とあるモブウマ娘が、ループするお話。   作:ライドウ

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前回までのあらすじ

朝のへにゃへにゃゴルシと謎デュエルと宇宙ネコ二匹。



3Rと4Rのあとがきに掲載したメグリメグルの詳細ですが、あくまでアプリ版ウマ娘プリティーダービーに実装される場合のメグリメグルのステータスです。
そのため、この小説内のメグリメグルはアニメ版ウマ娘プリティダービーのキンイロリョテイさんのようなポジションのため”モブウマ娘”です。

そして、4Rに表示してあるアンケートの締め切りは9月20日までとさせていただきます。




5R

 

朝の一件…イカ墨入りもつ煮込みとフェスタさんの謎発言の一件が終わり、私はまじめに教室へ…ゴルシは……いつの間にかいなくなっていた。

私は(ループ前から)自分の教室へと向かい、パパっとバックから今日の授業の教科書とノートを机へと移し……隣の席で、本を読んでいる”マンハッタンカフェ”さんに声をかける。

 

「おはようございます、カフェさん。」

「……はい。おはようございます。」

 

本を読む手をやめて、私を見つめ返し挨拶を返してくれる。

机の上には雪〇コーヒーがストローをさしておかれており、じーっと私の目を見てくる。

 

「今日は何の本を読んでいらしたんですか?」

「貴女からおススメされた恋愛小説…ユニコーンの物語を。」

「おぉ~…ちなみにどこまで読みました?」

「まだ最初だけです。けれど、この作品の作者は物語の造形を作るのがうまく、展開を広げるのが上手な人で…恥ずかしながら、夜まで読みふけっていました。」

 

私とカフェさんは、この中央トレセンに通う前から…それこそ小さい頃から仲良くしてもらっている”戸籍上は義姉”な人だ。

カフェさんのお父さんとお母さん曰く、近くの公園に家族で遊びに行ったところ公園によくある滑り台な謎オブジェの中に倒れていたらしく大急ぎで病院に連れて行ったとのことだ。

カフェさんのご両親いわく、私は戸籍どころか出生届すら出されておらず出自不明のウマ娘だったとのことで、怒りのままに自分の娘(義理)にしてしまったようだ。

そのことに関して反省も後悔もしていないらしく、むしろ本当の娘のようにかわいがってくれていることはとてもうれしい。

 

「…メグルさんの方はどうですか?」

「私ですか?私は、そうですね…友達のおかげで毎日が楽しいですよ?」

「……なら、よかったです。危険なことをしていなければ、私も安心ですから…」

 

と、そこまで話すと私の頭上に気配を感じる。そして、なでなでと優しい手つきで誰かに撫でられる。

頭上を見上げても誰もいないけど、カフェさんと長く過ごした私はカフェさんの『お友達』ということがすぐに分かった。前のループではマヤノちゃんと酉川トレーナーがくっつくように協力してくれた優しい人だ。

 

「あっ……ごめんなさい、お友達が。」

「いえ、全然大丈夫ですよ?むしろ誰かに撫でられるなんて、少しだけ恥ずかしいですけどうれしいですし…」

 

実際、お友達の手つきは優しいので髪が乱れるなんてこともなくむしろ少しだけとかしてくれてる気がする。あれ、もしかして寝癖が少しついてたのかなぁ~・・・

 

キーンコーンカーンコーン…

「あっ、そろそろHRの時間ですね。」

「はい……今日も一日、頑張りましょう。」

「フフッ…そうですね!」

 

