前回のあらすじ
諸刃の剣
なお、今回ライスシャワーは出てこない。
「うぅ…」
「ほら、大丈夫かよメグメグ。」
時間はすっかり夜。栗東寮の食堂からの帰り道…私はゴルシに背負われて移動していた。
なぜそうなっているのかと言うと…
「だっ…だって、あのプレゼントされたチョコレートがウィスキーボンボンだったなんて…」
そう、留学から帰ってきたサポート科中等部の子からお土産のチョコレートを貰い、それを食べてみたらなんとウィスキーボンボンだったこともあり…簡単に言えば酔っていた。実のところを言うと、私はアルコールの類いにめちゃくちゃと言っていいほど弱い。甘酒でも酔っぱらってしまうぐらいには弱い。カフェ姉さんとお義父さんとお義母さんのおかげで、においだけでは酔わなくなったけれども…
「ま…まぁ、表記が紛らわしいってのもあったからな…」
「おのれ、仏トレセン学園の生徒め……お土産だからってウィスキーボンボンを薦めるな。」
「メグメグ、頼むからアタシの背中で怖い顔しないでくれ…アタシも怖い。」
しばらくゴルシと会話しつつ、部屋に戻ることができた…んだけど、なんだか…頭が…”ぼー”てなる――――――
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side:ゴルシ
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前略。
メグメグがウィスキーボンボンで酔っぱらったので、背負ってようやく部屋に戻ることができた。とりあえず、メグメグのベットにメグメグを寝かせて自室のドアのカギを閉めて扇風機を付ける。
…さて、
「ご・る・し~♡」
「ッ!(
耳元で普段のメグメグとは思えないほどの甘くて妖艶な声が響く。すぐさま頭の中をスイーツを食べて100点満点の笑顔のマックイーンを浮かべてソレから目をそらす。アタシの身体に手をまわして、とてつもなく強い力で引き寄せられる。逃げようにも、メグメグの小さな手が体を這うように動き続け…ぶっちゃけくすぐったくて身動きができない。
…メグメグ本人は覚えてないのだが、ちょっとしたアルコールで酔うとメグメグは普段の清楚と隠れ般若はどこへやら…正直、同性でもヤバいほど色っぽいウマ娘になる。
「め、メグメグ。落ち着いて深呼吸してくれ…なあ頼むよ。」
「いやだ~…はむっ」
「ひゃっ!?」
いつの間にかアタシの手が口元に誘導されており、メグメグに優しく人差し指を甘噛みされる。くすぐったくてつい変な声が出てしまうが、幸いなことに寮の部屋はそれぞれ防音壁だ。聞こえてないと信じたい!
グイッと押し倒され、アタシが組み敷かれてメグメグがのぞき込む。普段とは違う体勢…そしてメグメグの赤くなった頬、まっすぐこっちをとらえて離さないおっとりとした青い瞳、電気に照らされてキラキラと光る芦毛…ちらりと舌を舐めまわすと、再びアタシの耳元に口を近づける。
「だいすき、ゴールドシップ♡」
「ン"ッ(
「ねぇ、ゴールドシップ……うまぴょい、しよ♡」
―――――――ガッシャーンッ!!!!!!
……メグメグがそこまで言った途端、カギをかけたはずのドアが蹴とばされそのまま窓を壊して外に放り出される。
メグメグは気にしていないが、アタシが視線を向けると…
「ゴールドシップ、私の妹に…何をしている?」ゴゴゴゴゴ・・・・・・
「カ、カカカカッ、カフェ=さん!?クール、クールに!!最近、姉妹の交流がなくっても暴力はまずいよ!!」
黒い髪色のウマ娘…と言うより、脚を振りぬいていたマンハッタンカフェがアタシをにらみつける。と言うか、ドウシテココニイルンデス!?
「アッ、エット、ソノ…アタシと言うよりメグメグが酔っぱらってデスネ。」
「だ、だって!そうなんだって!だからカフェ=さん!ヤるのだけは違うよ!?」
「……。」
「ねえ、ゴルシ~。うまぴょいしよ~?」
「…ッ!!!」
「ヒェ…(わりぃ、マックイーン…ゴルシちゃん、死んだ!)」
「アァアアアアアッ!!ゴルシィイイイイイイイイッ!!!」
メグメグがアタシの服に手を伸ばした瞬間、カフェが隣に瞬間移動しメグメグの両目に手をかざした。
「ねんねんよ、おころりよ……」
「おねえ…ちゃ………スヤァ……」
「凄まじく速い寝かしつけ、私でなきゃ見逃しちゃうね。」
…まるで、童話を読むかのようにカフェが子守唄を唱えると…酔ったメグメグが魔法のようにストンと眠ってしまう。
眠ったメグメグが起きないように慎重に離れると、アタシはカフェを見て…素で思ったことを言うことにした。。
「何したんだ?」
「お姉ちゃんに不可能はありません。」
「カフェ?説明になってないけれど…?あ、説明する気ない!!」
「いや、姉マウントをしろって言ったわけじゃないけど。」
「メグルの昔の癖です。寂しがりのメグルが眠れないときに、お姉ちゃんの私がよくアレをやって寝かしつけました。」
「助けてもらって悪いんだけどナチュラルに姉マウントとるなよ。アタシとメグメグの絆を
「それにしても…間に合ってよかったです。メグルとうまぴょいするのは私だけで十分です。」
「カフェさん?栗東寮が更地になるからやめようね?」
「はー?大体最近のメグメグの好みのお菓子を言ってみろよぉオラァン!」
「ははっ、前まではキャンディーが大好きでしたが、最近では苦みのあるチョコレートが好きなことは、知ってます。アナタこそお姉ちゃんを
「…私しーらね。それにしてもメグちゃんは寝顔がかわいいなぁ~」
その後、アタシは当然のごとくフジキセキ寮長にカフェと一緒にお説教されたのだった。
一方そのころのライスシャワー。
「ついてく、ついてく……。」
「あの、ライスさん?さすがにお手洗いではお静かにお願いできますか…?」
「あっ!…ご、ごめんなしゃい!」
メグメグの為ならお姉ちゃんになるカフェ
VS.
メグメグが大大大好きなゴルシ
VS.
メグメグを大切なパートナーとしてみてるマックイーン
(なお、対戦相手は次々増える模様。)