転生したらミュージアムの下っ端だった件(完)   作:藍沢カナリヤ

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新章開幕。


第12話 迫り来るI / 皆大好き赤いあの人

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霧彦が生存した。

原作とは明らかに違う展開だ。しかも、その原因は恐らく俺にある。

いや、そもそも『エコー』ーーあの女が出てきた時点で、原作とは違う方向に話が進んでいたのか?

 

考えがまとまらないまま、俺はその施設を後にした。

 

 

ーーーーーーーー

 

 

「もうガイアメモリ使わない!!」

 

 

近所のスーパーへの買い出しから帰ってきた俺は、テレビを見ていた居候・霧彦の前で宣言した。

 

 

「それは構わないが」

 

「メモリを使った後は、体調も崩すし、もうイヤっ!」

 

「……言い分が乙女のそれだね」

 

 

そう言って、霧彦は困ったように笑った。

乙女だと言われても、イヤなものはイヤなのである。結局、『バード』事件の後、霧彦を家まで連れて帰ってきてからも、酷い頭痛と高熱で1日を無駄にした。あの症状を例えるとしたら、インフルエンザの時の感覚。

だから、改めて誓ったのだ。ガイアメモリ使わない!

 

 

「まぁ、私の身体もボロボロだ。当分は私もメモリを使えないな」

 

 

冷蔵庫から麦茶を出し、コップに注ぎながら彼は言う。そのまま麦茶をテーブルの上に出してくれる。礼を告げ、口にする。乾いた喉に染みる冷たさだった。

 

 

「ふぅ」

 

「今日の夕食は親子丼でいいかな」

 

「あぁ。卵も買ってきたから使ってくれ」

 

「ふむ、鶏肉は解凍しておこうか」

 

 

板についたものである。言うが早いか、鶏肉を冷凍庫から取り出し、冷蔵庫に移す霧彦を見ると、

 

 

「なんだろうなぁ」

 

「どうしたんだい?」

 

「いや、お前、ミュージアムの幹部クラスだったんだよなぁ、と思うと……な」

 

 

仮にも組織の幹部である彼が、こうしてキッチンに立って夕飯の下準備をしているのを見ると、なんとも言えない感情が湧いてくる。

 

 

「仕方がないだろう。どうやら私はディガルの金を横領した悪党、ということになっているようだからね。気軽に外も出歩けない」

 

 

肩をすくめる霧彦。

ところで、と彼は話題をかえる。

 

 

「君は何者か、そろそろ聞いてもいいか」

 

 

数日経って、生活も落ち着いた。当然の疑問ではある……のだが……。

 

 

「俺も知りたいくらいだよ」

 

 

霧彦曰く、基本的にガイアメモリは1人1種類。複数のメモリを使うと、毒素が混ざり合い、予期しない副作用が出るらしい。

にもかかわらず、俺は『マスカレイド』と『エコー』を使えた。

 

 

「その代償があの体調不良なんだろ?」

 

「そうだとしても、だ。聞くが、今の気分はどうだい?」

 

「…………親子丼が楽しみだ」

 

「それだよ。『バード』を使ったあの娘の様子も見ただろう? ガイアメモリへの渇望感。それが君にはない」

 

「……まぁ、うん」

 

 

ガイアメモリを使いたい、などとは決して思わない。なんだったら、すぐにでも捨ててやりたいくらいだ。

 

 

「一体、なぜ……?」

 

 

霧彦は俺の顔をまじまじと見ながら、首を捻る。

だから、止めろ。距離が近い。

 

 

ーーピンポーンーー

 

「っ、はーい」

 

 

突然鳴った呼び鈴に、声を返す。誰か知らないが助かった。あのまま男と見つめ合う趣味は俺にはないからな。

ドアの鍵を開け、来客を迎える。宅配便かなにかだろう。

 

 

ーーカチャリーー

 

「どちら様でーー」

 

 

「風都署超常犯罪捜査課の真倉といいます! 少々、お話よろしいでしょうか?」

 

 

「………………」

 

ーーグッーー

 

 

突然のことにパニックになった俺は、そのままドアを閉めようとする。だが、ドアは閉まらない。

 

 

ーーガッーー

 

「なっ!?」

 

 

閉まるドアの隙間に、足を挟めてくる人間がいたからだ。その人物は慌てふためく真倉刑事では決してない。

顔を上げ、ドアの向こう。真倉刑事の後ろから現れたその人物を確認する。

赤いライダースが特徴的な仏頂面の男。彼はーー

 

 

 

「照井、竜ッ!?!?」

 

 

 

風都にやって来たもう1人の『仮面ライダー』。

刑事にして『仮面ライダーアクセル』である照井竜がそこにはいた。

 

 

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皆大好きだよね、福井刑事。
そして、アンケート回答ありがとうございます。結果がすごいことになってて笑います。
ヒロインどうするかな……。

野郎しかいないこの作品。ヒロインは……。

  • いる! 本編キャラがいい
  • いる! オリジナルも可
  • え? 霧彦がヒロインだろ?
  • いらん!
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