ようこそクズヒモ男の教室へ 作:妄想癖のメアリー
「ポイントが入らないって、これからどうするんだよ」
「私昨日、残りのポイント全部使っちゃったよぉ……」
茶柱先生が居なくなってからの休み時間、教室の中は騒然、いや、酷く荒れていた。
「ポイントよりもクラスの問題だ……ふざけんなよ。なんで俺がDクラスなんだよ……!」
幸村君が憤怒したように声を荒げた。そりゃそうだ、俺だって不服だよ。
理由だってパチンコとか競馬含むギャンブルとか、ママ活バレて大事になった位だろ……そう言えばこの学校の理事長って有栖ちゃんパパだったよな……娘を誑かしてる(様に見える)中学生がママ活、ギャンブルか……全然Dクラスでも文句は言えないわ。あの人がどの程度口出しできるかは知らんけど。
「混乱する気持ちは分かるけど、いったん落ち着こう」
教室の不穏な流れをいち早く察知した洋介君が、周りを制そうと立ち上がる。しかし、その程度で収まるようなら不良品だなんて言われないんだよなこれが。
「落ち着くってなんだよ。お前も悔しくないのかよ、落ちこぼれだって言われて!」
「今はそう言われても、力を合わせて見返してやればいいじゃないか」
「力を合わせるって、そんなのできっこないだろ……って言うか! 何でポイント減るって注意してくれなかったんだよ! 斎藤」
洋介君の言葉に、諦めた様子で呟く山内君。しかし、次の瞬間俺に矛先が飛んできた。
絶対こうなるの分かってたよな、茶柱先生。
「そうだぞ! お前頭良いんだから、職員室とかに聞きに行ってくれれば良かったんだよ! もしかしたら教えてもらえたかもしれないだろ!?」
それに続いて池君も声を荒げる。不良品と言われた現実を受け入れられず、俺に矛先を向けることで心の平穏を保とうとしているのだろう。
一応年長者として甘んじて受け入れてやりたいが、この学校の性質を考えると、俺の立場が悪くなるような発言を見過ごすことはできない。それだけクラスから孤立することは危険だからな。
「その発言は見過ごせないわね。池君、山内君」
「はぁ!? お前には言ってねえだろ、堀北!」
反論しようと口を開いた瞬間、黙ってメモを取っていた堀北さんから思わぬ援護射撃が来た。狼狽える池君達を尻目に、堀北さんは淡々と語る。
「そもそも、あなた達が彼を責める権利なんて一切無いはずよ。このクラスのポイントが減らされていた要因の私語、無断欠席等の行為を積極的に行っていたのは、一体どこの誰なのかしら?」
「で、でも、注意されたら俺だってやんねえよそんなこと!」
自覚はあるのだろう。口ごもりながら答える池君。
「そう。でも私の知る限り、斎藤君は問題になるような行為はしてなかったはずよ。あなたの憂さ晴らしに、私の知人を巻き込まないでくれないかしら」
かっけぇ……知人じゃなくて友達って言ってくれてたら100点だったわ。
しかし、余りにもクラスの雰囲気が暗くなってしまった為、発破をかける目的で2人をフォローする。
「ありがとう、堀北さん。ただ池君達の言いたいことも痛いほどわかるんだ。俺は」
「……あなたは認めるのかしら? 彼の言い分を」
「いいや。そこに関して俺に言うのはお門違いだ。ただ、俺が最善を尽くせたかどうかと言われたら頷けはしないかなって」
クラス中の視線を集めながらも、臆せずに答える。堀北さんの不満げな視線が可愛くて笑いそうになるが、真剣な表情を意識して呼びかける。
「ほかのクラスのポイントを見た感じ、途中誰かが気が付いたと思うんだよね。ポイントが減るっていう可能性に。だからそれに気が付けなかったのは俺の責任だよ」
「そ、そんなことないよ。私達だって全く気が付かなかったし」
「櫛田さんの言う通りだ。でも、今僕らがやるべきことは、愚痴を吐くことでも、誰かを責め立てることでもない」
よし、予想通り櫛田さんと洋介君が食いついてくれた。ここで仲裁を計ろうとしないわけないからな。
