転生したらリコリスでした、長生きしたいです。   作:花餅ふわり

7 / 9
■壁になります。


05:点と点

ーーお出掛け当日。

 

上はカーキ色のノースリーブのシフォンブラウス、袖と襟にフリルがあしらわれ少し甘めの雰囲気になっている。下はデニム生地のタイトなマーメイドスカート。ミモレ丈になっていて少し上品に見える…気がする(当社比)。

服装選びが中々難しかったけど、でもこれなら良い壁になれるのではないかと思っている。満足。そして今日買う服は一人で出掛ける時に着る服。つまり何も考えないで自分の好きな物を選べる。ワンピースが好きだけど、セットアップも一着くらい持っておこうかなあ。ああ、夢が広がるよー!

 

「菊理、お待たせー!」

「お待たせしました。」

 

二人の声に『大丈夫だよ、おはよう』と返し、振り返る。ーーーんぐぅ!!めっちゃ可愛い!!たきなちゃん!そのワンピースはアニメで着てたやつだね!可愛いよ!似合うよ!世界一可愛い!!千束ちゃんのその服はエンディングで着てた服だよね!生で見れる日が来るなんて!ああああ!!可愛いよおおおおお!!!神様有り難う!生きてて良かった!眼福ですううううう!最高だよおおお!!もうニッコニコが止まらない!!

 

「菊理ってばー、ちょっと地味過ぎない?」

「そうかな?(壁になるには)丁度だと思うんだけど…。」

「もっと明るい色とか似合うんじゃない?ねぇ、たきなー?」

「私に振らないで下さい。…私的には、菊理さんは白が似合うと思います。」

「そう?じゃあ、今日は白いワンピースを買おうかな。」

「私達で菊理の服選んであげるよ!!」

「ふふっ、楽しみにしてる。」

 

電車の到着を待ちながら楽しくお喋りをし、時間ピッタリに来る電車に感動する。やっぱり日本の電車は凄いなあ。ほぼ遅延が無いもんね。

席がチラホラと空いているけれど、二人は出入口に立っているらしい。私はお言葉に甘えて座らせてもらった。後何駅あるか分からなかったからね。出来るだけ体力の消耗は抑えたいんです。

 

「そういえば今日はどこに行くの?」

「あれ?言ってなかった?」

「ううん、隣り町に行くのは知っているけど、名前を聞いてなかったから…。」

「あ、そっか!えーっとね、隣り町は"米花町"って言うんだけど」

「…………"米花町"?」

 

え?今なんか某・子供探偵の地名が聞こえたような…。え?嘘でしょ?冗談だよね?耳ちょっとバグったかなー?

聞き間違いかと思い千束ちゃんとをチラリと見ると、満面の笑みで頷いた。ガッデム。

 

「うん!米花町だよ!結構大きなショッピングモールとかデパートがあるんだよねー!私も久し振りに行くから変わってないと良いんだけどねー。」

「…………米花町。」

「ん?菊理どうかした?あっ!何か思い出した?!」

「えっと…ごめん…。思い出したりは…してない、かな…。」

「そっかぁ!菊理ってば、別に謝る事じゃないじゃん!」

「ただ、変わった名前だなあと、思って…。」

「確かに!結構変わった名前だよね~?」

 

『だよね~?』じゃないよ千束ちゃん!!!相手は日本のヨハネスブルグだよ?!そんな気軽に遊びに行って平気?生きて帰れる?無事に五体満足でリコリコの床踏める?と言うか、ショッピング出来る?何か事件に巻き込まれない?ああああ、銃とかちゃんと置いて来て良かったよおおおお!!それに世界観どころか作画とか色々と変わってるんだけど大丈夫なの?!

 

様々な不安を抱きながら電車が米花町に到着を待つ。

各駅で停車する度にドアから変な人が乗って来ないか注視し、警戒していたら二人に心配されてしまった。ーーなぁに?たきなちゃん?え?『人酔いですか?』って?大丈夫!人酔いじゃないよ!違うよ!生きて帰りたいだけだよ!

 

まあ、米花町にはジャックされる事もなく無事に着いたんですかね!これはこれで、ショッピングモールの中で確実に何かありそうで不安ががががが…。

 

 

「着いたー!米花町!早速服を買いに行くぞー!」

「…………おー。」

「菊理さん、大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫だよたきなちゃん。…取り敢えず死神には会いたくないなって…。」

「(死神…?)顔色も少し悪い気がしますが…。」

「大丈夫、生きて帰れるか不安なだけだよ。」

「何の話ですか、それ。ーー仕方ないですね。これでどうですか?」

 

巻き込まれる事なく生きて帰れるか不安でゲンナリしながら歩いてたら、たきなちゃんが手を繋いでくれた。これは、何かのご褒美かな?はっ!!もしや"生きてて偉い"ってコトォ!?

 

「…ふへへ。ーーたきなちゃん、有り難う。」

「ほら、早く行きますよ。」

「うん!楽しみだn「あー!!!たきなばっかりズルい!!私も菊理と手繋ぎたいのに!」…千束ちゃん。」

「早い者勝ちですよ。」

「じゃあ私はこっちの手繋いじゃおう!」

「歩道を広がって歩いたら迷惑ですよ、千束。」

「それはそうだけどさぁ!」

「まったく…」

「まぁまぁ、…今だけ、ね?」

 

 

賑やかな二人に挟まれるのが自分、と言うのは違和感があるけど、今は楽しいから良いかな。ーーーよし!覚悟を決めて!皆でお買い物しよう!!




■ここから更新がゆっくりになります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。