理想のシチュ   作:モン娘好きの勿忘草

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今回はアラクネさんです。
アラクネとのおねショタで日記形式で書いてます。
やはりアラクネはおねショタが似合う…!


アラクネとのシチュ

5がつ8にち

 

きょうから日っきをつけようと思います。

きょうからお父さんとあたらしいおうちにおひっこししたからです。

あしたからはあたらしい学校です。

たのしみです。

 

5がつ9にち

 

きょうはあたらしい学校にいきました。

きょうしつであいさつをするとみんなはくしゅをしてくれました。

みんなお兄さんが2人とお姉さんが1人で先生はいなかだからだよと言っていました。

みんなでいっしょにべんきょうしました。

がんばったです。

 

5がつ10にち

 

きょうはお兄さん2人と森の中の大きなおうちにたんけんをするやくそくをしました。

お兄さんはこれができてここのいちいんだと言っていました。

おうちはクモのすがいっぱいでこわかったけどお兄さんがあした1人でいけといっていたのでがんばろうとおもいます。

 

5がつ11にち

 

きょうはびっくりすることがいっぱいありました。

お兄さんのいうとおりおうちの中をたんけんしていると大きなクモのすでうごけなくなってしまいました。

たすけてと大きなこえをだすと大きなお姉さんがたすけてくれました。

お姉さんはおなかから下がクモみたいでとってもかっこよかったです。

 

5月11日

 

今日も日記をしたためる。

同族が各地に向かいいなくなって早十数年、私の唯一の言葉を言える場所はこの日記だけになっていた。

しかし今日は久しぶりに、いや人間相手なら初めてだ。話をした。

誰も来ないはずの屋敷の下の階で助けてと声がした。ここはどうやら心霊スポットとして噂されていて誰も来ないはずなのに…。

また馬鹿な配信者が来たなら姿を見せずに脅かして返してしまおう。

そう思いながら屋根裏から降りていくと小さな男の子が私の糸に絡まっていた。

すぐに解いてあげると男の子は固まってしまっていた。

無理もない。私のこの異形の身体、上半身こそは人間と変わらないが下半身は蜘蛛そのものだ。

この屋敷の本来の所有者の家系には先祖が恩を売ったおかげで住まわせてもらっているがあの所有者も私とは目を合わせないし土地の引き継ぎ以来顔も見ていない。

私は出来るだけ怖がらせて二度とここに近付かせないようにしようとした…のだが、

あの子は目をキラキラさせながら格好良い!と言った。

一瞬呆気に取られたがすぐに落ち着きここには二度と来ない様に脅した。これでいい…。

 

5がつ12にち

 

きょうもクモ姉ちゃんのおうちにあそびにいきました。

学校ではお姉さんがお兄さん2人にぼくにあぶないことをさせちゃだめでしょとおこっていました。

ぼくはクモ姉さんのことはひみつといわれていたのでしゃべりませんでした。

クモ姉さんにぼくのおきにいりのクモ姉さんそっくりのカードを見せました。

いっぱいお話ししてたのしかったです。

 

 

5月12日

 

あの子供がまた来た…。

来ない様に脅したのに私が格好良いからと言っていた。

私の事はクモ姉ちゃんと呼ぶらしい。

誰にも私のことは話していないと言っていたがいつまでもつか…。

あの子が言うには母親はいないらしく父親と2人暮らしで家には誰もいないらしい…。

学校も歳の離れたクラスメイトしかいないので遊び相手が欲しいのだろうか…。

私が怖くないのかと聞くと何かのカードゲームのイラストを見せてそっくりだと言って目を輝かせていた。

確かにそのカードには私みたいな下半身が蜘蛛の綺麗な女性が優雅な笑みを浮かばせていた。

私はなるほど、今時の子だなと思いつつ話を聞いていた。

思えば誰かと目を見て話すなんて何年ぶりだろうか。

暗くなってきたので帰したが明日も来るのだろうか。

 

5がつ13にち

 

きょうはクモ姉ちゃんのおうちでぼくのおきにいりのゲームをもっていきました。

わるいモンスターをやっつけてだいまおうをたおすゲームをしました。

クモ姉さんはたのしそうにしてたけどモンスターをやっつけているとだんだんかなしそうなかおになってしまいました。

ぼくはこのゲームはもうやりたくないとおもいました。

 

5月13日

 

やはりあの子は今日も来た。

あの子はゲームを持ってきたから一緒にしようと言ってテレビに接続し始めた。

この屋敷には幸い電気が通っている。必要最低限の生活に必要な物も揃えているので困ることはない。

しかしテレビゲームは初めてだった。

あの子が持って来たゲームはとてもリアルで私の想像していた物とは大きく違っていてとても新鮮だった。

悪いモンスターを勇者の主人公がやっつけて大魔王を倒すんだとあの子は説明しながら出てきた敵を斬り倒していく。

その中には人の様な見た目だが羽が生えていたり角がある様な敵もいる…。

そうだ、たとえ人と似ている姿をしていても化け物は恐ろしい存在で人間の敵なのだ。それは私も…。

そう考えているとあの子は心配そうな顔で私を見ていた。そんなに辛そうな顔をしていたのだろうか。

あの子はそれからはゲームを止めて私に色々話をしていた。あの子に気を使わせただろうか。もう来なくなるだろうか。それがいい。私とあの子では住む世界が違うのだから…。

 