そのまま櫛田さんは俺の前に立ち、対峙していた池君や幸村君を見つめた。
「それにさ、まだ入学して1か月だよ? 平田くんの言うようにこれからみんなで頑張ればいいじゃない。私、間違ってること言ってるかな?」
「い、いや、それは……。確かに、櫛田の言うことも間違いではないが……」
幸村君の怒りは、既に半分近く無くなっていた。そこまで言われたら突き返すのは難しいだろう。
「そ、そうだよな。焦ることないよな? ……悪い斎藤。勝手なこと言って」
「俺は全然大丈夫だよ。これから皆で何とかしようぜ?」
櫛田さんと洋介君のファインプレーで、どうにかこの場を切り抜けることに成功した。これから先どんな試験があるか見当もつかないが、この2人の存在は欠かせなくなるだろうな。俺はめんどいからやりたくないし。
「────集まってくれてありがとう。みんなの協力があれば、上手くいくと僕は思ってる」
放課後。洋介君は対策会議をすると言ってクラスの人たちを集めていた。その求心力は伊達じゃなく、堀北さんや須藤君を除いたほとんどの生徒が参加していた。どうやら一人ずつ話しかけたらしい。流石の熱量である。
因みに俺もちゃんと参加している。いくら面倒くさいからと言って、こういう場で参加しないのはただの悪手だ。現に端の方にまとまってる女子達が、参加していない須藤君の悪口を言っている。まぁ、彼に関しては自業自得か。
「意外だな。もっと積極的に参加すると思っていたんだが」
そんな俺に話しかけてきたのは、毎度おなじみ綾小路君だ。休日一緒に遊びに行ったりして、順調に仲良くなっている。
「んー。正直に言うと、そこまで熱量をもってAクラスに行きたいと思ってないんだよね。進学だって、そのまま勉強すればいい大学行けるしさ」
もうすでに高校生の範囲の履修は終えているからね。
前世は医学部、つまり理系の大学に進学したため、今世は文系に進学しようと思っている。何とも贅沢な人生だ。
「まあ、オレもポイントが欲しいくらいだからな。今回は堀北もアレだしパスだ」
そっか。俺らの中で堀北さんだけ不在だとマズいもんな。
「なるほどね。じゃ、また明日」
「ああ。また明日」
そう言って綾小路君は鞄を持ち、帰宅しようと席を立つ。その時校内放送の効果音が鳴り、案内が教室に響き渡った。
「一年Dクラスの綾小路君、斎藤君。担任の茶柱先生がお呼びです。職員室まで来てください」
「……何やらかしたの? 綾小路君」
「オレじゃないぞ……全く。面倒だな」
少しからかったが、俺も特に問題行動をした覚えはない。綾小路君もそんなことする性格じゃないのは分かっているので、この呼び出しにはまた別の理由があるのだろう。
洋介たちに一言告げ、綾小路君と教室を抜け出した。
「すみませーん。一年Dクラスの斎藤です。茶柱先生はいらっしゃいますでしょうか」
職員室の前でチキっている綾小路君を抜かし、3回ノックした後扉を開ける。入室するとBクラスの担任の星之宮先生と目が合った。
「あら、斎藤君じゃない。サエちゃん? えーっと、さっきまでいたんだけど」
「……知っている先生か?」
俺の一歩後ろで綾小路君がボソッと呟いた。
「後ろの子もサエちゃんに?」
「はい。さっき放送で呼び出されたんですけど……」
「ちょっと席を外しているみたい。中に入って待ってたら?」
「あー、いや。廊下で待ってます」
正直俺は別に良かったが、綾小路君が明らかに嫌そうにしていたため、廊下で待つことにした。一度礼をして退室したが、何故か星之宮先生もついてきた。
「君と話すのは初めてよね? 私はBクラス担任の星之宮知恵って言うの。佐枝とは、高校の時からの親友でね。サエちゃんチエちゃんって呼び合う仲なのよ~」
「そうなんですか……」
滅茶苦茶困惑してる、おもろい。俺もBクラスに顔を出しに行った時、余りに距離感が近いため驚いた記憶がある。この手のタイプはあまり得意じゃないだろうな。綾小路君は。
