大惨事スーパーロボット大戦α 作:猫者
箸休めをしたくなったので緩い話を書く
本来は5万文字ぐらいで短編にしてポポポンと置きたいけど
テンポが速すぎるて悪い、時間かかりすぎぃ! なので妥協&妥協
次回は普通に本編だと思います
本編の構成は何本かな……幕間抜いて全部で14~20程度の予定
多数の力が流れている。
それはまとわりつくように、あるいは嫌悪をあらわにして払う様に。
肩を並べる様、守るように、あるいは信じるように。
”無限の力”と称する力の流れの中がぶつかりあう中で、
3次元は存在していた。そこに言葉はない、しかし、少年はあえて言葉を求めた。
「イデ、なぜそこまで荒ぶるんだい?」
「あの男は不変の法則にすら抗おうとしている。
無限力を消し去り、我らを消し去ろうとしている」
ビムラーはためらいがちに言葉を紡ぐ。
「「生」と「負」交わるバランスが崩れればどちらかの力を引き金に
宇宙は滅ぶだろう。いずれも甘受し融和できなければ未来はない」
それは繰り返されてきた事だ。
ならば、永遠に生命体は宇宙が生まれ消えて、またうまれても。
その果てでも戦い続けれなければいけないのだと、彼らは言う。
しかし、少年は、カヲルは感じた。それは進化と程遠いものなのではと。
生命を進化させる力をゲッター線を始めとして、
無限力は大筋的には進化を求める。だが、どこか懐古的なのだ。
プロトカルチャーの一人たる、アダムがリリン足る人類に与えた与えた力、
サイコドライバー。あるいは念と違い、それは回帰しているだけに感じた。
「私はそうは思わない」
「ゼウス、それはなぜだい?」
「宇宙は死と新生を繰り返す。しかし、その中で知的生命は
間違いなく、少しずつ進化を繰り返してきたのだ。それは、
永遠に争いを続けるための闘争心からくるものかもしれん。
だが、中にはいつか争いを止めるためにという形で”真化”しようとしている」
光子力エネルギー、すべてを浄化する光と称されるものの化身となった彼は、
好意的だった。むしろ、自身が消える事すら望んでいるのかもしれない。
「無限などという存在が今も昔も進歩を阻む。
消えてしまうべきだ、正も負も! そうではないか、ゲッターよ」
「他者を理解し、受け入れ、共に歩む。それを真化と称するならそれが正しい。
我らは永遠に負とまじりあわぬもの。反発しあう存在。
イデの主張にはいささか、同意しかねる。高次元生命体を求めるのに、
それではまるで、自分がいつまでも上にいたいと感じる」
「そうだ、人は我らすら越えるべきだ」
「ムートロン、「補完」「調律」には否定的でも、
一歩間違えばそれを呼び込みかねない彼には敵対的だと思っていたよ」
「カヲル、確かに私は彼を好意的には見ていない。
彼の存在はいわば、私たちという存在に対してのアンチテーゼだ。
何ものになる素養はあれど何者でもない。なりかたすら分からない無知でなさけない男」
「だが?」
「世界という枠組の外すらもかえようと考えたものは今までいなかった。
私は彼がいずれ何かになれると考える。それが私たちの望むものか望まぬものか
分からぬ。だが、中身のわからぬ蛹を殺す趣味は私にはない。私は希望は持ちたい」
意思の希薄な無限の力が瞬く。
この中でそれがもっとも多くの意見なのだろう。
「最終結論は出た。彼は排除しない。
さあ、皆、幕を下ろしてほしい。
そうしなければ、僕は眠ることができないんだ」
神々の戯れ、それは誰かに聞こえる事もなく静かに終わりを迎える。
だが、当の本人にすれば自分の知らないところで勝手に存在ごと消されようとしていた、
なんて事はふざけるな!以外のなにものでもない。一生知ることはないのだろうか。
■■■■■
「休ませろーーーー!!!」
「安定したローテを組みなさい!!!」
「動画を見る時間を寄越せ―――!!!」
「「「「Fa●k! Fa●k! Fa●k! Fa●k! 労働! Fa●k!」
「どうなってんのよ、あれ……」
自販機前を占領する一団を怪訝な目で見つめながら、千鳥かなめは呟いた。
「過重な労働に対する抗議だとか、ヒーローにも休暇は必要だ、ってことらしいね。
まぁ、ストレス解消みたいなものだよすぐおさまる」
「あそこの白髪の女性、此処の責任者ね」
「!?」
驚愕に言葉を失い目を白黒させるいなほに、相良が肩を叩く。
「問題ない、ここは俺に任せてくれ。交渉事は得意だ」
「アンタのそういう言葉は信用できないけど、
疑うのも悪くないわね……まぁ、いいわ。やってみなさい」
「了解だ……代表者と話がしたい!!」
「俺だ」
ずい、と前に出てくるシン。
「シン、こんなことは無駄だ。わかるだろう!
