「アイツもうどっか行ったわね。まぁ、それが当たり前かぁ」
ナツメと別れたエマは自分のバイクに跨る。
「なんか今日クラーケンが多いみたいね、じゃあアイツもいるかも!」
エマは自分のスマホでクラーケンが現在多いエリアを見る。そこにはダイゴやイザナ達のベルトの反応もあった。変身したままのエマは迷わずそこにバイクを走らせた。
※
ダイゴは中型のクラーケンを倒した。イザナ達も小型クラーケンを駆除していく。
「今日ギガメガ多いぜ! 多く出てくる時期にはまだ早いぞ!」
小型のは徐々に退治していくが、そこに現れたのは、
「どわぁ!? でか!」
五メートル級の大型クラーケンだった。サトルがそれを指差す。
「なんだかおかしいな」
イザナも異常さを感じる。大型のタコのクラーケンは高いビルに登っていく。
「何をしてやがる?!」
――ぶじゅううううっ!!
ダイゴが見上げると、クラーケンはビルの上で口から緑の液体を噴き出した。
「!?」
緑の液体は雨のように小粒になって降り出す。
「うわああああ!!」
「きゃあああ!!」
それを浴びた人々は瞬時にもがき出す。
「あああああ!! いだぁい!!!」
「!?」
液体を浴びた猟師衆の一人が騒ぎ痛がる。
「ええ!? なんだよ!? どうした!?」
「おい、これおかしいぞ!」
サトルとヘータも怪しさを覚える。ダイゴのスマートフォンに連絡が入る。
「支部長?」
『今クラーケンが噴いているのは毒だ。今は絶対変身解除するんじゃねえぞ! そいつは毒吹く個体だ』
「嘘だろ!?」
「うあああ!!」
「オオツカさん!」
ダイゴのすぐ近くにいたオオツカが倒れる。ダイゴは近くに寄る。
「オオツカさん! オオツカさん!」
ダイゴは苦しむオオツカに呼びかける。
「お前ら! あのクラーケンを止めるぞ! あれ以上毒を出させるなっ!」
「はい!」
「うっす!」
イザナはクラーケンを止めるべくヘータとサトルと共にバイクでクラーケンに向かっていく。
「イザナ!」
ダイゴが叫ぶうちにイザナ達はクラーケンのいるビルの下に着く。クラーケンは毒を吹き続ける。
「壁を走るぞ!」
――グィンッ!!
イザナがバイクでビルの壁をハイスピードで走ると、ヘータとサトルもバイクで後を追う。壁を見事に登り、クラーケンのいる屋上に到着する。
「クシャミなら余所でやれっ!!」
イザナはバイクから飛び降り銃剣を出し、斬りかかる。クラーケンも鞭打つように足でイザナを殴る。イザナは足を切り裂いていく。
「てめぇ大人しくしろよ!」
「変なモノ噴いてるんじゃねぇ!!」
ヘータとサトルも殴り、蹴る。クラーケンは彼等にも殴るが二人は動きを止めない。
「ヘータ、コイツを使ってくれ!」
イザナはアーカイブ、ジュエルバードをヘータに投げる。イザナもブラッドシューズを出す。
「ええ! 行きますよ!」
ヘータとイザナは自分のベルトに差し込む。イザナの足は赤くなり、ヘータの上半身は宝石で装飾される。
「ああ! ヘータずりぃ!」
「サトルはまた今度な! いい子で待ってろ!」
不満がるサトルをイザナは嗜める。
イザナは思い切りジャンプしクラーケンを蹴り、ヘータは強いパンチを打つ。
――ドシャン! ドグウッ!!
クラーケンは避けながらも攻撃するが確かにダメージがある。クラーケンの動きは少なくなっていく。
「リーダー、アンタで決めてください!」
ヘータはジュエルバードの装備を解除し、イザナに投げ返す。
「任せろ!」
イザナはブラッドシューズの装備を解除し、ジュエルバードを受け取るとベルトに差し込み、上半身が宝石で装飾される。
イザナはジュエルバードを裏返しで差し直し、技を起動させる。
『ブレイキング・クラッシュ!』
イザナは再びジャンプし、クラーケンに大きく振りかぶりパンチした。
――ドジャアアアアア!!
「ぶじゃああああ!!」
クラーケンは破裂するように倒れて消滅した。
「リーダー! やったっすね!」
「ああ。だけど……」
サトルが笑いかけるがイザナとヘータはビルの下から街を見下げる。街人達は毒で苦しんでいる。
あれをどうすれば。イザナ達は悩む。
それはビルの下にいるダイゴもだった。毒に倒れて苦しんでいる人々が目に入り苦しくなる。
「……あれをやるしかないかもな」
ダイゴは悩み、街人達の毒を何とかすべくある方法を試すことにした。
続く