「ねえ、サエちゃんにはどういう理由で呼び出されたの? ねえねえ、どうして?」
「さあ。それはオレにもさっぱり……」
「分かってないんだ。理由も告げずに呼び出したの? ふーん? 君の名前は?」
綾小路君が困った顔をして助けを求めて来る……頑張れ、こういうのも経験だよ。一応言っておくけど、相手をするのが面倒くさい訳じゃない、決して。
「……綾小路、ですけど」
「綾小路くんかぁ。斎藤君もそうだけど、かなり格好いいじゃない~。モテるでしょ~? 二人とも彼女とか出来た?」
「そういう話は紡にしてください。オレ、そんなモテないですから」
げっ……こいつ俺を売りやがった。
「ふーん? 意外ね、二人とも私が同じクラスに居たら絶対放っておかないのに~。ウブってわけでもないでしょ? つんつんっと」
「……」
残念ながら矛先は綾小路君のままらしい。綾小路君の頬を人差し指でつついている。流石に可哀そうだな……ちょっといたずらしてみよ。
彼女のウェーブがかったセミロングの髪を優しく持ち上げ、その白い耳を露出させる。
「え、斎藤君? ……ひゃぁ!? な、何するの!?」
そして、その耳に向けてフーっと息を吹きかける。耳元で囁くように吹きかけるのがコツだ。
「コイツ人見知りなんで、あんまからかわないでくださいよ」
「あ、あなたこそ大人をからかうんじゃありません!」
耳を指でさすりながら、顔を赤らめて涙目でこちらを睨む星之宮先生……中々いい表情をしている。学生と教師という立場が無ければそのままレッツゴーしてたかもしれない。
「先生照れてるのー? かわいい~……痛ぁ!?」
「……見てたぞ。調子に乗りすぎだ、斎藤」
「サエちゃん! ちょっと聞いてよ! この子ったら……あぅ」
「お前もだ星之宮。元はと言えばうちの生徒に絡んだからだろ」
明らかに俺の方を強い力で叩いたよな……? 調子に乗ると痛い目見ると教えてあげようと思ったのに……なあ、綾小路君?
「正直、尊敬とドン引きで半々だ」
マジかぁ……
────────────────
紡の奇行が茶柱先生に折檻された後、オレ達は指導室に入室した。茶柱先生は壁に掛けられた丸時計をチラチラと確認していたかと思うと、唐突に指導室の中にあるドアを開いた。
「お茶でも沸かせばいいですかね。ほうじ茶でいいすか?」
オレは粉末のほうじ茶が入った容器を手に取る。
「俺もほうじ茶飲むー」
「余計なことはしなくていい。黙ってここに入ってろ。いいか、私が出てきて良いと言うまでここで物音を立てずに静かにしてるんだ。破ったら退学にする」
「は? 言ってる意味が全く───」
説明を受けることもできず、給湯室のドアが閉められた。一体何を企んでいるんだか。
「……どういう事?」
紡も意味不明と言った様子だ。
一応言われた通り静かに待っていると、程なくして指導室のドアが開く音がした。
「まあ入ってくれ。それで、私に話とは何だ? 堀北」
どうやら指導室を訪ねて来たのは堀北のようだ。扉の奥のくぐもった声が聞こえて来る。
「率直にお聞きします。何故私が、Dクラスに配属されたのでしょうか」
「本当に率直だな」
「先生は本日、クラスは優秀な人間から順にAクラスに選ばれたと仰いました。そしてDクラスは学校の落ちこぼれが集まる最後の砦だと」
「私が言ったことは事実だ。どうやらお前は自分が優秀な人間だと思っているようだな」
中々バチバチにやりあっている。さて、指摘を受けた堀北は一体どう返すのか。
「絶対強気に返すっしょ。こんなの」
紡がコソコソと話しかけてきた。どうやら、堀北に対して同じ印象を抱いているようだ。
「入学試験の問題は殆ど解けたと自負していますし、面接でも大きなミスをした記憶はありません。少なくともDクラスになるとは思えないんです」
