Kingsman: The Lycoris Agent 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
パーシヴァルは杖(の仕込み剣)で戦う際は日本の様々な流派の影響を受けたオリジナル剣術で戦う。特に大きな影響を受けた流派が無い為太刀筋が読みづらく、剣士系の犯罪者と互角以上に渡り合うことができる。最近は任務の傍らで、国立浪速大学 第一外科の財前教授との繋がりもありそれを起点に錦木千束を救おうと裏で工作している。
「さて···辞令。春川隊、株式会社『キングスマン 日本支店』付を命ずる。期間は1年とする。」
「はっ。」辞令を受け取る
「フキ、聞きたいことはあるか?」
「···一つだけあります。この人事は、この前の件に対する一時的左遷ということでよろしいでしょうか?」
「それもある。井ノ上一人の首で責任がとれる程今回のミスは甘くない。だが···どちらかと言えばキングスマンと我々のスムーズな連携を実現する為の
「はっ!」
「キングスマン日本支店のすぐ近くにアパートを用意した。セーフハウスとして使え。」
「了解しました。」
「···なるほど。わかりました。無論事後報告はさせていただきますが、死ぬ寸前までは指導してよろしいですか?」
『···委細はお任せします。春川隊は優秀です。あなたの
「···全てが終わった暁には他の部隊や
「···財前教授。」
「···これは。簡単ではないな。」レントゲン写真を確認する
「あなたをしてそこまで言わせるとは、相当ですね。」
「早期発見できて幸いだった。発見が1年遅れていたら僕でも無理だった。些か余裕をもって見つけられたのは幸運だ。何とかして見せよう。」
「ありがとうございます。」
「しばらくは安静にしていた方が良い···と言っても聞いてはくれないだろう?」
「教授なら私が安静にしていなくても治してくれると確信していますから。」
「また調子の良いことを。」苦笑い
「···お願いします、教授。」頭を下げる
「任せておけ。14年前君のお父上に世話になった恩をここで一括返済させて貰うとしよう。」
寿命に翳りが差しているのは別にMs.ニシキギの心臓に限った話ではない。私の身体にガンが発生してしまっていたことがつい最近の健康診断で発覚した。父の知り合いに日本屈指のガンのスペシャリストがいたので彼にコンタクトを取り、手術をすることになった。些かの恐怖はあるが、Ms.ニシキギは7歳の頃心臓を交換している。彼女に比べれば、どうと言うことはあるまい。
「春川隊の皆さん。ようこそ"キングスマン"へ。歓迎します。」
「「「よろしくお願いします!」」」
「皆さんには『リコリコ』さんのリコリスお二人のように普段は私の助手としてスーツやドレスの製作をして貰います。が、いきなり作れとは言えませんので今後2ヶ月は私のやり方を見ていていただければ結構。土日は地下訓練場で私が皆さんの訓練を見ますが、仕事中以外なら訓練場は好きに使ってくれて構いません。何か質問は?」
「···。」挙手
「Ms.オトメ。どうぞ。」
「サクラで良いッスよ。先輩から強いって聞いてるッスけど、先輩以外誰もおっさんの実力知らないんで教えて欲しいッス。」
「···新しい上司の実力を確認するのは何も間違いではない。だが···初対面の人間を初手から『おっさん』呼ばわりとは···Ms.ハルカワ、部下の道徳教育は上司の責任です。後でまた"特別指導"をしますから2100に私の寝室に来て下さい。」
「···サクラてめえ後で覚えてろ。」
「?」
「ではサクラ君、地下訓練場へ。皆さんも。」
「単純に殺し合えば嫌でも技量はわかるというもの。ルールは簡単です。皆さんは標準装備、私はこの杖とトカレフで。」
「トカレフはともかく杖って武器になるんスか?」
「英国紳士の
ダン ダン ダン
「クソ!当たらないッス!」
「美しい
「おっさんが残像になって···先輩どうするッスか?」
「とにかく近づけさせるな!近づかれたら終わりだ!弾幕だ弾幕!」ダンダン
「···」杖の仕込み剣を抜く
