Lycoris Recoil  花守のうた   作:RoLeRuLiRA

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#02-3 Free Fire 後

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廃工場の別棟らしき建物に進んだ安喜は扉の所で倒れている男を見つけた。足元に小銃が転がっているがもう引き金をこの男が引くことが無いのは明らかだった。男は両手の平と指に数発もらったようで呻き声と共に周りに血だまりを作っていた。死にはしないだろうが正直こうなりたくはないなと安喜は思う。

 ダンダンダン!

 

 扉の向こうから銃声。どうやら中で撃ちあっているらしい。

どっちかが味方であることを願って安喜は扉を静かに開ける。

中を覗くと事務所らしき室内の真ん中でさっきのやつの仲間であろうアーミーグリーン色の姿。アサルトライフルを構えて敵を探しているようだったが明らかに狼狽している。そこに迫る影があるのに気付いた安喜は銃で狙いをつけようとしたが敵なのかそうでないかの判断が付かないのに撃つのは躊躇った。

そして影は男の背後に回り込む。安喜は咄嗟に判断して自分のライフルをアーミーグリーンの方に向けて発砲。非殺傷弾が敵の意識を刈り取り、その場に倒れた。残るのは安喜ともう一人。

茶色いパーカーを着たそいつはフードを被っており顔は分からなかったが友好的な態度を取る様には見えなかった。敵、ということでいいのかと安喜が睨んでいるとそいつが動く。

安喜がすかさず発砲するが敵はあろうことか遮蔽物に隠れることなく跳躍するとパルクール染みた動きで机から机に飛び、跳躍中に身を捻って拳銃を向けてきた。安喜は咄嗟に近くにあった机を盾に銃撃を避ける。再度相手に向かって発砲。弾を惜しまずフルオートを見舞ったが当たった手応えはゼロ。さっきの相手とは明らかに違う。手強い相手なのは間違いなかった。

突然に希薄だった相手の気配が強くなるのを安喜は感じた。明らかに場所を移動しようとしている。回り込まれる前に対応しようと安喜は机から身を乗り出して相手に狙いをつける。引き金を引いたがその前に相手に隠れられ銃弾は空を切った。自分の動きが読まれてると悟った安喜は妙な既視感に襲われる、以前からの知り合いな気がして声をかけることにした。

「おい!誰だか知らんが前に会った事あるか?」

叫んでみるが返事はない。だが変化はあった。相手の方から何かを蹴る音。それが跳躍のために出たものだと気付き瞬時に反応する。相手に向けた銃の先に見えたのは相手の構えた拳銃の銃口、そしてフードが捲れて露わになった顔。知っている顔だった。

相手も目を見開いて驚いた表情をする。最早引き金にかかっていた指は離れていた。相手も拳銃を撃つことは無くそのまま目の前に着地、とはならず動転したのか勢いを殺せなかった小柄な身体が安喜にそのまま突っ込んでくる。

「おいおいおい!」

驚いた安喜は咄嗟に銃を下ろして受け止めようとして、激突し尻もちをついた。

後ろに倒れこみながらも安喜が受け止めた相手が彼の胸元で顔を上げる。褐色の肌と赤い眼、千束とはまた異なったベージュ寄りの白髪を後ろで一本に結んだショートポニーテールが揺れている。

「やっぱりアキだ!久しぶり」

さっきまで銃を向け合っていたとは思えない無邪気な声。相変わらず切り替えが早い。誰かさんにそっくりだ。

「いてて、お前...カナンか?」

カナン、昔何度か仕事を一緒にした少女の見違えた姿に安喜は驚きを持って返す。以前会った時から大分垢抜けた感があって最初は半信半疑だったが間違いなく彼女だ。数年合わないだけでこんなに変わるのか女ってのはと安喜は思ったがそれだけ年月が経ったということか、疲れと驚きでため息が出た。

「道理で動きが読まれてるわけだ。」

 彼女の強さの根幹、共感覚による音や殺意の視覚化。敵の意志が色で判別できるという超能力そのものな代物が相手では銃などそうそう当たらない。この少女を拾って訓練を施した男の優秀さもあるのだろうがともかく千束同様に人外染みた強さを持つ一人だった。つくづく敵じゃなくて良かったと思う。千束ならともかく自分一人で勝てる相手ではないと安喜は認識していた。