5がつ22にち

 

ひさしぶりに日っきを書きます。

クモ姉ちゃんとまいにちあそんでいたのでかくのをわすれていました。

お父さんに言うとお父さんは書きたいときに書いたらいいんだよと言ってくれました。

ぼくは色んなおもしろいことがあったときに書こうと思いました。

 

5月22日

 

あの子は毎日学校が終わったら私の屋敷に遊びに来る。

例のゲーム以来もう来ないだろうと思っていたが次の日も笑顔で遊びに来た。

私は少し肩透かしを食らった様な感じがしたが同時に少し安堵していた。

あの子はゲームだけが遊びじゃないからと外で走り回ったりお菓子を持ってきて一緒に食べたりした。

ある時は私の糸を凄い凄いとはしゃいでいたのでブランコやハンモックを作ってあげた。

こんなに遊んだのはいつ以来だろうか…。

今日はあの子も日記を書いていることを話した。

でも最近は書けていないらしいが父親が言うには書きたい時に書いたらいいらしい。

私も最近は日記を書いていなかった。

あの子と遊んだ後は疲れて寝てしまっていたし元々話し相手がいなくて書きはじめたが今はあの子がいる。あの子は何か会った時に書こうと言っていた。

私もそれでいいかもしれない。

 

6がつ3にち

 

きのうはクモ姉ちゃんのおうちにおとまりにいきました。

お父さんがおしごとでおとまりするとでんわでいっていました。

お父さんは1人でだいじょうぶかと言っていましたがだいじょうぶと言いました。

でもくらくてカミナリもなっていたのでこわかったのでクモ姉ちゃんのおうちにいきました。

クモ姉ちゃんはおふろにいれてくれていっしょにねてくれました。

たのしかったです。

 

6月2日

 

夜更け過ぎに扉を叩く音が聞こえた。

私は最近は来ない心霊スポット探索の類いなどかと思い警戒していたがあの子だった。

あの子がびしょ濡れで立っていた。

外は真っ暗で何より土砂降りで雷も鳴り響いている。何故こんな時間に来たのか、何があったのか聞いた。

あの子は父親が仕事で帰って来れないから遊びに来たと笑って言っていた。

顔は笑っているが少し強張っていて体は震えている。こんな雷雨の中傘もささずに走ってきたのだろう。小さな子供には1人は不安で怖かったに違いない。この子がここに来たのは他に頼れる所など無かったからだろう。

私はとにかくびしょびしょの冷え切った体を温める為に風呂に入れ今日は泊まる様に言った。

1人の寂しさはよく知っている。あの子は周りを不安にさせまいといつも笑顔でいるのだろう…。

布団は1枚しか無いが私は自分の糸でハンモックにして普段寝ているから使った事がないのでそこに寝かせる。

何か欲しいものはあるかと聞いたら手を繋いでいて欲しいと甘えたように言った。

私はあの子が寝付くまでずっと手を握っていた。

本当に久しぶりに人の手の温もりを感じた…。

 

6がつ15にち

 

きょうはお父さんがしごとでかえれないのでクモ姉ちゃんのおうちにおとまりにいきました。

おうちのまえにいくとスマホをもった金ぱつのお兄さんたちが車できていました。

お兄さんたちはしんれいスポットのちょうさと言ってカメラでおうちをとっていました。

ぼくはクモ姉ちゃんがだれにも言ってほしくないと言ってたのでお兄さんたちにやめてと言うとこわいかおでジャマとけられました。

こわかったけどすぐにクモ姉ちゃんがたすけてくれました。

ぼくがごめんなさいと言うとクモ姉ちゃんはすこしかなしそうなかおをしてしまいました。

やっぱりひみつがバレちゃったからかなとぼくもかなしくなりました。

 

6月15日

 

