ようこそクズヒモ男の教室へ 作:妄想癖のメアリー
多分これからは返事ちゃんとします!
「……そっか。頑張ってね」
そう語りながら、俯く坂柳の頭を二度ポンポンと撫でた斎藤。それから坂柳の返答を待たずしてその場を後にした。
それからぽつぽつと野次馬によってできた人の壁が捌けてゆく。最後の集団が居なくなったとほぼ同時に、1人席で俯いていた坂柳に話しかける生徒が居た。
「坂柳」
「……神室さんですか。どうなさいました?」
その生徒の名は神室。入学して今まで坂柳の補佐を行っていた生徒だった。
「皆が説明を受けたがってる。私からでも良いと思うけど、アンタの口から言った方が良いんじゃない?」
「……そうですね。分かりました……おっと」
何時もの様に杖を使って立とうとする坂柳だったが、バランスを崩したのかふらついてしまう。
「ちょっと、大丈夫?」
「問題ありません。あまり待たせても良くないでしょうし、さっさと済ませてしまいましょう」
咄嗟に体を支えて声を掛ける神室。心配ないと返す坂柳だったが、神室にはどうしても万全の状態には思えなかった。
「……そう。ならいいんだけど」
ここで追及しても良い方向には転ばないだろうと判断した神室。そんな彼女の気遣いを微笑ましく思いながら、坂柳はAクラス専用のラウンジへと足を運ぶ。
そして数分程船内を歩き、目的の場所へと到着する。既にラウンジ内では30人近くの生徒が待機しており、騒々しい様子が扉越しでも伝わってきた。
「別に、皆あんたを責めようとかは思ってないから。私からはそれだけ言っとく」
「ええ。ありがとうございます。神室さん」
そして神室が扉を開け、坂柳が一歩部屋へと足を踏み込む。
ざわざわとしていた様子は一気に鳴りを潜め、今回の試験を裏で進行していたであろう坂柳に視線が向けられた。
「……済まないな、突然呼び出して。だが皆どういう状況かを聞きたがっている」
「はい。元々試験結果が出されたら説明するつもりでしたし、手間が省けてありがたいです」
今まで場を沈めてきた葛城とその話題の中心である坂柳の会話に、クラス全体の注目が一気に集まる。
そして部屋の中心へと足を運んだ坂柳。息を整え、1人1人に目配せをしながら語り出す。
「今回の試験、Aクラスを勝利に導けなかったのは私の責任です。────申し訳ございませんでした」
その重苦しい様子から、一体どんな話をするのかと想像していたAクラスの生徒だが、彼らの予想に反して坂柳の語り始めは謝罪だった。
入学して4か月。この短い間でも、坂柳がクラスメイトに与えた印象は確固たるものだった。常に先を見越し、高校一年生とは思えないほどの落ち着きと頭脳を遺憾なく発揮していた坂柳に、心酔する生徒も少なくは無かった。
時にはその信頼の厚さが、他者とのトラブルの発端につながることもあったが、それすら坂柳が譲歩し、穏便に解決させたほどだった。
「皆静かにしろ。説明の途中だ」
そんな坂柳が、開口一番に深く頭を下げたことにより混乱するAクラスだったが、葛城が制したことで落ち着きを取り戻した。
坂柳が葛城に小さく一礼し感謝を伝えると、毅然とした口調はそのままに、しかしどこか不安定な様相で続ける。
「今回の試験の敗因。それは、私がクラスの皆を信用できなかった事です」
「信用って……それがこの試験と関係あるの?」
1人の生徒がそう質問する。信用と言えば聞こえがいいが、その生徒にとって試験に信用が必要だとは思えなかった様子だ。
「……すみません。私もうまく説明できていないですね。まずは事の経緯から説明します」
「事の発端は朝の8時。皆さんも朝食を取っていた時間帯だと思います」
「……5つの試験が同時に終わったっていう通知が来た時よね」
「はい。その時点で終了していたのは猿、虎、兎、竜、蛇、馬グループの6つです。そしてこの6つのグループの優待者は全てDクラスとCクラスで占められています」
