「ネオマリーナもアクアリウムもギガメガ広い、まだ遠くには行ってねえはずだ!!」
アクアリウム内の運河の停留所。ダイゴはバイクに乗り、海上に向かう事にした。イザナはそれを見ていた。
「どうやって探すんだ?」
「ついて来な! お前の幼馴染を探すよりかはすぐ見つかるぜ」
「?」
「ダイゴー!」
そう話していると、子供の声が聴こえた。ケンジだった。
「ケンジ!? なんでここにいるんだよ?」
「お父さんが今日ここでお仕事してたから、お母さんと一緒に迎えに来たんだよ」
ケンジは自分の状況を語る。イザナは彼を初めて見て問う。
「? ダイゴ、この子は?」
「おお、コイツはケンジ・クサカベ。俺の客の一人だ」
「えー? ボク達友達でしょ」
「そうだったな」
「そうだよぉ!」
ケンジにダイゴはじゃれる。
「僕はイザナ。ダイゴの客だ」
イザナはケンジに名乗る。
「ケンジー!」
「あ、お母さんだ。じゃあね!」
ケンジは母が呼ぶ声を聞き、その場を去る。ダイゴとイザナは彼が両親といるのを見ていた。
「あれがケンジの父ちゃんと母ちゃんか」
※
海上のネオマリーナシティ。ダイゴは自分のゴンドラに乗り、聞き込みをして回る事にした。そこにはイザナもいた。
「こういう人、見ませんでした?」
ダイゴはタブレットで矢沢の写真を表示し、ゴンドラに乗った客に聞き込む。
「いやぁ、見なかったね」
「そっすかぁ」
ダイゴは後ろ向きになって漕ぎ、その足元にはイザナが座っている。客は向かい合う形で座る。客も目的地に着くと、降りる。アクアリウム内は頼子が探してくている、自分はネオマリーナで矢沢を探す。
「僕は座っているだけでいいのか?」
「いいんだよ、俺が見つけてやるから」
イザナをゴンドラに乗せたままダイゴは聞き込みを続ける。そこに、
「ダイゴー!」
「テツロウ!」
テツロウが走ってきた。ダイゴは彼に矢沢の情報を貰う依頼をしていた。
「矢沢孝元、モンスターキーの製造に関わってるみたいだよ」
「製造?」
テツロウはダイゴに今ある矢沢の情報を教える。
「矢沢重工。表向きは船や橋を作ってるけど、裏ではミサイルやら小型軍艦やらの兵器を作っていてそれらをテロリストや軍事国家に売り捌いてるんだよ。兵器の中にはモンスターキーもあるみたい」
「マジかよ」
「警察も動いているけど上手く誤魔化されて取締もできないそうだ」
「だからあの社長、モンスターキー持ってたのかよ」
ダイゴはテツロウに依頼料の紙幣を渡す。テツロウはイザナのほうを見る。
「あ、イザナくんじゃん」
「先日はどうも……」
イザナはダイゴにテツロウの連絡先を教わった後日、ダイゴの名を出しテツロウに依頼していた。
「まだあんた達の尋ね人達の居場所はわからねえんだよ。なんせネオマリーナの人達じゃねえみたいだし」
「少しでも情報があるなら教えろ、ヘータとサトルも待っているんだ」
テツロウにイザナは言う。
「なぁ、お前の子分達の大事な人ってどんな人だよ?」
ダイゴはイザナに問う。
「ああ、あの二人は……」
ーーぶしゃあああ!!
イザナが答えかけた時、海上から大きな水しぶきを出しクラーケンが現れた。
「!?」
「うぎゃああ!! 出た!!」
テツロウは怯える。中型だが並のクラーケンより凶暴そうに見える。
「!」
ダイゴもそれを見上げる。変身して対処しようと思うが傍にはイザナがいる。変身するか逃げるか、選択を迫られるのであった。
続く