最強少女は幸せを探している   作:但野ミラクル

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お待たせしました。今回はif回となります


ifイム闇落ち?ルート

 人は死ぬものだ。どんなに強いものでも弱いものでもどんなに賢いものでもどんなに優しいものでも等しく全てに振り掛かる厄災みたいなものだ。死は全てに平等である。

 ――例えそれが神に近いものだとしてもそれは変わらない。

 

 

 

 

「っ!!」

 その日ヒビガミは死にかけていた。後数分もすれば死ぬ。奥の手も使いそれでもそれ(・・)は破れなかった。

「ねえ、ヒビガミ、私はずっと我慢する気でした。我が儘になってはいけないと。我が儘は人を不幸にするとそう思い自分を抑えてきました。それが正しいと。でも回りはそんなことをお構い無しに大事なものを奪おうとしました。そして私は悟りました。自分の好きにしてしまってもいいではないかと、最低限のルールさえ守れば。でもあなたは私のルールを破ってしまった。だから殺しますね(・・・・・)?」

(クカカ、ある意味人間らしくなったか。それでも善性自体はあるか、ああもうもっと長く戦いたかったものだ。まさかこんな負け方をするとはな)

 ヒビガミは目の前にある壁を破ろうと手に力を込める。が、それはいくら力を込めてもヒビ一つできない。

「ああ、絶対聖域は流石にあなたでも無加速では破れませんか。一応保険は張ってあったのですが」

(ああ、我が宿敵クロヒコよ、己以上に厄介な奴がお前を狙うようだぞ?)

 

 

 

 

 

 

「おおーここがルノウスレッドかあ」

 その日少女は聖都に降り立った。

「さーて、キュリエはどこですかね?」

 少女はキョロキョロととてもきれいな街並みを見渡して王城の方へ進んでいく。街行く人たちにキュリエの特徴を聞いていくと、聖樹士というこの国の騎士のための学校にいると答えが返ってきた。少女は感謝を伝えると学校の方へ向かっていく。すると――

「イム」

「キュリエ!! あれ? どうしたのです、そんな剣呑な表情をして?」

「なあイム、一つ聞きたいことがある」

「なんでしょう?」

国を滅ぼしたというのは本当か(・・・・・・・・・・・・・・・)?」

「ああ、私を殺そうとしてきたので殺しました。ああ、大丈夫です。兵士以外は殺してません。色々なことが重なっただけです。蛇が色々面倒で」

「そうか、でも流石にこの国にお前を住まわせる訳には行かない。どの国でもお前を見かけたら殺す命令が出ている」

「ああー、そうなりましたか」

「……頼む、抵抗しないでくれ、しないでくれたら捕縛だけで済むかも知れないんだ」

「無理ですねえ、そっちが敵対するなら私も敵対するだけです。縛ろうとするなら私も好きに生きるだけです」

「……残念だ」

「おおっ、術式魔装で来ますか、うーんでもせめて広い場所でやりましょうか? 無関係の人がかわいそうです」

「……そうだな、私に着いてきてくれ」

 

 

 

 

 キュリエが連れて来たのは大聖場という大きな闘技場だった。

「あれ? 誰もいないんですね、てっきり誰かを待たせているかもと思ったのに」

「……誰にも話していないからな、一人で決着を付けるつもりだ」

「……ねえ、キュリエ。賭けをしましょう」

「賭けだと?」

 キュリエの表情が訝しげなものになる。

「そう、賭けです。あなたが勝ったら私はあなたの言うことを全て聞きましょう、でももし私が勝ったら」

「勝ったら?」

「私と一緒に生きてくれませんか?」

 キュリエはイムの言葉を聞き俯いた。そして絞り出したような声で「分かった」と答えた。

「んー?勝ち負けは気絶でいいですか?」

「構わん」

「では、始めましょう」

 そう言ってイムは術式魔装を身に纏った。キュリエは剣を構えようとして――動けないことに驚愕の表情を浮かべた。いや、動けないだけではない。息ができない(・・・・・・)

