とあるモブウマ娘が、ループするお話。   作:ライドウ

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前回のあらすじ

アグネスデジタルが仲間になった!
小鳥遊トレーナーが仲間になった!





メジロマックイーン 12R

 

「青い海!」

「白い砂浜ぁ!」

「燦々と照り付ける太陽!」

 

「「「バカンスだー!!」」」

 

「いやっほぉー!マジで無人島じゃーん!!遊び放題だぜー!!」

「いいですね…ここは、とてもいい。」

「さすがマックイーンやで」

「ふぅん…熱い。だが、この暑さもまた一つの醍醐味だろうねぇ…」

「あぁ…私にはここが楽園に見えます…尊い、尊すぎて尊い(?)ありがとう、徳を積んできた私。今は、この風景に感謝をします。」

 

「もう、皆さん…遊びに来たわけじゃないんですのよ?」

 

…私とナラクさん、そして小鳥遊トレーナーさんと乗ってきたクルーザーから荷下ろしをしている間、みんなは早速水着に着替えて砂浜を駆け回ったり準備運動をしてから海に飛び込んだり…

中にはサマーベットを展開して優雅にくつろいでいるタキオンさんや、嬉しそうに耳をピコピコさせながら砂浜の砂で山を作り出すカフェ姉さん。

そして、とっても安らかな表情でタキオンさんの隣でくつろいでいるデジタルさん…まあとにかくみんな、自分らしい過ごし方でのんびりしている。

ゴルシは?って、木から落ちたのかヤシの木を頭にのせて首から下が砂に埋まってるところをカニに襲われてるよ?

 

「よっと…まあ、トレーニングするとき以外は気楽にさせてもいいんじゃねぇか?」

「……はぁ、酉川トレーナーさんまでそんなこと言って。」

 

荷下ろしの最中の酉川トレーナーが、マックイーンさんにそう声掛けする。

酉川トレーナー以外にも小鳥遊トレーナーと、ライアンさんのトレーナーさん、そしてドーベルさんのトレーナーさんも荷下ろしを手伝ってくれる。

半ばシリウスのメンバーの荷物が多いからか、なかなかに終わらないけれどね…(特にゴルシの荷物が多い!)

 

「…ねえ、私たちまで一緒に来ちゃってよかったのかな?チームメンバーじゃないのに……。」

「マックイーンのお誘いだし問題ないですよね。」

「まあ、正確にはこの(わたくし)が許可したのですよ。せっかくの夏ですし、マックイーンの友達も呼びなさいといったのです」

「「「って、おばあさま!?」」」

「…本来なら、家族水入らずのところをお貸ししていただき誠にありがとうございます。」

「いえいえ、これからもマックイーンのことをよろしくお願いしますわ。」

 

……まあ、ともかくこうしてメジロ家のウマ娘も交じりつつチーム『シリウス』の夏合宿は始まりを告げたのであった。

というか…

 

「それにしても、この大型クルーザー。このまま家としても使えそうなのにどうして荷下ろししてるんだっけ?」

「「「「「……あっ。」」」」」

 

私の一言で、荷下ろししていた全員が作業の手を止めたのであった。

 

=========

 

「さあ、みなさん!もう一周しますわよ!!」

 

マックイーンさんたちが楽しくトレーニングをしている中、私とナラクさんはビーチパラソルの下で波風に髪を揺らしながらゆっくりしていた。

酉川トレーナーが、「いつも世話になってるからな…夏合宿中はゆっくりしていてくれ」と言われたので、私とナラクさんは存分にこの砂浜でのんびりと夏を満喫することにしている。

ちなみに…マックイーンさん、ライアンさん、ドーベルさん、三人娘にゴルシは走り込みのトレーニング。

タキオンさんとデジタルさんは海で泳ぐトレーニング…そしてカフェ姉さんは、マックイーンのおばあさま(!?)とクイズ対決を行っていた。

 

「…たまにはのんびりするのも、悪く無いなぁ~」

「……スヤァ。」

 

…どうやらナラクさんはあまりの心地よさに眠ってしまったようだ。

そういえば、今日の早朝…私とナラクさんは荷物をバスに乗せたりクルーザーに乗せたりで結構動いたんだっけね。

あっ、そうだ…こういう時のためにもってきていたちょっとした恋愛小説を読むのもいいよね!

私は、楽しそうにトレーニングするみんなの声を聴きながら…読みかけだった恋愛小説を読み始めるのであった。

 

 

ふと、どこからか視線を感じ…最後の描写途中の恋愛小説から目を離す。

宝塚記念の話題で盛り上がってるマックイーンさんたち、泳ぎ終えて小鳥遊トレーナーからタオルを受け取るタキオンさんとデジタルさん。

クイズで接戦を繰り広げている、マックイーンのおばあさまとカフェ姉さん。そして、私の隣で眠るナラクさん。

他のトレーナーたちも、全員こっちを向いておらずそれぞれの指導ややるべきことをやっている。

あの時、自室で感じた視線と全く同じ……ただ私だけを見つめているだけの感覚。

しかも、すごく……近い。だけど、どれだけ視線を移そうが…どれだけその視線の主を探そうがその相手は見つからない。

 

「メグルさーん!」

 

と、マックイーンさんの掛け声がかかり…感じていた視線が霧散する。

私がマックイーンさんの方向に目を移せば…

 

「こちらに来て一緒に遊びましょう!もうトレーニングは終わりなのでー!!」

 

手を振りながら、そう声をかけてくれる。

…先ほど感じた視線は、気にしないことにしておこう。

風邪をひかないようにナラクさんにバスタオルをかけて、読んでいた小説にしおりを挟んでマックイーンさんたちのもとに駆け寄る。

そして、隠し持っていた水鉄砲を構えて

 

「ゴルシ、喰らいなさい!」

「へっ!?うわあぁぁぁぁあっ!?」

 

ゴルシに水鉄砲を食らわせるのであった。

 

~~~~~

 

 

その後、夜になって肝試しをしたり…一日中お休みにして島を探索してみたり…とにかく夏合宿を満喫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時は、考えてもいなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

この幸せは、簡単に崩れてしまうものだなんて。










次章

『Re:駆け出しの一等星 【 契約の代償 】編』


「わたくしは……どうすればいいんですの?」


Coming Soon ...
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