待ちに待ったビコペの実装によりモチベーションが湧いてきたので書いてみました。
でも、先に言っておきます。
今回も酷いです()
「……」
「……」
トレセン学園のトレーナー室に冷たい空気が流れる。
目を見開き、呆然としているのはビコーペガサス。
姿見の前で少女アニメ『プリファイ』のコスプレをしてポーズまで決めている男はそのトレーナー。
「ビ……ビコペ……。
いや……これは……その……違うんだよ……」
一体、何がどう違うのだろうか。
「これは……あれだよ……。
文化祭の出し物で……」
どんな文化祭だ。
そしてその文化祭はこの前終わったばかりだ。
「あ、ああ!そうだ! ほら……あれだよ……。
プリファイのコスプレをしてレースするっていう……」
なんだそのカオスなレースは。
「そ、そう!
これはサークル活動の一環で!!」
トレーナーは必死に取り繕うとする。
「……あ〜……うん……。
コスプレね……うん。
いい趣味だと思うぞ……。
アタシもキャロットマンのコスプレとかする時あるし……。
うん……別にいいと思うよ……うん……」
ビコペは可哀想な生き物を見る目でトレーナーをフォローする。
「だ……大丈夫だよ……他の人には言わないからさ……」
頼むから目を合わせてくれ。
後、無理に作り笑顔しないでくれ。
「ほ……ほんとに誰にも言わないか……」
「ちょっと、ビコー!?
何グズグズしてる……の……」
今、部屋に入ってきたのはスイープトウショウ。
ビコペが戻るのが遅いので見に来たのだろう。
「……。
あ、ああ……スイープか……」
プリファイのコスプレをしているトレーナーを見て苦笑いしているビコペ。
そして、今トレーナー室に入ってきたスイープもこの状況を見て固まる。
「……えっと……その……」
言い訳しようとするが言葉が出てこない。
「これは……その……」
「帰るわよ、ビコー」
「えっ!?」
ビコペの腕を掴み、グイグイと引っ張っていくスイープ。
「待ってぇぇぇぇ!?
せめて弁明させてぇぇぇぇぇ!?」
視線の先には全速力で駆けていくスイープと、引きずられていくビコペ。
「あ……ああぁ……」
膝から崩れ落ちる。
うん、完全に終わった。
「なんだ?なんの騒ぎだ?」
「何かありました!?」
騒ぎを聞きつけて他のウマ娘たちが集まってくる。
あんな大声出したらそりゃ誰か来るよね。
「おい!何がっ……」
やべぇ。エアグルーヴだ。
「……これはだな……」
「……おっと……花壇の水やりを忘れるところだった……」
待って。見なかったことにしないで。
せめて、せめて何か言って。
「なんすか!?今の叫び声は……」
続いて駆けつけて来たのは風紀委員長のバンブーメモリー。
うん。俺を見た瞬間黙り込んだね。
「……異常無し……と……」
大アリなんですけど。
やめて。横目で見ながら立ち去らないで。
「何?なんかあったの?」
「何がありましたの?」
「な、何があったんですか!?」
更に集まってくるウマ娘たち。
そして、プリファイコスのトレーナーを見て固まり、目を逸らして去っていく。
あの〜?俺見えてます?幽霊とかじゃないですよね?
「……」
トレーナー室の前で床に膝を突き項垂れる、プリファイのコスプレをした成人男性。
どう見ても変態です。本当にありがとうございました。
「……ふふっ」
夕陽……綺麗だなぁ……。
「……帰ろう……」
担当バが帰っちゃったし、俺も帰るか。
着替えは……もう……どうでもいいや……。
「……」
自分への戒めとしてプリファイコスのまま帰路に着く。
わぁ、みんな見て見ぬふりしてる〜。
自由って最高だな〜。
「……あれは」
外に出たら丁度焼却炉の扉が開いててゴミ捨てがされている。
「……」
今日はあそこに泊まろうか。
火が入ったら夜も暖かいから風邪も引かないだろうし。
しかも無料。最高の宿だね。
あはははは☆
数十分後、焼却炉は無事点火され、中にいた変態……もといトレーナーは全身黒焦げでアフロになって校庭を転げ回ったという。
その後、氷水ぶっかけて5分待ったら元通りに完治したとさ。
めでたしめでたし。
あ、でもプリファイコスプレの件はみんなの脳裏にしっかりと焼き付けられたけどね。
はい、以上になります。
これはなんというか……うん()
どっちが主役か分かったもんじゃねぇな()