端的に説明する坂柳だったが、その意味を理解できない生徒はここにはいなかった。
「……なるほどな。CクラスとDクラスが結託してお互いの優待者を外したと言うことか」
「何でそんなことする必要があるんだ。ポイントを得られるチャンスをわざわざ無に帰すのか?」
「互いの優待者を当て合うことで、優待者の当て間違え以外にポイントを減らされる可能性を0にできます。同時に獲得できるポイントも減りますが、どちらにせよポイントは山分けになるので問題ありません」
ルールの細かいところまで把握していないと思いつかない発想だと付け加える坂柳。
「そして通知が来た時点で、私は大急ぎで信頼できる方たちに連絡を取り、Bクラスの一之瀬さんのもとへ向かいました。後手に回ったこの試験を、引き分けで終わる唯一の取引をするために」
「でも、どうして手を組んだクラスがDとCだって分かったの? その時点でどこのクラスが結託したかって分からなくない?」
もっともな質問が飛んでくる。プライベートでも親しいDクラスの斎藤ではなく、一之瀬の方へと向かった理由が分からないと言った様子だった。
「Cクラスが絡んでいたことは確信していました。何故なら、彼自身が竜グループの試験の際にこのような提案をしていたからです。そしてもう片方のクラスですが、これは正直賭けでした。取引を持ち込んだ時の反応で一之瀬さんだと確信しましたが、もし私がこれを持ち込んだのがDクラスの所だったら……今頃Aクラスは敗北を期していたかもしれません」
「そして、DとCがとった作戦と全く同じものを、Bクラスと行ったと言う事か」
「はい、その通りです……急を要する事態だったため、クラスの方たちには何も伝えずに行動してしまいました」
その点についての謝罪だと気が付いたクラスメイト達だが、彼らの想像していた内容とは異なるものであった。
「でもさ、それって坂柳さん何も悪くなくない?」
「そうだな。確かに単独で動いたことは褒められた事じゃないだろうが、それ相応の理由があってのことだ。いちいち確認を取って、結局対応が遅れたとなったら元も子もない」
そんな意見がクラスでも上がってくる。説明を聞く限り、坂柳に非は無いと判断したものが大勢を占めていた。
「……ですがこの試験は元々、私があなた方にどのようにして動くかをしっかり伝えておけば、また違った結果になったかもしれません」
「それは仮定の話だろう? 実際の所、結果としては2位タイだ。裏を返せば、今後ポイントが変動する機会を1つ減らすことが出来たと考えられる」
落ち込んだ様子の坂柳に、葛城がねぎらいの言葉をかける。仮に葛城が試験のリーダーをするとなった場合の、理想的な結果だったともいえるだろう。
そのように議論は落ち着きを見せようとしていたが、1人の生徒が小さく呟いた。
「────結局、お前が散々仲いいって豪語してた斎藤に裏切られてんじゃねえかよ」
「……弥彦、やめろ」
葛城が弥彦と呼んだ生徒……戸塚は、坂柳を擁護する声が大きくなってきたクラスに、不満を打ち明けるかのように続けた。
「皆言わねえけどそう思ってるよ葛城さん。坂柳、お前4回目の話し合いが終わった後斎藤と仲良く飯食ってたんだろ? 試験期間中によ」
「……言いたいことがあるならはっきり言ったらどうでしょうか?」
空気が和やかさを取り戻したが、二人の発言によって一気に緊張が走った。
誰もが気付いていたが、あえて指摘しなかったことを戸塚は言い放つ。
「葛城さんの結果が振るわなかった時は直ぐに捨てる癖に、あいつの作戦に気が付けなかったお前が許されてんのは何でなんだよ。幼馴染とか言ってるけど、お前が仲いいって勝手に思ってるだけなんじゃねえのか!?」
「っ……!」
「弥彦!」
