転生したらミュージアムの下っ端だった件(完) 作:藍沢カナリヤ
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霧彦が生存した。
原作とは明らかに違う展開だ。しかも、その原因は恐らく俺にある。
いや、そもそも『エコー』ーーあの女が出てきた時点で、原作とは違う方向に話が進んでいたのか?
考えがまとまらないまま、俺はその施設を後にした。
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「もうガイアメモリ使わない!!」
近所のスーパーへの買い出しから帰ってきた俺は、テレビを見ていた居候・霧彦の前で宣言した。
「それは構わないが」
「メモリを使った後は、体調も崩すし、もうイヤっ!」
「……言い分が乙女のそれだね」
そう言って、霧彦は困ったように笑った。
乙女だと言われても、イヤなものはイヤなのである。結局、『バード』事件の後、霧彦を家まで連れて帰ってきてからも、酷い頭痛と高熱で1日を無駄にした。あの症状を例えるとしたら、インフルエンザの時の感覚。
だから、改めて誓ったのだ。ガイアメモリ使わない!
「まぁ、私の身体もボロボロだ。当分は私もメモリを使えないな」
冷蔵庫から麦茶を出し、コップに注ぎながら彼は言う。そのまま麦茶をテーブルの上に出してくれる。礼を告げ、口にする。乾いた喉に染みる冷たさだった。
「ふぅ」
「今日の夕食は親子丼でいいかな」
「あぁ。卵も買ってきたから使ってくれ」
「ふむ、鶏肉は解凍しておこうか」
板についたものである。言うが早いか、鶏肉を冷凍庫から取り出し、冷蔵庫に移す霧彦を見ると、
「なんだろうなぁ」
「どうしたんだい?」
「いや、お前、ミュージアムの幹部クラスだったんだよなぁ、と思うと……な」
仮にも組織の幹部である彼が、こうしてキッチンに立って夕飯の下準備をしているのを見ると、なんとも言えない感情が湧いてくる。
「仕方がないだろう。どうやら私はディガルの金を横領した悪党、ということになっているようだからね。気軽に外も出歩けない」
肩をすくめる霧彦。
ところで、と彼は話題をかえる。
「君は何者か、そろそろ聞いてもいいか」
数日経って、生活も落ち着いた。当然の疑問ではある……のだが……。
「俺も知りたいくらいだよ」
霧彦曰く、基本的にガイアメモリは1人1種類。複数のメモリを使うと、毒素が混ざり合い、予期しない副作用が出るらしい。
にもかかわらず、俺は『マスカレイド』と『エコー』を使えた。
「その代償があの体調不良なんだろ?」
「そうだとしても、だ。聞くが、今の気分はどうだい?」
「…………親子丼が楽しみだ」
「それだよ。『バード』を使ったあの娘の様子も見ただろう? ガイアメモリへの渇望感。それが君にはない」
「……まぁ、うん」
ガイアメモリを使いたい、などとは決して思わない。なんだったら、すぐにでも捨ててやりたいくらいだ。
「一体、なぜ……?」
霧彦は俺の顔をまじまじと見ながら、首を捻る。
だから、止めろ。距離が近い。
ーーピンポーンーー
「っ、はーい」
突然鳴った呼び鈴に、声を返す。誰か知らないが助かった。あのまま男と見つめ合う趣味は俺にはないからな。
ドアの鍵を開け、来客を迎える。宅配便かなにかだろう。
ーーカチャリーー
「どちら様でーー」
「風都署超常犯罪捜査課の真倉といいます! 少々、お話よろしいでしょうか?」
「………………」
ーーグッーー
突然のことにパニックになった俺は、そのままドアを閉めようとする。だが、ドアは閉まらない。
ーーガッーー
「なっ!?」
閉まるドアの隙間に、足を挟めてくる人間がいたからだ。その人物は慌てふためく真倉刑事では決してない。
顔を上げ、ドアの向こう。真倉刑事の後ろから現れたその人物を確認する。
赤いライダースが特徴的な仏頂面の男。彼はーー
「照井、竜ッ!?!?」
風都にやって来たもう1人の『仮面ライダー』。
刑事にして『仮面ライダーアクセル』である照井竜がそこにはいた。
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皆大好きだよね、福井刑事。
そして、アンケート回答ありがとうございます。結果がすごいことになってて笑います。
ヒロインどうするかな……。
野郎しかいないこの作品。ヒロインは……。
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いる! 本編キャラがいい
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いる! オリジナルも可
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え? 霧彦がヒロインだろ?
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いらん!