ほら当たった。堀北は自分が優秀な人間だと思っているタイプだ。そしてそれは自意識過剰ではなく、実際に優秀だと思う。先日のテストも、堀北は同率2位に名を連ねていた。
「入試問題は殆ど解けた、か。本来なら入試問題の結果など個人に見せないが、お前には特別に見せてやろう。そう、偶然ここにお前の答案用紙がある」
「うわ……やってんなぁマジで」
隣では小さく呟いた紡が、苦虫を嚙み潰したような顔をしている。確かに、ここでこのやり取りを聞かせるためにオレ達を呼んだとなると、中々に良い性格をしている。
堀北も抗議しに来ることを予測されたと理解したのか、一瞬の間をおいて語り出した。
「随分と用意周到ですね。……まるで私が抗議のために来る、と分かっていたようです」
「これでも教師だ。生徒の性格はある程度理解しているつもりなんでな。堀北鈴音。お前の入試結果は自分の見立て通り、今年の一年の中では同率で4位の成績を収めている。上の順位とも僅差。十分過ぎる出来だな。面接でも、確かに特別注視される問題点は見つかっていない。むしろ高評価だったと思われる」
「ありがとうございます。では───何故?」
「その前に、お前はどうしてDクラスであることが不服なんだ?」
何ともいやらしい質問だ。答えは分かり切っているだろうに。
「正当に評価されていない状況を喜ぶ者などいません。ましてこの学校はクラスの差によって将来が大きく左右されます。当然のことです」
「正当な評価? おいおい、お前は随分と自己評価が高いんだな? ────」
教師相手に、堀北は一切引かずに答えている。その執着は流石だ。
「……これ、俺たちどこまで聞いてればいいんだ?」
「……さあな」
そんな会話をしているうちに、堀北は諦めたように呟いた。
「……今日のところは、これで失礼します。ですが私が納得していないことだけは覚えておいてください」
「分かった、覚えておこう」
ギッと椅子を引く音が聞こえた。話し合いは終わったらしい。一応内容は頭に入ってはいるが、正直聞かなかったことにしたい気持ちがかなり大きい。このまま何も無く終わる可能性は……
「あぁそうだった。もう二人指導室に呼んでいたんだった。お前にも関係のある人物だぞ」「関係のある人物……? まさか……兄さ───」
「出て来い斎藤、綾小路。出てこないと退学にするぞ」
ですよねー。紡を見ると、ため息を吐きながら立ち上がった。どうやら腹をくくり終えたらしい……オレも行くか。
「……ごめんね? 堀北さん」
「いつまで待たせれば気が済むんスかね」
「私の話を……聞いていたの?」
紡はバツの悪い顔を浮かべている。持ち前の明るい性格はどこへやら、だ。
思えばオレが堀北に体つきのことを追及された時も、紡は誤魔化してくれた記憶がある。他人の過去や、隠したいことを尊重してくれるのだろう。茶柱先生も見習ってほしい。
「聞いてたよ。最初から最後までね」
「……先生、何故このようなことを?」
これが仕組まれた流れだったことに、すぐに気が付く堀北。明らかにご立腹だ。
「必要なことと判断したからだ。さて、お前達を指導室に呼んだワケを話そう」
茶柱先生は堀北の疑問を適当に流し、オレ達へと話題をシフトする。
「私はこれで失礼します……」
「待て堀北。最後まで聞いておいた方がお前のためにもなる。それがAクラスに上がるためのヒントになるかもしれないぞ」
背を向けかけた堀北の動きが止まり、そして椅子に座りなおした。
「まずは斎藤、お前から話そうか」
茶柱先生はクリップボードを手に取り、ニヤニヤしながら語り出した。
「堀北にはああ言ったが、お前はホントに優秀な生徒だな?」
「まあ、昔から勉強は得意だったので」
「そうか、では最初に学力について話そうか。斎藤、今回の入試の手ごたえはどうだったか覚えているか?」
「ボチボチですかね?」
頭を掻きながら答える紡。心なしか機嫌が悪そうに見えるが、気のせいだろうか?
