※2023/1/16
リブーターズの名称をリヴートスターズに変更しました。他のも随時変更します。なんか書き直しばかりですみません
「な、なんで??」
仮面ライダーとなったイザナ、ヘータ、サトルを見てダイゴは驚く。紫と緑と黒のマークイスの斜め後ろには青と黒のジキル、黄色と黒のハイドが立つ。
「そのアーカイブは僕達『リヴートスターズ』の物だ。黙ってよこせ」
「リヴート? やだよ、これは俺達の装備だぞ」
イザナが手を伸ばす動作をするとダイゴは拒否する。しかしお構いなしにイザナはダイゴに飛び掛かる。
「アーカイブはもらうぞ!」
「どわ! だからなんでだ!?」
ダイゴは黄色いアーカイブを即座に隠す。するとアテランテの姿はいつもの姿になる。イザナの銃剣をダイゴはハープーンで受け止める。
「おうら! とっととよこしな!」
「また来た!」
サトルもダイゴに飛び掛かる。ダイゴはそれとも取っ組み合いをしつつ、イザナと交戦する。
「しつけえな!」
「どわ!」
ダイゴはサトルを張り倒す。
「ダイゴ!」
ミキヤはそれを見て叫ぶ。そこにヘータが近づく。
「お前も黙ってアーカイブを出せ」
「!?」
――ドスンッ!
ヘータはミキヤの腹を強く殴る。それはミキヤに大きくダメージを与える。
「ぐはっ!」
意識を無くしかけるミキヤ。しかし、それに耐えて即座にミキヤは持っていたアーカイブをダイゴに向かって投げる。
「ダイゴ、これを使え!」
「えっ?!」
ミキヤはアーカイブを投げ、ダイゴはそれを受け止める。
「おっ! ミキヤさんあざっす!」
ミキヤから受け取った水色のアーカイブをベルトにスキャンする。
『アーカイブ! ジュエルバード!』
サヨナキドリの力を持ったアーカイブを使うと、ダイゴの両腕は水色の大きな石でコーティングされたようなものに変わる。
「それで二人を思い切り殴れ!」
ミキヤが叫ぶ。
「おんどりゃぁ!」
ダイゴは言われるままに、イザナ、サトルと順番に殴る。
「ぐは!」
「どわぁ!」
イザナとサトルは吹き飛ぶ。二人は地面に叩きつけられる。
「リーダー! サトル!」
ヘータはそれを見て叫ぶ。
「ミキヤさん、行きますよ!」
ダイゴは自分のバイクに乗り、ミキヤも自分のバイクに乗り走っていく。
「ああ! 待て!!」
ヘータはそれを見るがすぐに見失う。
「……っ、くそっ」
「うへぇ~」
イザナは悔しがりながら起き上がり、サトルはうつ伏せのまま落ち込むのだった。
※
「なんすかあの連中は!?」
ゴンドラステーションに帰還すると変身解除したダイゴはスズキに問う。
「一人がリヴートスターズと名乗っていましたが、なぜ奴らが仮面ライダーのベルトを持っていたのですか?」
ミキヤも問う。スズキは答える。
「連中のことはまだ上層部が調査中だ。恐らくソイツらの陰にいる雇い主みたいなのがベルトを渡して動かしているんだろう。アンデルセン・アーカイブを狙ってな」
「なんでこれが狙われるんですか?」
ダイゴは二つのアンデルセン・アーカイブを出す。
「……うちの上層部、クストーデはあくまでもアンデルセン・アーカイブを戦闘のための装備として扱っているが……伝承ではこれは11種類を揃えるとどんな願いも叶えられると言われている」
「願い?」
※
「ああもう! あの金魚野郎なんなんだよっ!」
ダイゴがゴンドラステーションにいるのと同時刻。アジトであるガレージでサトルはコンクリートの壁を憤りで蹴る。
「サトルうるせえぞ」
ヘータは椅子に座り腕を組み溜息をつく。
「だってだって! アーカイブ無いとオレ達は……」
「大事な人に会えないからな」
ソファに足を広げ座り込み、サトルに付け加えるようにイザナは言った。
「そうっすよ! この一年近くオレ達ずっとそのために戦ってきたじゃないですか」
一年近く前に三人はシズクという女性に出会い、アンデルセン・アーカイブの存在を知った。11個もあるそれらを揃えるとどんな願いも叶えられると知り三人は、リブーターズは願いのためにそれらを集めることを目的にしている。三人の願いはただ、それぞれの大事な人に会いたい。それだけのために戦っている。
「――お時間よろしいですか?」
「!」
ガレージの中に一人の初老の女性が入ってくる。着物姿でやや白髪のあるその女性こそがシズクだった。
「シズクさん」
イザナの前にシズクが来る。
「シズクさん、あの金魚野郎のいる組織、クスなんとかってのもオレ達みたいに何か願いがあって集めてるんすか?」
「サトル、クストーデだ。その辺はどうなんですか?」
サトルの問いにヘータは補足する。
「いえ、クストーデは危険物として回収することを目的にしています。11個揃えなくてもそれぞれに特別な力を持っていますので。仮面ライダーのベルトに使用したことで強化されるのも、そのひとつです」
自分の持つ情報をシズクは三人に伝える。
「アーカイブにはアーカイブしか対抗出来ません。以前手に入れたこれをお渡ししておきます」
シズクは着物の裾から赤いアンデルセン・アーカイブのMDディスクを取り、イザナに渡す。ブラッドシューズ。赤い靴の力を持つアーカイブだ。
「……」
イザナはそれを黙って見ているのだった。
※
「――クストーデはアンデルセン・アーカイブの回収をしつつ、戦闘に使えるかどうかも検証している。グランテのテクノロジーだから、どこまで地上の人間が使いこなせるかわからないが」
ダイゴとミキヤはアンデルセン・アーカイブについてスズキから説明を受けている。
「アーカイブの回収は一応うちの管轄じゃないが、できれば回収してほしい。誰がいつ何を願うかわからないからな」
「どんな願いも叶うというのは本当ですか?」
ミキヤが問う。
「ああ。400年前に世界を海の惑星にしたのはアーカイブの力だったからな。世界の状況を変えることが出来るのは確かだ」
「ギガメガマジすか」
ダイゴは圧倒される。400年前まで世界に大陸があったことすら御伽噺と思っているが、それが自分の持つMDの形をした装置によりそれが起きたことも御伽噺のように思えた。
ダイゴはまだ知らない。アンデルセン・アーカイブの本質を。それに自分自身が大きく関わっていることを……
※
「――というわけで、君にはモンスターキーと、アーカイブの回収をやってもらうよ。契約通り、アーカイブは全て君が所有していい」
「本当にいいんですね?」
投資家の女は自身が投資している会社の重役と取引をしていた。マゼンダ色の髪のその女は重役に渡されたベルトのバックルを見て笑顔を見せる。
「毎度ありです。この賭けは必ず勝てますよ」
女、エマ・タカハシはベルトを受け取るのだった。
続く