確かに戸塚の言っている事は間違いではないだろう。試験期間中なのにも関わらず、敵の立場である斎藤と仲睦まじく食事をした坂柳に非が無かったかと言えば、完全に頷ける人間は居ない。
しかし、それをこの場で指摘する行為は、あまりにも残酷なものであった。
「坂柳も、あんたにだけは言われたくないと思うんだけど。そもそも無人島試験だって、あんたが先走ったからこんなことになってんじゃん」
「はぁ!? その話は関係ねぇだろ! そもそもキーカードの件だって盗まれたって何回言えば分かるんだよ!」
「呆れた。まだそんなしょうもない嘘ついてるわけ?」
軽蔑の眼差しを向けながら、冷たく言い返す神室。
戸塚の言い分を信じる人間は、もはやAクラスに一人もいなかった。
「……俺は認めないからな。Aクラスのリーダーは葛城さんだけだ」
捨て台詞の様にそう言い放つと、戸塚は走り去っていった。
「俺は弥彦を追う……済まなかった坂柳。あいつも本心でああいってるわけじゃ無いはずだ……気にするなとは言わないが、今は休んだ方が良い」
「……そう、ですね。ありがとうございます……」
ベンチに座り、震えながら俯く坂柳。戸塚に言われたことがよほど堪えたのだろうか? 居たたまれなくなった葛城が声を掛けるも、彼女の反応は乏しいものだった。
そんな坂柳を尻目に葛城が後を追うために部屋を出ると、ざわざわとした喧騒がもう一度場を支配した。
「サイッテー。信じらんないんだけど」
「それな。普段葛城君の威を借りて威張ってただけの癖に」
「あんま言ってやるなってw また飛び出されたらめんどくさいぜ」
「ウケる。無人島試験も葛城君がリーダーやればよかったのにね」
「葛城も可哀そうだよな。あんな奴の面倒見るとかさ」
「ちょ……あんた達「神室さん」……坂柳」
溜まっていた不満を止める者と、その不満の矛先が居なくなったことであふれ出る悪口に、神室がたまらず止めようと声を掛ける。
しかし、それを遮ったのは他でもない坂柳だった。
「止めなくていいわけ?」
「ええ。あんな酷いことを言う人は、このくらいの評価が妥当でしょう」
「! ……そう」
────その時神室が見たものは、
────────────────
「お、上手くいったみたいだね」
どうも、表向きには『自分に惚れた女の子を騙してポイントを得ようとしていた』という最低な称号が付いてしまったヒモです。
流石にエグくないかと思ったけど、『小学4年生の時から性的ないたずらをされていた*1』とか。『猫耳メイド服で奉仕させられた』みたいな嘘を吹き込むと脅されたので仕方なくだ。
『お疲れ様。どうだった?』
『計画通りです』
そしてたった今ウキウキでチャットが送られてきた。全く、よくやるねホント。抜け目が無いと言うか何と言うか。
それにしても、『ギリギリで負けるか引き分けにして欲しい』と頼まれた時はついにおかしくなったかと思ったけど……クラスを完全に掌握するためだったとは流石だよマジで。
因みにDクラスの説明は明日へ延期になった。夜遅いからしょうがないけど、やる気を感じられないって鈴音ちゃん怒ってたぞ。
そして翌日朝食を取ったDクラス一行は、専用のラウンジで集まって話をすることとなった。
「……はぁ。AクラスとBクラスは既に話したと言うのに……」
「仕方ないだろ。前回の無人島試験と合わせて400以上のポイントを手に入れたんだ。楽観的になるのも無理はないだろ」
「それはそうだけど……」
隣では鈴音ちゃんと清隆君が話している。周りの目が気になるところだが、一応対外的にはもう仲直りしたと伝えているから大丈夫だ。
因みにやっと普通に会話できると喜んでいた。可愛いね。
「皆試験終わって遊びたいだろうし、さっさと済ませちゃおっか」
ガヤガヤとした様子のクラスメイト達に、少し声を張って呼びかける。
「おうおう! あと少ししかこのパラダイスに居れないんだし、手短に頼むぜ!」
「調子良い奴……」