ティターンズ、アマルガム。そして、話を聞いた異星人ゲスト。
その状況かで地上の反抗勢力が一度に集まったとは余談はゆるさん! ある程度のシフトは諦めろ!」
「……譲歩する気はないか?」
「当然だ!」
すっ、とコッペパンをシンが1つ出す。
「本当にないか?」
「と、当然だ……」
シンがちょいちょいと手招きすると、クルーゾがコッペパンをひとつだす。
そして、テスタロッサがコッペパンを1つ出す。
「ないか?」
「…………」
1歩、2歩、3歩。大股歩きで3人の前に行く相良。
3人の前にくると、シンの手からコッペパンを受け取る。
そして、メガホンを受け取った。
「労働の正当な対価として、我々は休暇を要求するーーーーー!!」
「あほかーーーーー!!」
すぱぁん!!! と千鳥のハリセンが相良の頭を叩いた。
「痛いぞ」
「相手に取り込まれてどうするの取り込まれて!」
「失敬な。相手を落とすのも立派な工作作戦だぞ、千鳥さん」
「いや、それは確かにそうかもしれないけども……」
「シンは確かにそういう分野だけは得意だったね……」
いなほは少し悔しそうな顔でそうつぶやいた。
「あれ、いなほくんってなんでもできるって有名だったわよ……?」
「そうだね。でもこれだけはシンの方が恐ろしかった。いいかい……」
■■■■■
「敵の前線基地。まぁ、そうだな。ここはある種の敵にとっての情報センサーだな。
ここを制圧するにあたり、お前らに与えられているのは3つ。
正確な兵士の巡回情報と絶対にばれない潜入口。爆弾は1つ。さぁ、どうする?」
「はい、教官。
あと詰めによる占領後に基地として利用するために発電施設を破壊します」
「その通りだな、いなほ。せっかくあるものを利用しないのは損だ。じゃあ……シン!」
「うっす……そうですなぁ。巡回の装備は?」
「アサルトライフル、ナイフ、予備弾奏1。ってところだな。それで?」
「はい!! 皆殺しにします」
■■■■■
「そのあとのことをざっくり言えば、シンが出した提案は定期報告を行っているのを逆手に取る。
巡回しているなら、それは時刻事ではなく到着地点ごとの報告だから、潜入後に
2週目に入った時点それの動きを乱していき、後ろから一人ずつ殺していく。報告は先頭から
行っていくからケツから始末する。前線基地なら再奪還されるより破壊しつくした方がいい」
「こわっ……えっ、そんな人なのこれが!?」
「これとはなんだこれとは」
「僕が正直怖いと思ったのは、教官が次々に出す追加条件を利用して
最終的に施設は全壊させるのが適回であるという問題自体をねじ曲げた事だよ……」
「おかげで俺はバーバリアンとか皆殺しマンとか爆弾キル野郎とかさんざんだった」
だがおかげで平均が上がったのも確かなので、それについてはこの辺にしておくか。
と、シンはひとまず話題を打ち切るために「はいおわり、おわり!」とバッテンを作った。
「てかね、周りに集まってる人たちはともかく、
クルーゾさんもテッサもなんで日野くんと意気投合してるのよ」
「そうだな、そこから説明せねばなるまい……」
「えぇ、それはさかのぼる事1時間」
■■■■■
「青春とはなんなのだろう……」
『急にどうしたの』
「いや、青春ラブコメマシーンに乗ってるのに、それから程遠いよね?」
『いや、相手は……』
「それっぽい相手は居ても、俺にはらぶらぶイベントも
ちょっと甘酸っぱい学園生活もないんだよ!?」
『あ、そういう……』
端末からその様子を見ているキャロルはなんだか少し自分の操縦手が情けなくなった。
「時間が欲しい、いくばくかの時間があれば……
あの2人と距離が縮まなくても別の女性とラブなイベントが……あるかもしれねぇだろ!」
「時間が欲しい……あの2人の絆をこえるだけの
愛を相良さんと育む時間が……」
「時間が欲しい! カルチャーに対しての愛を楽しむ時間が……」
「「「ん?」」」
■■■■■
「私たちは兄弟なのです。多忙にすべてを奪われた!」
「愛に生き、愛の為に戦ったのに多忙にすべてを奪われた魂の強大!」
「ノーワーク! ノーウォー! プリーズ、休暇!