「なんでここに?誰の依頼だ?」

 

「マリアに会いに来たら、カズキが電話してきて助けに行ってくれって言うから、それで来た。」

どうやらAI様の差し金だったらしいが、それなら事前に言っておいて欲しかった。何か考え合ってのことなのだろうがあのAIは変な所で底意地が悪いことがある。

 

「こいつらのためか、何者か聞きださないとな。」

すぐそこで気絶している敵の男を見やって安喜は呟いた。こいつらも下請けだろうから大したことは知らないだろうが、誰に依頼されたかくらいは分かるだろう。

 

「それはあとでカズキが教えるって言ってたから大丈夫。」

カナンはそう言うがそうもいかない。

「自分で確認したいんだ。」

 

「じゃあスーパーの方にいたやつらに聞いた方がいいかも、ボスっぽかったっし。」

どうやらそっちにもいた奴らをカナンが片付けたらしい。彼女がいなければ千束たちが危なかったというのは事実なようだった。

「殺してないのか?」

カナンは殺しを嫌ってはいるが忌避はしていない。必要ならやる。

「カズキからのオーダーだったから。」

なるほどな、と安喜は応じるとカナンの両肩を掴む

「ところで、そろそろどいてくれると、ありがたいんだが。」

傍から見ればカナンに安喜が押し倒されている状態、襲われてると思われてもおかしくない。

「あ、ごめん。」

カナンがそう言って離れようとしたのと安喜の背後から声がしたのはほぼ同時だった。

 

「なにしてんのかな、安喜?」

聞き馴れた声に安喜は顔を青くして振り返れば千束が銃を片手に笑顔でこちらを見下ろしていた。完全に怒っているようだったがカナンを撃とうとしているわけではないので状況を汲み取ってはいるらしいと一安心した安喜は疲れたように答える。

「協力者と話してたとこだ。」

 

「そんな体勢で?」

まあ確かにそうだなと安喜は思いキョトンとしているカナンを立たせて自分も立ち上がった。千束は不機嫌そうな表情のまま近付いて来ておもむろに握り拳を作って安喜の胸を小突く。叩くというよりそこに手を置くような強さ。少し彼女の手が震えてるのを安喜の体が感じ取る。

「爆発音してて、呼びかけても答えないし。心配した。」

そう言って安喜の顔を見る。安喜が苦手な表情をしていて安喜はバツが悪そうに目を逸らす。なんとなく腰に手を当てると切れたケーブルに触れる。安喜のインカムから腰の無線機に伸びていたケーブル、どうやらどこかで切ってしまったらしい。不覚を感じつつ安喜は答えた。

「悪かったよ。俺は無事だから、他のやつらは?」

「ん。みんなは車両と合流出来た。私たちのこと待ってる。」

「そっか。」

二人の会話を聞いていたカナンがそっと話に割って入った。

「アキ、その子は?」

忘れていたわけではないが置いてけぼりを食わせてしまったことに気付いて安喜はカナンに答える。

「ああ、この子は千束。俺の今の仕事仲間だ。千束、彼女はカナン。昔の知り合いだ。俺たちを助けに来てくれたそうだ。」

それぞれにお互いを紹介してやる。

「チサト?あ!前にアキが話してた子だ。よろしくチサト。私はカナン。」

そう言って差し出されたカナンの手を千束も握る。

「カナン。良い名前だね。千束でーす、安喜とは同僚。私たち狙ってたやつら倒してくれてたってこと?本当助かった。ありがとう。」

千束に笑顔でそう言われてカナンが少し照れくさそうに返す。

「仕事だったから。でも無事でよかった。」

二人が打ちとけた所で3人はたきなたちの待つ車輛の方へと向かう。長時間待たせるのはマズイので手短に用件を片付ける。

安喜が敵の武器を回収してクリーナーに連絡し、カナンの案内で廃スーパーの建物で倒れていた敵のリーダー格を尋問する間に千束は無線でたきなに全員無事の報告をする。

「うん、安喜も無事だよ。」

無線で千束がやりとりをする横で安喜が敵から話を聞いていた。

「依頼人のことは話せねえ。そもそもメールで来た依頼だ。顔なんか見てねえ。」

カナンに銃を突きつけられた男はつらつらと答えるが安喜の予想通り大したことは知らなかった。ただ彼らの依頼主のメールアドレスに入っていたanguisの文字が安喜の目に留まる。しばらくそれを見て安喜はこれ以上は何も出ないと思いその場を後にした。

