機動戦士ガンダム 水星の魔女  ターンA(エース)をねらえ!   作:ノザ鬼

11 / 16
その11

17

 

** 未確認 **

 

 突然の不意打ち…。

 

 不意打ちなのだから、突然なのは当たり前だが…。

 

 あえて言おう!

 

 突然の不意打ちと!

 

 

 現実が、

「な!」

 理解に、

「何が!?」

 追いつかない。

 

 口発した言葉の時間の後に、

『グッ…。』

 ビームライフルが、

『ォォォォォ…。』

 膨張する。

 

 

 膨張が限界を超え、

『チュ…。』

 眩い閃光を、

『ドォ…。』

 伴いながら、

『ォォォォォ…。』

 真空の宇宙空間に、

『ン!!!!』

 爆音を轟かせた。

 

 その衝撃は、

『グッ…』

 腕部を巻き込みながら広がり、

『オ…。』

 モビルスーツを媒介として、

『オーン!』

 コックピットのイフレに到達する。

 

 固定ベルトに、

「きゃ…。」

 助けられたが、

「ぁぁぁぁぁぁぁ!」

 体を目一杯揺すられた。

 

 更に、

『ポンッ!』

 コックピットの中の、

『ポンッ!』

 小さな爆破で、

『ポンッ!』

 部品が飛び散り、

『グサッ!』

 体が傷付く。

 

 そのまま…。

 

 イフレの意識は、

「ぁ…。」

 闇に捕らわれ、

「っ…。」

 深い闇に落ちて行く…。

 

 霞む目が、

「うっ…。」

 赤く光るアラートを、

『ビーッ!』

 捉える。

 

 そのまま、

『ビーッ!』

 繰り返されるアラートを、

『ビーッ!』

 無理矢理、

『ビーッ!』

 子守唄に眠らされた。

 

 俗に言う、気を失った状態である。

 

 

 モニターの状況に、

「何が…。」

 思わず、

「起きた!」

 大声を上げるコーチ。

 

 そして…。

 

 反応で、

「えっ?」

 ここが、

「はい?」

 軍で無かったと、

「はぁ?」

 思い知る。

 

 無意識に、

「チィ。」

 口から漏れる声。

 

 踏み出す足が、

『タッ…。』

 体を加速させると、

『ン!』

 素早くコントロールパネルに向う。

 

 

 操作を開始するが早いか、

『スッ。』

 隣に駆け込んで、

「こちらは私が。」

 来たナーデーア。

 

 

 目線で、

『チラリ。』

 確認し、

『コクリ。』

 顎で任せる。

 

 

 

 

 当然。

 

 こちらも…。

 

 

 驚きと共に、

「な…。」

 口から、

「何があった!?」

 声が出る。

 

 

 忙しなく、

『カタカタ…。』

 キーボードを、

『カタカタ…。』

 操作しながら、

「判りません…。」

 答えるも、

「が…。」

 最後に含みを持たせるオペレーター。

 

 

 その返しに、

『スーッ。』

 細めた目が、

「ヤツ等か…。」

 軍人の鋭さになる。

 

 先程までの陽気さは、何処にも無くなる。

 

 

 その問には、

『カタカタ…。』

 キーボードの音が、

『カタカタ…。』

 答える。

 

 

 声も、

「引き続きデータを集めろ!」

 軍人となった。

 

 

 目線は、

「了解…。」

 モニターから離さずに、

「しました。」

 声だけで答える。

 

 

 並び、

『カタカタ…。』

 二人でモニターを凝視しながら、

『カタカタ…。』

 キーボード操作に集中する。

 

 

 

 

 先に、

「イフレさんの…。」

 声を、

「バイタル確認出来ました。」

 上げたのは、

「生きてます!」

 ナーデーア。

 

 

 それに頷きだけで、

『コクリ。』

 答えるコーチ。

 

 

 一斉に、

「良かった…。」

 周囲の女学生が、

「生きてた…。」

 安堵の声を上げる。

 

 中には、

「ぐすん…。」

 涙ぐむ者まで…。

 

 

 やがて…。

 

 コーチのキーボードが、

『カタカタ…。』

 実を結ぶ。

 

 小さくモニターに、

『ピッ…。』

 映り、

『ピッピッッ!』

 拡大される。

 

 それは…。

 

 この空域に居るはずのない人の形をしたモノ。

 

 そう…。

 

 モビルスーツである。

 

 

 捉(とら)えたモビルスーツを、コンピューターが自動で三次元モニタリングする。

 

 そして…。

 

 自動解析され標示されたのは、

【UNKNOWN】

 予想通りの結果であった。

 

 登録された古今東西現在過去に至る全てのモビルスーツに該当しない、まさに謎の機体であった。

 

 

 その結果に、

「まさか…。」

 小さく口の中だけで、

「ヤツ等か!?」

 コーチが叫ぶ。

 

 

 ぎりぎり届いた声に、

「ヤツ等?」

 ナーデーアが反復した。

 

 が…。

 

 その意味を問う間など無い事に、そのまま心の奥に飲み込んだ。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。