テッサイズシスター。クルーゾイズブラザー!」
「「「イエスアイムジャスティス!!!」」」
「「「「「ひゅーーーーー! YEAHーーーーー!」」」」
「そういうわけだ、千鳥。休暇を要求する!」
すぱぁん!
「アンタはアホな事言ってないでこっちに戻ってきなさい!」
「それはできん。交渉に応じた以上、最低でも相手寄りの中立という立場はとらせて貰う」
「なんて変な戦いなんだろう……」
いなほがどこか白けたような顔でその様子を見ていた。
自分の友人のこういうところだけはいまいち理解できない。
「というか、ほら。シンはあの2人にアプローチかければいいじゃないか」
いなほは今しがた、食堂にやってきたアセイラムとエデルリッゾを指さす。
「うるへーーー! 確かにそれができたらいいけど
片方は姫で片方はその侍女だぞ! 手が出せるか!
俺はデートもキスもエッチもしたいぞ!! でもできるか! 国際問題だろ!!」
「えっ……! ちょっ、なんてこといってんのよ!」
千鳥が口どもると、テッサはうんうんと頷く。
「そうですね! わかります! 私も相良さんとごにょごにょ……」
「青春だな、マイブラザー!」
「相良、声大きすぎて今のバレてない?」
「肯定だ。明らかに向うのテーブルの視線が泳いで表情も赤い」
周りの大人たちも肩を叩きながら、スナックやら何やらをシンの周りに置く。
からかっているのかコンドームを置きだすものまでいた。
だが、そんなものでも好意は温かいのかシンはだばだばと涙を流していた。
「宗介、なんとかしなさいよ……
ほら、テッサはもうちょっとならデートしても」
「とはいってもそのちょっとの解釈すら大佐殿頼りになるぞ。
それに3つの柱で足り立つ軍団ならあと2つもなんとかせねばならん」
「そうね、その通りだわ……ダイテツ艦長とかにお願いしてシフト変更できないかしら?」
「わからん。基地無線で連絡してみよう」ピピッ
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「話は分かった……確かに過酷な環境におかれていたのは分かる。テスタロッサ艦長及びクルー
これより!! 1週間、ドローンなどの自動監視システムを強化し君たちに休暇を与える!!」
「「「「「「解散します!!! ありがとうございます!!!」」」」」
「馬鹿野郎! 俺は一人でも!勝つぞ」
「レフィーナ・エンフィールド艦長を紹介しよう。
彼女は19歳、年齢も近い、しかも年上おっとりお姉さん系だ」
「え、私ですか!?」
「…………皆、共に戦えて広栄だった!! 辛い時、悲しい時、また支え合おう!」
―――うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
こうして、ストライキは一瞬で始まり一瞬で終わりを迎えた。
あとの1日ストライキであった。
「これにて解決、だな」
「解決、かしらねぇ……」
千鳥は背後をちらっと確認すると、静かな殺気を纏う存在が2人いた。
「私は終わりの始まりな気がするわ……」
後日、ライブレードのパイロットが何者かに襲撃を受けランチマットの上で
白目を剥いて横たわっているのが発見された。
個人的に決着は敵を全て倒して大勝利、という形じゃない。
後味を残した二次策という形に落としたいけどどうすっべか……
こうやって悩むのも何かの糧にはなってるのかなぁ