仮面ライダー。そう呼ばれたと思いダイゴは立ち上がった。自分が呼ばれたと思ったのだ。
「ケンジ、ありがとよ」
――バシン!!
立ち上がったダイゴは、暴れるツタを両手で捕まえた。
「ギガメガしつこいぜ!」
ダイゴは孝元を睨む。孝元はそれでも続ける。
ツタはダイゴを振り払い、ケンジに伸び出した。
「! やめろっての!!」
ダイゴは再び捕まえる。
「その子供に怪我させたくないなら今持っているアーカイブを全て渡せ」
「ケンジもアーカイブもゆずらねぇ!」
ダイゴはアーカイブのひとつ、リトルファイアーを出しベルトに差し込み、上半身が変化する。
「ケンジ、逃げろ!」
「うん!」
ケンジは言われるまま、遠くへ走る。
「おい逃げるなガキ!」
「だから手出すなっての!」
しつこい孝元をダイゴは近付いて止める。
火を纏うハープーンでツタを思いっきり斬り裂く。ツタは植物。故に火で燃えながら切れる。
「そのアーカイブはもらうぞ!」
孝元はダイゴのベルトのアーカイブを狙い、ツタを伸ばす。
「やめろっての!」
ダイゴはハープーンで孝元を直接殴る。
「ひとつでも渡さないと、お前は後悔する事になるぞ」
「は?」
孝元は少し怒りながらほくそ笑む。
「矢沢孝元!」
孝元の名を呼びながら一人の男が割り込むように飛んできた。
イザナだ。
「イザナ!」
ダイゴの前に出るようにイザナは孝元に近づく。
「僕もアーカイブが必要でな。変身!」
『システムコード! マークイス!』
イザナもディスクとベルトを装着しマークイスに変身する。
「お前がマークイスか」
「なんでわかった?」
孝元はイザナが何者かをすぐに理解した。そして部の悪さに気付いた。
「お前には用は無い」
「待て!」
孝元は一方的にイザナを拒否し、一瞬で姿を消した。
「お前どうしてここにいるんだよ」
「君の言っていた情報屋が教えてくれた」
「テツロウの野郎、どっかから見て連絡したな」
テツロウがどこから自分の戦いを見て連絡したのだとダイゴは察した。だが落ち着いている場合では無かった。
「やっべ! まだクラーケンが何体か奥に行ったかも!」
「それを先に言え!」
ダイゴの気付きにイザナも動くのであった。
※
「えーと、この辺でいいかなぁ?」
茶色の髪に白いワンピースの女がEエリアにいた。女は周囲のビルや店、歩いている人々を見つめていた。
「結構人多いね、よし! ここにしよ!」
女はベルトとモンスターキーを取り出し、ベルトを装着しそれにモンスターキーを差し込んだ。
『アンロック! タランチュラ!』
女は禍々しく黒く光り、タランチュラ・アンロッカーになった。
「さーて早速暴れますかぁ!」
タランチュラ・アンロッカーはその腕を伸ばし声を上げた。
続く