今日は最大の失敗をしてしまった…。

以前の土砂降りの事があってから私は父親が帰れない時は家に泊まりにおいでと伝えた。一応父親には内緒にしておく様に釘を刺して。

そして今日はあの子が泊まりに来る日だった。

私はあの子が転ばない様にと普段出している糸を集めて屋根裏に収納していると外から車の音がした。

窓から外を覗くといかにもな男が3人、心霊スポットの配信にきましたーっと大きな声で騒いでいた。

あの様子だと酒も入っているのだろう…。

飲んだことは無いが酔ってもあぁはなりなくないモノだ。

少し身を隠さないと…。

そんなことを考えていると外でもっと大きな声が聞こえた。

あの子が一所懸命に辞めて!中に入らないで!と叫んでいた。

私のことをバラさない約束を守ってくれている…。心に温かいものが生まれる。しかし次の瞬間それは一瞬に凍りついた。

金髪の男があの子を邪魔だと蹴り飛ばしたのだ。

次の瞬間私は窓から飛び降り恐らく人生で一度もしたこともない形相で男たちに死にたくなければ失せろと怒鳴った。

男たちは化け物だ!殺される!と叫びながら逃げていった。

私は置き忘れたカメラを脚で踏み潰しあの子を見た。

あの子は歯をカチカチと震わせながら怯えていた。そして絞り出す様にごめんなさいと謝った。

やってしまった。男たちを追い払った私の姿は凄く怖かったのだろう…。

化け物、殺される、あの言葉が頭をグルグル回る。

今日はあの子は別の部屋で寝る様に言った。

こんな化け物と一緒は怖いだろうから…。

 

6月16日

 

リビングで朝食を用意しているとあの子がやってきた。凄く辛そうな顔をしていたので私はもうここに来るのを辞めるか聞いた。するとあの子は泣きながら謝ってきた。秘密がバレちゃってごめんなさい!嫌いにならないで!そう叫ぶのだ。

私は何か噛み合ってない様に感じて私が怖くなったんじゃないのか聞くとそんな訳ない!格好良かった!と言うのだ。

あの子は私が怖くなったんじゃなくて私との約束を破ったから嫌われると思ってそれを謝っていたのだ。

私は昨日感じた温かさよりももっと熱いものが溢れていてあの子を精一杯抱きしめた。嫌いになる訳が無い!ありがとう!朝食を忘れてあの子をずっと抱きしめていた。

今思うとちょっと恥ずかしい…。

 

6がつ25にち

 

きょうはひさしぶりにクモ姉ちゃんのおうちにあそびにいきました。

まえにクモ姉ちゃんにぎゅーっとされてからおうちにいこうとするとかおがあつくなってしんぞうがドキドキしてはずかしくていけなかったからです。

クモ姉ちゃんはムスッとしていてちょっといじけていました。なかなおりしたいです。

 

6月25日

 

やってしまった…。

今日はあの子が来たのに全然来てくれなかったことと前に抱きしめたこともあって気まずくてついそっけない態度を取ってしまった。

あの子は何も悪くないのに…。

嫌いにならないといいな…。

 

6月27日

昨日の記憶があまりない…。

朝起きると頭がガンガンするし気持ち悪い…。

昨日はあの子が泊まりに来て確か仲直りにとお小遣いでコーヒーのペットボトルを買ってきてくれたのだった。子供の少ないお小遣いで買ってくれたこと、嫌いになってなかったことが嬉しくて飲んで…。

そこから記憶がない。

蜘蛛はカフェインで酔うとテレビで言っていたがまさかアラクネの私も同じだなんて…。

あの子に昨日私は何をしていたか聞いても顔を真っ赤にして教えてくれない。相当恥ずかしいことをしたのだろう…。

酔っても馬鹿なことはしないと思っていた自分を殴りたい。

…一体何をしでかしたのだろう。

 

6がつ27にち

 

きのうはクモ姉ちゃんのおうちにおとまりにいきました。

なかなおりがしたかったのでお父さんにおとなが好きなものってなにときくとおさけとコーヒーが好きだよっていいました。

おさけは子どもはかえないのでペットボトルの大きなコーヒーをかいました。

クモ姉ちゃんにあげるとよろこんでのんでくれました。

クモ姉ちゃんはコーヒーをのむとかおをまっかにしてぼくにだいすきとなんかいも言ってぎゅーっとしてくれました。ぼくもはずかしいけどだいすきと言うとうれしそうにいっぱいのあしでもぎゅーっとしてくれました。

うれしかったけどおぼえてなかったのでぼくのひみつにしようと思いました。

 

 

3がつ8にち

 

今日、荷物を整理していると懐かしい物が出てきたので久しぶりに日記を書いてみる。

子供の頃の僕へ、あの日初めて彼女に会ってからずっと彼女の家に遊びに行っていたね。

あの頃から随分経ったんだ。

大きくなっていくと色々なしがらみもあるけど大丈夫だよ。

あの日彼女が酔って大好きと言った言葉とあの日君が返した大好きという言葉は今もずっと変わらない。

僕は今でも彼女が大好きだし彼女とはずっと一緒にいる。

君にはこれから色んな障害もあるけど彼女が好きな気持ちと彼女がいればそんなものは乗り越えられる。

手紙みたいになってしまったな…。

日記というならこれだけは書かなければいけない。

今日、彼女は嬉しそうな顔で僕に教えてくれた。

僕はもうすぐ父さんになるんだ。

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