とあると灼眼と魔法少女   作:K太

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超展開 懐かしい解釈


異変 遭遇と邂逅

補習が決まりぐったりしていた上条が異変に気付いたのは、隣にいる土御門の雰囲気が変わったからだ。

ガタッと突然立ち上がる土御門。

「土御門?いきなりどうした?」

「カミやん、話は後だ。すぐ右手をあげろ!」

普段の様子からは考えられないような激しい、魔術師の口調から冷静さを欠いたような声に上条は戸惑う。

「どうしたんだ土御門。なにをそんなに・・・」

そこで上条も異変に気付く。誰もこっちを見てないことに。

(なんで・・・)

誰も何も言わないのか。授業中にいきなり立ち上がって話してるのに、クラスメイトは疎か教卓にいる小萌先生まで何も言わない。

「なんで・・・おい土御門!」

「早くしろ、カミやん。時間がない、俺達も巻き込まれるぞ」

「ああ・・・わかった」

時間がないと言われた以上それに従うしかない。

グッと右手を掲げるようにあげる。上条の右手"幻想殺し"は異能の力ならなんでも問答無用で打ち消す力を持つ。原理など細かいことはわからないがその力は、十億ボルトの電撃や3000℃の炎さえ防いだ。

(土御門がここまで焦るってことは大規模な魔術的なもののはずだ。でもいったい・・・)

そこまで考えたとき、決定的な異変が起きた。

 

ドンゴッゴゴッゴゴゴッ

 

いきなり地面が叩かれたような大きな揺れが襲った。

「っお!?」

立ってることもできなくなり床に転がる上条。

「カミやん!くそっ」

土御門は幻想殺しの影響から外れたのを感じ急いで結界の陣を作り上げる。

「っ!?なんだ!地震か!?」

上に意識を向けていたところに不意打ちのように下からの揺れを受けた上条は、事態を把握しようとする。

そこで異様な光景を見る。

「な何が・・・」

上条たちのことを気にも止めなかったクラスメイトはこの揺れにも無反応だった。

ただそれだけではない。何一つ動いていない。

地震で揺れるものもなければ倒れるものもなく、ましてや騒ぎ立てるものもいなかった。

まるで揺れなど無いように、普段の日常が流れている。まさに異常。

「くっ」

上条は気が狂いそうになった。まるで自分だけ知らない場所にほうり出されたような気がした。

だが異変はさらに続く。周りが少しずつ変わり始める。

ものが別のものに変わっていく。崩れて砂のようになり違うものに組み換えられていく。

人も物も変わるものと変わらないものがあるが目では追いきれない。

その中で土御門は青白い光に包まれ影響から逃れているようだ。

耐え難い光景の中に上条は、自分と同じようにこの状況に目を向ける少年を見た。

 

ーーーーーーーー

 

授業が終盤を向かえたころ、悠二の鋭敏な感覚がある反応、自在法のようなものを感じとった。自在法のようで少し違う。自在法に何かが混ざったような、何かに自在法が混ざったようなそんな感覚。

「・・・封絶」

悠二と同じくそれを感じたシャナは小さく呟き封絶を張った。そして炎髪灼眼を纏い戦闘体制を取る。

「シャナ!」

「悠二下がって」

悠二に応えながら周りを警戒するシャナ。悠二は素直に従った。

「おいおいどうしたんだよいきなり」

「この封絶だっけ?シャナちゃんがやったのか?」

「これはいったい・・・、坂井君、シャナちゃん?」

突然のことにそれぞれ疑問を口にする三人。彼らは紅世の事情を知りそれに関する品を持つことで封絶の影響を受けていない。

「そうか、吉田さん封絶見るのは初めてなんだ」

「は、はい・・・」

「悠二、そんなの後。何か来る。構えて」

そういうシャナは視線を上に向け大太刀『贄殿遮那』を握っている。悠二も上から何かが来ることはわかっており身構えた。

しかし

 

ドンゴゴッゴゴッゴッゴ

 

