とあると灼眼と魔法少女   作:K太

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結構前のものなんでちょっと文章がおかしいかも。



はじまり
プロローグ


学園都市

 

イタリアにおける「女王艦隊」事件より数日。

学園都市の高校生、上条当麻は教室の机に座り午後の眠気と戦いながらじっと黒板を見ていた。この時期に制服の夏服というのは若干肌寒いが、食後の眠気がそれを凌駕していた。

「ここでこのイオン式がですねー・・・」

そもそも上条はイタリアでの怪我がまだ完治しておらず腕に包帯を巻いている。が、こんなことはしょっちゅうなのでクラスメイトは全く気にしない。

「ですので、ここの答えを・・・、むむむ。上条ちゃん、聞いてるのですか?」

上条が眠気に堪えている横、隣の席では土御門がごく普通に眠っていた(サングラスで解りづらいが)。このクラスメイトは多角スパイとして学園都市にいるはずなのだが、これを見るととてもそんな大層な者には見えない。

「上条ちゃーん。ちゃんと聞いてないと、居残りさせますよー?」

まぁ、そんなことは上条にはどうでもよかった。ただ単純に、授業もお構い無しに眠っているバカにイライラしていた。上条は今すぐにでも殴りたい衝動を抑え、一つ心に決め黒板の板書(意味不明な記号)に向かう。

(後でぶん殴ってやる)

「上条ちゃんは居残りですね」

「なっ!?先生、こいつ寝てますよ。こいつは!?」

「何言ってるですか?土御門ちゃん起きてるじゃないですか」

「え?」

上条はこの小学生教師に向いていた視線を隣に移した。

「にゃー。カミやん、俺は起きてたぜい」

「うそつけ寝てただろうが!」

「何のことかにゃー」

「はいはい、上条ちゃんは後でお説教ですねー」

「えっ!?マジですか!」

「マジです」

「ざまあないぜ」

「土御門ちゃんもですよー」

「にぃにー!?」

上条は疲れ果てたようなため息をつき呟いた。

「あぁー、不幸だ・・・」

上条はいつものように口癖を呟く。

 

この後さらに誰も知らない不幸が起きることを上条は全く知らない。

 

 

ーーーーーーーー

 

海鳴市桜台。

 

住宅街から離れた小高い丘に小さな広場がある。休日になればピクニック等でちらほらと人影が見えるのだが、今は平日の朝。そのまばらな人影もない。

そんな中、広場の中心に立つ一人の少女がいる。茶色い髪を二つにまとめたツインテールの少女で、目を閉じ見えない何かに意識を集中させている。

高町なのは。少し前までは普通の少女だったが、数ヶ月前に起きたある事件において魔法の力を手にした。なのはの意識の先は自分でコントロールし真上を縦横無尽に舞う桜色の閃光、魔力弾にある。

[良いできです、マスター]

一人以外誰も居ない広場に機械的な女性の声が発せられた。(注 []をデバイスの台詞と区別します)

インテリジェントデバイス-レイジングハート。先の事件をなのはと共に戦い抜いたパートナーだ。

「ありがとう、レイジングハート」

なのはは微笑みでパートナーの称賛に応えた。

「じゃあ、ラスト!」

その声に合わせ魔力弾が動きを変え、大きく旋回し高度を下げる。すると元々魔力弾があった場所から空き缶が落ちてきた。始めの段階で魔力弾によって上空に弾かれた缶がなのはの前に落下し、

カーンッ

なのはの後方から迫ってきた魔力弾に弾かれた。そのまま缶は前方のごみ箱へと向かい

コーンッカンッカン

ふちに当たり外へと弾かれた。

「ありゃりゃ・・・」

[気にしないで下さい、マスター。よかったですよ]

「そうかな?どれくらい?」

[80点くらいです]

「そっか♪」

そんな会話をしながら帰路に着くなのは。朝靄に包まれた街は静寂さを表し平和な街を演出する。しかしそれは少しばかり違う。

半年前、この街では一般人に知られることなく1つの大事件が起きていた。PT(プレシア・テスタロッサ)事件。かつて大魔導師と呼ばれた者が、ジュエルシードという危険なロストロギアを求め

なのははこの事件を解決に導いた一人だ。そしてその時に繋いだ絆を胸に魔法の訓練に励んでいる。

そして、再会はもうすぐ叶おうとしている。

 

本来とは違う形のまた違う形で。

 

ーーーーーーーー

 

御崎市

 

ミサゴ祭から数日後、テスト返却後の午後の授業。

"ミステス"の少年坂井悠二は授業になかなか集中できずにいた。

ミサゴ祭の際行われた"探耽求究"ダンダリオン通称教授の実験の時に、悠二はクラスの中でも親しい友人、吉田一美、佐藤啓作、田中栄太にその正体既に死んでしまった坂井悠二の残り火、代替物"トーチ"であることを知られた。

しかし彼らはその後もいつもと変わらない態度で接してくれた。悠二にはそれが嬉しかった。いつもと変わらない日常を送れることがとても嬉しかった。

(吉田さんは本当のことを知っても僕を好きだと言ってくれた。ここにいる僕は人間だって)

突然衝撃的なことを数多く知り混乱していたにも関わらずしっかり悠二に向き合ってくれた。悠二には二度と手に入らないと思ったものをもう一度手にした気がした。

(僕にも居て良い場所が、帰る場所ができたってことなのかな。でも・・・)

横を見るとそこには、授業にも関わらずノートも教科書も出さず腕を組んで静観する小柄ながら全く弱さを感じさせない威厳を持つ少女がいた。

(いつかシャナと一緒にこの街を出る日がくる。その時僕は)

"フレイムヘイズ"炎髪灼眼の討ち手、その名前はシャナ。

フレイムヘイズという役割と炎髪灼眼という識別の名しかなかった少女に悠二が付けた呼び名。それも今では平井ゆかりのあだ名としてクラスに認知された。

(どちらかを選べるんだろうか。そもそも選ぶ資格なんてあるんだろうか?)

自らの決心が揺らぐ様な思いに戸惑いながらも、まだ時間は十分にあると一旦忘れることにした。

今は期末試験の前、学生の本分に力を入れることにする。

(放課後は佐藤の家で勉強会するって約束したしな。少しっくらい巻き返せるといいんだけど)

そう思い直し授業に気を向ける。

 

だがまたすぐに新しい異変に戸惑うことになる。

歴戦の"紅世の王"すら驚愕する事態に。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

科学と魔術、紅世の炎と、魔法の力

異なる基からできた力が交差しぶつかり混じるとき、誰も知らない物語の幕が開く

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