンで草
207:学生兵
おい、イングラムとかいう知らない人が攻撃してるらしい! 行くかぁ
208:名無しのハズレ転生者
味方にも居たはずなんだけど一回も顔あわせてないから
まじで存在すら忘れてて草なんだ
頑張ったので明日、休んでても勘弁してください
休まない様には頑張ります
誤字修正も今、してます!
完結までは幕間ぬいて多分、あと10……14か15?
途中からなくなる可能性があるのでたまに1日2日奇跡的に上がったりするとして
10月10日ぐらい。キリがよい……