異変は下、足元から襲ってきた。上からきた力が大地を震わせるという形で。

「・・・っ!?封絶が効いてない・・・!素通りして地面を揺らしてる!?」

シャナが自らの感覚で推測する。悠二も同じものを感じていた。自在法を含む正体不明の力が封絶の影響を受けず地面を揺らしているようだ。

「きゃっ!」

「わぁっと」

いきなりの揺れに倒れかけた吉田を支える悠二。

「シャナ!これって・・・」

「ダメ、封絶じゃ防げない。なんとか耐えて」

「耐えてって・・・」

悠二は宝具『アズュール』以外の防御手段は持ってない。その『アズュール』さえ紅世の炎を防ぐことしかできない。無論『アズュール』でこの揺れを防げるはずがない。

悠二がそう考える間にも新たな異変が起こる。

封絶の影響で止まった人やものが少しずつ崩れ始めたのだ。そして崩れたものが再び形をとり全く違うものに変わっていく。クラスメイトが知らない学生に変わる、窓の外の景色が変わっていく。全てを目で追うことはできない。

自分の知る世界が変わっていることに、しばらく理解が追いつかなかった。

 

ーーーーーーーー

 

学校からの帰り道、なのはは一人で街を歩いていた。アリサとすずかは習い事があるらしく学校で別れた。

「♪〜」

フェイトとの再会を心待ちとするなのはは上機嫌だ。

だが、

[マスター、魔力反応です]

レイジングハートの声で日常は非日常に変わる。

「えっどこから!?」

[真上です。接近中、防御を]

戸惑いながらレイジングハートに従い腕を上げて桜色の防御魔法を張る。

そして、

 

ドンゴゴゴッゴゴッゴ!

 

見えない衝撃が街を襲う。それは地面を揺らし震わせた。

「これって!」

なのはの驚きにレイジングハートが答える。

[次元震に酷似しています。最低でも中規模以上]

「そんなっ!」

声を上げながらも懸命に防御魔法をコントロールする。だが個人の魔法で災害レベルの次元震を何とかできるとは思えない。大地を震わすほどの重圧がなのはの小さな魔法陣を押す。時間の問題だ。

それだけではない。

やがて辺りも様子も急変する。様々なものが少しずつ崩れその形を変え始めた。

「いったい何がどうなって・・・」

戸惑うなのはだが、ここで防御の魔法陣に魔力以外のものが影響していることに気付いた。それも最低でも2つ。この複数の力が互いに影響しあい複雑に雑じりあい、この現象を引き起こしている。

しかしわかったところでなのはにこれを防ぐ手段はない。

(いきなり次元震だなんてどうして・・・、どうすればいいの!)

 

* * *

 

しばらくたち異変と揺れはおさまった。

幸いなのはは防御魔法で耐え切れ影響を受けずにすんだ。

だが、周りの様子を見るにそれはなのは一人。街にはビルが増え、見たことのない制服をきた少年少女が道を歩き、それらを誰も気にせず進む。

異常と思わないことが異常。

そして大きな見えない変化を感じていた。

[マスター、魔力に酷似した反応が3つ。正体不明の力が周辺に微量に充満しています]

「うん、揺れて途中でビルとかができたときからだよね」

[はい]

なのはは少し考え

「行ってみよう。何か知ってる人がいるかも知れないし」

そういうと力の集まる場所に駆け出した。

 

* * *

 

「あれ?道間違えちゃったかな」

反応を目指すなのはだが、変わった街で道がわからなくなっていた。

「ここ曲がってみようか」

そういってなのはが道を曲がったとき

ドンッ

「わぁっ」

「きゃっ」

反対から来た人にぶつかってしまった。

「ごめん、大丈夫?」

「あ、はい平気です」

差し出された彼女の手を掴み起き上がり

「もうほんとについて無いわね」

[(微弱な力の放出を確認)]

その姿を良くみる。

「こんな女の子にぶつかって」

茶色の髪に花のヘアピンを付けた制服のサマーセーターの中学生だった。

「街の様子なんてまるっきり変わって、もうなんだって言うのよー!」

 

ーーーーーーーー

 

しばらくして悠二たちが見たものは

-しばらくして上条の目に入ったのは

封絶の中をものともせず動く2人の少年

-不思議な紅色のドームと動かない人達

一人は金髪のサングラスで不敵な笑みを見せ

-その中で動きを見せ上条と同じように周りを見回す少年少女

そしてもう一人、悠二たちと同じく呆然とし尻餅をついてシャナを見る

-そしてもう一人、隙のない構えで刀を手にする

ツンツン頭の少年だった。

-燃えるような髪と眼をした少女だった。

 

 

 

 

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