とあるモブウマ娘が、ループするお話。   作:ライドウ

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前回のあらすじ

シリウスモブウマ三人娘と、おや?マックイーンの様子が…






メジロマックイーン 7R

 

あれから自己紹介と(それと段ボール整理)も終わり、今日のトレーニングが始まった。急に増えたシリウスのメンバーだったが、そこは抜かりなく…まずは私が担当し、ブラストさんとリリスさん、パンプキンさんの距離適性とバ場適性を調べることになった。

 

まずはブラストさん。ブラストさんは短距離が大の得意らしく試しに走ってもらうとかなり鍛えられているらしく、ジュニア級戦線ならうまくやっていけるぐらいだ。

でも課題としては息をいれるタイミングがかなりずれているなど、いろいろな課題が詰みあがっている。

 

次にリリスさん。リリスさんは芝コースの大半はダメだったが、ダートコースになった途端、水を得た魚のように素早く走ることができている。

距離はマイルと中距離の二つができるらしく、本人の意気込みもあってダート三冠を狙うみたいだ。しかし、ゲートが怖いらしく出遅れが何回か見受けられている。こちらも課題は山積みだ。

 

最後にパンプキンさん。パンプキンさんは短距離、マイルが得意で芝、ダートも両方いけるようで本人も自信満々にしていた…けれど、右回りのレースが得意だったのだが左回りのレースはダメらしく左周りの走り込みではどれだけ頑張っても最後尾だった。

 

「ふぅ…ふぅ……ここまで本格的に走ったの、久々だ~。」

「はぁ、はぁ…でも、わかりやすくて…走るの、たのしかったねぇ。」

「そうだね~。アドバイスも…的確…だったし……」

 

三人とも息を切らしてクールダウンしている。

私はそんな三人に

 

「お疲れ様、はい。特製のスポーツドリンク…むせないようにゆっくり飲んでね。」

「「「はーい!」」」

 

マックイーンさんにもよく渡している特製のスポーツドリンクを手渡しして休ませ、私はその間に三人のデータをまとめておく。

これも酉川トレーナーに渡してこの三人のトレーニングメニューを作るために必要な工程だ。

 

「ゴク…ゴク……はぁ~、疲れた体に染み渡る!」

「それに、美味しくてどんどん飲めちゃうよぉ」

「まだ練習があるのに飲みすぎたらだめだよ~!」

 

どうやら、この三人にも特製スポーツドリンクは口に合ったようだ。

一安心していると…

 

「はぁ…はぁ……。トレーナーさん、今のタイムは?」

「6ハロン80秒ジャスト、文句なしのタイムだ。」

 

トレーニング前のタイム計測を終えたマックイーンさんが戻ってきた。

すぐさま特製ドリンクを手に取り、マックイーンさんに手渡す。

 

「すごーいっ!これが春の天皇賞で二段加速して勝利した脚!」

 

パンプキンさんがそう言うとマックイーンさんが一瞬だけ困った顔を浮かべた。

しかし、すぐさま軽くしかりつけるような表情になり

 

「も、もう……。いいかげんにしてくださいませ。」

「あ、ご、ごめんねマックイーンちゃん!」

「だ、大丈夫ですわ!それに、こうしてたくさんの方とトレーニングに励むなんて、本当に久しぶりですわ。」

 

嬉しそうなマックイーンさんの表情にブラストさんたちも照れ顔で答える。

…そこに私の頭に、懐かしい重さがのしかかる。とりあえず、耳で頬をぺちぺちしておこう。

 

「これも、マックイーンが春の天皇賞で勝利した結果だな。」

「結果を出すということが、こんなにも大きな影響を及ぼすものなのですね……。とにかく、チームとして正式に認められるまであと一歩ですわ!」

 

そこまでマックイーンさんが言ったところでブラストさんが酉川トレーナーに声をかける。

…あれ?マックイーンさんじゃないんだ。

 

「酉川トレーナー、よかったら走りのフォームについてご指導願えないでしょうか!」

「ん?あぁ、もちろんだ。」

「あっ、ブラストちゃんずるい!私は上手いゲートの出方について教えてほしいんですけどぉ…。」

「あれにはコツがいるんだ。まずは手本を見てからだな…」

「私もです!お願いします!!」

「あぁ、待ってくれ俺は聖徳太子じゃないんだ。一度に言われても聞き逃しちまうぞ。って、マックイーン?どうしてそんな不機嫌なんだよ。」

「ツーン、ですわ。」

 

…やはり酉川トレーナーはいつか刺されるべきだな。

というか、そろそろ声をかけた方がいいよ?という意味合いで、私の頭に顎を乗せているウマ娘に視線を送る。

そのウマ娘は仕方ないなぁと言わんばかりに

 

「マックイーン、お腹空いたんでにんじんケーキおごって~。」

「…えぇ、かしこまりましたわ。……って、誰ですの!?どさくさに紛れてたかろうとするのは!!」

「アタシアタシ~。よお、マックイーン!」

「…ゴールドシップさん。って、アナタ…わたくしのメグルさんに何してるんですの!?」

 

…今気づいたんですか。

マックイーンさんが指をさしながらゴルシに対して威嚇しだすと。周りのウマ娘と酉川トレーナも私の方を見て驚く。

そしてマックイーンさんは私の腕をつかんでゴルシから引きはがそうと引っ張り始める。

って、おそらく何かの用事で来てたであろうデジタルさんが倒れてデジタルさんのトレーナーに大急ぎで保健室に運ばれてった…

 

「ま、マックイーン。知り合いか?というかなんだこの状況。」

「知り合いといいますか……。なぜかよく絡んでくる相手といいますか……。というか、ゴールドシップさん!貴方なんてうらやm……ハレンチなことを!!」

「はっ、しょせん…マックイーンは敗北者じゃけぇ。そんなことは置いといて、みたぜマックイーン!春の天皇賞!!圧巻だったな~。」

「はぁ…はぁ……敗北者ですってぇ?取り消しなさいその言葉!!メグルさんから離れてくださいまし!離れてくださいましぃっ!!」

「特に相手の必殺技を利用して足払いをしてその足をつかんでそのまま投げ飛ばすシーンなんて忘れられねえぜ~!」

「(唖然)そんなことしてませんわよ!それに、相手の必殺技って何ですの!?しかも、いつまでひっついているんですの~!?」

「まあ、細かいことはいいんだって!とにかくすげぇ走りで感動した!だから~、もっとオマエのすごさを見てやろうと思って、こうして訪ねてみたわけ。」

「…別にみるのは構いませんけど。いい加減にわたくしのメグルさんから離れてくださいませんこと!?」

「だが断る!それに、メグメグはアタシのだー!!」

 

二人がヒートアップしてきたところで、私はするっとゴルシとマックイーンさんの拘束から抜け出し酉川トレーナーに三人分のデータを渡す。

 

「…止めなくていいのか?」

「あぁ、ご心配なく。()()()()()()()()()

「アッ。」

 

データを渡した後、私はゴールドシップとメジロマックイーンに近づく。

 

~~~~~

 

のちに、メグリメグルの怒り、ゴールドシップとメジロマックイーンを説教していた場面を見ていた酉川トレーナーはこう語る。

 

「メグリメグルの背後に、金棒を持って鬼面をつけた鎧武者が仁王立ちしていた。そして説教をされている二人は、肉食動物の前でおびえている羊のようだった。」

 

と…

 

そして同時に、シリウスのメンバーには一つの意識が芽生えていた。

 

「メグリメグルを絶対に怒らせてはならない。」

 

と…

 

 





本日は珍しく二本立てです。
しばらく休んでたからね!是非もないよネ!
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