そんな池君に対するボヤキが聞こえて来るが、彼の発言を皮切りに皆話を聞く体制になったようだ。
「滅茶苦茶簡単に説明すると、『龍園君と手を組んでAとBを倒そうと思ってたけど、同じように対策を打たれて引き分けになった』って感じかな」
「……端折りすぎだ斎藤。せめてどんな内容で倒そうとしたか位は教えてくれ」
呆れた様子で語る幸村君。流石に突っ込まれてしまった。
「ごめんごめん。えっとね──────」
不必要な所は省略しつつも、内容がしっかり伝わるように説明する。
「────なるほどな……1ついいか?」
そして手を挙げたのはまたもや幸村君。須藤君達三バカは、話を聞く気すらないのか端の方でスマホゲームをしている。
質問を続けるように促すと、幸村君は顎に手を当てながらこう質問した。
「この作戦を知っていたのが平田だけだったらしいが、俺たちに説明をしなかった事に理由はあるのか?」
あくまで気になるから聞いたと言うだけであって、聞かされていなかったことに怒っているわけではないようだ。信頼を感じて嬉しいけど、あまり健全ではないように思えてしまう。
「まず大事な理由が一個あって、Dクラスの子たちの反応で、Cクラスと取引をしたことをバレたくなかったんだよね。突然の試験終了で皆驚いている中、Dクラスだけ余裕そうだったら不自然でしょ? 洋介君はグループの子たちの伝達係に最適だし、口も硬いからね」
「そうか。そういう事なら俺から言うことは何もない。……それにしても、まさか高円寺が優待者を当てているとはな」
話題はこの場に居ない高円寺君へと移っていく。一応一言チャット入れたけど『私はそんな小細工に興味は無いんだよヒモボーイ』という優雅な返事が返ってきた。……っていうか何だよヒモボーイって。
「そのおかげで50ポイントだけ貰って1位になれたけどね」
「って事は、俺たち夏休みの試験両方とも1位じゃね? すげぇなマジで!」
苦笑いで答えると、スマホゲームを終えた池君が嬉しそうに肩を組んできた。
「無人島試験では池君にも世話になったからね。月並みな言葉だけど、これは皆で勝ち取った勝利だと思ってるよ」
「くぅ~! いい事言うなお前!」
そんな池君の言葉に皆が笑顔を浮かべている。
色々心配なことはあったけど、概ねまとまりも出始めてるし、これからいいクラスになりそうだ。
────そんなこんなで解散となり、この場には清隆君と鈴音ちゃんの2人だけが残った。
「いやー……疲れたマジで」
この2人の前で繕う必要は無いため、備え付けられているソファにドカッと腰掛ける。
「お疲れさまだな紡。学年で一番働いたんじゃないか?」
「そうね。無人島試験ではクラスをまとめ、下着泥棒の冤罪を掛けられ、龍園君との争いの後には軽井沢さんの件……本当に重労働ね」
ホントだよ全く。全然休んだ気がしない。
「ま、そのおかげで皆良い感じにまとまってくれてるし良い傾向だよ」
「……そうね。私もあなた達に頼りっぱなしじゃなくて、もっと頑張らないといけないわ」
改めて気合を入れなおす鈴音ちゃん。今回の試験で何もできなかったことが悔しいのだろうか。
「随分と気合が入ってるな。もう次の試験の想定か?」
「早すぎて損は無いでしょう? ……どうせ切り詰めすぎたら無理やり遊びに連れていかれるし」
「一番楽しんでる奴が何を「何か言ったかしら?」……すいません」
丸くなってなお清隆君との漫才は続いているようだ。俺はこの2人のシュールなやり取り好きだから嬉しいけどね。
「さて、俺もそろそろ帰るよ。有栖ちゃんのご機嫌取りしないといけないからね」
「やっぱりあの流れは坂柳と仕組んだものか?」
……相変わらず勘が鋭いね。
「正解。これから大変だよ? 内側の統治を葛城君に任せて、有栖ちゃんの能力は全部外に向けられる様になるから。今までと同じAクラスだと思わない方が身のためだね」