 スーパーの出口でカナンが唐突に言う。

「私は、ここでお別れ。マリアの所に行かないと。」

マリアというのは彼女の友人の雑誌記者だろう。一度写真を見せてもらったことがある。

「暇になったら二人で店に来るといい。」

千束もうん、と頷いて店名を教える。

「リコリコ・・・分かった。必ず行く。」

そう言って微笑んだカナンは傍らに置かれていたバイクを起して走り出し、あっという間に見えなくなる。遠ざかっていくエンジン音を見送った千束と安喜は並んでたきなたちの方へと向かった。

 

 

 撤収中の救急車内は少し手狭だった。担架に寝かされたウォールナットと黄色いスーツケース。安喜が助手席に座り後ろのシートには千束、たきな、京輔とデイビッドが横一列で座っている。千束がふと助手席で話すミカと安喜を見ていると横でたきなが口を開いた。

「すいません」

「たきなのせいじゃないよ。」

千束は即座に否定した。外に出ていくウォールナットがたきなの制止を聞いていればという思いからだろうが、その事で護衛対象を守れなかった責任がたきな一人にあるわけは無かった。暗い気持ちになったが、これまでもこういうことは何度かあったのだ。割り切るしかない、きっと死ぬまで慣れることはないだろうけど。そんな風に思っていると横から聞こえた京輔の声。

「もう種明かししてくれてもいいのでは?」

それに答えたのは、死んだはずのウォールナットの声。

『そうだね。』

次の瞬間、銃弾でズタボロになった着ぐるみが起き上がって二人は驚きに目を見開く。

ウォールナットは両手で頭を掴むと思いっきり上に押し出す。ポン!という音がしそうな勢いで外れたリスの頭の中から、ミズキが現れた。

「ぷはあ!あっつーい!ビール頂戴!」

安喜が無言でビール缶を放った。

「え?ミズキ?!えっ...なんで?」

急展開に付いていけていない千束がビールを開けて飲み干そうとするミズキを見て半ばパニックに陥って聞いた。

「落ちつけ千束。」

運転席のミカが言うとたきなが聞いた。

「ウォールナットさん本人は?」

ここだ、という機械音声が響く。助手席の後ろのシートに乗っかっていたスーツケースが開くと中から今度は機械ではない人の声がした。

「追手から逃げ切る一番の手段は、死んだと思わせること。そうすればそれ以上捜索されない。」

そう言ってスーツケースから出てきたのは、VRゴーグルのようなヘッドディスプレイを着けた、幼い少女だった。見えていないのか腕をさまよわせてから頭についていたディスプレイを外す。

「では、わざと撃たれたんですか?」

たきなが尋ねる。

「彼のアイデアだ。」

幼女の言葉にミカが手を手を上げて応えた。

「いやーでも参ったわよ。目論見通り撃たれたはいいけど気絶しちゃってちょっとやばかったわね。あでもこれ防弾だから大丈夫。血が出るのがウリなんだけどマジ重くて。」

ミズキが興奮気味に語るのを京輔が頷いていう。

「ああ、メチャクチャ重かった。」

「うるさいわね!私の体重じゃないわよ!」

ミズキの理不尽な怒りを受け流して京輔は聞いた。

「最初からそうだったなら事前に言ってくれ。」

御尤もな意見ではあったが、作戦成功のために敢えて今回は伏せていた。

 

「まって!色々聞きたいことあるけど、みんな死んでないって...こと?」

千束が狼狽しつつ聞く。

「そうよ~」

ミズキの返事に千束が感極まったようにウォールナットに抱きつく。うぉ~というウォールナットの声が聞こえた。

「死なせちゃったかと思った~無事でよかったホントー!」

「この子金払いいいから命かけちゃったわよ!」

ミズキの言葉にやれやれとばかりに手を頭の後ろで組んで寝だすデイビッド、助手席の安喜に視線を向ける京輔とうつむいて考え事をしているたきな。それぞれの思いを乗せてミカの車はリコリコへの道を走っていく。

 

 

