Kingsman: The Lycoris Agent   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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補足解説

パーシヴァルの下着は、戦友の影響を受け基本的に黒のブリーフらしい。
英国紳士らしく、仕事後は寝る前にスコットランドのウイスキー"グレンフィディック"を一杯嗜むのが日課。日本出向後は主にDA職員の人達から組織論を学んでいるためリコリスとの交流は一部ファーストに指揮官研修を実技指導していたのみ。

試験的にリコリスを成人後キングスマンに引き入れるため何人かのファーストに意味深な指導もしていたという噂もあるが真偽は不明。



Phase1: Kingsman Japan office

「···ハァ···ハァ···片付いたか。」

 

「···そのようですね···久しぶりの少対多の戦いでしたが、マサミツ、貴方のお陰で助かりました。」

 

「いや、俺はテメエに二回助けられた。まだ一回残ってる。」

 

「···マサミツ、これからどうしますか?」

 

「···昔話になるが、俺は得体の知れねえ秘密結社みてえな奴らに育てられた。奴らの思惑の役に立つようにってな。奴らを見返すために、奴らの思惑から逸れるために強え傭兵になってやる。」

 

「応援していますよ、戦友。」

 

「···ありがとよ。また会おうぜ戦友。」

 

「···またお会いできる日まで壮健なれ、友よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「紹介しよう。この度イギリスの非政府国際諜報機関"キングスマン"から出向してこられたエージェント、スミス·ローゼンフェルト氏だ。」

 

「初めまして。スミス·ローゼンフェルトです。コードネームは"パーシヴァル"。職員の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2ヶ月後

 

 

「辞令。キングスマン出向臨時教官Mr.ローゼンフェルト。貴殿を錦糸町支部"リコリコ"支部長付に任ずる。」

 

「謹んで承ります。」

 

「···それにしても、井ノ上のみならず部外者の貴方にまでこの前の銃取引事件の責任を問うとは···政治家連中は度しがたいものです。余程責任逃れしたいらしい。」

 

「形式など私にとってはどうでも良いもの。

私がここにいるのは休暇と幹部になるための研修ですから、問題はありませんしMs.ハルカワへの指揮官指導の不足は事実でした。むしろ部外者にここまで仰ってくださるMs.クスノキのご配慮に感謝しています···それに、あの店には父の戦友ニシキギ·チサトがいるとか。お礼をしなければなりません。私が父ではないことを悟られるのはキングスマンのコンプライアンス上まずいですから、彼女が父を覚えていた場合、父のように振る舞うつもりですが、Ms.クスノキにおかれてはそのあたりはどうか内密に。」

 

「勿論です。我々の"最強のリコリス"と、キングスマン"最弱のエージェント"のコンビの活躍を楽しみにしています。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

喫茶店"リコリコ" 閉店直後

 

 

「ねえ先生。」

 

「どうした千束?」

 

「隣に何かお店立ったけど、何の店か知ってる?」

 

「···仕立屋(テーラー)だ。」

 

仕立屋(テーラー)?」

 

「客一人一人の身体のサイズや好み等を分析した上で最適なスーツやドレスをオーダーメイドで作ってくれる店だ。大抵は素晴らしいものを作ってくれるがオーダーメイドだ、その分高くついてしまうのがデメリットだがな。」

 

「ちょっと見てくる!」

 

「あっ 待って下さい千束!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kingsman Japan office

 

 

 

 

「···。」グレンフィディックを傾けている

 

「こんばんは~。」

 

「···。」千束を見つめる

 

「お···。」

 

「千束一体どうしたんですか?」

 

「お···。」

 

「お?」

 

「おじさーん!」抱きつく

 

「···10年ぶりですね。お元気でしたか?」

 

「···うん!」

 

「千束、この方は?」

 

10年前の事件(電波塔事件)で一緒に戦った人。パーシヴァルおじさん!」

 

「この方が···。」

 

「積もる話もあるでしょう。店も閉めますから試着室へ。」鍵を閉める

 

 

 

 

「···では積もる話の前に。さ、お二人とも鏡の前に。」立たせる

 

「お二人には何が見えますか?」

 

「おじさんと私とたきなが見えるよ。」

 

「私にもそれしか見えません。」

 

「···私に見えるのは、私が命を預けるに足る将来有望な忠誠心のある若者。命令をこなし、自分の正義を信じられる淑女達(レディ)です。」

 

「「?」」

 

「生まれの貧しさや多少のミスで人生は決まらない。学ぶ意欲さえあれば変わることができる。」

 

「『マイ·フェア·レディ』みたいに?」

 

「そう、その通り。多少心臓が悪かろうとも、多少の独断で左遷されようとも関係無い。リコリスを辞めたら、私と働きませんか?お二人をキングスマンに招待したい。」

 

「ちょいちょいちょい!情報多すぎだよおじさん!頭がおかしくなる!」

 

「···そもそも何故私と千束の情報を貴方が知っているんですか?」強い疑念の目

 

「Ms.クスノキから。私は国際諜報機関"キングスマン"の人間です。先々月DA本部に出向してきました。」

 

「てかおじさんキングスマンて何?おじさんはスパイなの?」

 

「···。」指紋認証する ガシャン

 

