入学
そこは、農業に関する学科が何個もあり生徒たちが実習や勉学を通して一端の農家になる人が大部分を占めている。
そんな高校に今日俺は入学する。特に、家が農家というわけではない。
ただ…
美味しいものを食べれるんちゃう???
そんな甘すぎる考えで入学した。そんな、『
◆
『酪農化学科の諸君、にゅうがくおめでとう。これから一年間は寮に入ってもらって勉学に励み農業実習をすることになる。様々な家畜を扱っているので、基本農場が休みという事はない』
こうして、高校生活が始まった。
寮に入ってまず気になるのは同じルームメイトだろう。
「お、最後のルームメイトが来たか」
「そうみたいだな。これから、よろしく!俺は、農業土木工学科の
「先に挨拶されてしまったか。俺は、食品科学科の
早めに自己紹介してきて、少しふくよかなのが、高田夏樹君。そして、背が高くてイケメンなのが、植田正樹君…のようだ。
「俺は、酪農科学科の角間 翔馬だ。よろしく!…俺のベットはどこ?」
「左下の所だろよ。ところで、酪農科って朝早いだろ?起きれるのか?」
そう、エゾノーには5つの学科があるのだが、その中でも特に朝が早い学科が俺の所属する『酪農科学科』なのだ。
確かに、少しだけ朝には弱いが飯の為だ…頑張ろう。
「3人集まったな…この話をずっとしたかったんだ!
お前らってどうしてエゾノーに進学したんだ?先に、高田から!」
「早速、呼び捨てかよ…まぁ、いいけど。俺の祖先が開拓民でさ、それからここまで農業が発展してきたのもその先駆者がいたからじゃん?凄い尊敬できるわけで…そんな、感じに俺は尊敬されたいわけよ。他の高校だと、土木に関して学べる場所って少ないじゃん?ここだと、学べるしここに決めたんだ」
俺と植田はひどく感心したように二人揃って『おぉ~』っと言ってしまった。高田は『普通に感心するなよ!恥ずかしいだろ!』って言っていたが、素直に感心した。
「はぁ、次は角間だ」
「俺はね~、美味しいものがそのまま食べれるかなって!ほら、酪農って鶏や牛、豚等の世話をするんだろ?
どうせ、美味しく食べるなら命のありがたみを理解して美味しく食べたい」
「それってただ勉強しただけじゃダメだったのか?」
「ダメなんだよ。命を頂くって事はその命を育ててくれた事やモノに感謝しなければいけない…上手く言語化できないけど最上級の『いただきます』を行うのに必要な事なんだよ」
高田は俺が出した答えに納得したようだった。植田は、少し笑いながら背中を叩いてくれた。
「ふっふっふっ…最後の締めを飾るのはこの!俺!植田様だ!!!」
『キーンコーンカーンコーン』
丁度、食堂に集まる時間のようで、チャイムが少し静かになった。部屋に鳴り響いた。
「さ、行くか」
「おう」
「ちょっと、まってぇ~!!!!」
俺と高田はニヤッとしながら部屋を出て食堂に向かった。
植田は、顔はいいけど少し五月蠅い奴のようだ。
やかましいが、これから楽しみだ。
一羽を書いたので、もう一回銀の匙を見直してきます。