 「いい加減機嫌を直したらどうだ?」

ミカが声をかけた先にはリコリコのカウンターに突っ伏して不貞寝の体勢を取る和装千束の姿。何故か髪型がショートポニーだったがよくわからないので誰も突っ込まなかった。安喜でさえ今日出会ったカナンの真似かなくらいに思っていた。

 夜、仕事から戻り店を開く時間。お客も一通り帰り落ちついてから千束は不機嫌だった。

「事前に教えてくれてもよかったんじゃないですかねー」

そう言う千束にミズキがゲラゲラ笑った。

「だってあんた芝居下手だし」

それは実際そうなのだが納得できないというふうに千束は頬を膨らませてミズキの方を向く。

「むしろたきなと一緒に自然なリアクション取ってもらったほうがいいじゃない?」

するとミズキはおもむろに自分の携帯を出してカメラで撮った写真を見せる。そこには

「ほーら、こーゆー」

救急車の中で顔が崩れんばかりに泣いている半ベソ状態の千束の顔。

「あー!なに撮って!いつ撮ったの―!?それちょっと!」

慌ててミズキにかけより携帯を抑えようとする千束の背中にそれまで立っていたたきなの声がした。

「やっぱり、命大事にって無理がありませんか?」

じゃれ合っていた二人がたきなの方を向く。

「あの時、敵のことなど放っておけばあんなピンチに陥ることも」

 

「でもそれだと私が困ったし」

 

「目の前で人が死ぬのを放っとけないでしょ?」

 

「私たちリコリスには殺人が許可されています!敵の心配なんて..」

そう言うたきなに千束が両手をパンと合掌させて話しかける。

「あの人たちも、今回は敵だっただけだよ。誰も死ななかったのはよかったよかった」

だがたきなは納得しきれていないようだった。

「そういう話ではないと思いますが・・・」

そのたきなの言葉をたまたま聞いていた京輔には彼女の気持ちも分かる気はした、DAのリコリスということは任務では殺すのが当たり前としてやってきたはずだ。それが急に正反対の空気の中に入ってすぐに落ち着ける訳もない。ともすれば今までの自分を否定されたような気にもなるのだろう。慣れるまで時間が必要なのは今日会ったばかりの彼にも察せられた。ともかく、自分にできることは無さそうだと思い京輔は座敷部屋に戻った。

 

 

「二人とももう止せ。わたしたちも騙すような真似をして悪かった。」

見かねたミカがそう言って団子をカウンターに出す。

「あー先生甘いもので買収する気ー?」

目の色を変えて駆け寄る千束にミカがいらないか?と聞けば。

「ううん~食べますぅ~♪」

無邪気な返事。

「あ、たきなー、座敷に座布団出して来てー」

団子を頬張りながら千束が言う。たきながハイと答えて座敷へと向かった。

「相変わらず切り替え早いわね―」

ミズキの言葉を背に千束もたきなを追っていくと座敷の部屋の奥。押入れの中に、某青狸のごとく居を構えたウォールナットの周りで安喜、京輔、デイビッドが画面を覗きこんでいた。

「この写真の男も探せるか?」

「出来るぞ。」

なにやらお取り込み中らしいが

「キミたち、ここに住むの?」

千束は構う事無く割って入った。

「おまえらの仕事を手伝う条件でだ。言っとくけど格安なんだからな?」

「俺らもこの子の護衛と君たちの支援を継続しろと指示を受けた。悪いが暫く出入りするぞ。」

「いいねー男の子の店員もいたら受けるよ!ホールスタッフけってー」

二人を店員にする気満々の千束にリリベル二人は困惑していたが今はとりあえず置いておくことにした。

「それで、今日襲ってきたやつらと例の銃取引の写真の男について調べてもらってる。」

京輔がそう言うとたきなが反応した。

「じゃあそいつが分かれば!」

「まあ、解決に近付くのは間違いない。」

と、そこでホールの方からドアの閉まる音と千束を呼ぶ声、ミカやミズキではない。来客だろう。安喜には聞き覚えのある声だった。吉松シンジ。たきなの初仕事の日に来た男。安喜はまだ警戒していたが今のところただミカと思い出話をしたり仕事で行った海外の話を千束にしてくれるくらいで特にアクションは無い。自分の考え過ぎなのだろうかと安喜も思い始めていた。

 