「お!?ちょいちょい!?床が降りてる!スパイらしいギミックだよたきな!」

 

「!?」

 

「1849年の創立以来、我々の顧客は世界中の権力者達でした。1919年の第一次世界大戦で大勢の後継ぎが失われ莫大な金額の遺産が宙に浮いてしまった。時の権力者達はそれを国際平和維持の為に役立てようと決心し、店の副業が始まったのです。キングスマンは現代の平和を守る騎士、スーツは騎士の鎧。我々は非政府組織故にMI6(英国)CIA(アメリカ)、そしてDA(日本)ことリコリスと異なり政策やしがらみに影響されません。まずはお二人に合うスーツ又はドレスを新調しましょう。リコリスの制服は我々に言わせればあまりセンスが良いとは言えませんからね。お二人の美しさと強さに相応しいものを用意したい。ライセンスの心配は無用です。私からMs.クスノキに言ってあります。説得には骨が折れましたが、特例として認可して貰いました。しばらくは通常の制服で戦っていただきますが、来週には私が用意したスーツでお願いします。ではキングスマンが装備するガジェットを紹介しましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

武器庫

 

 

「おー凄い···。」

 

「···。」

 

「おじさんこのライターもガジェットなの?」

 

手榴弾(グレネード)です。」

 

「え マジ!?」

 

「はい。そしてこれはリコリスの方に支給される靴に独自に改造を加えたものです。爪先に即効性の猛毒入り超小型ナイフを装備。私の靴は通常通り猛毒ですが、Ms.ニシキギの信念は伺っていますのでお二人には代わりに強力な睡眠薬を仕込んだこちらの特注品を差し上げます。」チャキン

 

「この折り畳み傘は?」

 

「それは最新のガジェットです。布部分は高い防弾性能を誇り、7.62×51㎜弾を至近距離から受けるか.338でもない限り弾くことができます。これもお二人に差し上げます。」渡す

 

「これは何ですか?一見普通の杖に見えますが···。」

 

「Ms.イノウエ、勿論ただの杖ではありません。剣が内蔵されています。金属探知機その他税関の目を欺いて装備できる優れものであり、私のメインアームでもあります。」

 

「え?おじさん剣がメインなの?10年前の時はトカレフ使ってたよね?」

 

「組む相手によって私は使用武器を変えています。なるべく相手の方が戦いやすいように。私は数少ない"サポーター型"のキングスマンエージェント。無論前に出て戦うこともできますが。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本日はキングスマンにお越しくださりありがとうございました。Ms.クスノキからの要請次第ではありますが、仰っていただければお二人の任務に協力することができるかもしれませんのでその辺はご承知の程お願いします。」

 

「わかった!」

 

「···パーシヴァルさん、こちらこそありがとうございました。」

 

「いつでもいらして下さい。しばらく私は暇ですので。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千束。」

 

「?」

 

「あの人とはどんな関係なんですか?詳しく教えて下さい。」

 

「ん~···一回だけだけど背中預けあって戦った戦友。別にたきなに不満は無いけど、めっちゃ戦いやすかった!初めてタッグ組んだ割にフォローがめちゃくちゃ上手くて。」

 

「···。」

 

「それと私と違って見た弾も後ろからの弾もかわせるよマトリ○クスみたいに。」

 

「え?マトリッ○スのエージェントみたいにですか?」

 

「そう!薄いならコンクリートも粉砕できるし、黒いスーツとサングラス着せたらまんまエージェントになれるんだよおじさんは!」

 

「化物ですか···どこにでもいる中年のような見た目なのに···。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。ターゲットとの接触に成功しました。やはり彼女は恐らく私を父と勘違いしています。」

 

『···そうか。それなら良い。引き続きそれとなく彼女達に協力し他所(我がキングスマン)に移籍する抵抗感を少しずつ削いでいけ。彼女達を引き込めれば、かなりの戦力拡充になる···道徳的にはやりたくないが。そもそもパーシヴァル、非常時でなければ私とて幼い君を使いたくはなかったが。』

 

「私が勝手にやっていることです。いつまでも気にしすぎですよアーサー。」呆れ

 

『···ではな、パーシヴァル。ゆっくり休みなさい。』

 

「はい。アーサーも。」 通信を切る

 

 

 

 

 

 

 

 

「···私に休暇は要らない。"闇の狂団"残党を殲滅するまではな。Ms.クスノキからアラン機関についての情報を貰わねば。」

 

 

アーサーやガラハッドは休むよう言うが、それは"闇の狂団"を殲滅してからで良いだろう。幸い奴らの触手が日本に伸びてきている証拠が揃っている。恐らく奴らは次の行動に全てをかけるつもりだ。著しく弱体化している奴らだが、油断は禁物だ。この機を逃さず奴らを皆殺しにする。

 




補足解説


闇の狂団

キングスマン:ファースト·エージェントに登場した第一次世界大戦を引き起こした秘密結社。

本作の世界線では第二次世界大戦はもとより、朝鮮戦争·キューバ危機·ベトナム戦争·9.11同時多発テロの発生を裏から操っていたが、湾岸戦争の裏側でキングスマンに壊滅させられた。現在は創設当初の目的を忘れ世界を引っ掻き回すべく悪あがきをしている。
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