 キュリエは知らなかったがイムは絶対聖域を自由に動かせた。そのためバリアを体に沿って張ることができた(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)。つまり相手が呼吸できないようにもできる(・・・・・・・・・・・・・・・)訳だ。

 キュリエは何とか体を動かそうと全身に力を入れたが、どうにもできなかった。そしてキュリエの意識は数分後に落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらキュリエ朝ごはんですよ」

「……ああ、いただくよ」

 そこは終末郷では比較的安全な場所だった。

 一緒に生きると言ってもルノウス レッドでは、いや街では命を狙われてしまうので二人は終末郷に拠点を移した。それから数ヶ月が経ち最初は暗い表情をしていたキュリエも少しずつであるが顔色がよくなっていた。

「ふんふんふーん」

 イムは呑気に鼻歌を歌っていた。がその次の瞬間真顔になり鼻歌を止めた。イムは上を見る。

「あれは鳥、じゃないな、ひ――」

 ひと、と言おうとしたところで、それは(・・・)空から落ちて来た。

「キュリエさんを返せ」

「おや、返せときましたか。では、死ね」

「お前が死ね」

 

 

 

 

 その日白と黒の最強がその場で殺しあった。

 片方は最強の盾を、もう片方は最強の矛を以てして。

 どちらが勝ったのか、そしてどんな結末を迎えたのかそれは三人だけが知っている。

 

 

 




……イムを強くしすぎましたね。これでも初期案から見たら凄く弱体化しているのですが、それでも強すぎですね。パワーバランスって難しいですね(遠い目)
ちなみに今回の話の中でイムは無双してましたが、実はキュリエが賭けに乗らなかったらイムは素直に投降する気だったので実は結構ピンチでもあったりします。(今回のイムはキュリエに怪我はさせたくない、迷惑をかけたくないという思いが自分の命より大事なため)
この後クロヒコと戦う訳ですがラストは4つほどあります。クロヒコ死亡、イム死亡、全員死亡、クロヒコイムキュリエ全員生存ルートです。実は全員生存ルートが一番可能性の高いルートだったりしますね。(イムがキュリエを傷つけてはいないため、まだ話の余地があるため)その場合、新たにイムクロヒコキュリエの町作り編が始まりますがね。



この先長いので飛ばして問題ありません
ただの補完ですので

禁呪について(原作読まないと分からないと思います)
禁呪は私の解釈ではありますが、神の力を人でも使えるようにした兵器のようなものだと考えております(聖遺跡などの存在など色々な理由から)
そしてそれぞれ力を与える神は決められており、その数字ごとに一つの神の力と括られていると考えました(そのため第二界は数字が一つ多い禁呪がなければ使えない)。そしてこの仮定から禁呪の内容を考えてみました。以下が禁呪の内容と連携している神の一覧です。

1バルドル 光で何でも生成可能 第二 未来予知(オーディンの要素)
2オーディン 絶対に当たるホーミング槍  第二 見たものを殺す(条件付き、バロールの巨眼の召喚が必要)(バロールの要素)
3バロール目からビーム、 第二 再生能力(ヘルの要素)
4ヘル 一定時間の透明化、 第二 変身能力(ロキの要素)
5ロキ翼、 第二 加速
6ヨルムンガルド体の強化、 第二 馬の生成(フレイ要素)
7フレイ 剣(勝利の剣)、 第二 腕(テュール要素)
8テュール盾、 第二 腕(腕を食いちぎったフェンリル要素)
9フェンリル鎖、 第二 槍(要素不明)

どれ読みたい?(色々あって何書いたらいいか分からないため書くものを絞るアンケート)

  • シャナとイムのその後(その他諸々)
  • こんなことあった的話(ヒヒガミ)
  • こんなことあった的話(ルノウスレッド)
  • イムたちのゆるふわな日常話
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