「!?ヤバい撃て撃て!」
「あの杖って剣だったんスか!?」
「きゃあ!」剣で斬られる
「エリカ!?クソ!」ナイフに持ち替える
「···ふん!」袈裟斬り
「やあ!」受け止める
「Ms.ハルカワ、前よりは成長しているようで何よりです。あそこまで指導して酷かったら今夜の"特別指導"も過激にせざるを得ませんでした。だが!」横なぎに斬り捨てる
「ガッ!」
「先輩!クソ!いい加減くたばれおっさん!」
「全く
パーシヴァルのベッド
「くっ···殺せ!」下着でうつ伏せ
「Ms.ハルカワ、そんなこと言われなくても殺して差し上げます。」ゴリ
「ギャアアアアア!痛い!」
「おっS、んんん、パーシヴァルさんの"特別指導"ってマッサージだったんスね。」
「『ヘマをしたファーストが罰として私に
「イギャアアアア!」
「先輩大げさっスよ?」
「···ならサクラてめえも受けて見ろ。」
「了解ッス。」
「ギャアアアアア!」
「先生、たきな。」
「どうした?」
「何かフキの悲鳴が聞こえた気がしたんだけど、気のせいかな?」
「···奇遇だな。私も聞こえた。」
「···多分キングスマン日本支店からです。」
「おじさんとフキは一体ナニやってんのかな?」ニヤニヤ
「···千束の想像していることではないことは確かだと思います。」
「え~そうかな~···今度イジってやろ!」
「パーシヴァルさんのことはイジらないんですか千束?」
「おじさんにやっても多分軽く流されるだけだからつまんないよぅ···。」ブー
浪速大学 第一外科棟 教授室
トントン
「入りなさい。」
「財前。」
「どうした里見?」
「
「···信用できるのか?」
「アラン機関が絡んでない超高性能心臓なんて随分ふざけた注文だが、岡山の大河内先生の知り合いの方だ、むしろ信用しか無いってレベルだよ。頼んでみたら『1000万と2ヶ月あればなんとかする』と言ってきた。」
「1000万···。」
「一応パーシィに是非を問うメールを送っておくぞ。」
「あぁ、頼む。」
「財前···焦るなよ。」出ていく
「···あぁ。わかってる」タバコをふかす
「パーシィ、僕は幸せな奴だ。今まで散々外道なことをしてきた。友達がいなくてもしょうがないし、里見に見限られても文句は言えんのにアイツとの関係修復に尽くしてくれた。望みを諦めるつもりはないが、お父上と君に救われ学んだこと、無駄にはしない。いつでも頼ってくれ。僕と里見はできる限りのことはしてやる。」
「ではMs.ハルカワ、少し出かけてきます。」
「了解。留守番してます。」
「そんな無愛想ではお客様は来ませんよ?営業スマイルです。」
「···」ニコ
「先輩気持ち悪いッス。」
「···」足を踏む
「ギャア!痛いッス!」
今日もキングスマン日本支店と仲間達の日常が平和でありますように···
「さあて、次回の『キングスマン:リコリス·エージェント』は?」
「Ms.ニシキギ、サザ○さん風に次回予告しても違和感しかありませんから普通にやって下さい。」
「えー、おじさんのケチ~。」
「千束、そんなことよりパーシヴァルさんのプライベートは暴かないんですか?さっき聞きたいと言ってましたよね?」
「あ そうだ!おじさん、休みの日は何してるの?」
「川か湖で釣りがほとんどですが、戦友から送られてくる映画を鑑賞することも稀にあります。」
「後者はともかく前者がおじさん臭いよ~!」
「『おじさん』なのですから仕方ないでしょう。」
「いつも何飲んでるの?」
「日中はスプライトかコーヒー、夜はグレンフィディックかメーカーズマークです。」
「渋いお酒ばっかじゃん!」
「別にウイスキーは渋くありませんよ。」
「てかなんでウイスキーとコーヒーにしれっと炭酸が挟まってるの?!」
「アメリカでの研修中、教官に散々飲まされてスプライト漬けにされたからです。そろそろお時間ですが次回予告はしないのですか?」
「あ!?ヤバい時間ない!次回、『キングスマン:リコリス·エージェント』!」
Phase3: Manner Maketh Man
「そろそろ私も本気で動くとしましょう。」