チャイムが鳴ってからほんの1分後に、担任の先生が入ってくる。

何も変わらない3年間の日常。その一コマは、とてもつまらないけれども…私にとって大切な日なのだ。

 

~~~~~

 

午前中の授業も終わり、今はちょうど昼休み。私は購買からサンドイッチを購入し、旧校舎の空き教室でサンドイッチを食べ始める。

ちなみにこの空き教室は、私が秋川理事長から鍵を借りて使っている空き教室であり…何を隠そう私の秘密基地でもあるのだ。

ループしているさなかではアオハル杯の優勝祝いでここでパーティーしたり、逃げシスと一緒にお茶会を開いたりもしたな~。

 

「ハムハム…」

 

一人で静かにサンドイッチを食べつつ、持ち込んだ本棚にしまってある本を手に取る。

ユニコーンの物語はカフェさんに貸しているので、ずっと読みたかったけれど読めなかったケイローン伝承の本を読み始める。

サンドイッチを食べつつ、その本を読んでいると…静かにゴルシとフェスタさんが空き教室に入ってくる。そして、教室の隅に置いてある将棋盤を挟み静かに将棋を指し始めた。

私が本をめくる音、二人が将棋を指す音が静かな教室に響いている。遠くからは、楽しそうにかけっこをするウマ娘たちの笑い声が聞こえてくる。

また、しばらくすれば市松模様のリボンが特徴的なウマ娘や、黒鹿毛で豆のようなメッシュが特徴的なウマ娘、マスクをしたおとなしそうなウマ娘に、良家らしい立ち振る舞いのウマ娘と黒いメンコが特徴的なウマ娘と…続々と集まりだし、いつの間にか私の秘密基地は人でいっぱいになっていた。それでもみんな静かに過ごしており、あのゴルシでさえフェスタさんと将棋を指すことを優先している。

正直に言って、私は静かな時間も好きだけど…みんなと騒いでいる時間も結構好きだったりする。

・・・読んでいた本にしおりを挟み、バックからとあるものを取り出す。

 

「よかったら、クッキー食べない?調理実習で焼いてみたんだけど…」

「「「「「「「食べます!!」」」」」」

 

「てめぇフェスタ!?お前、朝のデュエルでアタシに負けただろうが!?デュエルで負けたヤツにメグメグのクッキーが食えると思うなぁ!!」

「はん、ゴールドシップ!!さっきの将棋だと私が優勢だっただろ!?あと二、三手で詰みだったやつがイキるな!!」

「アシゲ!アシゲ!!」

「ちゃんとみんなの分あるんだから、喧嘩するな…おい、聞いてんのかゴルシィ、フェスタッ!!」

「み、みんな落ち着こう?メグメグちゃんの前だよ?《ブチッ(マスクの紐が切れる音)》あばれてんじゃねぇよ!アタシのメグリちゃんが困ってんじゃねぇか!!」

「「「誰がテメェのメグリちゃんだぁッ!!」」」

「アシゲ!アシゲ!!」

「おーほっほっほっ!メグメグさんのクッキーはわたくしのものですわぁー!!」

「ちょっとぉ、抜け駆け禁止ぃ!というかアンタ、減量中とか朝に言ってたでしょうが!!」

「アシゲ!アシゲ!!」

 

私のクッキーが発端で起きた大乱闘だが、みんな大きな怪我をさせないようにしている。

私はその光景を見て微笑ましく思い、ふと笑みがこぼれる。

 

「ほら、喧嘩はおしまい。ちゃんとみんなが分けられるようにたくさん焼いたから。」

「うおおおお!バターにチョコチップにレーズンまであるじゃねぇか!しかもこいつぁ……メグメグちゃんのハートクッキーじゃねぇか!!」

「どれもきれいな形で…しかもいい色だ。」

「わァ~…すごい、どれもおいしそう!!」

「やはり、食後のデザートはリルさんのお菓子に限るな。」

「ははっ、なんだ…喧嘩するまでもなかったじゃねぇか。」

「ふふっ、ではわたくしは紅茶を淹れてきますわ。」

「ちょっ、アンタが淹れるの!?絶対メグメグちゃんに任せた方がいいって!!」

「あ、私も手伝うよ!」

 

マスクをかけていた子に替えのマスクを渡して、良家らしい立ち振る舞いのウマ娘の手伝いをする。

なんてことはないちょっとしたお昼のひと時、でもこの時だけはあの時の恐怖を忘れさせてくれる。

 

・・・こんな日が、ずっと続けばいいのに。





メグリメグル
この一日は素晴らしい。

カフェ
この義妹は守らないと…

ゴルシ
メグリメグルの作るオムライスが一番好き。

フェスタ
メグリメグルの作る肉じゃがが好き

市松模様リボンのウマ娘
葦毛スキー、メグリメグルが好き。ゴルシも好き。
ゴルメグてぇてぇ…

黒鹿毛で豆のようなメッシュのウマ娘
真面目だけどキレると怖い、メグリメグルが作るクッキーが好き。

マスクをしているおとなしそうなウマ娘
マスクを外すと豹変する、メグリメグルが淹れてくれる紅茶が好き。

良家らしい立ち振る舞いのウマ娘
お嬢様系のやべーやつ。メグリメグルを妹のようにかわいがっている。

黒いメンコが特徴的なウマ娘
青白ストライプのニーソックス。実はこっちもお嬢様。


メグリメグルの秘密基地
ノーz・・・秋川理事長から許可を取って使っている旧校舎の空き教室。
メグリメグルがいるだけでゴルシたちがおとなしくなるので秋川理事長は喜んで手渡した。ルn・・・ルドルフ達生徒会の面々はここの存在を知らない。
ゴルシたちのほかに、あと数名ここを利用しているときがある。
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