「ところで、花守さん。」

京輔が安喜に話しかける。

「安喜でいいぞ、で?どうした?」

帰りの車でお互い名乗りこそしたが会話はほぼ初めてで京輔の方はまだ遠慮が見られた。

「あなたは…花守家の人なんですか?」

「いや違う、役目を負うからあてがわれただけで」

京輔の質問に否定で答える安喜とその答えが飲み込めない京輔が

思わず聞き返す。

「役目?」

 

「何だ、何も聞かされてないのか?」

 

「何も聞いてません、CAからはあなたに師事して学べ、とだけ」

 

「え?何も聞いてないぞ?」 

 

「え?」

 

 

 千束は呼び声に答えて一旦ホールに顔を出したがすぐに戻ってきた。ウォールナットに駆け寄って

「今日から仲間ね、名前は?」

 

「ウォールナッ―――」

「ちょいちょいちょいちょい、そいつはもう死んだんでしょ?ホントの名前を教えなさ―い」

 

「・・・クルミ」

少し置いてそう言った少女に千束が笑って抱きつく。

「ブフッ!日本語に、なっただけじゃん。でもその方が似合ってるよ よろしくクルミ。」

「よろしく千束。」

「下で団子食べようよー」

「んー?あー」

「お嬢ちゃん日本の団子はヤバいぜ。喉に詰まらせるなよ」

先ほど団子を食べて死にかけたデイビッドが言う

「お嬢ちゃんとは失礼なやつだ。ボクはもう成人だ」

聞き捨てならないワードにデイビッドが驚いてクルミを見た。千束は気にならないのかしきりに団子を食べようとクルミを誘っていた。その千束の背後でたきながふと自分のヘアゴムを取ってゴム鉄砲の形を作って千束の頭に向ける。その横で安喜がえ?という表情をする間にゴムが放たれ丁度千束がたきなの方を振り向く。ゴムは千束の頭があった場所を通過してクルミのおでこに直撃。

「って!あ~イタ~」

その場の全員が驚愕していた。撃ったたきなも含めて、それぞれ意味の違う4人の疑問符が、座敷で合唱された。

「「「「え?」」」」

 

 

 

 

 新しい仲間が加わったリコリコの、これまでとは違う日常がそんな一幕から始まった。

 

 

 

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花守 京輔

 

 男性 年齢17歳 血液型A+型   瞳:茶色 髪:黒

 

CA所属のリリベルの少年、10歳まで日本で訓練を受け、そこ後に海外の支部に預けられた。元は違う名字で暮らしており「花守」という姓を充てられたのはここ最近でまだ慣れない。

使用武器はSIG Sauel P237

 

 

  デイビッド・スタンリー

男性 年齢18歳 血液型O型 瞳:青混じりの茶色 髪:金

京輔の相棒であるリリベル。幼少期こそ日本だったが少年期からリリベルとなるまではイギリスで過ごした。戦闘任務以外の情報戦に従事した経験があり、CAに所属して京輔と組んでからも度々電子戦を担当する。

使用武器は恩師から譲られたブローニングハイパワー       

 

カナン                                 

女性 年齢20代 瞳の色:赤 髪の色 ベージュ寄りの白

少女のようなあどけない姿からは想像出来ない「鉄の闘争代行人」の異名を取る凄腕の傭兵。共感覚と呼ばれる超人的な認識能力と卓越した戦闘能力により現代でトップクラスの戦士とされる。以前は中国から中央アジアで活動していたが現在は敵対組織を追って世界中を巡っている。安喜とは10年近く前から何度か仕事を共にしており国内では過去に渋谷で起きたウィルステロ解決に貢献した。大沢マリアという親友との交流を大事にしている。

好物はシュガースティック。

主要武器はベレッタPx-4ストーム

    

 

タナトス

 タナトスシステムと呼ばれる日本が運用する規格外AIのひとつで日本防衛省の管轄になってはいるものの存在自体が一握りの職員しか知らない機密事項となっている。AIと言いつつ人を食ったような言動か目立つ愉快な性格をしている。運用年数は国内で最年長だがこれまで蓄積された経験と他者との交流が、()()を唯一無二のモノとしている。カナンなど親交ある者の中にはカズキと呼ぶ者もいる。




3話までいくはずがまったく進まなかった……
オリジナル展開は極力避けようと思っていたのですがうまくいきませんでした。今後は抑えていこうと思います。それではまた来週に、お付き合いいただき感謝いたします。
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