「ここに私が用意したお前の成績表がある……今回の入試では、国語、数学、理科、英語に関しては文句なしの満点だったぞ? 歴史で少し点を落としたようだが、それを踏まえても、総合点で言うと同率一位。これをボチボチとは、中々嫌味じゃないか?」
……凄いな。あのテストで4科目も満点を取ったのか。小テストの点数でただものではないとは思っていたが、まさかここまでとは思わなかったぞ。
「それに踏まえてスポーツでも優れた成績を残しているな? 陸上、サッカー、水泳、野球等々。団体競技ではリーダーとして新聞にも載っているそうだな? 歴代でも稀な生徒だと私は思うぞ?」
「……ありがとうございます」
つくづく紡がDクラスの理由が分からないな。堀北と違って協調性もかなりあるだろうし、何よりボッチだったオレに優しくしてくれた人格者だ。
そして彼に対する話題は終わったのか、茶柱先生はオレの方を向いてきた。
「そして綾小路、お前は本当に面白い生徒だな。入試の結果を元に、個別の指導方法を思案していたんだが、お前のテスト結果を見て興味深いことに気が付いたんだ。最初は心底驚いたぞ」
クリップボードから見覚えのある入試問題の解答用紙がゆっくりと並べられていく。「国語50点、数学50点、英語50点、社会50点、理科50点……おまけに今回の小テストの結果も50点。これが意味するものが何か分かるか?」
堀北は驚いた様子でテスト用紙を食い入るように見て、オレへと視線を移した。
「偶然って怖いっスね」
「それは無理あると思うよ……?」
うるさいぞ、紡。ここまで来たらもう意地だ。
「あなたは……どうしてこんな訳の分からないことをしたの?」
「いや、だから偶然だっての。隠れた天才的な設定は無いぞ」
「どうだかなぁ。ひょっとしたらお前よりも頭脳明晰かも知れないぞ堀北」
ピクリと堀北が反応する。先生、その余計な口出しそろそろやめて貰えないでしょうか。
そんなオレの気持ちが通じたのか分からないが、茶柱先生は手元の資料をそろえた後立ち上がった。
「私はもう行く。そろそろ職員会議の始まる時間だ。ここは閉めるから三人とも出ろ」
此方の意見も聞かず、茶柱先生はオレたちを放り出した。
本当に面倒ごとだったと、一緒に呼び出された紡と愚痴でも吐こうと隣を見たが、その表情を見たとたん、その気もうせてしまった。
「紡? おーい」
オレが肩をちょんちょんと叩くと、紡は呆けたようにこちらを向いた。
「ん、ああごめんごめん。どうしたの? 綾小路君」
「いや、災難だったなって」
「……ああ。そうだね」
……なんだその表情は? この一か月間でお互いのことをかなり知ったつもりだったが、紡の『ソレ』は一度も見たことが無かった。普段滅多に負の感情を露わさない彼らしくもない、呆れ、憐憫、そして怒りが混ざったような感情が読み取れた。
「……大丈夫か?」
「まあ……俺は大丈夫。その言葉は、お前ら2人にそっくりそのまま返すよ」
紡の目線が、オレたちの一歩前を歩く堀北へと向かう。
「はぁー。一体何をそんなに執着してるんだか……」
それが誰に向けられた言葉だったのか、理解することは出来なかった。
茶柱先生は、紡君の地雷を見事に踏んだらしいですよ。
ぶっちゃけ原作(小説・アニメ・漫画)見てます? 見てない方多かったら、試験の説明詳しく書きます
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