「呆れた。昨日のやり取りの後、あなたが女子の間でなんて言われてるか知ってるの?」
「……なにそれ。何も知らないんだけど」
腕を組んでため息を吐いた鈴音ちゃん。嫌な予感しかしない。
「『血も涙もないクズのヒモ男』よ。最も、半分冗談みたいなものだけど」
「こればっかりは人望に感謝だな。オレが同じことをやったらサイコパス扱いされそうだ」
そんなフォローになっていないフォローをする清隆君。
「貴方はサイコパスでしょ?」「それな」
「……泣くぞ」
そう言ってソファーにしくしくと顔を埋める清隆君。あーあ、拗ねちゃったじゃん。
「冗談は置いといて、これからどうするつもりだ? オレはそろそろ堀北にDクラスをまとめさせたいと思っているのだが」
直ぐ復帰すんなよ。そういうとこだぞお前。
「……私にはまだ早いわ」
「オレはそうは思わないけどな。入学直後ならともかく、今の堀北は上手くやってると思うぞ」
「うんうん。俺もそう思う! じゃあ、夏休み終わってからちょっとやってみよっか」
清隆君に続いて俺も推薦する。実際の所、流石に有栖ちゃんにぶつけるにはまだ早いだろうけど、それに追随するポテンシャルは十分あるからね。
「そんなアルバイトの研修みたいなノリで言わないで頂戴……まぁ、あなた達がそういうならやるけど」
そう言った後、そっぽを向いて髪をくるくるする鈴音ちゃん。そんな彼女を見た俺は、清隆君と目を合わせて肩をすくめた。
「……デレたな」「デレたね」
「……うるさい」
顔を赤くした鈴音ちゃんが、清隆君の足をぐりぐりと踏みつける。
「ちょちょちょ……なんでオレだけ!?」
「あはは!」
もう何度目か分からないやり取りに笑いがこみあげて来る。いいね、やっぱり俺たちはこうでないと。
「じゃ、俺は戻るね。お疲れ二人とも」
「ああ……堀北」
「……分かってるわよ」
何やら2人がコソコソと後ろで話している。
内容が気になったため振り返ると、そこには手をソワソワと体の後ろで組んで、上目遣いでこちらを見つめる鈴音ちゃんが居た。
「つ、
鈴音ちゃんはしどろもどろになりながらも、はっきりと俺の名前を呼んだ。
驚いて一瞬後ろを向くと、(゜▽゜) ←こんな表情をした清隆君がこちらを見つめていた。
「……どうした? 鈴音ちゃん」
そう聞くと、覚悟を決めたのかハッキリとした眼差しでこちらを見つめてこう語った。
「まだ
「? いいけど……」
素直に従って、一歩近づいてきた鈴音ちゃんと目を合わせるように下を向く。
「……覚えてないのね。ばかっ」
「ん? なんか言っ────!?」
その瞬間、両手を俺の首の上に回してつま先立ちになる鈴音ちゃん。
────その時唇に感じた柔らかい感触は、決して幻ではないだろう。
「……マジか」
一瞬の出来事だったが、俺の頭を真っ白にするには十分だった。
「……じゃ、じゃあ。そういう事、だから……紡君」
そう言って走り去っていく鈴音ちゃん……いや、一体どういう事なんだ。
「良いものを見せてもらった。堀北も大概毒されてきてるな」
「え、どういう事」
「
( ̄∀ ̄)←こんな感じのしたり顔をしながら語る清隆君。出ていくまで何度も声を掛けたが、ついにそういう事の意味を彼が教えてくれることは無かった。
「……可愛いかったな」
────1週間前に別の女にキスをされてこんな感想が浮かんでくるあたり、本当に『血も涙もないクズのヒモ男』なのかもしれないな。
っぱこの三人よマジで。
次はキャラクター設定2+オマケ(夏休み編)です!
高評価感想頂けると励みになります!
話の進むテンポについて
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もっとサクサクでもいいよ
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今のままで良いよ