あれから数十分。バスに揺られ続け会場に到着した。アリアは受験生を見送る
(私の待機場所は…あそこね)
純粋な腕力でロープフックを投げ、引っかかったロープを使って、純粋な筋力で壁を登っていく。1分もしないうちに定位置に着いた
『…さて、此処で構えましょう』
ロープフックを外し、ライフルをその場に置く。会場全体の広さを再確認し、それに見合うスコープを付ける
(この広さなら…まぁ、8〜15倍スコープかしら。いや、念のため10〜30倍にしておきましょう)
カチッと嵌る音が鳴る。ライフルを持ち立ち上がるアリア。そのタイミングと同時に試験が始まった
試験終了まで後30秒というところ、何事も無く試験が進み、0P敵もしっかりと機能していた。アリアは最後まで気を引き締める。プレゼントマイクが終了の声をあげ、試験が終わる
『何事も無かったわね』
壁から降りようとすると、0P敵が止まっていなかった。アリアは疑問に思いながらも降りるのをやめた。直後プレゼントマイクから連絡が入る
《アリア先生!0P敵が止まらない!ぶっ壊してくれ!!》
「……えぇ、わかったわ」
何事も無く終わりたかったわ。と思いながらライフルを構える。そして個性を発動すると、銃身が紅く光っていく
「…!」
ズドォォン!!!とまるで大砲が撃ち込まれたような重低音が鳴り響く。そしてたった一発の弾で暴走していた0P敵の頭部は粉々に砕け散った
「これでいいかしら?プレゼントマイク」
《あ、あぁ…ありがとう》
パニックに陥っていた受験生達もだんだん落ち着いてくる。その一件を除き、試験は無事終了した
その後、会議室では試験の結果討論が行われていた。筆記、実技共に機械の採点の為、総合結果がモニターに表示される
「ふむ。今年は良い人材が多いね」
「正直、救助Pが0で2位は凄いと思うぜ」
「逆に敵P0で6位…確かA会場だったか」
「それな!アレをブッ飛ばした奴は久々に見たぜ!V見た時思わずYEAH!って叫んじまったもんな」
プレゼントマイクがそういうと、アリアがスッと手をあげる
「C会場ですが、特に突出した子はいませんでした。しかし12位の彼は突出…というか、目立ちやすかったです。個性はー……“複製腕”、でしたね。彼の視野はとても広かった」
「確かに彼は良かっだと思います。Vを見た感想ですが耳や目を生やして死角をカバーしてたのはとても良いと思いました。ただ私としては顔の半分を隠してるのが気になりますけど」
アリア腕を組みながら意見を出すと、セメントスも追加意見を出した。そしてクラス分けの会議となった
「さて…クラス分けだけど、A組の担任は…相澤くん。任せていいかな」
「わかりました。確か今年から…」
「そうだね。副担任制度が試験的に行われる。だからアリアさんをA組の副担任にしようと思っている。担当教科はどうしようか」
うーんと迷うアリア、そこに相澤が口を出す
「校長。アリア先生は彼らと同年代です。アズベリアはイタリア圏。なら1年次選択授業の中にイタリア語基礎等の授業を入れるのはどうでしょう」
「それは名案だね。アリアさんもそれでいいかい?」
「えぇ、構いません」
「ならその方針で行こう。次はーーー」
そして着々と会議が進み、その場で解散となった
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