機動戦士ガンダム 水星の魔女  ターンA(エース)をねらえ!   作:ノザ鬼

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その13

20

 

** 射出 **

 

 爆発が、

『チュ…。』

 真空の宇宙に、

『ド…。』

 閃光と、

『ォォォォォ…。』

 爆煙を、

『ン!!!!』

 撒き散らす。

 

 刹那!

 

 そこへ、

『ビッ…。』

 閃光が、

『シューーーーーーン!』

 追い撃ちする。

 

 

 その状況を、

「きゃぁぁぁぁぁ!」

 判断できた、

「あぁぁぁぁぁ!」

 女学生だけが、

「そ、そんな…。」

 パニックを起こした。

 

 

 

 吐く息が、

「はぁっ…。」

 バイザーの、

「はぁっ…。」

 口元を、

「はぁっ…。」

 呼吸のリズムで、

「はぁっ…。」

 曇らせる。

 

 額の汗を、

「危なかった…。」

 ヘルメット越しに、

「なぁ…。」

 拭うスレッタ。

 

 それが、無理な行為だとは気が付かない事に気が付かない。

 

 それ程に、切羽詰まった状況だとも言えた。

 

 

 先程起きた爆発の近くのデブリの陰。

 

 爆発に紛れ隠れたのである。

 

 

 収まった爆発の後には…。

 

 スレッタの機体に装備されていたシールドが、無残な姿で残されていた。

 

 

 スイッを、

「機体ダメージは…。」

 押しながら、

「まだ…。」

 チェック項目を、

「いけそう…。」

 確認する。

 

 スイッチを、

「でも…。」

 切り替えながら、

「武器は…。」

 次の項目に、

「もう無いか…。」

 目を通す。

 

 チェックにより、絶望的な現実が確定となった…。

 

 だが、スレッタの心は不思議と穏やかである…。

 

 

 突如!

 

 スピーカーが、

「スレッタ!」

 怒鳴り声を、

「これを使え!」

 伝える。

 

 

 言い終えるが、

『ガ…。』

 早いかスイッチを、

『チッ!』

 押すコーチ。

 

 

 反応するカタパルトが、

『ピッピ…。』

 準備体制に入る。

 

 

 三つ灯る赤いシグナルが、

『ピッ!』

 カウントも、

『ピッ!』

 無く緑に、

『ピッ!』

 変わった。

 

 そして…。

 

 超加速により射出が完了する。

 

 

 瞬く間に、

『キッ…。』

 宇宙の暗闇に、

『ラ…。』

 ノズルの光が、

『ーーーーン!』

 小さくなる。

 

 

 首を振り、

『キョロキョロ。』

 確認しながら、

「これって…。」

 言われたものを、

「何ぃ!」

 探すスレッタ。

 

 脳裏に、

『クォ…。』

 響く音が、

『ォォォォン。』

 報せる合図。

 

 

 

 素早く動かす目線の先に、

「あれか!」

 光が筋を作っていた。

 

 モニターの、

『ピッピッ…。』

 表示を、

「モビルスーツより…。」

 無意識に、

「小さい?」

 口から読み上げる。

 

 素早く引き出した、

『スイッ!』

 キーボードを、

『カタカタ…。』

 手が叩き、

「ランデブーポイント…。」

 計算を、

「確認!」

 終えた。

 

 言い終えるが、

『グイッ!』

 早いか、

『ギュン!』

 操縦桿を押し込んだ。

 

 即座に、

『グ…。』

 機体が、

『ォォォォォ…。』

 反応し、

『ン!』

 宇宙に唸りを上げ加速する。

 

 

 モニターが、

「流石…。」

 支持する方向を、

「コーチ…。」

 確認しながら、

「狙われ難い軌道を計算してる…。」

 意味を知った。

 

 

 

 

21

 

** 仕切リ直シ **

 

 それは眼前に、

「見えた!」

 光の尾を引き、

「あれだ…。」

 現れた。

 

 

 モニターのデータを、

「ランデブーポイント…。」

 読み取りながら、

「相対速度合わせ…。」

 操作を始めた。

 

 

 何度か攻撃を受けたが、

『ギュォォォォォ!』

 当たらずに来れた…。

 

 コーチの凄さを、

「流石…。」

 改めて思い知った。

 

 

 ランデブー完了を、

『ピコン…。』

 報せるサインが、

『ピコン…。』

 モニターに点滅する。

 

 

 モニターいっぱいに、

「コンテナ…。」

 映るこれの正体であった。

 

 

 前置きの振動と共に、

『ガコン!』

 コンテナのハッチが開く。

 

 中から現れたものを、

『ウ…。』

 モビルスーツの、

『ィィィィィ…。』

 両手が、

『ン!』

 受け取る。

 

 

 受領完了の、

『ガッ…。』

 合図が、

『コ…。』

 軽い振動となり、

『ン!』

 スレッタに伝わる。

 

 

 モニターに、

「これは…。」

 表示されるのを、

「ビームライフルと…。」

 確認するまでもなく、

「シールド…。」

 名前を呟いた。

 

 表示は、

『ピッ…。』

 続き、

《接続完了》

 機体とリンクする。

 

 ビームライフルのデータに、

「これなら…。」

 目を走らせ、

「いける!」

 確信した。

 

 

 そこへ…。

 

 脳内警告が、

『キュピーン!』

 鳴る。

 

 倒す操縦桿に、

『ギュ…。』

 機体が、

『ィィィィィ…。』

 反応し、

『ン!』

 回避が行われる。

 

 

 またも、

『ビッ…。』

 今まで居た空間に、

『シュ…。』

 光の一撃が、

『ーーーーン!』

 通過する。

 

 

 だが、

「こっち…。」

 今回は、

「だって…。」

 反撃のトリガーを、

「ぇぇぇぇぇ!」

 引く。

 

 放たれるビームライフルの一撃が、

『ビッ…。』

 今までの、

『シュ…。』

 お返しとばかりに、

『ーーーーーーン!』

 敵モビルスーツへ向う。

 

 

 大きく開いた口が、

「あっ…。」

 驚いたと…。

 

 そして…。

 

 素直な、

「このパイロット…。」

 感想を、

「上手い…。」

 口にした。

 

 

 スレッタの放った一撃は、敵モビルスーツへ一直線に向かった。

 

 ただ、途中でデブリに邪魔されなければ…。

 

 そう…。

 

 このパイロットは、スレッタの撃たれる前に避けるとは対象的に、撃たれても当て難い行動により回避したのであった。

 

 

 スレッタの一撃は、

『キュ…。』

 デブリに、

『ォォォォォ…。』

 穴を穿ち消えた。

 

 

 それは…。

 

 前哨戦を終え、本戦が始まる合図だった。

 

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