街角で女子中学生、御坂に出会ったなのははぶつかったことについて謝っていた。
「ごっごめんなさいよそ見してて。大丈夫ですか?」
そんななのはに御坂は気にした様子もなく応える。
「いやいや、いいっていいってそんな謝んないで。私も結構慌ててたし。あっ私は御坂美琴、よろしく」
気にしてないっていうより、小学生が頭を下げてきていることに若干申し訳ない気持ちでいた。
「えっと私、高町なのはっていいます」
周りの通行人はちょくちょく2人を見ていくのだが、互いに名門校常盤台中学と聖祥大附属小学校の制服である。注目はするが近寄り難い雰囲気に足を止めず去って行く。
「そっちこそ大丈夫なの?足とか怪我してない?」
「私は大丈夫です。それよりえっと、御坂さん」
「ん、何?」
どこか戸惑い不安な表情で呼ぶなのはに御坂は笑って応えた。しかし次の言葉で御坂の表情もなのはと同じ戸惑いと不安に染まる。
「さっき街の様子が変わったって言ってたけど、御坂さん何か知ってますか?今の状況とか」
「えっ」
突然のことに目を丸くする御坂、だが気を引き締めて逆になのはに聞く。
「そっち、えっとなのははわかってるの?道が変わってたり知らない制服の人がいたり」
「はい。でもみんな気付いてなくて普通にしてるみたいです」
「どうも気が付いてないんじゃなくて最初からこうだったって思い込んでるみたいよ」
「そうなんですか」
そこまで情報を照らし合わせたところで御坂はホッと胸を降ろした。
「はぁよかったー。私だけじゃなかったのね。なら私も小学生のなのはだって大丈夫なんだから、あいつは絶対大丈夫よね」
「あいつ?」
「多分この状況をしっかり理解できてて、もしかしたら何か知ってるかも知れないやつ」
「心当たりがあるんですか?」
「まあね。あの馬鹿、いつもはすぐ見つかるくせになんでこういう大事なときにはいないのよー!」
ちなみにその馬鹿は学校の屋上にいるのだが、御坂にそれを知る術はない。
「にゃはは・・・えっと、その人は御坂さんのお友達なんですか?」
「なっ」
なのはからすれば御坂の口ぶりから何気なく聞いたのだが、御坂にしてみれば少し思うところがあり、友達ではないけどでも、という微妙な自分の心を隠そうとした。
「わっ私とあいつが友達なわけないじゃない!あいつはムカつくやつで、私の相手をまともにしなくて腹立つやつで、でもちょっとかっこよ・・・ちがうちがう!あいつはその・・・あの・・・そう、倒さなきゃいけないやつなのよ!宿敵なのよ!!」
「えっあ、そそうなんですか」
「そう!そうなのよ」
(御坂さん、そんなに赤くなって言っても全然説得力無いよ)
あたふたと言い訳をする御坂になのはは優しく微笑みかけ、とりあえずこの話を切り上げることにした。
「ということは御坂さんさっきまでその人のこと探してたんですか?」
「だいたいなんで・・・へっ、ええそうよ」
「じゃあ私も一緒にその人探してもいいですか?」
「別にいいけど、なんで?なのはは誰か探してたんじゃないの?」
なのはの提案の理由がわからず聞き返してしまう御坂。
「私、今の状況の原因がわかる人を探してたんです。御坂さんの探してる人原因知ってるかも知れないんですよね」
「少なくとも私よりは知ってると思うわ」
「なら私も何も知らないまま探すより、その人探した方がいいんじゃないかなって」
「うーん・・・。まぁそれもそうね。いいわ、一緒に探しましょう」
少し考えるそぶりを見せたが心良く承諾してくれた御坂になのはは感謝する。
「ありがとうございます、御坂さん」
「いいのよそんなの。それよりなのは」
「はい?」
「私達何人いるかもわからないちゃんと状況がわかってる同士でしょ。長い付き合いになるかもしれないし、そんな固くならなくていいのよ。力抜いて、私達もう友達でしょ」
「うゎー、ありがとう御坂さん」
「はいはい。じゃあ行きましょ」
そういって笑い合い道を歩く2人はまるで姉妹のようだったという。
* * *
「そういえばなのは頭はどんな感じ?」
「えっ、頭?」
2人でしばらく上条を探していたとき、いきなり御坂がなのはにそう聞いた。
「えっと、そうじゃなくて、記憶っていうかなんていうかそういうのに違和感とかない?」
「記憶に違和感?うーん」
考え込むなのはだが特に心当たりはない。そもそも何が違和感なのかもわからない。
「違和感ってどんな感じなんですか?」
「そうね、見たことのないはずのものに見覚えがあったり、知らない場所のこと知ってたり」
「よくわからないけど多分大丈夫です」
「そう。じゃあ私だけか」
「御坂さんは何か違和感あるんですか?」
「少しね・・・。ねぇなのは、その制服どこの学校の?」
「これは聖祥小学校です。知ってるんですか?」
「知らない・・・はずなんだけどね。聞いたことある気がするのよ」
ハァとため息をつく御坂。今度は逆になのはが聞く。
「御坂さんはなんていう学校なんですか?」
「ああ、私は常盤台中学よ」
「常盤台中学?」
「知らない?学園都市の能力開発5本指の1つ。ていうか普通知らないわけないんだけどね」
「学園都市に能力開発?」
「なのは、学園都市も知らないの?」
「はい、全然」
「もう、本当っどうなってんのよ」
そう愚痴る御坂だが、なのはに学園都市についての説明を始めた。
「じゃあまず学園都市から・・・」
説明中(前話参照)
「学園都市に能力者、風紀委員に警備員・・・」
「なのは本当に何も知らなかったのね。改めて説明すると大変だわ」
「にゃはは・・・ごめんなさい。それにしても御坂さんすごいんですね。|超能力者<レベル5>の第3位なんて」
「私なんてたいしたことないわよ。それよりなのはの方はどうなの?その首にかけてるやつ」
「え?」
いきなりの指摘に驚くなのは。首にかけてるものとはもちろんレイジングハートである。服の中に入っているため外からは見えないはずなのだが。
「普通の携帯とかとはなんか違うみたいだけど、それ何?」
尋ねてくる御坂に対し、なのはは相棒に相談を持ちかける。
「どうしようレイジングハート。話しても大丈夫だよね?」
[人格的にも信用できる人物ですし、彼女の話が本当なら戦力的にも問題ないでしょう]
「そうだよね」
確認をとる2人(?)を見て御坂は考え込む。
「ペンダント型の通信機?でも電波は出てないっぽいし」
「御坂さん?」
「なのは、本当に何なのそれ?」
「その前に御坂さん」
少し改まった様子でなのははそう聞いた
「魔法って知ってますか?」
また1つ
魔法少女と超電磁砲の邂逅が
2つ目の歯車を動かし始める
作者は好きなキャラをやたらイジルタイプです